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2010年09月09日10:58
扇の要の位置は、土俵ガール!
毎週火曜日、深夜0時すぎ。今週も30分をドブに捨てる時間がやってまいりました。そうです、度重なる打ち切りの危機と、公共の電波を無駄遣いしたことへの批判を乗り越え、今週もまた「土俵ガール!」が放送されてしまったのです。サッカー日本代表の試合がヘンな時間に開催され、直前の「あらびき団」が時間拡大SP版であったにもかかわらず。「1週休もう」などの英断をすることもなく、です。
そんなドブtimeも残すところ今週放送分を入れてあと2回。この記事を書いている時点では、最終回を残すのみとなりました。10週間に渡るドブは、当初の本格的ドブを脱却し、いつしか水澄み渡る排水溝程度にまで成長を遂げました。特に主演の佐々木希さんの演技の安定ぶりは目覚ましいばかり。今週放送の第9回では「今は未熟だけど将来性のあるモデル」という難しいキャラクターを好演。本職であるモデル部分をあえて下手に演じる、という技巧を見せたのです。「気がつけば下手」「全力なのに下手」とはまるで違う「あえて下手」という領域。これは真に力のある役者でなければ、こなせない芝居でしょう。
僕も、少年ネロの成長を見守るパトラッシュのような気持ちで、最終回がますます待ち遠しくなった次第。
このドラマのDVDが放映開始されたとき、僕の知人はこう言いました。「私が出演者なら、今すぐWikipediaを編集して出演作品一覧から消す」と。そんな声も、もう上がりますまい。待望のDVD-BOXも発売が決定されるなど、この作品は堂々と日本ドラマ界にその足跡を刻みました。蛇の目の砂についた跡のように、次の取組が始まればホウキで掃き消される程度の足跡かもしれません。しかし、このドラマを見た人々の心には、生涯消えない笑い・感動・ペーソス・アチャーが刻まれたはず。
僕はこれから佐々木希さんを見るたびに、「土俵ガール!の人だ」と大声で叫ぼうと思うのです。彼女の代表作を永く永く讃え、後世の人に受け継いでいくために。彼女自身も、自分の青春の1ページを誇らしく思えるように。そしていつの日か、「土俵ガール!2日目」という第2期の制作が決定することを祈りながら…。
ということで、最終回に向け俄然盛り上がってきた物語について、7日にTBSで放映された「土俵ガール!」第9話からチェックしていきましょう。
◆佐々木希さんは忘れても僕は忘れない、忘・れ・さ・せ・な・い!
毎週のように繰り返される「辞める、辞めない」の押し問答。ついに第9話までそんな調子でやってきてしまいました。稽古はどうなっているのか。相撲は強くなったのか。練習試合とかしなくていいのか。疑問は尽きません。しかし、部員がいなければ稽古も試合もクソもないのです。芝田山親方のような好漢ですら、弟子の離反を防ぐのは難しい相撲の世界。相撲部員が毎週辞めようとするのも当然でしょう。最終回までこの調子で行きたいものですね。
毎度のことなので、結末は省略します!「いつもどおり」です!
それにしても部員が定着しない相撲部。「辞める、辞めない」だけで第1期の大半を押し切るとは、まさに電車道といった押しの強さ。そもそも相撲部に入る確固たる理由が作品中で描かれないのですから、各キャラがぶれるのも当たり前。「デブだから相撲やるしかないんです!」という消極的な理由ではなく、「★★★だから相撲がやりたいんです!」という積極的な理由を、第2期ではひねり出してもらいたいものです。
まぁもっとも、現役の力士の大半も「デブだから相撲始めた」わけですが…。
そんなこんなで、第9話の注目ポイントをまとめていきましょう。今週は恒例の三大告知「すき家」「ドラクエ」「コブクロ」のうち、「ドラクエ」が番組から逃げ出しましたので、その辺りにもご注目ください。
感動の青春ストーリーなんかより、毎週恒例のドラクエの宣伝がないことに衝撃を受けた第9話。ビデオを3回見直したのですが、今週はドラクエは登場せずじまい。ドラクエ側から「逆効果なので出たくない」という申し入れがあったのか。先週はなかった「メトロイドM」のCMが始まったことが影響しているのか。すごく気になるので、スタッフの方には公式サイトでの報告を求めたいものですね。
●次週は、相撲部の存続を懸けた運命の最終決戦!(←やっと終わる!)
