- カテゴリ:
- サッカー
2011年03月23日12:06
3月29日、元気を取り戻しましょう!
東北・関東地方を襲った震災から10日あまり。被災地はもちろん、東日本全体で日常生活には支障が生じ、混乱がつづいています。福島原子力発電所の被災などで、東日本の電力供給力は大きく低下。計画停電・交通機関の輸送力低下といった形で生活そのものが変わり始めています。僕も例年より少し厚着をして、肌寒い春に身を縮めているところ。
しかし、心まで縮こまる必要はありません。
生活に影響はあります。不便や苦労は増えました。ですが、多くの人は津波に家を流されたわけでも、家族を失ったわけでもありません。なのに今僕らは「自粛」「不謹慎」という津波に飲まれ、過度に委縮してしまっています。電気を節約することは必要ですが、それは生きる喜びや築いてきた文化まで捨て去ることではないはずです。みんなが少しずつ我慢をすることで、「全部」を守らなければ意味がありません。
世の中には「生存」のために必要のないものがたくさんあります。スポーツもそのひとつです。プロ野球のナイター開催や開幕そのものが非難される向きも当然あるでしょう。しかし、「プロ野球」という産業で日々の糧を得ている人、「プロ野球」で明日への活力を得ている人もいます。誰かにとって不要でも、誰かにとっては人生の支えということもあるのです。パチンコやゲームセンター、音楽、映画、漫画、ゲーム、ペット、オシャレ、酒、タバコ、宗教…これらの生きるのに不要なものたち。でも、誰かにとっては大切なものばかりです。
震災で失ったもの以上に、何かを失うのはつまらない話。
これから始まる長い長い復興への日々。全力の我慢なんてつづきやしません。賢く効率よく、今あるものを上手に使い切って、「日常」を守っていきたいもの。ただ生きているだけでなく、明るく楽しく豊かに生きていきたいもの。エンターテインメントという「不要なモノ」たちは、その助けになるはずです。決して「いらない子」じゃありません。
3月29日にはサッカー日本代表(&Jリーグ)、プロ野球という日本スポーツ界の両横綱が帰ってくる見込み。スポーツ畑のみなさんはここで心機一転していただきたいもの。ワーッと騒いで、パーッと散財して、グッと気持ちを盛り上げていきましょう。スポーツが誰かに元気を与えられるなんて大それたことは言いませんが、僕らの中の元気を思い出させるチカラはあるはず。困難を乗り越え、自分に打ち克ち、勝利をつかむ…スポーツとは「元気」そのものなのですから。落ち込んでいる人にこそ見てもらいたい、僕はそう思うのです。
ということで、3月29日の日本代表VSJリーグ選抜戦について、ひと足もふた足も早くチェックしていきましょう。
◆以下全編、100%妄想と願望にて試合レポートをお送りいたします!
大阪長居陸上競技場、直接的な停電の影響がない関西での開催。眩しい照明と煌く大型ビジョンが、試合への華やかな空気を盛り上げます。詰め掛けた大観衆。その手には「負けるな東北」「一緒に頑張ろう」「You'll never walk alone」などの横断幕。選手入場時にはバックスタンドに巨大な日の丸のコレオグラフィーが描かれる一幕も。
やってきたスターたち。避難所から招待した宮城県・岩手県・福島県の子どもたちの手を握り、長友が内田が本田が、カズが小笠原が楢崎が登場すると、沸き起こる大歓声。「アレ誰ですか?」「仙台の関口です」「ほぅ仙台の!」など、メインスタンドやお茶の間でも会話が弾みます。
フィールドに両チーム選手が揃うと、被災地を想って1分間の黙祷。さっきまでの歓声が嘘のような静寂。つづく国歌独唱ではサプライズが。今年から休養期間に入っている宇多田ヒカルさんが、「人間活動」の一環として登場。君が代を清らかに歌い上げてくれました。
そして、始まった試合。日本代表の先発はGK川島、DFラインは長友・今野・吉田・内田、ボランチに遠藤・長谷部、攻撃的な位置に岡崎・本田△・松井が入り、1トップに前田。アジアカップを制した本気の布陣。ユニフォームの胸にプリントされた「がんばろう日本」の文字が鮮やかに浮かび上がります。
