2025年03月22日08:00
広げよう、そしてつなげよう、支援の輪!
YouTubeメンバーシップのメンバー向けコメント投稿機能をXとかLINEみたいに使って心境の短文投稿をしている皆さん、こんにちは。本日は大切な思いが届きましたので、僕からもそれをまたさらに広げるようにお伝えできればと思います。21日、日本テレビ「news every.」にて放送された、羽生結弦氏がスペシャルメッセンジャーをつとめる「伝えたい思い」の最新回についてです。
↓見れば伝わるので、他人の感動など読む前に見ちゃいましょう!
妙に緊張感を高めながら迎えたこの日の放送。スタジオには回を重ねるごとに何故かガチガチ度合いが増している気がする羽生氏が、春色のネクタイをキュッと締めて登場しました。「始まる前に失敗のことを考えるんじゃないぞ…!」などと僕も何故か手に汗握りながら見つめておりますと、その緊張感の念が飛んでしまったか、冒頭挨拶は若干噛み気味に。しかし、のちほど番組公式YouTubeの自動生成字幕を見ますと問題なく文字起こしもされており、しっかりとAIセーフ判定をいただきました。まずは順調な滑り出しです。
今回は先日宮城で行なわれた「notte stellata」公演を通じての震災復興…特に能登半島地震・豪雨災害からの復興に取り組む石川県・輪島朝市の方々との交流の模様を伝えてくれるとのこと。僕自身もその公演会場に足を運んだばかりですので、その時の空気や感情なども思い起こしながら特集を見つめます。
誕生のきっかけとしては東日本大震災からの復興へ、希望や祈りを届けるというアイスショーである「notte stellata」は、震災当時遺体安置所として使用された会場で公演を重ねており、会場には地元のグルメなどを復興支援の一環として楽しめるさまざまな出店が行なわれています。とは言えそれは宮城・東北に限るものではありません。同じような痛みや苦しみにさいなまれた人がいるのなら、その痛みや苦しみを理解すればこそ、やはり希望や祈りを届けたいという願いも沸き起こるわけで、東日本大震災という枠を超えて広がるアイスショーへと成長しつづけているところ。今回は会場内サブアリーナに石川県の輪島朝市の皆さんの出店や、福島県楢葉町の皆さんの出店が行なわれ、「店にたどり着けない」レベルの大変な賑わいを見せていました。
↓現地物販の賑わいぶりなどは動画にてご覧ください!
3月7日に会場入りされたのだという朝市の皆さんは、「ようやくたどり着きました」「思っていたより寒い」とは言いつつも、お元気そうでまずはひと安心。前月収録だという地元の映像では、焼けたビルの撤去などは進んでいるとのことですが折からの雪も深く、まだまだ厳しい時間がつづきそうな様子です。そんななかでも「notte stellata」での出店に向けて、「足のお守り」なのだという藁で作った草履や、豪雨で畑に大きな被害も受けながらも用意したシソのふりかけなど、品物の用意を進める朝市の皆さん。同じような痛みや苦しみを抱えるほかの被災者の方々との交流に、前を向くきっかけを期待しているようです。
会場では早速、同じように羽生氏との交流を育んできて、福島県楢葉町の方々と交流する朝市の皆さん。「かける言葉も見つからない…」「お互いに…」と互いの痛みを思い遣る姿も映されます。楢葉町の裁縫教室の皆さんからは「自分たちが震災後に欲しかったもの」を思って作ったという小物類がプレゼントされていました。そしてその品物以上に、震災後14年を経た“先輩”からの「きっと間違いなく大丈夫」という言葉は、それ以上の贈り物となったようにお見受けし、このつながりもまた大切な復興支援なのだと気づかされます。元気な場所から助けが必要な場所につながっていくことだけではなく、同じような痛みや苦しみを抱え、本当の意味でそれを分かり合える人々を互いに結んでいくこともまた「支援の輪」なのだなと思います。
羽生氏が会場でリハーサルに臨む頃、順調に出店の準備も整い、リハーサル鑑賞を終えた観衆たちが会場からあふれ出してきました。「買ってもらえるのかな…ちゅう感じ」と不安をのぞかせる朝市の皆さんですが、その心配は無用、というか逆の心配をしたほうがいいかもしれません。「頑張ってください」「負けないでください」そんな声を掛けながら次々に朝市の品を買い求めていく観衆たちの熱量たるや。公演は3日間あるわけですが、何とこの取材カメラが密着している間に朝市の皆さんの商品は完売してしまいました。
「みんな買うてもらいました!」とスタッフに告げる朝市のご婦人の声は、この特集でお見掛けしたなかで一番元気で一番楽しそうでした。売れたことも嬉しいのでしょうが、場所こそ違えど朝市が賑わっていることが、生きている実感、生き甲斐による喜びにつながったのかな…などと思いました。この喜びを前にしては「商品は3日分のご用意をですね…!」「当方購買力高めのファン層で…!」「購入数制限つけるくらいの温度感で…!」などと申し上げるのは憚られますが。ぜひ来年もまた出店にお越しいただき、バンバン売っちゃっていただけるといいなと思いました。
完売で気持ちよく公演に臨める朝市の皆さんは、羽生氏と野村萬斎さんとのコラボレーションなどを堪能された模様。公演後の交流の際には「元気になったね」「何も忘れて一生懸命に見入っとったもんね」「やみつきになったらどうしよう」などの元気な言葉も聞かれ、心が温まる思いです。ぜひやみつきになっていただいて、新しい楽しみを胸に、日々を頑張っていただくといいのではないかと思います。未来に楽しみがあれば、今日を生きていく元気もきっと湧き出すだろうと思いますので。
↓ようこそ沼へ!見なよ…ウチの結弦を…!
