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ARIGATO 謝謝 CHINA!

強く美しいなでしこたちがやってくれました。大会11日目を迎えた広州アジア大会。日本勢は若干低調気味で、獲得金メダル個数でも中国・韓国に大きく水を開けられていました。アジア最強を自負していたはずの競泳でのメダル激減、シンクロナイズドスミングでの全敗、前回メダリストたちの敗退など寂しい報せが多かったところ。そんな中での吉報、男女通じても初となるアジア大会・サッカー競技での金メダル。さすが大和撫子、逆境にこそ凛と咲く乙女たちです。

何よりも見事だったのは、強さと美しさのバランス。

この日も現地は完全アウェーの空気でした。北朝鮮との対戦だというのに、何故か君が代にだけブーイングが飛び出す「反日」ムード。北朝鮮選手がボールを持てば歓声が上がり、日本選手がボールを持てば怒声が飛び交う。北朝鮮を応援するというよりは、日本を負けさせたいという悪意すら感じられる中での戦い。日本が1点をリードした試合終盤には、ラフなプレーで削ってきたり、ボールを投げ飛ばして顔を真っ赤にするベンチなど、北朝鮮一団がエキサイトする一幕もありました。

目の前で悪意をチラつかせられると、ついついそれに反応するのが人間。相手と一緒にエキサイトし、喧嘩試合となるケースも珍しくありません。しかし、そんな悪意はどこ吹く風と、普段どおりのハートは熱く頭はクールなサッカーを展開。人間としての理性を保ちつつ、しっかりと勝利も手にした姿には、金メダルにも負けない美しさがあったといえるでしょう。

表彰式では北朝鮮選手が掲揚される日の丸から目を逸らしていましたが、その光景に「やはり勝者に値するのはなでしこだ」と確信。2007年9月、同じ中国の杭州で行われた女子ワールドカップで、なでしこJAPANはいつものように悪意のブーイングと反日感情をぶつけられました。しかし、試合後に彼女たちは「ARIGATO 謝謝 CHINA!」という横断幕を掲げ、悪意に対して微笑みを投げ返したのです。その日の試合では敗れたなでしこでしたが、何か大切なものに勝利したような清清しさがあったもの。そういうチームに金メダルがやってくるのは、単なる偶然ではないでしょう。

美しく強い女たち、なでしこJAPANさすがですね!

ということで、初の金メダルを獲得したなでしこJAPANの戦いぶりについて、早速チェックしていきましょう。



◆アジア王者として、威風堂々来年のワールドカップに乗り込むぞ!

決勝進出を決めたなでしこJAPAN。対戦相手は前回覇者にして、アジア女子サッカー界の雄・北朝鮮。試合前の国歌吹奏では、全員がおっぱいに手を当て集中力を高めるなでしこ。一方、北朝鮮はスポーツブラも支給されないのか、乳首がピンコ立ちする選手もチラチラ。飛び交うブーイングの中、乙女たちの激しい戦いが予感されます。

準決勝から中一日ということもあり、疲労感は隠せない両チーム。中盤は比較的ルーズになりつつ、ゴール前では集中力を見せるという戦い。日本は細かいパスで突破を狙いますが、崩しきるまでには至らず。阪口のミドルシュートや宮間のセットプレー、大野の飛び出しからのボレーなどで北朝鮮ゴールに迫るも無得点。

一方北朝鮮は、日本の弱点でもあるDF・GK陣にロングボール一発からの走り合いというフィジカル勝負を仕掛けてきます。若干走り負けながらも、落ち着いて周囲がカバーし事なきを得る日本。それでも時間が経つごとに疲労感も重なり、押し込まれる展開に。山郷のファインセーブや、クロスバーに救われる場面など冷や汗の連続。会場の中国人もドッと沸き立ちます。

↓危ないところを救った山郷のファインセーブ!


解説のハワイさんも「ワー!」「キャー!」の連続です!


↓後半にはファウルまがいの飛び込みでピンチを迎える場面も!


いいぞ山郷!今後も継続してカラダを張ってくれ!


後半に入ってもペースは北朝鮮。日本は欧州組の安藤・永里を欠き、次代のエース岩渕もおらず、攻撃陣のタレントは若干手薄。しかし、そんなときにセットプレーに活路を見出せるのは日本サッカーの強み。男子にも優秀なプレースキッカーがいるように、この女子にも左右両足を巧みに使いこなすとびきりのプレースキッカー、キャプテン・宮間がいるのです。過去幾度も、そのプレースキックからゴールを生んできた宮間タンのブサカワイイ輝きはこの日も健在。

直接FKで北朝鮮ゴールを震撼させた直後のCK、左足から放たれたボールはいつもどおりの美しい軌道を描き…

↓岩清水の頭にドンピシャ!完全フリーでヘッド弾!


ゴールを決めたなでしこJAPANは、4人がガッチリ肩を組んで祝福!

悪意をぶつける地元観衆を「イイ笑顔」でイラッとさせる、なでしこフェイス!


もうこうなれば日本は冷静に時間を使うだけ。焦る北朝鮮は激しいプレーでボールを奪いに来ますが、ボールを蹴り出して耐える日本。体力的にもつないでキープする余力はありませんが、前線の選手がボールをしつこく追い、ボールを奪えた際にはライン際で鹿島ばりの時間稼ぎを展開。北朝鮮ベンチは飛び出したボールを叩きつけるなど苛立ちを見せますが、ときすでに遅し。熱くクールに逃げ切った日本が、アジア大会初の金メダルを手にしたのです!

表彰式では中央に掲揚される日の丸から目を逸らし、係員にうながされても下を向いたままだった北朝鮮。ついには、まだ他国の選手たちが残っているうちに、試合後の握手も抱擁もなくそそくさと退場していく始末。もう少し体裁を整えてほしい気もしますが、このあとの炭鉱での作業など予定が詰まっているのでしょう。頑張って石炭を掘り出してもらいたいものですね。

↓敗れたときにこそ、本当の心根は表れるものです!


美しきなでしこJAPANたち!

内面からあふれる黄金の輝きに乾杯!



この勢いで男子も初のアジア大会制覇を決めちゃってください!