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2010年11月08日12:10
和の力、恐るべし!
2010年のプロ野球が終了しました。セ・リーグを制した中日とパ・リーグ3位からCSを勝ち上がってきたロッテとの対決は、チーム・球団・ファンの和の力でロッテが勝利。史上最長5時間43分の引き分けなどをはさみつつ、4勝2敗1分で日本シリーズを制しました。シーズン3位からの日本シリーズ制覇は史上初のこと。ひとつでも負ければ4位という状況から、幾度も敗退のピンチを乗り越えて日本シリーズまで走りきった勢いは驚異的。本当にお見事でした。
ただ、この結果でまた「シーズン3位が日本一になれるのはおかしい」「ペナントレースの価値ゼロ」「最初から短期決戦で決めれば」という、CS制度への批判が沸いて出るに違いありません。しかし、プロ野球はエンターテインメント。シーズン終盤戦を大いに盛り上げ、多くのファンが野球の素晴らしさを堪能し、名試合の数々を演出したCS制度は「面白い」という点でとても価値がある仕組み。今後もぜひ続けていきたいものです。
確かにシーズン3位で日本一というのは違和感はあるでしょう。しかし、サッカーの欧州CLなどでも「各国リーグ戦の上位チームが短期決戦を行い欧州一を決める」という戦いをしています。そこには「プレミアリーグの4位が欧州チャンピオンなどとはちゃんちゃらオカシイ」なんて議論はありません。ならばロッテがシーズン3位から日本一になっても問題はないでしょう。
多くのCS反対論は、野球の優劣を決めるのは長期戦だという考えに基づいているもの。曰く「シーズン1位以外はインチキである」と。しかし、普段戦う機会がないセ・パの優劣を比較するには、12球団総当たりのリーグ戦がない以上、「短期決戦の日本シリーズ」をやるしかありません。結局日本一となるには、長期戦・短期決戦のいずれも勝ち抜く総合力が必要なのです。そんな短期決戦に臨むにあたって、短期決戦のCSでセ・パの代表を決めるのはむしろ自然な話。
今はシーズン1位の栄光はしっかりと確保されているのですから、「パ・リーグ真の王者は我がソフトバンクホークスである」とCSで敗れたチームも堂々と胸を張ればいいのです。そして「パ・リーグの3位に負けても負けた気がしない」という皆さんは、「本当にパの3位に負けただけか?」「パの6位より自分たちが強いという証拠は?」「交流戦もパの6位より下ですよね?」という疑問を解消してから愚痴るのがよいでしょう。最初からこの制度・ルールでやっている以上、どれだけ文句を垂れたところで、里崎さんの満面の笑みをかき消すことなどできないのですから…。
ということで、史上最大の下克上が完成した、2010年プロ野球日本シリーズについて早速チェックしていきましょう。
◆これだけギリギリの戦いを勝ち抜いてこられたら、褒めるしかない!
シーズン終盤からCS・日本シリーズにかけて、ロッテの追い込みはすさまじいものがありました。ひとつでも負けたら4位以下という状況から3連勝で滑り込み3位を確保。西武とのCS第一ステージでは、2試合とも9回表の時点で負けている状況から引っくり返しての勝利。ソフトバンクとのCS第2ステージでは、王手をかけられたところから3連勝で逆転。漫画のような戦いぶりで勝ち抜いてきました。
そして迎えた日本シリーズ。第6戦では毎回サヨナラ負けのピンチを背負いながら延長15回まで粘り切って引き分け。第7戦では一時4点ビハインドを背負いながら、中日が誇る救援陣を打ち崩して逆転勝利。セ・リーグを制し、特に本拠地ナゴヤドームでは圧倒的な勝率を誇った中日を、敵地でも2勝1敗1分と上回ったのですから文句のつけようがありません。
↓第7戦も延長にもつれ込む死闘を制し、ロッテ劇的日本一!
中日:「シーズン1位以外は意味ないだろ」
巨人:「来年は胸を突き合わせた戦いをしたい」
阪神:「はんしーんータイガース!」
ヤク:「メークミルミルはロッテさんに譲ります」
広島:「この差は練習量の差だ!猛練習じゃー!」
横浜:「2010年が終わったぞ!これで借金もチャラ!」
↓ロッテファンも「千葉最強!」の雄叫びをあげる!