●佐々木希さんの「アンタたちは、アタシの最高のライバルなんだから!」なる、感動的な別れのセリフがあるもよう!(←ライバルというより巻き添え!)
●冷や汗と笑い涙、絶対見逃せない最終回にご期待ください!(←見逃したら損します!)
次週はついに最終回。放送の倫理だかを考える委員会に苦情のファックスを送りたいなら、最低でも1回は視聴するのが礼儀というもの。これまで目をそらしてきたアナタも、ぜひ最後に30分ドブを体験してくださいね。
見ないと損する、でも見ればもっと損する。それが「土俵ガール!」です!
毎週火曜日、深夜0時すぎ。今週も30分をドブに捨てる時間がやってまいりました。そうです、度重なる打ち切りの危機と、公共の電波を無駄遣いしたことへの批判を乗り越え、今週もまた「土俵ガール!」が放送されてしまったのです。サッカー日本代表の試合がヘンな時間に開催され、直前の「あらびき団」が時間拡大SP版であったにもかかわらず。「1週休もう」などの英断をすることもなく、です。
そんなドブtimeも残すところ今週放送分を入れてあと2回。この記事を書いている時点では、最終回を残すのみとなりました。10週間に渡るドブは、当初の本格的ドブを脱却し、いつしか水澄み渡る排水溝程度にまで成長を遂げました。特に主演の佐々木希さんの演技の安定ぶりは目覚ましいばかり。今週放送の第9回では「今は未熟だけど将来性のあるモデル」という難しいキャラクターを好演。本職であるモデル部分をあえて下手に演じる、という技巧を見せたのです。「気がつけば下手」「全力なのに下手」とはまるで違う「あえて下手」という領域。これは真に力のある役者でなければ、こなせない芝居でしょう。
僕も、少年ネロの成長を見守るパトラッシュのような気持ちで、最終回がますます待ち遠しくなった次第。
このドラマのDVDが放映開始されたとき、僕の知人はこう言いました。「私が出演者なら、今すぐWikipediaを編集して出演作品一覧から消す」と。そんな声も、もう上がりますまい。待望のDVD-BOXも発売が決定されるなど、この作品は堂々と日本ドラマ界にその足跡を刻みました。蛇の目の砂についた跡のように、次の取組が始まればホウキで掃き消される程度の足跡かもしれません。しかし、このドラマを見た人々の心には、生涯消えない笑い・感動・ペーソス・アチャーが刻まれたはず。
僕はこれから佐々木希さんを見るたびに、「土俵ガール!の人だ」と大声で叫ぼうと思うのです。彼女の代表作を永く永く讃え、後世の人に受け継いでいくために。彼女自身も、自分の青春の1ページを誇らしく思えるように。そしていつの日か、「土俵ガール!2日目」という第2期の制作が決定することを祈りながら…。
ということで、最終回に向け俄然盛り上がってきた物語について、7日にTBSで放映された「土俵ガール!」第9話からチェックしていきましょう。
◆佐々木希さんは忘れても僕は忘れない、忘・れ・さ・せ・な・い!
