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西武ライオンズの2012年にご期待ください!

長いシーズンを戦い抜いたチームだけが進出できるプロ野球クライマックスシリーズ。これはもうすでにご褒美の戦いであり、この舞台に立っている時点で栄光のチーム。だから、もしそこで無残に敗れたとしても恥じることはないのです。たとえそれが、2戦連続で9回に追いつかれ、延長11回に勝ち越され、そのまま負けるような展開であったとしても…!

「2戦で決める」その想いで、2試合分のチケットだけを購入した僕も、西武ライオンズを応援すべく、今週末は西武ドームくんだりへ。中島ユニフォームに身を包み、その上には寒さをしのぐためのライオンズパーカー。現地ではCS用グッズの「i believe lions.」フェイスタオルを購入。そしてカバンにはヘタレ系マスコット・らいにょんを装着。獅子の一員として現地に向かったのです。

西武ドームにはファンが大集結。確かにライトスタンドから一塁側内野自由席にかけては、真っ黒いロッテサポーターが埋め尽くしていました(西武ドームは三塁側が西武側)。この試合だけ見た人には「ロッテに占拠されとるwww」「どっちのホームだ」「声もロッテのほうがデカイ」と、西武の不人気を疑う声も上がるでしょう。

しかし、この試合が千葉マリンで行われていたなら、レフトスタンドの一角をのぞいて真っ白になるのです。半々くらいなら十分に西武のホーム感満載。声量にしても、西武側は自由なタイミングで歓声を上げ、ロッテ側はリーダーの統制でタイミングがそろっているという、スタイルの違いによるもの。それが互角の状況にまで持ち込んだだけでも、十分にライオンズ応援ムードは満ち満ちていたのです。選手たちも大いに燃えたに違いありません。

そして、願いどおりに2戦でキッチリと勝負を決めてくれたレオ戦士たち。僕はスタンドで大粒の涙をこぼし、もう何かが吹っ切れてしまったので「ラーラララーララーラララララーラーツヨシ!」とか「打て福浦打て福浦ー!」とか、大きな声で応援歌を絶唱。心地よい歓声を胸に宿し、長い長い長い長い帰路についたのです。

ということで、シーズンの最後に劇的な戦いでファンを号泣させた西武ライオンズについてチェックしていきましょう。



◆帰り道の僕は、らいにょんのようにグッタリとしていました!

こんなことなら黙って鈴鹿に行けばよかった…そんな言葉も胸に浮かぶ中、今改めて思うのはレオ戦士たちへの感謝。このような歴史に残る戦いを見せてくれ、一生忘れられない思い出を残してくれたのですから、ファン冥利に尽きるというもの。実際、一緒に行った会社のオッサン連中は「こんな面白い試合に誘ってくれてありがとう」と大満足していました。ロッテファンも歴史的勝利に興奮し、いつまでも球場にとどまり勝どきの声を上げていました。その面白さを作り出したのは、我が西武ライオンズなのです。断じてロッテではありません。ならば、ファンとしても大いに西武球団の素晴らしさを誇りたいものです。


●10月9日 ×西武5-6ロッテ○
シーズン終盤、「あとひとつ勝てば優勝確実」という状況からソフトバンクに怒涛の3連敗を喫した西武。一方、「ひとつでも負ければ4位」という状況から勝ち続けたロッテ。その勢いの差は明白でした。

一日中雨が降り続けたこの日の関東地方。山の上にある西武ドームくんだりは、真冬のような寒さ。試合もそんな気温のごとく、ピンと張り詰めた投手戦の様相。2回裏に西武が中村のホームランで1点をあげると、ロッテが8回表に西岡のホームランで追いつくまで、両軍ズラリとゼロ行進。しかし、両軍の先発が降板するや、何故か試合は一気に打撃戦へ。

8回裏の西武の攻撃は、安打・四球・四球で二死満塁のチャンス。ここで登場の代打・大島はライト前にタイムリーヒット。すると慌てたロッテ守備陣は、ライトサブローの悪送球でファウルゾーンをボールが転々、それを捕球した里崎がホームに返球するもまたも悪送球でボールが内野を転々。ただのライト前ヒットで大島は三塁まで到達。一挙4点を加え、西武はこの時点で5-1と大量リード。試合を決定づけたのです。

しかし、「まさか」はここから。好投の涌井を引っ込めて、セーブ王・シコースキーを投入するや、安打→三振→安打→安打→適時打→四球→(投手交代)→適時打で、まさかの同点に。現地でツイッターなどをやっていた物好きも「西武勝ったなwww」から「負けそう…」へと一気に意気消沈。スタンドでは「ロッテが送り込んだスパイでは」「少なくともクセは見抜かれている」「やられたっ」と不穏な噂まで持ち上がります。