一方、JリーグTEAM AS ONEの先発はGK楢崎、DFは3バックで闘莉王・中澤・茂庭、中盤の守備的な位置には小笠原・中村憲剛、前列には梁勇基・小野・関口、2トップにカズ・佐藤寿。攻撃陣には被災地・仙台にゆかりのある選手がズラリ。先発に名を連ねたカズも「90分いくよ。いつも準備しているから大丈夫。頑張れば44でもできるっていう姿を見せたいね」と元気。ストイコビッチ監督も「念のため」と言いつつ、スパイクを履いてくるなど意欲十分。
【前半】
・前半開始
日本代表のボールでキックオフ
・前半0分 日本代表
本田△がセンターサークルからキックオフゴールを狙うも、楢崎ががっちりキャッチ
・前半2分 J選抜
Jリーグ選抜は小笠原を中心に攻撃を組み立て、サイドからの突破を狙う。関口がドリブルで長友をかわすとスタンドから大歓声が。しかしここは今野が落ち着いて対応。接触で倒れた関口を今野が抱き起こすと、ふたりはガッチリ抱擁
・前半8分 日本代表
中盤でボールを奪うと遠藤から裏へ抜け出した岡崎へ浮き球のパス。これに反応した茂庭が鋭く口笛を吹くと、オフサイドと勘違いした岡崎が足を止めてしまい、J選抜はピンチを逃れる
・前半10分 J選抜
ベンチから中村俊輔が鋭い視線をピッチに送る
・前半12分 日本代表
長谷部→松井とつなぎオーバーラップした内田が右サイドを駆け上がるがパスは出ず
・前半15分 J選抜
左サイドで梁勇基がボールを受けると、中央に切れ込んでミドルシュートを放つが枠をとらえられない
・前半15分 日本代表
この試合始めてのボールタッチとなる川島はゴールキックを前線に送ると会心のドヤ顔
・前半18分 日本代表
中央から約35メートルのFK。本田△が左足で直接狙うがボールは大きく浮いてスタンドへ。仙台サポーターが陣取る一角にボールが飛び込むと本田△は親指を立てて合図を送る
試合後の談話:「黄色いユニフォームが目に入り、そこしか見えなくなった。自分はまだまだです」(本田△)
・前半20分 J選抜
中央でボールを受けたカズがこの日初めてのシュートを放つ。枠をとらえるも吉田が懸命に足を出してブロック。遠藤・長谷部・松井がすかさず駆け寄り「空気読め」「そういう試合じゃないから」「グルノーブルに飛ばすぞ」と説教
・前半20分 日本代表
22吉田OUT 4槙野IN
・前半23分 日本代表 GOOOOOAL!!
遠藤から大きく右サイドに展開。ボールを受けた松井は切り返して左足でクロス。ニアサイドに飛び込んだ闘莉王が豪快なダイビングヘッド!ゴール右隅に突き刺さり日本代表先制点
・前半24分 日本代表
今野が「集まれ〜!」のモノマネで選手・スタッフを呼び寄せると、「こんにち和田コーチ」「ありがと内田」「おは陽介」「いただき松井」「魔法の言葉で楽しい仲間がぽぽぽぽーん」のゴールパフォーマンス。その後、槙野・内田・岡崎はユニフォームを脱いでメッセージシャツを披露する
・前半24分 J選抜
一連の流れに対して、ベンチから中村俊輔が鋭い視線をピッチに送る
・前半27分 J選抜
最終ラインから前線にボールを送る。跳ね返されたボールを関口が拾うと小笠原へ。小笠原が関口に戻すと、関口はダイレクトで小笠原に。小笠原は相手2人を引きつけると、空いたスペースに走り込んだ関口へパス。関口がそれを小笠原にヒールで落としたところで、たまりかねた中村憲が強引にボールを奪ってシュート。宮城と岩手の譲り合いに釘を刺す
・前半30分 日本代表
左サイドを長友が突破し、低いクロスを入れる。DFに当たってこぼれたところを本田△が拾い、岡崎に。何故か中澤が転倒する間に、岡崎は反転してシュート!しかしここは楢崎が冷静にセーブ
・前半33分 J選抜
左サイド、やや遠い距離からのFK。ボールの周りには小野・カズ・梁勇基。小野、カズが連続してボールをまたぐと梁勇基が直接シュート!しかしゴール左に外れる
・前半35分 J選抜
中央でボールを受けた佐藤寿がカズとのワンツーで裏へ抜け出そうとしたところで、槙野が狙いすましたハードタックル。J選抜PKを獲得
・前半35分 J選抜
小野OUT 駒野IN
中澤OUT 小宮山IN
・前半36分 J選抜 GOOOOOAL!!
