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ガチ相撲とかヤオ相撲とか、ないから!

僕は最近になって気づいたことがあります。それは、ガチとヤオは表裏一体であるということ。ガチを貫こうとすればヤオに近づき、ヤオをやっているのは実はガチだからという内実。ヤオで有名な大相撲もそうです。大相撲でヤオが横行したのは、「十両(幕内・大関)より下に落ちるとガチで辛いから」にほかなりません。ガチゆえのヤオなのです。

大相撲がヤオ100%の場合。負けた力士は「上手く負ける」という大役を果たしたわけですから、当然評価は上がるもの。ベテランの負け役ともなれば、そりゃあもう上手く負けることで有名なはず。K-1でいうところのジェロム・レ・バンナさんくらいに。そういう見事な負け役であれば、番付とは無関係に、年功序列的な報酬・待遇が用意されているはず。

しかし、実際の大相撲では番付ひとつで世界はガラッと変わります。住居や服装、報酬・待遇何もかもが。これがガチでキツイので、どんな手を使っても生き残ろうとした結果、星の回し合いなどという発想も生まれるのです。スポーツとしてはヤオかもしれませんが、彼らがやっていたのは人生におけるガチの戦い。実社会でも「本当にガチ」の戦いは何でもアリでしょう。正々堂々と昇進争いをするのではなく、他人の手柄を横取りしたり、ライバルの失着を利用したり、ときにはお金を払って受注を得たりしますよね。

どの部分を取り上げてヤオ相撲とかガチ相撲とか考えるのは個人の自由です。ただ、ガチヤオはあざなえる縄の如し。そんなに簡単に切り離せるものではないということを胸に、ガチとのヤオの間で輝く大相撲を見守っていきたい…僕はそう思うのです。

ということで、ガチとかヤオとかないんだよと思いつつ、八百長大相撲をネタにした全力の悪ふざけについて、1日のTBS「クイズ!タレント名鑑SP 史上最大ガチ相撲トーナメント」からチェックしていきましょう。



◆煽りVTRに表れる本人の苦境・心情などがリアルすぎて厳しい!

大相撲八百長問題により場所は中止され、テレビ中継も許されない昨今。テレビの前でも相撲を待ち望む人は多いはず。ということで、大相撲とは別に相撲をやってテレビ中継しちゃおう、というのが番組の建前。しかし、もちろんこれは「相撲を題材にした全力のバラエティ」番組。立ち上がりから悪ふざけ感満載です。

<オープニングですぐわかる悪ふざけポイント>

●司会はロンブー淳(←悪ふざけ名人)
●ゲストは誰が勝つのかを予想して当てる(←おぎやはぎ・有吉弘行さんなど悪ふざけ人選)
●予想を当てると何かもらえる(←相撲賭博そのもの)
●琴光喜は参加していない(←ガチなら呼ぶべき)
●解説は花田勝氏(←元横綱ということで、逆にタチが悪い)
相撲ナメられとるwwwwwwwww

ガチ相撲トーナメントは、フジテレビで中継してるし!


しかし、悪ふざけとガチンコは表裏一体。こんな悪ふざけに乗ってくる参加者は、リアルにお金がないとか、テレビに出たいとか、ガチの理由を持っているのです。番組自体はともかく、登場選手の意気込みは真剣そのものであり…

<予選トーナメント参加者のガチの意気込みダイジェスト>

●なかやまきんに君
・アメリカは恐ろしいところです
・筋肉の勉強をアメリカの大学でやっていたが、宿題と提出物の量が尋常ではなかった
・トレーニングする時間がなく、体重では8キロくらい萎んだ
・もう一度かつての栄光を取り戻したい

●ボビー・オロゴン
・最近は裏番組の「イッテQ!」によく出ている
・「イッテQ!」は子どもから老人まで見ているいい番組
・そんな愛されている番組の裏で、何でこんなクソ番組やらなきゃいけねえんだよ
・全試合圧勝して、この番組をつまんなくしてやる

●ジャイアント白田
・大食いブームが去り、出演依頼は減った
・最近は大食いだけでは食っていけない
・大食い以外でもやれるというところを見せたい。いろもんじゃ終わらない

●響・長友
・中学時代は宮崎県の100メートル走で4位だった
・太ってる=ぜい肉ではない
・「どうもすいませんでした!」と相手に言わせてやる

●竹原慎二
・僕らが「ガチンコ!」やってた頃はTBSには勢いがあった
・お世話になったTBSを盛り上げるために出場を決めた
・芸人には負けてられない

●レイザーラモンHG
・民放各局、このハードゲイキャラを扱うのを嫌がっていた中で、TBSだけが苦情にも負けず扱ってくれた
・今回は芸人を封印して戦う
・「元世界チャンピオン、現通販ヤロー(=竹原)」をぶっ潰してやる

