11:26
横浜ベイスターズは永久に不滅です!

「かった」という響きから遠ざかってきた横浜ベイスターズの底力は本物でした。現在のオーナー企業TBSが球団売却の意向を示したことで、水面下で続いていたベイスターズ身売り交渉。一時はイナックス・トステムなどのブランドを傘下に置く住生活グループが本命とまで囁かれました。しかし27日、本拠地移転問題・人事問題など諸条件が折り合わず、交渉が破談に終わったことが発表されました。11月30日の期限までに新たな買収先を見つけることは事実上不可能。これで来季も「横浜ベイスターズ」が存続することになったのです。本当に「勝った」とか「買った」とかとは一切縁がない球団ですね。

しかし、僕はこの破談劇に内心ホッとしています。

たった6つしかないセ・リーグの球団が売りに出る機会など滅多にありません。大洋ホエールズが横浜ベイスターズに変わったのが1993年。それ以前では、1960年代に国鉄スワローズ→サンケイスワローズ→サンケイアトムズ→アトムズ→ヤクルトスワローズと、国鉄(を中心とするグループ)・フジサンケイグループ・ヤクルトとオーナー企業が変遷した流れがあるだけ。実に50年以上に渡り、巨人・阪神・中日・広島は動きがないのです。ゴッホの自画像よりも稀少で、ピカソの絵画よりも市場に出回らないもの…それがプロ野球団なのです。

その意味では、今回の売却劇は「どうしても売りたい」という構図ではなく、「どうしても買いたい」という構図であって欲しかったところ。本当にプロ野球団を持ちたいなら、当座の本拠地や人事など二の次で「買うしかない」タイミングだったはず。売る側のTBSが本拠地・横浜にこだわったことなどが問題視されている向きもあるようですが、大切な球団・大切な無形文化財であると思えば、売却時にもそれなりの体裁というものがあります。犬を捨てるのだって「誰かに譲る」「その人が保健所に捨てる」という流れのほうが、良心が痛まないように。

球団経営はビジネスであると同時に、一種の社会貢献です。企業が商売以外の部分で、社会を人間を豊かにする活動のひとつの形です。環境保護活動や社会福祉活動と同じ類のもの。「この条件があるなら買わない」「この金額なら買わない」などの、損益分岐を見据えながら検討するようでは「野球」には向いていません。本業で得た儲けを社会に還元する方法なのですから、損得ではないのです。むしろ、赤字・100敗・その他の何もかもを諦める覚悟が必要。「ビジネスとしての環境保護活動」「損しない慈善事業」「Win-Winの関係」というフレーズは、いかにも胡散臭いですよね。

プロ野球が人々の生活を豊かにすると信じ、プロ野球が人々に夢を与えることを願い、そんなプロ野球を支えることに喜びと誇りを感じる企業に、横浜球団を買い取ってもらいましょう。その上で、その企業が末長くプロ野球を支えていくために、本拠地移転や球団名変更が必要なのであれば受け入れましょう。プロ野球団所有の目的が「ハナから企業名宣伝」なのではなく、プロ野球団を通じた「社会貢献」を目的とし、それに必要な資金を会社から引っ張るための説得材料が「企業名宣伝」であって欲しい。僕は今回の身売り破談で、僕はそう感じたのです。

ということで、「球団名変更などで4年連続90敗の大記録をうやむやにすることは許さない」という強い気持ちで、今回の身売り交渉破談劇をチェックしていきましょう。



◆本拠地とか球団名は、オリックス式で約束を破ればいいんです!


それにしても、立派だったTBS。TBSにはベイ愛はないのではないか、燃えないゴミ・不採算部門としか思っていないのではないか、僕はそんな疑念を抱いていました。しかし、彼らは本当にベイを愛してくれる人を真剣に探していました。赤字に喘ぎながらも球団を手放さなかったその姿は、赤貧の中で最後まで刀を質屋に入れないサムライのよう。男の意地を見た想いです。

↓26日の交渉でTBS側から交渉打ち切りが通達されたとのこと!
売り手:「来季も横浜、これは譲れない(キリッ)」
売り手:「売名行為ではないのか!?(キリッ)」
売り手:「貴様には売れん!(キリッ)」

売り手カッコイイwwwww武士は食わねど高楊枝wwww


交渉では諸所折り合いがつかなかったようですが、最大のネックとなったのは本拠地問題であるもよう。来季も「横浜」を継続して欲しい球団側と、来季から移転をしたい買い手側の食い違い。まぁ新オーナーには心機一転の考えもあるでしょう。これまでにも「ブレーブスの名前は消さない」と約束したオリックスが2年でブルーウェーブに生まれ変わったり、新オーナーの「気が変わる」ケースはままありました。

それでも「いや、ブレーブスなんて名前はすぐ消しますから」と交渉の席で言われたなら、売り手としても売りづらいもの。野球協約でも保護地域(本拠地)の変更は10月末までに承認を得るように、定められているのですから、「横浜」を一旦受け容れるのはいた仕方ないところだと思われましたが…

↓交渉は「来年から移転可能か」「時期的に難しい」の会話であっさり終了!

中身じゃなくて、のれんだけ欲しかったんだな!

「横浜ベイスターズ」への未練・愛情・配慮はゼロ!



身売り交渉も破談したことで、ようやく現場も一安心。28日のドラフト会議で選択される新人選手も、来年の行き先も決まらない球団では不安だったでしょうから、「ギリギリセーフ」といったところ。横浜での来年の戦いに思いを馳せ、胸を高鳴らせてもらいたいものです。

そんな中、完全に他人事のフジテレビ「すぽると!」では、現場の声を直撃取材。尾花監督は「練習を止めるわけにはいかない」とできることに全力を尽くす姿勢を強調し、「現場は野球に集中」を徹底。ある主力選手は「騒動が終わってホッとした」と漏らすなど、ようやく野球に集中できる状況になったことに喜びの声も聞こえてきます。

しかし、予断を許さないのがFA選手の状況。内川聖一は「説明を受けていない」「詳しいことは聞かされていない」としつつも、親会社・本拠地問題は去就とは無関係であることを示唆。改めて「出て行くぞ」の姿勢を11球団に表明しました。そして、もうひとりのFA選手・村田修一は、「さすがベイ」というらしさを発揮し…

↓男・村田は「来年に向けて頑張ろうという時に説明がないと、気持ちが入らないよ」宣言!
1









親会社とか本拠地とか無関係に練習は全力でいけよwwwww

何やかんやで理由つけて気持ちを抜こうとするなwwwww


この調子なら、FA選手が残留しようが移籍しようが、4年連続90敗以上の大記録…いや夢の100敗も達成できるはず。暴利を貪っているといわれるハマスタが「野球で何十日も使われるよりエグザイルに来て欲しい」「この契約でも赤字になるなんて…」「出て行ってくれませんか?」と、本拠地変更を後押ししてくれるような大記録を期待したいものですね。



来年はさらに値段が下がります!買取希望のみなさん、準備はお早めに!