SB:「ウチこそが真のパ・リーグ王者」
西武:「ウチはロッテにほとんど勝ってた」
ハム:「ウチとロッテは紙一重ですから」
オリ:「ウチとロッテはほぼ互角の勝負」
楽天:「ぐぬぬ…おめでとう!」
西村監督を3度胴上げすると、選手たちは場内を一周。レフトスタンドに陣取る熱い応援団は、左右に体を揺らしながら応援歌を熱唱。テレビの画面を通しても聞こえてきたあの歌声をいつまでも響かせていました。選手・フロント・ファン、昨年はバラバラだったものがひとつにまとまった「和の力」。あの揉め事に比べれば、目の前の試合のビハインドなど大した逆境ではなかったのかもしれません。こういうチーム相手なら、ひいきチームの負けも気持ちよく受け容れられるというもの。千葉ロッテの「和」の中のみなさん、本当におめでとうございます。
その後選手たちはホテルへ移動して歓喜のビールかけに突入。5時間弱に及ぶ延長戦の影響で、夜のスポーツニュースに間に合わない局もチラホラ出る「真夜中の祝勝会」。それでもロッテ選手のテンションは高く、飲む前からすでに酔っ払っている雰囲気さえ漂わせます。ビールかけを生中継したTBS「S☆1」ではそのハイテンションをつぶさに紹介。
「シリーズMVP?僕ですか?ありがとうございます!」とテキトーな嘘コメントを発表する今江。笑う里崎。やたらと出足がよくテレビ・新聞に出まくる的場。笑う里崎。CS以降の不振を微塵も感じさせずビールを撒き散らすマーフィー。笑う里崎。「3位からって文句を言う人もいるかもしれないですけどこういうルールなんで」と結論づけたサブロー。笑う里崎。そして、このチームをまとめたキャプテン西岡剛は、ビールかけ後の壇上挨拶で「西岡君は何かを持っていると言われてここまで来ました」と斎藤佑樹クンばりの前フリをすると…
↓西岡:「西岡剛持っていました!LOTTEガムー!!」

西岡:「エル・オー・ティー・ティーイー ウゥーロッテ!」
西岡:「エル・オー・ティー・ティーイー ウゥーロッテ!」
西岡:「週刊誌気をつけてー!」
仲間じゃねぇんだwwwwwwwwさすがTSUYOSHIwwww
昨年は精神安定剤も飲んだようだけど、今年はガムで十分や!
おめでとう千葉ロッテ!韓国王者との対戦は、テキトーに頑張ってください!
2010年のプロ野球が終了しました。セ・リーグを制した中日とパ・リーグ3位からCSを勝ち上がってきたロッテとの対決は、チーム・球団・ファンの和の力でロッテが勝利。史上最長5時間43分の引き分けなどをはさみつつ、4勝2敗1分で日本シリーズを制しました。シーズン3位からの日本シリーズ制覇は史上初のこと。ひとつでも負ければ4位という状況から、幾度も敗退のピンチを乗り越えて日本シリーズまで走りきった勢いは驚異的。本当にお見事でした。
ただ、この結果でまた「シーズン3位が日本一になれるのはおかしい」「ペナントレースの価値ゼロ」「最初から短期決戦で決めれば」という、CS制度への批判が沸いて出るに違いありません。しかし、プロ野球はエンターテインメント。シーズン終盤戦を大いに盛り上げ、多くのファンが野球の素晴らしさを堪能し、名試合の数々を演出したCS制度は「面白い」という点でとても価値がある仕組み。今後もぜひ続けていきたいものです。
確かにシーズン3位で日本一というのは違和感はあるでしょう。しかし、サッカーの欧州CLなどでも「各国リーグ戦の上位チームが短期決戦を行い欧州一を決める」という戦いをしています。そこには「プレミアリーグの4位が欧州チャンピオンなどとはちゃんちゃらオカシイ」なんて議論はありません。ならばロッテがシーズン3位から日本一になっても問題はないでしょう。
多くのCS反対論は、野球の優劣を決めるのは長期戦だという考えに基づいているもの。曰く「シーズン1位以外はインチキである」と。しかし、普段戦う機会がないセ・パの優劣を比較するには、12球団総当たりのリーグ戦がない以上、「短期決戦の日本シリーズ」をやるしかありません。結局日本一となるには、長期戦・短期決戦のいずれも勝ち抜く総合力が必要なのです。そんな短期決戦に臨むにあたって、短期決戦のCSでセ・パの代表を決めるのはむしろ自然な話。
今はシーズン1位の栄光はしっかりと確保されているのですから、「パ・リーグ真の王者は我がソフトバンクホークスである」とCSで敗れたチームも堂々と胸を張ればいいのです。そして「パ・リーグの3位に負けても負けた気がしない」という皆さんは、「本当にパの3位に負けただけか?」「パの6位より自分たちが強いという証拠は?」「交流戦もパの6位より下ですよね?」という疑問を解消してから愚痴るのがよいでしょう。最初からこの制度・ルールでやっている以上、どれだけ文句を垂れたところで、里崎さんの満面の笑みをかき消すことなどできないのですから…。
ということで、史上最大の下克上が完成した、2010年プロ野球日本シリーズについて早速チェックしていきましょう。
◆これだけギリギリの戦いを勝ち抜いてこられたら、褒めるしかない!
