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泣くな渡辺!頼むから…。

サッカー界ではJ2に降格したチームから脱出移籍をする選手を「裏切り者」と呼ぶ文化があるのだとか。苦しいチーム状況でも、チームを愛する仲間たちとともに、今まで支えてくれたファンたちへの感謝を抱き、再び栄光の1部昇格を目指す。選手個々のお金・キャリアなどよりも大切なものがある…そんなことを感じさせる心温まる話です。

そんな中、2部に降格したわけでもないのにチームからの脱出を試みる輩が続出し、脱出に成功すると仲間から「おめでとう」「うらやましい」「おつとめご苦労」と羨望のまなざしを向けられるチームがあるのです。そうです、それは横浜ベイスターズ。無理して行くほどの球団ではないともっぱらの評判の赤貧・広島カープ以下の低評価で、「絶対に脱出したい」と各選手が必死にもがくこの世の地獄です。

この地獄に囚われたとある選手の場合。彼の今季成績は出場96試合、打率.208ときわめて低調。しかもウリは打撃面で、守備ではかなりのファンタジスタという体たらく。成績的にはだいぶ芳しくない彼ですが、この地獄から脱出する一縷の望み…まさに蜘蛛の糸のような一筋の希望にすがり、彼はFA宣言をしたのです。その結果はオファーゼロ。いち早くFAを宣言し、ひたすらに助けを待ち望んだ彼ですが、ついに救助は現れませんでした。そして彼は貴重な権利を消費し、再び地獄に囚われることになったのです。前年比7500万円ダウンの年俸とともに。

そして、また新たな犠牲者が現れました。

それは2010年まで楽天に所属した渡辺直人さん。渡辺さんはちょいちょいの打撃と俊足、一級の守備が売りの遊撃手。楽天では3年連続チーム盗塁王を記録し、主力として活躍されてきました。しかし、大金を投じた補強と岩隈売却失敗という誤算により、楽天の台所事情は悪化。遊撃手も大型補強を敢行したことで、年俸5300万円の控えショートを抱える余裕はなくなってしまったのです。

そんな渡辺さんを金で買いにきたのが地獄。すでに来季の契約を終えていた渡辺さんを、楽天生え抜きの主力を、金にモノを言わせて地獄は強奪したのです。まさに現代の人身売買。貧しい農村から売られていく生娘のように、渡辺さんは大粒の涙をこぼしました。「お父さん捨てないで」「行きたくないよ」「助けて」…悲痛な叫びは山麓にこだまし、いつまでもいつまでも止むことはありません。哀れに思ったか山の犬鷲もピーリャ、ピーリャ、ピーリャと悲しそうな声で鳴きましたとさ。どんとはれ。

ということで、「泣くなよ」「頼むから」「俺たちだって泣きたいんだから」という地獄の亡者の声に耳を塞ぎつつ、渡辺直人さんの悲劇をチェックしていきましょう。



◆ここは地獄の一丁目!来年が二丁目で、さ来年が三丁目だ!

FAで脱出した選手は満面の笑顔を見せ、FAでやってきた選手には「何故?」とスポーツ新聞が訝しむ。それが地獄。来年頑張れば日本一になるチャンスもあるというのに、オールスターや侍JAPANに選ばれる可能性もあるのに、何故か誰も来たがらない。ここまで露骨に嫌われると、地獄に所属した選手は「3年でFA権取得」などのオプションをつけたくなるほどです。

↓FA宣言実らず地獄に残留が決まった某選手は、志願の単年契約!
魂の叫び:「3年も縛られるのはカンベン」
魂の叫び:「1年1年(脱出に向けて)勝負をしたい」
魂の叫び:「(うまく)やって(逃げて)やるぞ」

いまどき選手側が単年契約を希望する貴重な球団!それが地獄!


他球団の選手も驚く地獄の現状。昨年オフに地獄堕ちを果たし、今季から地獄の一員となった某選手も「こんなチームもあったのか」と驚きを隠せません。「試合中にベンチにいる選手が少ない」「ありえないことが当たり前にある」などと、この世の地獄で悲痛な叫びをあげたのです。

↓橋本:「こんなチームがあったのか!」
魂の叫び:「みんながやりたい放題」
魂の叫び:「着替え以外ではベンチ裏に下がるのを禁止しろ」
魂の叫び:「来年もこの調子だったら(自由契約で脱出したいから)ユニフォームを脱がないといけない」

残念!こんなチームはあったのでした!


中にいる選手からこのような叫びが漏れる地獄。一応地獄でも携帯電話などの通信は可能ですので、そのもようは全選手の聞き及ぶところ。誰だって行きたくないと思うのは当然です。しかし、堕ちるときは堕ちるのが地獄。来年も仙台で頑張るぞとサインした選手ですら、油断は禁物でした。地獄には、金だけはそこそこあるのですから…。

↓地獄堕ちが決まった元・楽天の渡辺直人さんは、被害者風の悲痛な表情で会見にのぞむ!
魂の叫び:「気持ちの整理がつかない…」
魂の叫び:「いろいろ経験することは悪いことじゃない…」
魂の叫び:「ウワーーーーーーーーン」

レイプ後の被害者みたいじゃねぇかよwwwww

そこまでヒドイか?地獄はwwwwwwwwww


「進め!まっすぐに 栄光に向かって 風を切り裂いて走れ 我らの直人」…そんな応援の声は、仙台の夜空に響く惜別の泣き声にかき消されていきました。まっすぐに地獄に向かって風を切り裂いて走る直人の姿。見送るファンと迎える地獄。まぁそれでも、さすがに年俸をペリカで払ったりすることはありませんし、好きな野球も存分に楽しむことができます。住めば都という言葉もあります。涙を拭いて頑張ってもらいたいものですね。

↓ちなみに地獄を脱出した某選手が8日に「すぽると!」で語ったところによると、地獄では「ひとつ勝ってもひとつ負けても何も変わらない」そうです!
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亡者:「ひとつ勝っては父のため…」
亡者:「ひとつ負けては母のため…」
鬼:「ガシャン!はい、また積み直しね!」

地獄の沙汰も金次第!

契約済み選手でも金で地獄に堕ちられる!



泣いて叫んで諦めて仕方なく堕ちていく球団、それが横浜ベイスターズ!