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イチローさん、シーズン200安打おめでとうございます!

10年連続200安打。もはやその偉業に何の驚きも感動もなくなりました。春になれば桜が咲くのが当たり前だと思っているように、あぁ今年もその季節がやってきたなぁと思うばかり。メジャーだけで2200本を超える安打を放ち、日本プロ野球と通算すれば3500本を超える安打数を記録。日本人野手がこの記録を超えることはもうないかもしれません。まぁ、ないでしょう。そんな偉業が当たり前のように過ぎ去っていく、それがイチローの凄さなのかもしれません。

イチローは野球において新しい発明をした男。

僕はいまだに、何故シーズンで200本ヒットを打つとスゴイのかよくわかりません。打点が多いほうがいいんじゃないか、勝利が多いほうがいいんじゃないか、出塁率が高いほうがいいんじゃないか、そんなことを考えてしまいます。しかし、イチローという圧倒的な野球人が「そんなことよりシーズン200安打」というのです。これはきっと、ものすごく大きな指標なのでしょう。

イチローの登場まで「200安打」というものに、誰も何の区切りも置いていませんでした。しかし、イチローがそれにこだわり続けるがゆえに、今では大きな目標として定着。マリナーズのファンが「ICHI-METER」なるボードを掲げて、イチローの安打数をカウントするまでになりました。日本でも多くの人が「今日は2本だ」「残り10本だ」と日々その安打数を数えてきました。達成の日を待ちわびてきました。これは野球の新しい楽しみ方を、イチローが発明したと言えるでしょう。

安打数に意味がないなどと言っている人に問いたい。じゃあ、球コロを棒キレで引っ叩くことに何か意味があるのかと。彼らは最初から徹底的に無意味なことをやっているのです。徹底的にその瞬間を楽しみ、ファンを楽しませるために。そんな中、勝った負けたなんてことではない新たな楽しみを生んだイチローの存在はイノベーション。「連続フルイニング出場」と並び、全世界に誇れる、日本プロ野球の発明です。僕らもその誇りを胸に、「シーズン200安打」という楽しみをこれからも堪能していきたいものですね。

ということで、イチローの凄さを日本プロ野球での同程度の選手と比較しつつ、かみ締めていきましょう。



◆ベイスターズももっと誇りをもって個人記録を追い求めるべき!

イチローが所属するマリナーズの成績はお世辞にもいいとは言えません。今季は58勝95敗と低迷。メジャーは162試合制ですので、このペースなら100敗は確実。ア・リーグ西地区でぶっちぎりの最下位をひた走り、ワイルドカード争いでもダントツの最下位。ほとんど数合わせのためにやっているようなチーム状況です。

長く続くマリナーズの低迷。シーズン途中で終戦を迎えるチームの中で、イチロー自身もモチベーションを保つのに苦労すると語っています。それでもこれだけの成績を残せるのはイチローだからこそ。イチローの類稀なる集中力とセルフコントロールが、この苦境の中でも野球に真摯に取り組み、大記録達成を成し遂げさせているのです。

3位までCS出場などというぬるーい枠組みでモチベーションを引き出されれば、マートン・西岡・青木レベルの小物でも200安打くらいはして当然。イチローさんのように、圧倒的な最下位の中で同じことができてこそ本物のプロフェッショナル。はたして日本プロ野球にそんな男がいるのでしょうか?

いないでしょう。喝ッ!!

…と喝する前に、念のため確認だけはしておきましょう。

↓マリナーズに匹敵する日本プロ野球団は、やはりこのチーム!
シアトル・マリナーズ成績:58勝95敗 勝率.379
横浜ベイスターズ成績:45勝88敗 勝率.338

さすが横浜!マリナーズですら尾位争いには加われないぜ!


