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さぁ、残り時間は100日を切りました!

この数字は、宇宙戦艦ヤマトで表示される「地球滅亡まで」のカウントダウンではありません。カンのいい方ならお気づきでしょう。そうです、サーキット建設が遅れに遅れ、開催が危ぶまれているF1韓国GPまでの残り時間。そんな世界の心配をどこ吹く風とばかりに、10月24日の決勝から逆算した100日前にあたる7月16日、韓国国内では大きな夢を抱いて記念イベントが行われたのです。

サーキットから車で2時間かかる光州で行われたそのイベントでは、ドラッグレース用の車がデモ走行をするなど、大盛り上がり。いまだサーキットは完成していないなど、根本的な問題はいくつか残ったままですが、もうチケットも売ってしまっているのです。外堀は十分に固まりました。FIAも、いまさら韓国GP中止などとは言いますまい。「今回はやるだけやって、二度と韓国にはやらせない」という基本方針のもと、とにかく逃げ切ろうという考えで意志は統一されているはず。やってしまうしかありません。

懸念されていた宿泊施設の不足はいまだ解決していません。しかし、運営側は「2時間離れたところにラブホテルがある」「港にクルーズ船を用意すればOK」という従来の主張に加え、「サーキットそばの原っぱでオートキャンプをしろ」「KTX(韓国版新幹線)を利用して大邱まで行け」という新たな解決案も提示してくれました。長野五輪開催時のホテル不足を「白馬山中でキャンプしろ」「新幹線で東京のホテルに行け」と解決するような大胆さ。本当にF1が好きならば4日間くらい野宿でも何とかなるだろう…そんな力強さを感じます。

また、宿泊施設ほど問題視はされていませんが、何もない荒野のど真ん中にサーキットを建設したため、レストランなどの食事施設についても大きな不安が残ったまま。店舗数自体ももちろんのこと、「国際基準」に到達している店の少なさは大きな問題となっています。その問題の解決のため、運営側では「食文化取り締まり班」を結成。全南道推薦衛生飲食店400ヶ所を中心に、「衛生管理に問題はないか」「残り物の再利用をしていないか」をチェックすると発表。いつもと同じ気持ちで「床に落としたもの」「ウンコ・犬などの不適切食材」「さっきの客の食べ残し」を出してはならないと、厳しく指導していこうとする意気込みやヨシ。いまさらすぎる取り締まり運動ではありますが、本当にF1が好きならば4日間くらい食わなくても死にゃあせんのですから…まぁ何とかなるでしょう。

運営側がこれだけの努力をしているならば、サーキットさえ完成すれば開催は問題なさそうですね。

ということで、開催まで残り100日を切ったF1韓国GPの近況についてチェックしていきましょう。



◆お待ちかねのアスファルト敷設工事が、一部着工されました!

F1開催にあたっては通常90日前には審査に合格する必要があり、60日前までにレース開催をした実績が必要となります。そのために、8月27日からはAFOS(Asian Festival Of Speed)の開催が予定されていますが、AFOS開催のためには60日前に事前審査をパスすることが必要。つまり、6月下旬には審査をパスする必要があるのです。

なるほど、確かにその期限はとうに過ぎています。だが、それが一体何だと言うのか。それらの審査は、あくまでも安全性を担保するためのものであり、レースが出来るかどうかとは無関係のもの。最高の技術で完璧に仕上げられたサーキットならば、審査などしなくても問題はありません。その辺の下水工事で道路を掘り返した際、通行止めを解除する前に国土交通省が審査したりしますか?しないでしょう。ならばF1韓国GPも「まぁ大丈夫だろう」の気持ちで進めて欲しいもの。最近のF1は、マシンが空中に舞い上がって1回転しても、ドライバーが死なないほどの安全性があるのです。ちょっとくらいサーキットがいい加減でも、大丈夫でしょう。

↓韓国国内ではF1開催100日前を記念してパレードを開催!

出来もしないサーキットを夢想しながら、サーキットと全然違う場所で、F1と無関係の車を走らせる…。一見するとすっとんきょうで、よく考えてもすっとんきょうだった記念イベント。しかし、すっとんきょうでもいいではありませんか。そもそもF1とは夢の世界のイベントであり、現実とはかけ離れたもの。超高額のマシンが「エコ」などの概念を一切無視して、ただひたすらに速さを追及しているのです。夢見がちな男たちの集いなのです。すっとんきょう大いに結構。

そんな調子で、引き続き全力で夢を見ている運営側。霊岩に建設中のサーキットは、夢の完成図とは若干違う形で建築真っ最中。

↓建物部分はほぼ完成の状態!総合完成度も82%にまで上昇!
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先月は総合完成度78%でしたので、1ヶ月で4%のハイペース!

このペースなら、10月には完成度94%に到達するはずです!


↓さらに、一部の区域でアスファルトの敷設が始まりました!
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おおっ!これが済めばレース開催可能だな!


これには15日に韓国を視察した、F1の技術委員チャーリー・ホワイティング氏も大変満足したもよう。韓国紙の報じたところでは「100%満足している」「レース開催に問題はない」「このサーキットはとてもユニークだ」と賛辞を贈ったとか。

↓「100%満足のサーキット」を上空から見るとこんな感じ!
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って、全然変わってねぇwwwwwwwww

いつまで「荒野の真ん中」感をキープする気だwwwww


↓コース部分を上から見るととってもユニーク!
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ちょっとでもハミ出したらマシンが大破しそうwww何だこの綱渡りレースwww

「レース開催」には問題なくなったとしても、「観戦」とか「事故処理」とか「景観」とかは問題全放置の悪寒wwww



もうここまできたら、世界の想いは「珍しい光景が見たい」それだけです!