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キミは明後日死ねるか!?

何とも残念な事態ですが、今年の正月は今日で終わり。カレンダー的な問題で、4日からは多くの人々が仕事復帰。土日と三が日が被ったぶんは休みを延長する法案がいつまでも提出されないなど、民主党政権への不満は募るばかりです。まぁ、しかし現実は待ったなし。そろそろ正月気分を脱して、居住まいを正す必要がありそうです。

昨日は偉大な男・キングカズの生き様を見て反省をしましたが、正直反省不足。僕の中ではカズのように前向きに全力で生きることよりも、「カラオケ行きたい」という想いが膨らんでくる始末。やはりもっと厳しく、もっと妥協を許さないほどの圧力が、この寝正月気分から脱するには必要です。

そんなピリピリ感を与えてくれそうな男といえば、もちろん貴乃花親方。「不惜身命」の4文字が示すように、命を捨てることさえ厭わない親方の生き様には寝正月などありません。1年365日その1分1秒まで、相撲に捧げ、相撲に生きているのです。同じように僕らにも人生を懸けた「道」はあるはず。相撲なのか、会社員なのか、飲食店経営なのか、クーポン販売なのか、宅配おせち料理作りなのかは人それぞれですが、貴乃花親方のように自分に厳しく凛として生きるべき。

元日の朝、初日の出を見るあの感覚。涼しく張り詰めた空気を頬に受け、引き締まる心と体。その中に射す真っ赤な光。熱く激しく温かく燃える太陽。その突き刺すような日差しは、心の穢れをくっきりと映し出し、目の前に突きつけます。しかし同時に、わずかなわずかな放射熱で冷えた頬を温めてくれます。寝正月でたるんだアナタ、今こそ自分の中の貴乃花親方と向き合いましょう。明日から始まる戦いの日々に向け、その厳しい言葉と愛に触れ、自分を律しましょう。

2011年こそ、アナタが本当の人生・本当の幸せをつかめるように。

ということで、正月気分も吹き飛ぶ厳しすぎる男シリーズ第2弾・貴乃花親方の生き様について、2日のTBS「情熱大陸」からチェックしていきましょう。



◆就職する息子に、「明日会社で死ねるか!?」って聞くべき!


昨年10月から貴乃花親方に密着したという「情熱大陸」のスタッフ。いつもながらの丁寧な密着ぶりは、とてもTBSのスタッフとは思えないほど。そんなスタッフたちが抉り出す貴乃花親方の「情熱」は、獅子が我が子を千尋の谷に全力で投げ捨て、上から岩を落とし、壁面に油を流し、最後にコンビニのあんぱんを落とすような厳しさと愛情にあふれていたのです…。


貴乃花親方の不惜身命はその言葉どおり徹底されたもの。「痛みに耐えてよく頑張った。感動した」のヒザだけでなく、全身をいじめ抜いた現役時代。その傷跡は日常生活に支障をきたすレベルでの後遺症を、貴乃花親方の肉体に刻みつけました。しかし、それこそが「道」なのです。

<貴乃花親方の過酷すぎる生き様その1:ボロボロのカラダ>

●10月でも親方は皮手袋着用。何故なら全身の古傷がちょっと冷えると痛むから
●稽古の前は念入りにストレッチ。何故なら全身の古傷がちょっと動くと痛むから
●もともとは右利きだけど、今は左手で箸・ペンを持つようになった。何故なら古傷の影響で右手が痺れているから

いきなり厳しいな…。

こんな上司がいたら、風邪で会社休んだりできねぇぞ…。


そして貴乃花親方は人生を懸ける「道」には特段の厳しさをもって臨みます。ダラダラとやることは許さず、全身全霊を捧げることを要求。自身も貫徹したように、1日たりとも歩みを止めることは許さないのです。リアルに命懸けで…。

<貴乃花親方の過酷すぎる生き様その2:死を覚悟して生きる>

●「精進あるのみですよ。自分との戦争に打ち勝たないと」と語り、常在戦場の心構え
●「死ぬような稽古をしなければ、この世界で生き残れない」と思い、現役当時は相撲のことしか考えられなかった
●明日息子が相撲部屋に入りたいと言い出したら「明後日死ねるか?」と聞く