毎週のように繰り返される「辞める、辞めない」の押し問答。ついに第9話までそんな調子でやってきてしまいました。稽古はどうなっているのか。相撲は強くなったのか。練習試合とかしなくていいのか。疑問は尽きません。しかし、部員がいなければ稽古も試合もクソもないのです。芝田山親方のような好漢ですら、弟子の離反を防ぐのは難しい相撲の世界。相撲部員が毎週辞めようとするのも当然でしょう。最終回までこの調子で行きたいものですね。
<第9話あらすじ>
目前に迫った県大会優勝を目指し、稽古に励む注連縄高校相撲部の面々。そんな中、かつて学校一の不良と呼ばれた広崎(古原靖久)の気合は空回り。稽古中に相手の髪をつかんだり、じゃれ合いから怪我をさせてしまったりとトラブルが続出。部長の詠介(中村倫也)から「こんなことで大会に出られなくなったらどうする」とお灸を据えられると、バツが悪い広崎は稽古を休んでしまうのだった。
その翌日、学校を駆けめぐる「広崎が南町で暴力事件を起こした」という噂。接近してきたかつての不良仲間にほだされ、広崎は再び不良に戻ってしまったのだろうか。詠介や部員から白い目で見られ、たまらず飛び出していく広崎だったが…。
広崎は所詮ただの不良なのか?相撲部の運命は…?
毎度のことなので、結末は省略します!「いつもどおり」です!
それにしても部員が定着しない相撲部。「辞める、辞めない」だけで第1期の大半を押し切るとは、まさに電車道といった押しの強さ。そもそも相撲部に入る確固たる理由が作品中で描かれないのですから、各キャラがぶれるのも当たり前。「デブだから相撲やるしかないんです!」という消極的な理由ではなく、「★★★だから相撲がやりたいんです!」という積極的な理由を、第2期ではひねり出してもらいたいものです。
まぁもっとも、現役の力士の大半も「デブだから相撲始めた」わけですが…。
そんなこんなで、第9話の注目ポイントをまとめていきましょう。今週は恒例の三大告知「すき家」「ドラクエ」「コブクロ」のうち、「ドラクエ」が番組から逃げ出しましたので、その辺りにもご注目ください。
<第9話の見逃せないポイント>
●佐々木希さんの一本筋が通った力士調名演技
●若手俳優陣の乳首・生尻・汗まみれのセクシーショット
●モデル事務所の偉い人から突然呼び出され、パリ行きを打診される光(佐々木希)。いきなりウォーキングをさせられるが、超ドヘタ
●ただし、佐々木希さんがわざとヘタに演技しているだけ
●まさか、本職のモデル部分がヘタなはずはない
●そこはもう、疑わないようにしよう、みんな
●そんな光のウォーキングを、モデル事務所のエライ人は「あなた、思ってた以上にセンスがないわね。歩きもポーズも問題外だわ。でも、ズバ抜けて華がある」と大絶賛。世界に羽ばたくモデルとして、今すぐ契約したいとオファー
●何だよ、要するに顔かよ
●一方その頃、相撲部の面々は8日後に迫った県大会へ向け猛稽古中
●気合が空回りする広崎はデブの髪を引っ張るなど反則攻撃を披露。相撲では髷をつかむのは禁止です
●広崎を注意する詠介。一気に部内は不穏な空気に
●そんな仲間割れの危機を鎮めた親方の一言は「ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために。SAY!」
●その光景を見た花子(赤井沙希)の感想は「気持ち悪い…」
●しかし、広崎の狼藉は止まらない。今度は彼女にメールをするナルオ(秋元龍太朗)の携帯を盗み見ようとして、ナルオを押し倒してしまう。この転倒で手首を傷めたナルオ。大会前の揉め事に憤る詠介
●「広崎=不良」というイメージで見てしまう部員たちと、仲間にそんな目で見られていたのかという広崎の失望。部員たちに亀裂が走る
●稽古を休む広崎。広崎のもとには昔の仲間が来訪。「相撲ごっこ辞めたなら、俺らのとこに戻ってこい」「今夜、南町にぶっこもうぜ」と悪の勧誘
●南町にぶっこむ?何じゃソリャ、北町奉行所か
●稽古を休んだ広崎を心配する部員たち。相談場所はもちろん「すき家」。本日も宣伝ご苦労さまであります
●翌日、学校では広崎が暴力沙汰を起こしたともっぱらの噂
●詠介は広崎を詰問。疑われた広崎は「辞めてやるよ!」と飛び出していく
●悩む詠介は親方に相談。もちろん相談場所は「すき家」
●そうこうするうちに光は町をぶらつく広崎と遭遇。「何でケンカなんかしたの?」と広崎を問いただす光
●実は広崎は相撲一筋でケンカなどしていなかった。しかし、不良仲間が広崎も加担したと噂を広めていたのだ。にもかかわらず、仲間も親方も自分を疑っていた…信じてくれなかった。それが悲しかったのだ。寂しかったのだ
●そんな切ない場面でカバーアルバムの宣伝のため無理やり流れるコブクロの「もうひとつの土曜日」(浜田省吾)
●その話を聞いた部員の感想は「俺、最初から広崎のこと疑ってた」「詠介さんだけじゃないです」「僕もそう思っていましタ」
●おーい、広崎!やっぱ全員疑ってたぞ!