PKを蹴るのは駒野。ゴール左上隅に強く蹴ったボールがクロスバーを叩いて跳ね返ると、駒野を突き飛ばして走り込んだカズがシュート!ゴール中央に決めてJ選抜同点に追いつく
試合後の談話:「(PKは)勇気を与えられればと思って志願して蹴った。勇気は与えられなかったと思う」(駒野)
・前半40分 日本代表
右サイドでボールを奪った日本。松井がタメを作り内田がサイドを駆け上がるもパスは出ず
・前半43分 日本代表
左サイドを崩し長友がクロス。岡崎が飛び込むが合わず
・前半45分
ロスタイム表示は1分
・前半終了
主審の長いホイッスル。中村俊輔が鋭い視線をピッチに送る中、1-1で折り返し
【後半】
・後半開始
J選抜ボールでキックオフ
・後半0分 日本代表
11前田OUT 10家長IN
8松井OUT 26乾IN
・後半0分 J選抜
佐藤OUT ハーフナー・マイクIN
梁勇基OUT 原口IN
・後半2分 J選抜
小笠原から左サイド原口へ展開。縦に突破を試みるが、ボールが伸びてしまいゴールラインを割る
・後半6分 日本代表
長谷部のカットから中盤でボールをつなぎ、家長へ。中央へ折り返すがトップの位置に上がった本田△との呼吸は合わない
・後半10分 日本代表 GOOOOOAL!!
右サイドで乾が倒されて得たFKから、遠藤がゴール前に鋭いクロスを入れる。混戦から最後は岡崎が詰めて日本代表勝ち越し
・後半14分 J選抜
関口がドリブルで右サイドを突破。クロスはDFにカットされる
・後半15分 J選抜
右サイドからのCK。中村憲がハーフナー・マイクの頭を狙うが川島がハーフナー・マイクをパンチングしてピンチを逃れる
・後半15分 J選抜
川島を突き飛ばした闘莉王にイエローカードが提示される
・後半18分 日本代表
左サイドで細かくボールをつなぎ、家長が切り込んでシュートを放つも本田△がブロック
・後半24分 日本代表
内田がボールカットから右サイドを駆け上がる。深くえぐってクロスを送るが飛び込む味方はおらずDFがカット
・後半28分 日本代表
9岡崎OUT 14藤本IN
・後半30分 J選抜
自主的にアップをつづける中村俊輔がピッチに鋭い視線を送る
・後半33分 日本代表
中盤のパスカットから長谷部がディフェンスラインの裏に速いスルーパスを送る。しかし、本田△にブロックされ家長は追いつけない
・後半33分 日本代表
14藤本OUT 16柏木IN
・後半39分 J選抜 GOOOOOAL!!
ペナルティエリア手前でボールを受けたカズがまたぎフェイントを仕掛けると、内田・槙野・今野が次々にかわされ、最後は飛び込んできた川島の上を抜いてシュート!J選抜再び同点に持ち込む
・後半39分 日本代表
執拗にカズダンスをやりつづけた槙野にこの日2枚目の警告。退場となる
・後半42分 J選抜
中村憲OUT 中村俊IN
・後半45分
ロスタイムは3分
・後半48分 J選抜 GOOOOOAL!!
