12:45
複雑すぎて頭わけわからん状態!

熱戦が続くF1世界選手権。週末に行なわれた中国GPでは、開幕2連勝と圧倒的な強さを見せていたベッテルを、マクラーレンのハミルトンがストップ。3連勝を阻止するとともに、今年はレッドブルが圧勝のまま終わってしまうのかという懸念を吹き飛ばしてくれました。日本の小林可夢偉も10位に入り、2戦連続のポイント獲得。初戦も失格にこそなったものの入賞圏内でフィニッシュしており、トップ10を堅実にキープする姿はたのもしいかぎり。

今季のF1は人間側にも機械側にも非常に複雑な働きを要求しています。再び導入されたKERS(エネルギー回生システム)、今季から導入されたDRS(可変式リアウイング)はドライバーの仕事を増やしました。ますます複雑怪奇になるボタンとレバーだらけのステアリング。新たなシステムを詰め込んだマシン。DRSはどこからどこまで使えるのかなどソフト面でのセッティングも複雑高度化…。

そんなこんなで、世界一流の男たちもすっかり頭わけわからん状態に突入。人間と機械がお互いのミスをミスでカバーしあい、最終的に誰が悪いのかが不明になるレベルにまで到達。まぁある意味、これほどの高給でひとつの仕事に専念している男たちでもミスがあるのなら、僕ら一般人がミスをするのも当然だと、温かい気持ちにさえなってくる始末。憂鬱な月曜日が始まりましたが、「あ、すいません」「間違えました」「次は気をつけます」という堂々とした態度で、今日もミスをやらかしていきたいものですね。

ということで、一流の男たちがやらかしまくったF1中国GPについて、早速チェックしていきましょう。



◆無線は壊れる、KERSは使えない、タイヤ取れる、駐車場入れ間違え!

ミスだらけのレース…その予感を確信に変えたのは、予選でのこと。ただでさえKERS(マリオカートのキノコみたいに一周6.6秒間だけ使える加速装置)が機能していないレッドブルは、さらなる人為的ミスを併発。「遅いほうのタイヤと早いほうのタイヤどっち使う?」という問題に、マーク・ウェバーさんは何故か「じゃ遅いほうのタイヤで」というミスチョイス。華麗に予選18位に沈んでみせたのです。

決勝直前になると今度はマクラーレンのガレージでひと悶着が。ハミルトンのマシンの周囲に飛び散った大量のガソリン。何と決勝直前に燃料漏れが発生していたのです。漏れた燃料を拭き取るべきか、フランベのように軽く燃やしてしまうべきか、困惑の表情を見せるチームクルー。ここは冷静に「フランベするとハミルトンが黒こげになっちゃうね」という好判断を見せ、チームは穏便に燃料を処理。時間ギリギリでハミルトンはフォーメーションラップに向かったのです。

そして、迎えたレーススタート。ポールポジションからスタートしたベッテルがハミルトン・バトンに一気にかわされたことなど、この日のミス合戦の中では些細な問題、普通の話。レース序盤の話題をかっさらっていったのが、トロロッソのアルグエルスアリ。7番手スタートのアルグエルスアリは序盤で思うようにペースを上げられず、ピットでタイヤ交換をすることにしたのですが、ここでまさかのミスが。ピットイン時に何となくアヤしい動きを見せる右リアタイヤのメカニック。「おや?」「あれ?」「まぁいいか!」の顔でアルグエルスアリを送り出すと、その効果はテキメンで…

↓アルグエルスアリ、レース中に脱輪!


ドカーンとかバキッとかではなく、ポロッと自然に取れたwwww

レンホウ大臣あたりに見せたら「タイヤ3つじゃダメなんですか?」とか言い出しそうなレベルwwwww


さらにつづくミスの連鎖。トップ争いをつづけるマクラーレンのバトンと、レッドブルのベッテルは同一周回でピットインすることに。F1では各チームのピットの位置は決まっており、去年1番だったヤツから順番にピット入口付近に並ぶことになっています。「おととしの1番」だったバトンさんは、何の気なく「自分のいつもの位置」に向かってしまい…

↓バトンさん、ヨソ様のピットに停車!慌てて再発進!


バトン:「ジェシカかと思ったらアンジェリカだった」
バトン:「アンジェリカかと思ったらカレンだった」
バトン:「もう誰でもいいや、入れちゃえ!」

マクラーレンのクルーの冷たい視線と、出て行けアクションのレッドブル勢www


そのほかにもちょこちょこと発生するミスたち。小林可夢偉は後方確認を怠ったマシンのせいで、追突によりフロントノーズを破損。ベッテルのマシンは無線が壊れてしまい、「聞こえるかー?」「聞こえますかー?」「聞こえてないと思うけど俺の気持ちだけ伝えるね!」という妙なやり取りを展開。

さらに、前回のマレーシアGPでDRS(可変式リアウイング。ウイングの角度を変えることで空気抵抗を減らしスピードを上げる。決勝レースでは指定された一定の区間のみ使用可能)にトラブルを抱えていたアロンソは、再びDRSに問題発生。前回はDRSが上手く動かないというトラブルだったことで、メカニックが妙に奮起してしまったのか、今度はDRSがパカパカとよく動くようになってしまい…

↓全然関係ないところで、ウイングがパカパカッ!


アロンソ:「角を曲がるまで追走すると」
アロンソ:「可変ウイング 5回パカパカ」
アロンソ:「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」

こんなとこでパカパカできるセッティングにするなwww



そんなミス合戦のおかげか、レース自体もなかなかの盛り上がり。アロンソとシューマッハはサーキットのアチコチでキャッキャウフフとバトルを展開。元チャンピオン同士の抜いたり抜かれたりで衆目を集めました。そして、予選でやらかしていたウェバーさんはKERSが使えないという苦境にもめげず、後方から猛烈な追い上げ。15台を抜き去り、最終的に表彰台3位をゲット。タイヤ選択のミスを取り返す素晴らしい走りを見せたのです。

調子に乗ったウェバーさんは、「予選で(早いほうの)タイヤを数セット残せていたからね!」「これが最高の戦略かもね!」「予選は戦わないで、後ろから順位を上げていけばOK!」と口も滑らかに。ついには、タイヤメーカー・ピレリの担当者まで調子に乗り始めてしまい…

↓ピレリ担当者は「レースはタイヤ戦略によって決まる」と断言!
ピレリ:「レースが面白くなっているのはタイヤのおかげ」
ピレリ:「これこそが我々が目指してきたF1だ」
ピレリ:「タイヤを上手く使いこなしたドライバーが勝つ!」

そ、そうだったのか!すぐタイヤに凸凹ができるとか、飛び散ったタイヤカスが弾丸のように観客を襲うとか、遅いほうのタイヤは義務だから仕方なく履いているとかの批判はお門違い!

すべては「レースを面白くする」ための狙い!製造ミスではありません!



よし、僕は今日も遅刻ですが「仕事を面白くするための遅刻」と言ってみる!