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川島さんと医薬品CMの親和性は最高です!

アジアカップの熱戦続く中、日本代表の守護神が素晴らしいCMに登場しました。僕らのゴールを内側でガッチリ守る男・川島永嗣が、フマキラーの花粉症防止クリーム「アレルシャット 花粉 鼻でブロック」のCMキャラクターに起用されたのです。川島さんはこれが初のCM出演とのことで、日本代表のドヤ顔が全国の顔になるという、サッカー界にとっても嬉しい知らせとなりました。

早速この起用に対して「川島の守備で花粉をブロックできるのか」「マスクのポジショニングが悪そう」「マスク1枚じゃ足りない!1枚ならつけないほうがいい!」などのツッコミが出ているようですが、僕はこの起用に大変納得しています。ベストチョイスとさえ言えるでしょう。

まず「花粉をブロックする」というイメージは、サッカーのゴールを守るGKそのもの。空気は通過させるが花粉は的確に防ぐという商品性を考えれば、単なる壁では「息苦しい」感じがしてしまいます。的確に花粉だけをキャッチするGKなら、「このCM、顔が暑苦しいなぁ」とは思ったとしても、「この商品は息苦しくなりそう」とは思わないですよね。

そして全国で突っ込まれているであろうポジショニングについては、むしろゴールの中で守ってこそ適切。何せ実際の商品は鼻腔内にクリームを塗ることで粘液への花粉侵入を防ぐというもの。「ゴールの中でガッチリとボールをキャッチする男」でなければ商品イメージと合致しないのです。

そして何より重要なのが川島さんのポロリ実績。医薬品・医薬部外品・洗剤等のCMをよく見ると、わずかに汚れが残っていたり、わずかにニキビ跡が残っていたり、「完治していない」イメージ図を使用していることに気づくはず。これは消費者に誤解を与えないようにし、商品へのクレームを避けるための工夫。医薬品等に関しては厚生労働省から「完治する」という広告表現自体を禁止されているのです。

花粉防止クリームといえども同様の工夫が必要であることは自明。花粉症に悩む人にとって「完全に花粉を防げる」かのような表現をすれば、それが絶対にムリなことであっても期待を抱かせてしまいますよね。誤解・クレームのもとですよね。その点、川島さんならば「基本的にガッチリ守ってはいるが、先日のカタール戦のようにポカッとゴールを許したりもする」…そんなイメージが定着しているはず。「不完全な守備」であることは今や国民の共通認識なのですから。楢崎正剛さんや西川周作さんでは、そのポカ感は若干不足しています。

このように川島さんこそ花粉症防止クリームのCMに起用するベストな人物なのです。これを手始めに「ときどき運転手が車から飛び出すかもしれないエアバッグ」「ときどきピッキングで破られるかもしれない錠前」「ときどき何かが漏れるかもしれないコンドーム」など、あまり過信されては困るモノのCMで、どんどん川島さんを起用していただきたいもの。ソコソコの安心感でバッチリ商品PRをしてくれるはずですから…。

ということで、日本代表・川島永嗣さんの初主演CM「アレルシャット 花粉 鼻でブロック」(フマキラー)について早速チェックしていきましょう。



◆大体、花粉なんか完全に防げるわけないだろ!期待しすぎ!


個人的に僕自身は花粉症とは無縁。田舎育ちのせいか、子どもの頃には近所に生えていた松や杉の枝をゆすって、黄色い粉を飛び散らせる遊びもしていたほど。今でもチャンスがあればそうした粉を飛び散らせて、植物の繁栄に貢献しています。そんな遊びを白い目で見られることも最近は増えましたが、このようないい商品があれば、存分にバサバサやれそうですね。

↓ということで、川島永嗣さんの初主演CM動画はコチラ!


こ、これはワロタwwwwwwwwwwww

<川島永嗣さん出演CMのあらまし>

鼻の入口に立ちはだかる川島さんが「ジャー!」と奇声を上げる

右に左にやっすい合成映像で横っ跳び

「ジャー!」「イヤー!」などの奇声を上げつつ花粉をキャッチ

ナレーション:「私の守護神は鼻の中にいる」

「ジャー!」という川島さんの奇声とともに「鼻の中の守護神」というキャッチコピーを表示

「ハイ!ハイ!ハイハイハイハイ!」と小気味よい掛け声とともに、川島さんは連続で花粉をキャッチ

カメラが引いていくと、やっすい合成でふたりに増えた川島さんが、女性の鼻の穴をガッチリガード

鼻の中の守護神のおかげで安心してマスクなしで外出できる女性の姿

ナレーション:「花の中に塗るから効く」「花粉 鼻でブロック」

川島さん:「フマキラー!」
(別バージョンでは「ミントも出た!」)

川島さんひとりでは不安な場合、マスクと併用ください!


花粉症に苦しむ人も、思わずニッコリ笑ってしまいそうなこちらのCM。ぱっと見は日本代表風のユニフォームでありながら、よくよく見るとプーマ製というフェイント。胸スポンサーは「Hana de BLOCK」だったりする小ネタ。花粉をブロックする際の面白い顔、揺れる足などの細やかな演技指導。思った以上にセリフ読みが上手い川島さん。そんな見所が短い秒数にギュッと濃縮されています。

サッカー選手のCMでありがちな「練習風景→ボールを画面に向かって蹴る」なんてのは、CMプランナーが何も考えていないことの証明。サッカー人気に乗っかろうというだけの安直なCMです。その点この作品は、川島さんのサッカー選手としての特徴まで踏まえて制作された佳作。

例年の5倍から10倍の飛散量が予測される2011年ですが、川島さんは「僕もみなさんの鼻をブロックする守護神として、しっかり頑張りたいと思います。よっしゃー、こい!」と自信をみなぎらせているとのこと。「鼻はいいからゴールを守れ」「リールス並のブロックだと鼻がグズグズだぞ」「そんなことよりマスクしろ、2枚!」などという批判は封印して、日本の守護神とともに花粉と戦っていこうではありませんか。

↓ゴールの中でガッチリ守備するカタール戦での川島永嗣さん動画


CMのための前フリを実戦で入れてくるとは…恐るべきGKやで!



ちなみに僕は花粉症とは無縁なので、この商品の効果は特に気になりません!