●あかつ
・「すもさサイズ」ネタが自分を救ってくれた。相撲を愛している
・今回は勝てば勝つだけテレビに長く映れるチャンス
・坂本一生さん…ニセモノの加勢大周ですよね。過去の人じゃないですか。ニセモノはニセモノですよ

●坂本一生
・最近は探偵業で生計を立てている
・しかし、芸能界を諦めているわけではない
・ニセ力士には負けてられない。リング…土俵からモゴモゴ(噛みまくりのVTRをそのまま使用されたため、何を言ってるかわからず)
基本、仕事がなくて困ってる人ばっかりwwwwwwwwwww

金で何でもやりそうな雰囲気はガチwwwwwwwwwww


しかし、これはあくまでも予選。この中の勝者が本選に進み、さらにキッツイメンバーと戦うことになるのです。いざ始まった本選では、予選を勝ち残ったボビー・オロゴンもまさかの顔ぶれにビックリ。視聴者もその煽りVTRでのムダに真剣な意気込みにビックリです。

<本選トーナメント参加者のガチの意気込みダイジェスト>

●セーム・シュルト
・相撲はやったことがないが、頑張る
・まわしもちゃんと素肌につける
・日本が震災で大変なときなので、サポートするために来た

●安田大サーカスHIRO
・相撲は本当は強い。相撲があったから自分の今がある
・中学卒業時には190キロを超える巨漢で、大相撲に弟子入りもした
・ちょっとしたK-1のヤツには負けられない

●橋本大地
・父は言わずと知れた破壊王・橋本真也
・父が亡くなったとき、プロレスラーとなることを決意した
・煽りVTRでは武藤にキックやSTFを仕掛ける場面、デビュー戦で蝶野・武藤の前で父へのメッセージを送る場面などを放映。感涙
・「時は来た!」

●ボディビルダー山本義徳
・ボディビルの筋肉は「見せかけだけの使えない筋肉」ではない
・ボディビルをやっても金が儲かるわけでも女にモテルわけでもない
・命を削って筋肉を作っている、それが人生の充実感
・私は暴走するかもしれない…

●桜井“マッハ”速人
・ずっといいことばかりは…そりゃないですよ
・格闘界をもう一度跳ね上げるキッカケにしたい
・小さい身体だけど、相手をすっ飛ばして世の中を元気にする

●チャック・ウィルソン
・65歳くらいでみんなと戦えるだけで光栄
・みなさんに言いたいのは「年齢は関係ない」ということ
・年には勝てないけど、負けないという気持ちが大切

●中西学
・テレビタレントなんかに負ける要素はまったくない
・俺は新日本プロレスを代表するレスラー
・必殺技「マッケンロー」で相手を倒す

●曙
・皆、やりたがるんですよね相撲取りと
・NFLの選手とかも喉輪一発でぶっ飛ばしてノックアウトしたもんだよ
・相撲ですよ、僕のすべてが相撲。大好きな相撲がこういう状況なので、できることを精一杯やりたい
・決勝では「マッケンロー」で中西を倒す

↓ちなみに中西学のオリジナルホールド「マッケンロー」とはコレ!


中西:「でも、ヒザをついちゃうんだよな…」
中西:「そうだ、ヒザをつけずにやってみよう」

※中西的にはこんな感じがガチです。ふざけてません
ガチで日本を支援にきて、こんなことになっているシュルト!

自分をテレビタレントじゃないと思っている中西学!

リアルに困っている格闘界を背負って立つマッハ!

橋本大地の父への想い!

ゴールデンウィークにこっちの気分をしんみりさせるなwwwwwカンベンしてくれwwww


取組結果自体はもはや重要ではないのですが、一応報告すると、決勝では曙が中西を圧倒し優勝。「そりゃそうだ」という結果で、大会は幕を閉じたのです。シレーッとした顔で大会を見つめた花田勝氏は、次回出場の誘いを「もうやりたくないんだよ」と一蹴し、大会は大団円。

元横綱・曙も最近は、「ゾウが踏んでも壊れないという筆箱を踏んでみる⇒壊れず」「絶対に取れないという触れ込みの吸盤を強引に剥がしてみる⇒剥がれず」「曙は金の誘惑に負けて、ボブ・サップに負けた大晦日のようすを再現してくれるのか⇒再現する」など、情けない姿がつづいていましたが、今大会では奮起。「相撲は強い」ことを天下に示し、やはり大相撲はスゴイんだなということを大いにアピールしたのです。

まぁ、今まで曙さんが築き上げた「相撲弱いなwww」という評判を覆すには、大会10連覇くらい必要な気もしますが…。


次回大会では、貴乃花親方と花田勝氏によるガチ兄弟喧嘩再戦に期待!