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2025年11月10日08:00
煙幕キックオフ作戦はアリかもです!
本日はお出掛けの記録です。最近ちょこちょこ繰り出している国立競技場でのサッカー観戦に行ってきました。近い、まぁまぁ快適、演出が豪華、そんなクオリティオブライフ高めな開催が多いという経験則から、国立開催には何となく気が向きやすい、そんな感覚です。
本日のカードはJ1リーグFC町田ゼルビアとFC東京の対戦。町田と調布からやってきた「我こそが東京ナンバーワンのフットボールクラブ」を自認する両者による東京ダービーです。「ほかになかったっけ?」「どっちが勝っても東京の気がしない」「中立地として立川か八王子でやるべき」などの賑やかな声に包まれながら、たくさんの人が国立を目指してやってきました。
そんなことで、新宿経由千駄ヶ谷行きの電車は大変な混雑ぶりです。過去の国立競技場サッカー経験に比しても倍くらいの混みようで、車内もホームも改札外の横断歩道も前も見えないほどの人混みに。「あれー?言うてもこんなに来るかなー?」と首を傾げているとピーンとひらめきました。「そうか、町田(小田急線)と調布(京王線)から大半の人が来るので新宿乗り換えで総武線千駄ヶ谷駅を目指す流れに一極集中するんだな」と理解しました。そうですよね、いつもの倍も来るはずないですよね。雨だし。
↓現地では町田さんが掲げたビッグバナーがお出迎え!
攻めたキャッチコピーの「圧」に震える!
そしてわざわざ横に黒田監督のバナーを貼る挑発感!
試合のポスターとしてはいいけど、会社に貼ってあったらイヤだなって思いました!
国立競技場に到着しますと、人出はほどほどの感じに落ち着きました。子どもたちが大好きな、なかで跳びはねて遊ぶふわふわマスコットもゆったり遊べそうな雰囲気です。そんななか一部のお客さんはもうすぐキックオフだというのに、何らかのチラシのようなものをもって入場客の流れとは無関係な方向へと急いでいます。どうやら場内イベントとして謎解きをやっているらしく、そのクリアを目指している模様です。もうキックオフ直前なのにどこに向かうべきかを議論していたカップルはちゃんと試合に間に合ったのだろうか、などと思いながら僕は会場内へと向かいます。
↓コナミとのウマ娘裁判も和解に至ったことで、安心してギリギリを攻める所存です!
こんなんでいちいち似てるとか彷彿とか言われても困りますもんね!
何か文句があるならサイバーエージェントがいつでも和解します!
入場しますとすでに場内では試合開始に向けてイベントがスタートしています。メインスタンド前では松浦亜弥さんの曲に乗せてGorie(ゴリエ/ガレッジセールのゴリさん)と7人組ガールズパフォーマンスグループ「Girls2」によるダンスパフォーマンスが行なわれています。何でもこの日はエイベックス・マッチデーということでスポンサーのエイベックスさんが盛り上げに一役買ってくれている模様。「サッカーだから40代〜50代男性だよな?」「ならGorieのペコリナイトで大盛り上がり確定」「で、ハーフタイムにはMAX大爆発」という感じで、客層をよく分かっている人選に僕のまわりのおじ群も大興奮です。正直、Da-iCEさんとかBE:FIRSTさんとかが来てくれたとしても微妙に分からんですしね。誰が不祥事の人かもよく分かってませんし!
↓何故あの番組からゴリエだけが生きつづけるのか、謎は深まるばかり!ぺこり〜!
ゴリエで火が点いた場内、いよいよ国立決戦の準備は整いました。主催の町田側はカッコいい感じの煽りVTRを流すと、国立競技場ならではの豪華演出として炎や火柱をあげ始めます。選手紹介でひとりひとり名前を呼ぶたびに噴き上がる火柱とFC東京側からのブーイング、その声をさらにかき消してやろうとバックスタンド側で打ち上げられる青い花火は国立競技場の屋根に届かんばかりの勢いです。モクモクとあがる白い煙は、さながら開戦を知らせる狼煙のよう。順位争いも特になく、地縁・因縁もあるんだかないんだかよくわからない関係性の両チームですが、ここまで煽られては燃えないわけにいきませんよね。
↓国立開催に気合が入ったか、ド派手な花火演出が敢行されました!
↓ド派手過ぎて半分くらい何も見えないんですが!
町田の炎上パフォーマンスで試合も霞む! pic.twitter.com/TsHCnbqxuY
— フモフモ編集長 (@fumofumocolumn) November 9, 2025
↓煙幕に包まれたまま手探り足探りでキックオフ!