息子:「僕、バスの運転手さんになりたい!」
貴乃花:「事故からお客さんを守るため、明後日死ねるか?」
息子:「僕、学校の先生になりたい!」
貴乃花:「苛められている生徒を守るため、明後日死ねるか?」
息子:「僕、漁師さんになりたい!」
貴乃花:「本マグロと戦って、明後日死ねるか?」
息子:「僕、おまわりさんになりたい!」
貴乃花:「凶悪犯と戦って、明後日死ねるか?」
息子:「僕、サッカー選手になりたい!」
貴乃花:「クラブと日の丸を背負って、明後日死ねるか?」
息子:「僕、大工さんになりたい!」
貴乃花:「スカイツリーてっぺんでの作業で、明後日死ねるか?」
息子:「僕、お医者さんになりたい!」
貴乃花:「未知なる伝染病と戦って、明後日死ねるか?」
息子:「僕、マンガ家になりたい!」
貴乃花:「1週間で16ページを描くペースを守り、明後日死ねるか?」
息子:「僕、ラーメン屋さんになりたい!」
貴乃花:「スープを72時間煮込み続けて、明後日死ねるか?」
息子:「僕、戦場カメラマンになりたい!」
貴乃花:「戦場で流れ弾に当たって、明後日死ねるか?」
息子:「僕、公務員になりたい!」
貴乃花:「天下国家を守るため外敵と戦い、明後日死ねるか?」
息子:「僕、コンビニ店員になりたい!」
貴乃花:「近隣住民の生活のため24時間店を開け続け、明後日死ねるか?」
息子:「僕、アナウンサーになりたい!」
貴乃花:「あらゆる圧力に屈せず真実を報じて、明後日死ねるか?」
息子:「僕、グリーかモバゲーになりたい!」
貴乃花:「人々のため無料でデコメやゲームを提供し続け、明後日死ねるか?」
息子:「僕、歌舞伎役者になりたい!」
貴乃花:「人生すべてを芸に捧げ、明後日死ねるか?」
息子:「僕、宅配おせち料理製造業者になりたい!」
貴乃花:「不眠不休で500個のおせちを詰め込み、明後日死ねるか?」

これじゃ何にもなれないよ…。

家で寝てるだけでも死ぬ覚悟要求されそうだな…。


しかし、そんな親方の厳しい姿勢も守りたいもの…家族があるから。血のつながりではなく、心のつながりをしての「家族」を守るため、親方は自分にも他人にも厳しくあり続けているのです。弟子を見つめる獅子のような親方の眼差し。そこには深い深い深い深い愛情が、チリ人が生き埋めになるレベルの目の奥底深くからあふれ出しているのです。

<貴乃花親方の過酷すぎる生き様その3:何としても部屋を守る>

●部屋を守らずして二つ目の「道」はない
●弟子たちを「子ども」と呼び、子どもたちとともに暮らす部屋を「故郷」と呼ぶ。そんな暮らしこそこの上ない喜び
●廃業して部屋を出た弟子も我が子。新しい仕事のため運転免許を取得したとの報告を受け心から喜ぶ一幕も
●そんな弟子に授けた社会で生きていく心構えは「どうにもならなくなったら親方のところにこい。それまではドブの掃除でも何でもやりますという気持ちで行け。ドブなんて掃除するの手突っ込めばいいだけの話だろ。汚い仕事ほどキレイなものはないぞ」
●ただし、部屋を出て行った兄とはもう会っていない。出て行った人間だから

貴:「ドブ掃除でも何でもやれ。汚い仕事ほどキレイなものはないぞ」
若:「よしっ、外食ビジネスだ」
若:「パチスロにも出演しちゃうよ」

こりゃ疎遠にもなるわwwwいいとか悪いとかじゃなく真反対www


最後に貴乃花親方は好きな文字として、「義」を色紙にしたためました。痺れた右手ではなくぎこちない左手で。親方曰く「我に美しいと書いて義」なのだとか。儒教でいう五常のひとつで、人としてなすべきことの基準をさす言葉。私利を捨て、ときに生命をも捨てて選ぶべき正義のことです。三が日を終え社会に復帰するアナタも、自分にとっての「義」を見つけてみてはいかがでしょうか。

これほどの壮絶さにもかかわらず、「茨の道じゃない。普通ですよ」と言ってのける、貴乃花親方のずっしりと重たい生き様を胸に…。



僕はちょっと気疲れしてしまったので、明日は会社休みます…。