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日本人のインサイドワーク萌えは異常!

生まれながらに身体がデカイ外人は、インサイドワークに「萌える」という感覚はあるのでしょうか。球速150キロから160キロを投げられる投手が、緩急やコース・フォームで相手を幻惑することに萌えるのか。100メートルを10秒台で走れる人間が、目の動きや間合いの取り方で相手をかわすことに萌えるのか。ひょっとしたらインサイドワークや細かい工夫に萌えるのは「小柄でひ弱な日本人」だからこそなのかもしれません。

例えばソフトバンクの和田がポンポン三振を奪うとき、「和田のフォームはボールが見にくい」「ギリギリまで左腕がしなってボールを身体の影に隠している」「そのせいで140キロそこそこの球が150キロ以上に見える」などと聞くとキュンキュンきませんか。170キロの球で三振を奪っても「ふーん。スゴイなー」としか思いませんが、パワーではなく知性で勝利をつかむ話に僕はキュンキュンくるのです。

そんな萌え心を刺激してくれたのが、16日にNHKが放映した「ディープ・ピープル」。三人の匠を集めた自由雑談の体裁でスポーツの深淵に迫るこの番組が、今回取り上げたのはバレーボールのセッター。身長差という圧倒的な不利に挑みつづけたバレー界。その知性が集中するセッターというポジション。これはもう番組開始前からキュンキュンくる設定ではありませんか。

登場した真鍋・中田・竹下の3人の名セッターたち。彼らはときに共通した想いを語り、ときにそれぞれの独自な思想を披露。真鍋・竹下が大体同じことを語る中で、「アタシャ違うよ」「アタシャそうは思わないね」「はぁ?何言ってんの」という顔をする中田久美さんに戦慄しつつ、改めてセッターというポジションの深さを感じる好番組となったのです。これはぜひ記録しておかなくては。

ということで、中田さんの噛み合わない唯我独尊的姿勢などを含めたセッターたちの想いを、16日のNHK「ディープ・ピープル」からチェックしていきましょう。



◆中田久美さんの「アタシ中心主義」が見たまんまでワロタwwwww

この番組を見ながら思ったのは、バレーのセッターと野球のキャッチャーは近いなということ。結局花形はいつだってアタッカー=ピッチャーであり、セッター=キャッチャーはそれを支える黒子です。しかし、その中でも自分が主導権を握るのか、相手のよさを引き出すのか、相手に主導権を渡しつつも最後は自分が支配しようとするのか、その考え方はさまざま。その考え方を知れば知るほど、僕の中の女王・中田久美の存在感は、ますます肥大していくのでした…。

<トークその1:セッターやりたかった?>

中田:「セッターやりたかった人います?」

竹下:「(首を横に振る)」

真鍋:「やっぱり、最後はスパイクだねぇ」

一同:「(笑)」

中田:「志願してやる人はいなかったですよねぇ」

真鍋:「俺初め野球部入ったのね。キャッチャーさせられて、それがイヤでさぁ。それがイヤでバレー部入ったの」

中田:「最初からセッターですか?」

真鍋:「中学校3年間はエースよ。監督さんのツルの一声でセッターにされて。俺、本当悩んだなぁ」

3人に共通する「やりたくて始めたポジションではない」という想い。

ただ、真鍋氏の話を聞くと、何の競技をやっても逃れられない黒子の宿命のようなものが、3人にはつきまとっていたのかもしれません。

<トークその2:どの指でボールを上げる?>

真鍋:「俺大体、左右の人差し指・中指・親指の6本。あとは少し触れるだけ」

竹下:「私はその中でも親指を脱臼したときに、大事さを痛感しました。ボールが親指に入ってこない感覚とか。こんなにも違和感があるのかって」

中田:「私は人差し指です。私、結構真鍋さんみたいなオーバーパスできないんですよ。ちゃんと引きつけて上げるってのが。どっちかというと、(指で弾いて)飛ばすようなイメージがあるので。親指は添えるだけでポーンとこのままで」

早くも浮かび上がる女王の独自性。14歳でバレーを始め、15歳で全日本入り、そして五輪でメダル獲得という天才ゆえの独特な感覚。

このトークで「中田さんに教わっても参考にならんな」「指導者には向いてない」「だって自分勝手だもん」と、僕の中のPTAは早くも確信。


そんな3人の違いを知る人物として往年の名スパイカーが登場。顔が映った瞬間、全国のバレーファンが「コイツか…」とガックリすることでおなじみの川合俊一さんが、「3人はボクから見たらバラッバラ」として、その違いを語り始めます。