そして始まった試合ですが、試合時間5分くらいまでは煙であんまりよく見えませんでした。取り立てて何も起きなかったらいいようなものの、開始直後に何かあったりしたらはたして演出と試合とどっちを優先すべきかひと議論あったかもしれないなと思う感じで場内は煙っています。もしかしてFC東京側のキックオフでなければ、この煙幕のなかで一気にゴールを決め切るスペシャルプレーとかが町田にはあったのかもしれませんね。自分たちで煙幕出して、そのドサクサのなかでゴール決めたら揉めそうで楽しそうなので、ぜひ次回はやってみてほしいなと思いますよね。
で、10分過ぎ頃に煙もようやく晴れまして、試合のほうはというと、よくも悪くも両チーム互角というか、「最後の守備を突破できない程度の華麗な攻撃」の応酬がつづきます。全体としてはボールを保持して相手ゴールに迫りながら最後のGKキム・スンギョさんの壁で跳ね返される町田と、カウンターからの攻撃を狙うもボールを運ぶ途中で相手守備の壁に跳ね返されるFC東京とが、互いに壁の手前で「ぐぬぬ」と唸っている感じの試合です。前半終えた時点での振り返りが「枠内シュート何本ありましたっけ?」といった具合で、リアル炎で着火した心の火も消えてしまいそう。ハーフタイムには黒田監督から両チームに強めの「圧」を掛けていただきたい、そんなことを思って45分を過ごします。
しかし、ご安心ください。こんなこともあろうかと町田さんはしっかり2段ロケットを仕込んでおいてくれました。ハーフタイムには何とあのMAXさんがライブパフォーマンスをやってくれるというのです。ずっと黙って試合を見ていた隣のおじふたりが「おいMAXだってよ!令和にMAXだぞ!」「やべーじゃん!」「ビール買ってくる!」と話し始めて、「キミら二人組だったのか…!」「何もしゃべらんから単独おじ×2だと思ってた」「サッカーでは一言も話さなかったおじにも言葉を思い出させるMAXの魅力!」と再び炎は勢いを取り戻していきます。
メインスタンド側の特設地べたに登場したMAXさんは、ゼルビアの青いユニフォームをまとっています。披露される名曲たちで心は平成へと遡っていくよう。30年以上前の曲に沸き立つおじたちと、それを温かく見守っている若干名の若者たち(※選手含む)。あぁ、我々がかつて「何故紅白は演歌だらけなのだ?」と思いながら懐メロに付き合っていたときと同じ気持ちなのかもしれませんね。「いい曲だろ?」って言われて「はい(ただ根本的にnot for meな感覚)」と応じていたあの時間、世代から世代へとパスしていけたらいいなと思います。誰かがタンス担ぎながら歌っていた曲とか、not for meだけどいい曲だったな…って記憶は残っていますからね。MAXさんのLove is Dreamingとかも聴いてみてほしいですよね!
↓おじのテンションがマックスに上昇するお知らせ!MAXライブの始まりです!

↓MINAさんが37(ミーナ)番、REINAさんが017(レイナ)番、NANAさんが7(ナナ)番、LINAさんがMAX30周年で30番ですかね!

↓奇襲成功の暗号を恋愛の勝負所になぞらえるという令和にはない発想の「TORA TORA TORA」など代表曲3曲を披露!

↓何故かジャビットと巨人のチアも来て応援してくれました!