結局、9回表で4点を追いつかれるというバカ試合を演じた西武は、11回表に投入した土肥が2球投げただけで1点取られるという大活躍でジ・エンド。死闘の末に、初戦を落としたのです。

↓監督を殴り飛ばしてでも9回まで投げていれば絶対に勝っていたであろう涌井は、ベンチで憮然!
コッチがそうしたいわwwwwwwww


●10月10日 ×西武4-5ロッテ○
昨日のモヤモヤを引きずる西武ドーム。特にチャンスで5凡退を喫した中島の状態は心配されましたが、さすがはプロフェッショナル野球選手。敗戦をひきずることなく、この日は初回から猛攻を仕掛けると、中島の安打などでロッテ先発・マーフィーから一挙に3点。3回にも1点を追加すると、4-1と序盤でリードを築くことに成功したのです。

しかし、「どうせ逆転できるだろ」「西武は先発以外がクソ」「打線も雑」とロッテサイドは余裕アリ。その予感どおりに、6回・7回に1点ずつを加えジワジワと追い上げ。迎えた9回には、この回から登板した長田が1球で同点に追いつかせる美技を披露し、連日の同点劇。これにはライオンズサイドも、ただただ唸るばかり。文字どおり「ウウウッ」と唸り出す観客も続出。何せ西武は4回以降無得点。「追いつかれたら負ける」という強い確信の中で追いつかれたのです。腹も痛くなるというもの。

そして迎えた11回表。ここで点取られたらキレイだな、と全員の想いが一致。先頭・大松のヒット、里崎がイラッとくる送りバントを決めると、西岡敬遠などで二死一・二塁。ライオンズなら点が入らない程度のチャンスですが、ここで井口がキッチリとセンターへタイムリーヒット。2日続けて11回表に勝ち越しを許すという神展開。結局そのままライオンズは沈黙を守り、CS第1ステージは千葉ロッテが劇的勝利を飾ったのです。

↓劇的な終戦に、西武・渡辺監督も頭を丸めてファンにお詫び!
ここまでされては、許すしかないか…。


ほぼ試合の全体で、リードしていたのは西武でした。ロッテがリードしていた時間は、2試合とも「11回表裏」だけ。最後にピロッと勝利がすり抜けていった実感のわかない敗戦。まぁ、新人にスルメを買いに行かせ、罰金搾取で若手をノイローゼにさせるような球団ですから、この舞台まで残れただけでもヨシとしなくてはいけません。祝勝会用の準備など、いろいろな皮算用をしていたみなさんには申し訳ありませんが、西武ライオンズの2010年は終了。何となく来年もダメそうだな、という期待を込めて2012年シーズンにご期待いただきたいものです。

↓西武サイドの「ウチと中日との日本シリーズだけは勘弁してくれ」という皮算用は、見込み外れでラッキー!
西武:「中日だけは勘弁してくれ」
西武:「中日と日本シリーズをやるとガラガラになる」
西武:「中日とはやりたくないね」

よっしゃ、やらずに済んだで!


↓3戦目の先発が予定されていた帆足のカットボール練習は、打者も空振り、本人の皮算用も空振り!
帆足:「(2連勝するから)僕には回ってこないですよ」
帆足:「(2連勝するから)僕には回ってこないですよ」
帆足:「(2連勝するから)僕には回ってこないですよ」

よっしゃ、回ってこなかったで!


↓10日のNHK「サンデースポーツ」で特集された阪神・マートンの西武投手陣対策は、無用の長物化!
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マートン:「西武ノ イシイサン対策ヲ シテマス」
マートン:「西武ノ ワクイモ 分析シテマス」
マートン:「ワクイノ スライダーハ 2種類アル!」

よっしゃ、ワクイに抑えられる心配はゼロになったで!


↓シーズン途中には今季終了後に進退伺を出すと報じられた渡辺監督も、進退伺を白紙撤回!
ナベQ:「このままじゃ終われない」
ナベQ:「やらなきゃいけないことはまだある」
ナベQ:「ここで投げ出すのは無責任」

よっしゃ、新監督選びは不要になったで!

って、今こそ1回伺うべきタイミングだろwwwwwww

形式上だけでもいいから、1回伺ってくれwwwwwww



西武ライオンズの2010年はほぼ終了!残すはデーブさんとの裁判だけです!