●そのとき広崎から電話が。何と広崎は不良仲間に襲撃されていた。身を隠しながら親方に送ったメッセージは「もし俺が騒ぎを起こしたら、アイツはもう相撲部員じゃないって、もう仲間じゃないって言ってくれよな」。かっけーな広崎!←ちなみに不良グループは、広崎を探して植え込みの中を覗くレベルのバカ!
そ・ん・な・と・こ・い・る・か!
●広崎のピンチを知り、全員で助けに行く相撲部。かっけーな相撲部!←ただし、相撲部も広崎を探して植え込みの中を覗くレベルのバカ!
そ・こ・は・探・し・た・よ!
●やっと見つけた広崎はすでにボコボコ
●不良のボスは、とりあえずデブにパンチ。「殴るならデブ」がこの世界の基本ルール
●詠介は不良に土下座。仲間も土下座。ただし、佐々木希は土下座しない
●「何だてめーらは!?」「仲間です、広崎の仲間です!」
●一触即発の状況、仲裁に入ったのは田中島(忍成修吾)。ヤクザの御曹司である田中島を恐れたか、不良たちは捨てゼリフを残して退散していく
●しかし、問題が解決した途端、威勢よくなるエドモンド光。ボスをとったりで投げ飛ばすと、子分を突っ張りで撃破。顔に当たらずとも衝撃波で相手を倒すレベルのすごい攻撃
●そこで言い放った親方の一言が「文句があるなら、アタシを倒してからにしな!」
●いや、もう退散するところだったんですけど…←ちなみにボコボコにされた広崎はこんな感じ!
ヒジの下に大きな傷が見えます!←治療を終えた広崎はこんな感じ!
ヒジの上に傷が移動したもよう!
って、適当だな!
●ラストシーンで、友情を確かめ合う詠介と広崎のシメの会話は「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」「SAY!」
●「SAY!」だけやってどうするwww
●何と、今週はドラクエの宣伝ありませんでした!
●ちなみに、今週も光の父・強(宇梶剛士)は働きませんでした!
感動の青春ストーリーなんかより、毎週恒例のドラクエの宣伝がないことに衝撃を受けた第9話。ビデオを3回見直したのですが、今週はドラクエは登場せずじまい。ドラクエ側から「逆効果なので出たくない」という申し入れがあったのか。先週はなかった「メトロイドM」のCMが始まったことが影響しているのか。すごく気になるので、スタッフの方には公式サイトでの報告を求めたいものですね。
●次週は、相撲部の存続を懸けた運命の最終決戦!(←やっと終わる!)
●佐々木希さんの「アンタたちは、アタシの最高のライバルなんだから!」なる、感動的な別れのセリフがあるもよう!(←ライバルというより巻き添え!)
●冷や汗と笑い涙、絶対見逃せない最終回にご期待ください!(←見逃したら損します!)
次週はついに最終回。放送の倫理だかを考える委員会に苦情のファックスを送りたいなら、最低でも1回は視聴するのが礼儀というもの。これまで目をそらしてきたアナタも、ぜひ最後に30分ドブを体験してくださいね。
見ないと損する、でも見ればもっと損する。それが「土俵ガール!」です!