日本代表はDFラインでボールをまわし、このまま試合終了かと思われた時間帯。ボールを受けた遠藤は代表のユニフォームを脱ぎ捨てると、下に着込んだガンバのユニフォーム姿に変身。両チームが唖然とする中、ただひとり反応を見せたカズにスルーパス!完全にフリーとなったカズが落ち着いて決め、J選抜逆転に成功
試合後の談話:「日本代表ではありますけど、いつもJの代表だと思ってやってるんでね。まぁよかったんじゃないかと思います」(遠藤)
試合後の談話:「(ハットトリックは?)できすぎでしょ。みんなのおかげです」(三浦)
・試合終了
主審のホイッスル。J選抜がカズのハットトリックで大逆転勝利
試合終了後、両チームの選手・スタッフが場内を1周。試合の間ずっとスタンドを回っていた森脇・西川・李の3名も加わり、サポーターたちに元気を送りつづけます。最後はこの日J選抜のキャプテンマークを巻いた小笠原がマイクを持ち挨拶。「上手く言葉では伝えられないので」と前置きして始まった『上を向いて歩こう』の独唱は、いつしか斉唱へと変わり、大きなうねりとなって長居スタジアムを包み込みました。
試合後の談話:「まだまだ苦しんでいる人がたくさんいるので、全国からの支援をよろしくお願いします」(小笠原)
試合後の談話:「自分たちにできることを考えるうちに、自然にタルをかついでいた。ビールの売り子ではないと説明するのは大変だったが、たくさんの募金を集められたのでよかった」(森脇)
みんなが前を向ける、夢のある試合を期待しています!頑張ろう日本!
東北・関東地方を襲った震災から10日あまり。被災地はもちろん、東日本全体で日常生活には支障が生じ、混乱がつづいています。福島原子力発電所の被災などで、東日本の電力供給力は大きく低下。計画停電・交通機関の輸送力低下といった形で生活そのものが変わり始めています。僕も例年より少し厚着をして、肌寒い春に身を縮めているところ。
しかし、心まで縮こまる必要はありません。
生活に影響はあります。不便や苦労は増えました。ですが、多くの人は津波に家を流されたわけでも、家族を失ったわけでもありません。なのに今僕らは「自粛」「不謹慎」という津波に飲まれ、過度に委縮してしまっています。電気を節約することは必要ですが、それは生きる喜びや築いてきた文化まで捨て去ることではないはずです。みんなが少しずつ我慢をすることで、「全部」を守らなければ意味がありません。
世の中には「生存」のために必要のないものがたくさんあります。スポーツもそのひとつです。プロ野球のナイター開催や開幕そのものが非難される向きも当然あるでしょう。しかし、「プロ野球」という産業で日々の糧を得ている人、「プロ野球」で明日への活力を得ている人もいます。誰かにとって不要でも、誰かにとっては人生の支えということもあるのです。パチンコやゲームセンター、音楽、映画、漫画、ゲーム、ペット、オシャレ、酒、タバコ、宗教…これらの生きるのに不要なものたち。でも、誰かにとっては大切なものばかりです。
震災で失ったもの以上に、何かを失うのはつまらない話。
これから始まる長い長い復興への日々。全力の我慢なんてつづきやしません。賢く効率よく、今あるものを上手に使い切って、「日常」を守っていきたいもの。ただ生きているだけでなく、明るく楽しく豊かに生きていきたいもの。エンターテインメントという「不要なモノ」たちは、その助けになるはずです。決して「いらない子」じゃありません。
3月29日にはサッカー日本代表(&Jリーグ)、プロ野球という日本スポーツ界の両横綱が帰ってくる見込み。スポーツ畑のみなさんはここで心機一転していただきたいもの。ワーッと騒いで、パーッと散財して、グッと気持ちを盛り上げていきましょう。スポーツが誰かに元気を与えられるなんて大それたことは言いませんが、僕らの中の元気を思い出させるチカラはあるはず。困難を乗り越え、自分に打ち克ち、勝利をつかむ…スポーツとは「元気」そのものなのですから。落ち込んでいる人にこそ見てもらいたい、僕はそう思うのです。
ということで、3月29日の日本代表VSJリーグ選抜戦について、ひと足もふた足も早くチェックしていきましょう。
◆以下全編、100%妄想と願望にて試合レポートをお送りいたします!