ただその後、特集では胸が締め付けられるような場面も記録されていました。同じく石川県から出店いただいた漆芸工房さんでは、豪雨災害の際に亡くなられた中学生の娘さんの遺影が据えられていたのです。娘さんは、震災後に羽生氏が現地の学校を訪問した際に、そこで特別授業を受けたという間柄でもあったとのこと。羽生氏も嗚咽に近いような涙と声を絞り出しながら、「別に何も悪いことしてないのにねみんな…」と悼みました。
希望や祈りが届く明るい場面を勝手に想像しながら見ていた自分としても、強い衝撃を覚えるようなやり取りでした。アイスショーの賑わいや楽しさはもちろんあるけれど、痛みや苦しみもまた何も変わらずそこにありつづけている、そんな当たり前のことを自分自身も何度も思い返し、気づきながら進んでいかないといけないんだなと思わされました。そして、もしも痛みや苦しみが時間を重ねることでしか和らいでいかないのであれば、希望や祈りも一瞬届けばいいのではなく、長い時間をかけて届けつづけなければいけないのだなと思いました。
「ホント幸せ」
「皆さん頑張ってとか言ってくれるし」
「畑も出て」
「野菜も作ってやね」
「草むしりもしにゃね」
「焼けてまた真っ黒になる」
「あー、またシミが増える」
特集の終わりに聞くことができた朝市のご婦人方の言葉と気持ちが、過去ではなく未来に向かっていることを嬉しく思いつつ、また一年先のこの日を楽しみにしたいものだなと思います。今は辛く苦しい人にも、こうした機会があって、そこに向かって頑張ろうと思える気持ちがあれば、少しずつ時間を重ねていけると思いますので。その時間を耐えるばかりではなく少しでも楽しく過ごしていけるように、僕も「楽しそうな人」として賑わいを作る一助になれたらいいなと思いました。
VTRを終えてスタジオ生中継に戻ると羽生氏は、先ほど楢葉町の皆さんが贈った小物は、かつて楢葉町の皆さんが元気づけられたという中越地震の“先輩”から贈られた布も使って制作されたものだとレポートしてくれました。先輩から後輩への輪が、二重三重に広がり、そしてつながっているというのは、悲しみのなかにあってもとても素晴らしいことだなと思います。そうした人々をつなぐ「きっかけ」であったり、目印となる星であったりするもののひとつが「notte stellata」なのかなと思うと、楽しくて意義がある、素晴らしい時間を過ごさせてもらえていることに改めて感謝するばかりです。
なお、番組公式YouTubeのほうにはおさめられていませんが、「伝えたい思い」後に羽生氏はお天気コーナーにも登場し、着ぐるみのそらジローがジャンプだと強硬に主張する「あえて言うなら0A」みたいな動きを「GOE満点です」と讃えるなど、リラックスした表情も見せていました。明日のお天気のポイントを軽快に発表する姿には、先にお天気コーナーからやるのもいいかもしれないなと思いましたよね。まず「本日はお日柄もよく…」と天気の話をしてから本題に入る、これは人間の生んだ叡智ですので!
↓今回も大切な思いを伝えてくれてありがとうございます!お疲れ様でした!
【#伝えたい思い】
— news every. (@ntvnewsevery) March 21, 2025
きょう #newsevery は
スペシャル・メッセンジャー#羽生結弦 さんが生出演!
羽生さんは
能登半島地震や
東日本大震災の被災者と
アイスショーで交流し、
お話を聞きました。
現地に足を運び、
羽生さんの目で
被災地を見てきたからこそ
今「伝えたい思い」がありました。 pic.twitter.com/yntGnC7y4N
伝えたい思いが、伝わった先でまた広がって、世界をつなぎますように!