シーズン終盤からCS・日本シリーズにかけて、ロッテの追い込みはすさまじいものがありました。ひとつでも負けたら4位以下という状況から3連勝で滑り込み3位を確保。西武とのCS第一ステージでは、2試合とも9回表の時点で負けている状況から引っくり返しての勝利。ソフトバンクとのCS第2ステージでは、王手をかけられたところから3連勝で逆転。漫画のような戦いぶりで勝ち抜いてきました。
そして迎えた日本シリーズ。第6戦では毎回サヨナラ負けのピンチを背負いながら延長15回まで粘り切って引き分け。第7戦では一時4点ビハインドを背負いながら、中日が誇る救援陣を打ち崩して逆転勝利。セ・リーグを制し、特に本拠地ナゴヤドームでは圧倒的な勝率を誇った中日を、敵地でも2勝1敗1分と上回ったのですから文句のつけようがありません。
↓第7戦も延長にもつれ込む死闘を制し、ロッテ劇的日本一!
中日:「シーズン1位以外は意味ないだろ」
巨人:「来年は胸を突き合わせた戦いをしたい」
阪神:「はんしーんータイガース!」
ヤク:「メークミルミルはロッテさんに譲ります」
広島:「この差は練習量の差だ!猛練習じゃー!」
横浜:「2010年が終わったぞ!これで借金もチャラ!」
↓ロッテファンも「千葉最強!」の雄叫びをあげる!
SB:「ウチこそが真のパ・リーグ王者」
西武:「ウチはロッテにほとんど勝ってた」
ハム:「ウチとロッテは紙一重ですから」
オリ:「ウチとロッテはほぼ互角の勝負」
楽天:「ぐぬぬ…おめでとう!」
西村監督を3度胴上げすると、選手たちは場内を一周。レフトスタンドに陣取る熱い応援団は、左右に体を揺らしながら応援歌を熱唱。テレビの画面を通しても聞こえてきたあの歌声をいつまでも響かせていました。選手・フロント・ファン、昨年はバラバラだったものがひとつにまとまった「和の力」。あの揉め事に比べれば、目の前の試合のビハインドなど大した逆境ではなかったのかもしれません。こういうチーム相手なら、ひいきチームの負けも気持ちよく受け容れられるというもの。千葉ロッテの「和」の中のみなさん、本当におめでとうございます。
その後選手たちはホテルへ移動して歓喜のビールかけに突入。5時間弱に及ぶ延長戦の影響で、夜のスポーツニュースに間に合わない局もチラホラ出る「真夜中の祝勝会」。それでもロッテ選手のテンションは高く、飲む前からすでに酔っ払っている雰囲気さえ漂わせます。ビールかけを生中継したTBS「S☆1」ではそのハイテンションをつぶさに紹介。
「シリーズMVP?僕ですか?ありがとうございます!」とテキトーな嘘コメントを発表する今江。笑う里崎。やたらと出足がよくテレビ・新聞に出まくる的場。笑う里崎。CS以降の不振を微塵も感じさせずビールを撒き散らすマーフィー。笑う里崎。「3位からって文句を言う人もいるかもしれないですけどこういうルールなんで」と結論づけたサブロー。笑う里崎。そして、このチームをまとめたキャプテン西岡剛は、ビールかけ後の壇上挨拶で「西岡君は何かを持っていると言われてここまで来ました」と斎藤佑樹クンばりの前フリをすると…
↓西岡:「西岡剛持っていました!LOTTEガムー!!」

西岡:「エル・オー・ティー・ティーイー ウゥーロッテ!」
西岡:「エル・オー・ティー・ティーイー ウゥーロッテ!」
西岡:「週刊誌気をつけてー!」
仲間じゃねぇんだwwwwwwwwさすがTSUYOSHIwwww
昨年は精神安定剤も飲んだようだけど、今年はガムで十分や!
おめでとう千葉ロッテ!韓国王者との対戦は、テキトーに頑張ってください!