大阪長居陸上競技場、直接的な停電の影響がない関西での開催。眩しい照明と煌く大型ビジョンが、試合への華やかな空気を盛り上げます。詰め掛けた大観衆。その手には「負けるな東北」「一緒に頑張ろう」「You'll never walk alone」などの横断幕。選手入場時にはバックスタンドに巨大な日の丸のコレオグラフィーが描かれる一幕も。
やってきたスターたち。避難所から招待した宮城県・岩手県・福島県の子どもたちの手を握り、長友が内田が本田が、カズが小笠原が楢崎が登場すると、沸き起こる大歓声。「アレ誰ですか?」「仙台の関口です」「ほぅ仙台の!」など、メインスタンドやお茶の間でも会話が弾みます。
フィールドに両チーム選手が揃うと、被災地を想って1分間の黙祷。さっきまでの歓声が嘘のような静寂。つづく国歌独唱ではサプライズが。今年から休養期間に入っている宇多田ヒカルさんが、「人間活動」の一環として登場。君が代を清らかに歌い上げてくれました。
そして、始まった試合。日本代表の先発はGK川島、DFラインは長友・今野・吉田・内田、ボランチに遠藤・長谷部、攻撃的な位置に岡崎・本田△・松井が入り、1トップに前田。アジアカップを制した本気の布陣。ユニフォームの胸にプリントされた「がんばろう日本」の文字が鮮やかに浮かび上がります。
一方、JリーグTEAM AS ONEの先発はGK楢崎、DFは3バックで闘莉王・中澤・茂庭、中盤の守備的な位置には小笠原・中村憲剛、前列には梁勇基・小野・関口、2トップにカズ・佐藤寿。攻撃陣には被災地・仙台にゆかりのある選手がズラリ。先発に名を連ねたカズも「90分いくよ。いつも準備しているから大丈夫。頑張れば44でもできるっていう姿を見せたいね」と元気。ストイコビッチ監督も「念のため」と言いつつ、スパイクを履いてくるなど意欲十分。
【前半】
・前半開始
日本代表のボールでキックオフ
・前半0分 日本代表
本田△がセンターサークルからキックオフゴールを狙うも、楢崎ががっちりキャッチ
・前半2分 J選抜
Jリーグ選抜は小笠原を中心に攻撃を組み立て、サイドからの突破を狙う。関口がドリブルで長友をかわすとスタンドから大歓声が。しかしここは今野が落ち着いて対応。接触で倒れた関口を今野が抱き起こすと、ふたりはガッチリ抱擁
・前半8分 日本代表
中盤でボールを奪うと遠藤から裏へ抜け出した岡崎へ浮き球のパス。これに反応した茂庭が鋭く口笛を吹くと、オフサイドと勘違いした岡崎が足を止めてしまい、J選抜はピンチを逃れる
・前半10分 J選抜
ベンチから中村俊輔が鋭い視線をピッチに送る
・前半12分 日本代表
長谷部→松井とつなぎオーバーラップした内田が右サイドを駆け上がるがパスは出ず
・前半15分 J選抜
左サイドで梁勇基がボールを受けると、中央に切れ込んでミドルシュートを放つが枠をとらえられない
・前半15分 日本代表
この試合始めてのボールタッチとなる川島はゴールキックを前線に送ると会心のドヤ顔
・前半18分 日本代表
中央から約35メートルのFK。本田△が左足で直接狙うがボールは大きく浮いてスタンドへ。仙台サポーターが陣取る一角にボールが飛び込むと本田△は親指を立てて合図を送る
試合後の談話:「黄色いユニフォームが目に入り、そこしか見えなくなった。自分はまだまだです」(本田△)
・前半20分 J選抜
中央でボールを受けたカズがこの日初めてのシュートを放つ。枠をとらえるも吉田が懸命に足を出してブロック。遠藤・長谷部・松井がすかさず駆け寄り「空気読め」「そういう試合じゃないから」「グルノーブルに飛ばすぞ」と説教
・前半20分 日本代表
22吉田OUT 4槙野IN
・前半23分 日本代表 GOOOOOAL!!