ジャビット!次はヴェルディの試合にも来てくださいね!
むしろヴェルディから来たって話かもしれませんが!
令和に降臨した眩しい平成。鮮明に甦る過去を前にして「せっかくFC東京戦でパフォーマンスをするならダンシング・ジャンクもやってくれんかのぉ」「煙にまくだけ煙にまいてDo Ron Pa!なんて今日の試合にピッタリ」「あぁ…刻が見える…!」などブツブツとつぶやく僕のヤジも饒舌になっていきます。もし今隣のおじ2人組に話し掛けたら平成トークで盛り上がって友だちになれたりするのだろうか。それとも「Super Monkey's…ってなんですか?」みたいな冷たい顔で突き放されるのだろうか。もしそんなことになったら黒田監督ばりの圧で「おめぇ忍たま乱太郎1期見てなかったのかよ!」「忍たま見ないで土曜日の夕方何してたんだよ!」「土曜日は乱太郎見て幽白見てセラムン見てスラダン見るんだよ!」とか詰め寄ってしまいそうなので自重するしかありません。
迎えた後半。引きつづき互いに壁の手前でウロウロする感じの試合ですが、じょじょに壁には綻びが生まれ始めます。折からの寒さ、ポツポツとしたたる雨、前後左右への動きはじょじょに緩慢になり、互いに持つ「飛車」の突破が少しずつチャンスの匂いを醸し出してきます。町田は左サイドからの相馬勇紀さんの突破などで相手ゴールに迫り、次々にシュートを繰り出してきます。FC東京も攻撃の機会こそ少ないものの、身体を張った守りで凌いだあとは素早いカウンターにつなげ、佐藤恵允さんあたりが最終ラインにグッと圧を掛けてきます。0-0の膠着つづくも、まだ何かが起こりそうな、最後までこのままでは終わらなそうな、そんな気配。
そして試合が動いたのは、試合終了間際の後半42分。町田の攻撃を凌いだFC東京がカウンターを繰り出すと、相手からのプレゼントボールなどもあって、佐藤恵允さんがDFラインの裏に抜け出しました。そこから中央に折り返したクロスは、守備ラインとGKの間を走って逆サイドで待つ安斎颯馬さんのもとへ。自陣スタートのロングカウンターからの美しいクロス&ドフリー流し込みという、FC東京側からしたら脳汁出まくる気持ちいいゴールでついに先制!
↓相手の金でやる国立ビッグマッチでこのゴールは気ん持ちいい!
流れるような連携から安斎颯馬がフィニッシュ💨
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) November 9, 2025
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第36節
🆚 町田vsFC東京
🔢 0-1
⌚️ 87分
⚽️ 安斎 颯馬(FC東京)#Jリーグ pic.twitter.com/oMtypg87eq
↓クロスが抜けてから慌てて構えたので半分見切れてますがしっかりゴールを見届けました!

沸き立つFC東京側と試合終了感漂う町田側の対比は鮮やかです。町田まで帰る人たちでしょうか、席を立つ人の列もぞろぞろと生まれました。まぁ、でもこの時間帯の先制点となれば事実上の決勝点ですし、実際決勝点になりましたし、ちょうどいい切り上げ時だったかもしれません。何か試合終了後にはロマンスカーの時刻表とかがご案内されてて「ロマンスカーで帰る人もいるんですね…」って思いましたからね。
結局試合はそのまま0-1でFC東京が勝利。ただ、この両チームは来週もまた同じ国立にて今度は天皇杯準決勝を戦うとのこと。優勝も降格もないリーグ戦よりも、むしろタイトルを狙っての戦いのほうが本番という感じもありますので、この試合を前半戦という感覚でとらえ、次週はまた熱い後半戦を演じてもらいたいものです。美しいゴールやMAXさんや煙幕を見られてとても楽しいお出掛けになりました。次は謎解きも参加します!
↓6万枚発券というニュースもありましたが、本日の入場者は4万6838人でした!十分大盛況!

↓JPNからMCDへ帰る皆さん、お疲れ様でした!お気をつけて!

快晴ならクラブ史上最多の5万人いけたと思うので天気が惜しかったですね!