144試合制ながら100敗に迫る勢いの横浜。この勝率で162試合制を戦えば、シーズン107敗を達成するペース。マリナーズなどまだまだカワイイもの。そんな中でも、ベイ選手は「モチベーションをひねり出すのに苦労」したり、「アイツは個人記録狙いのいけすかないヤツだ」などのやっかみを漏らしたり、ロッカールームでトランプ遊びに興じたりはしません。この時点でマリナーズよりベイスターズがプロフェッショナル集団であることは明々白々。とはいえ、チーム低迷により個人も低迷するようでは単なる仲良しぬるま湯集団。イチローに匹敵するほどの個人成績をベイ選手は残せているのか、確認していきましょう。

↓イチローに匹敵する日本プロ野球選手はこの男だ!
<イチロー成績(25日現在)>
打率.316、試合数153(全試合出場)、打数640、安打数202、得点70、本塁打6、打点40、四死球46、三振84、盗塁41、出塁率.362、OPS(出塁率+長打率).758

<内川聖一成績(25日現在)>
打率.319、試合数134(全試合出場)、打数540、安打数172、得点72、本塁打9、打点64、四死球49、三振48、盗塁1、出塁率.373、OPS(出塁率+長打率).819

おおっ、ほとんど変わらん!ていうか、盗塁以外は内川のほうが上!

さすが内川、日本プロ野球においてはイチロークラスの存在感!


日本とメジャーの違いもありますので、単純に成績を比較できるものではありません。しかし、「日本でヒットを打つほうが簡単だった」などとは、イチロー本人も語ってはいません。投手全体の平均的なレベルやマークされ具合を考えれば、日本のほうがヒットを打ちづらいと考えることもできるでしょう。ならば、イチローと誰かを比較する場合は、日米の違いは気にしなくてもいいはず。逆に、内川のほうが試合数が少ないという絶対的なハンデがあるのですから、そのぶん色をつけて考えるべき。

↓もし内川がメジャーの試合数で戦ったらこうなる!
<スーパー内川成績(153試合時点)>
試合数153(全試合出場)、打数617、安打数196、得点82、本塁打10、打点73、四死球56、三振54、盗塁1

<スーパー内川成績(162試合時点)>
試合数162(全試合出場)、打数653、安打数208、得点87、本塁打11、打点77、四死球59、三振58、盗塁1

シーズン200安打をラクラク達成し、三振は極めて少なく、長打力・出塁率はイチローをはるかに上回る恐るべき成績!

これからはイチロー越えのニュアンスを含め、内川聖イチと呼ぶべき!


どうでしょう、この活躍ぶり。低迷するチームの中にあっても、萎えず、甘えず、プロの仕事をやり遂げる。しかもイチロー以上の数字を残しつつ。少なくとも、日本プロ野球における内川は、メジャーリーグにおけるイチローと同程度に評価され、リスペクトされるべき選手であることに疑いはありません。聖イチにも大いに胸を張ってもらいたいものです。

↓聖イチもイチローを見習って、これくらいの発言をすべき!

イチロー:「チームメートがみんな(200安打を)祝福してくれて、何か、あ、喜んでいいんだ、って思いましたね」
聖イチ:「チームメートがみんな(長野翼との結婚を)祝福してくれて、何か、あ、喜んでいいんだ、って思いましたね」

イチロー:「(ピート・ローズの記録を)ぜひ超えてあげたいですね」
聖イチ:「(ロバート・ローズの記録を)ぜひ超えてあげたいですね」

イチロー:「(こんな状況だけど達成感は)あるある、もちろんありますよ」
聖イチ:「(こんな状況だけど達成感は)あるある、もちろんありますよ」


↓シーズン200安打を達成したイチローと祝福するファン!


うん、声援の量でも聖イチはイチローに負けていないな!

メジャーの新聞でイチローの偉業達成の報道が少ないと怒る人は、日本のスポーツ新聞で聖イチの記事が少ないことも怒るべきだな!



これからイチローを見たときは、聖イチのことも思い出してあげてください!