遠藤から大きく右サイドに展開。ボールを受けた松井は切り返して左足でクロス。ニアサイドに飛び込んだ闘莉王が豪快なダイビングヘッド!ゴール右隅に突き刺さり日本代表先制点
・前半24分 日本代表
今野が「集まれ〜!」のモノマネで選手・スタッフを呼び寄せると、「こんにち和田コーチ」「ありがと内田」「おは陽介」「いただき松井」「魔法の言葉で楽しい仲間がぽぽぽぽーん」のゴールパフォーマンス。その後、槙野・内田・岡崎はユニフォームを脱いでメッセージシャツを披露する
・前半24分 J選抜
一連の流れに対して、ベンチから中村俊輔が鋭い視線をピッチに送る
・前半27分 J選抜
最終ラインから前線にボールを送る。跳ね返されたボールを関口が拾うと小笠原へ。小笠原が関口に戻すと、関口はダイレクトで小笠原に。小笠原は相手2人を引きつけると、空いたスペースに走り込んだ関口へパス。関口がそれを小笠原にヒールで落としたところで、たまりかねた中村憲が強引にボールを奪ってシュート。宮城と岩手の譲り合いに釘を刺す
・前半30分 日本代表
左サイドを長友が突破し、低いクロスを入れる。DFに当たってこぼれたところを本田△が拾い、岡崎に。何故か中澤が転倒する間に、岡崎は反転してシュート!しかしここは楢崎が冷静にセーブ
・前半33分 J選抜
左サイド、やや遠い距離からのFK。ボールの周りには小野・カズ・梁勇基。小野、カズが連続してボールをまたぐと梁勇基が直接シュート!しかしゴール左に外れる
・前半35分 J選抜
中央でボールを受けた佐藤寿がカズとのワンツーで裏へ抜け出そうとしたところで、槙野が狙いすましたハードタックル。J選抜PKを獲得
・前半35分 J選抜
小野OUT 駒野IN
中澤OUT 小宮山IN
・前半36分 J選抜 GOOOOOAL!!
PKを蹴るのは駒野。ゴール左上隅に強く蹴ったボールがクロスバーを叩いて跳ね返ると、駒野を突き飛ばして走り込んだカズがシュート!ゴール中央に決めてJ選抜同点に追いつく
試合後の談話:「(PKは)勇気を与えられればと思って志願して蹴った。勇気は与えられなかったと思う」(駒野)
・前半40分 日本代表
右サイドでボールを奪った日本。松井がタメを作り内田がサイドを駆け上がるもパスは出ず
・前半43分 日本代表
左サイドを崩し長友がクロス。岡崎が飛び込むが合わず
・前半45分
ロスタイム表示は1分
・前半終了
主審の長いホイッスル。中村俊輔が鋭い視線をピッチに送る中、1-1で折り返し
前半総括:
両チームのゴール前を往復する激しい展開となった前半。日本代表がボールを保持して押し込むものの、J選抜のDFラインが踏ん張りシュートまで持ち込ませない。ともにDFのミスによる得点を取り合っての折り返しに、後半戦への期待が高まる。なお、ハーフタイム間に場内のビジョンではオシム元日本代表監督からのメッセージが放映され、「スピードが命なんだよ」「私の経験を活かしてくれ」などの言葉が贈られた。
【後半】
・後半開始
J選抜ボールでキックオフ
・後半0分 日本代表
11前田OUT 10家長IN
8松井OUT 26乾IN
・後半0分 J選抜
佐藤OUT ハーフナー・マイクIN
梁勇基OUT 原口IN
・後半2分 J選抜
小笠原から左サイド原口へ展開。縦に突破を試みるが、ボールが伸びてしまいゴールラインを割る
・後半6分 日本代表
長谷部のカットから中盤でボールをつなぎ、家長へ。中央へ折り返すがトップの位置に上がった本田△との呼吸は合わない
・後半10分 日本代表 GOOOOOAL!!
右サイドで乾が倒されて得たFKから、遠藤がゴール前に鋭いクロスを入れる。混戦から最後は岡崎が詰めて日本代表勝ち越し
・後半14分 J選抜
関口がドリブルで右サイドを突破。クロスはDFにカットされる
・後半15分 J選抜
右サイドからのCK。中村憲がハーフナー・マイクの頭を狙うが川島がハーフナー・マイクをパンチングしてピンチを逃れる
・後半15分 J選抜
川島を突き飛ばした闘莉王にイエローカードが提示される
・後半18分 日本代表
左サイドで細かくボールをつなぎ、家長が切り込んでシュートを放つも本田△がブロック
・後半24分 日本代表
内田がボールカットから右サイドを駆け上がる。深くえぐってクロスを送るが飛び込む味方はおらずDFがカット
・後半28分 日本代表
9岡崎OUT 14藤本IN
・後半30分 J選抜
自主的にアップをつづける中村俊輔がピッチに鋭い視線を送る
・後半33分 日本代表
中盤のパスカットから長谷部がディフェンスラインの裏に速いスルーパスを送る。しかし、本田△にブロックされ家長は追いつけない
・後半33分 日本代表
14藤本OUT 16柏木IN
・後半39分 J選抜 GOOOOOAL!!
ペナルティエリア手前でボールを受けたカズがまたぎフェイントを仕掛けると、内田・槙野・今野が次々にかわされ、最後は飛び込んできた川島の上を抜いてシュート!J選抜再び同点に持ち込む
・後半39分 日本代表
執拗にカズダンスをやりつづけた槙野にこの日2枚目の警告。退場となる
・後半42分 J選抜
中村憲OUT 中村俊IN
・後半45分
ロスタイムは3分
・後半48分 J選抜 GOOOOOAL!!
日本代表はDFラインでボールをまわし、このまま試合終了かと思われた時間帯。ボールを受けた遠藤は代表のユニフォームを脱ぎ捨てると、下に着込んだガンバのユニフォーム姿に変身。両チームが唖然とする中、ただひとり反応を見せたカズにスルーパス!完全にフリーとなったカズが落ち着いて決め、J選抜逆転に成功
試合後の談話:「日本代表ではありますけど、いつもJの代表だと思ってやってるんでね。まぁよかったんじゃないかと思います」(遠藤)
試合後の談話:「(ハットトリックは?)できすぎでしょ。みんなのおかげです」(三浦)
・試合終了
主審のホイッスル。J選抜がカズのハットトリックで大逆転勝利
後半総括:
日本代表がペースを握るが、詰めの部分で連携不足を感じさせ、特に家長と本田△の共存には大きな課題が残った。J選抜は後半開始からハーフナー・マイク、原口を投入して打開を試みるが、「絶対に下げられない選手」「何となく使いたくない選手」が複数いたため、効果的にカードを切ることができなかった。そんな中で気を吐いたのはやはりカズ。両チーム全員の協力による3得点は、「みんなで頑張ろう」という力強いメッセージを日本国全体に発信することになった。
試合終了後、両チームの選手・スタッフが場内を1周。試合の間ずっとスタンドを回っていた森脇・西川・李の3名も加わり、サポーターたちに元気を送りつづけます。最後はこの日J選抜のキャプテンマークを巻いた小笠原がマイクを持ち挨拶。「上手く言葉では伝えられないので」と前置きして始まった『上を向いて歩こう』の独唱は、いつしか斉唱へと変わり、大きなうねりとなって長居スタジアムを包み込みました。
試合後の談話:「まだまだ苦しんでいる人がたくさんいるので、全国からの支援をよろしくお願いします」(小笠原)
試合後の談話:「自分たちにできることを考えるうちに、自然にタルをかついでいた。ビールの売り子ではないと説明するのは大変だったが、たくさんの募金を集められたのでよかった」(森脇)
みんなが前を向ける、夢のある試合を期待しています!頑張ろう日本!