川合さん曰く「竹下:丁寧で打ちやすいトス。素人でも乗れるママチャリ」「中田:ピンポイントで送られる上級者向けのトス。素人には乗れないロードレース用の自転車」「真鍋:打ち手のことを考えた上級者向けの丁寧さがある。乗るのは大変だけど上級者はラクできるサイクリングカー」という違いがあるのだとか。

この解説に、視聴者が改めて「川合ぇ…」と落胆する中、スタジオでも非難轟々。中田さんは「ハッ何!?」とワイプ画面でキレ、竹下さんは終始苦笑いに徹し、真鍋氏は「スパイカーにはセッターのことなんかわからないよ」「スパイカーは好き勝手してんだもん、好き勝手!」「スパイカーは(トスに)入ってきて、打って、ヤーッってして終わりでしょ」と完全否定。自分たちの言葉で説明し直すことを決意したのです。

↓入ってきて、打って、ヤーッってして終わりの例!
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これがキャーキャー言われた時代もあったんですよ!

武田とか川合とか「ヤーッってしてるだけ」の人がモテた時代が!

<トークその3:最高のトスとは?>

中田:「限定するトスってないですか?ストレートにしか打てないとか、クロスにしか打てないとか。最大限のチカラを発揮できる…それしかできないトスを上げるのがいいなぁ、みたいな」

竹下:「私は打ちやすいトス(を上げたい)。1点で打つトスじゃなく、アタッカーにも選択肢ができるトスを上げたい」

真鍋:「どうですか?最高のトスを上げて、それをミスしたときの気持ちは」

中田:「ガッカリですね!ストレートに打ってもらいたいトスをフェイントされちゃったりしたら、ガッカリ」

竹下:「ノーマークのときに決めれないケースとか結構あるじゃないですか。あれってスパイカーはすごいプレッシャーらしいんですよ、ノーマークで決められなかったら。その気持ちもわからないではないなと。自分がストレートに打ってほしいというトスを上げるときもあるけど、(それが伝わらなかったときは)あぁ違うんだって消化します」

真鍋:「俺はもしノーマークでミスしても、俺のトスが悪いんだって思う。ゴメンねって。負ければセッターの責任」

中田さんは「アタシがすべてを決める」というスタンスでアタッカーを一切信用しない。竹下さんは「一緒に考えましょう」というスタンスでアタッカーとの共同作業を目指す。真鍋さんは「お前の自由にしていいけど、そこまで含めて俺が考えなきゃダメだよね」と、アタッカーを尊重しつつ、ソイツの性格・傾向まで読んで影から支配することを意識。

野球のキャッチャーも、ピッチャーの気持ちを尊重しつつも、常にミスした場合のことまで考えてリードすると言います。古田・谷繁などが語る「失敗しても大火傷にならない球種・コースを選んであげる。そこまで考えるのがリード」という意識は、真鍋氏の「最後は俺が悪い」という考えに共通するところかもしれません。



その後番組は、各自の練習の思い出や、日本バレーが生み出した新戦術の歴史、リードブロックシステムの誕生などを紹介。3人はその歴史を振り返りつつ、「結局俺らセッター中心のコンビバレーしかないよな」と確認。ちょっとイイ気持ちになりつつ、現代の全日本が世界の高さにどう対処しているのか、という話を開始。

そして、真鍋氏の「ブロードで振って、相手のブロックを1枚にして決めるのが最高だなと思うけど、どう?」というネタフリから、全日本の攻撃の主軸となるブロード攻撃の進化について、少しだけ説明が始まったのです。

<トークその4:これからのブロード攻撃>

竹下:「1対1でもLまで伸ばすと(コートの端まで開く移動距離の長いブロード攻撃をすると)、ブロックもつきやすいんで。最近真鍋さんに言われたのは、ワイドとLの間も作っていったらいいんじゃないかって」

中田:「アタシ思うんですけど、助走した段階でLかワイドかってわかるじゃないですか。CワイドとワイドとLの助走って全部角度が違う。だからロスのときはCワイドとワイドの踏み切りを一緒にして、打つ本人だけ流れていくようにした。助走の段階でもっと工夫する必要あるのかなって」

真鍋:「もしかしたらストップするのもアリかも。流れてるから相手のブロックもわかるわけで、外に行くフリしてストップしてパッと打ちゃ、ブロッカーが外に流れていくかもわからん」

中田:「面白い!じゃ、Lに走って中に切り込むとか!」

↓もはやブロード攻撃は、身体ひとつぶんの出し入れというレベル!
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ブロードひとつでも何種類も距離のパターンがある…!

その中でさらにコースを打ち分ける…これは大変だ!

ブロード攻撃を語る3人は、まるでピッチャーのフォームを語るキャッチャーのよう。コースの細かい出し入れの大切さ、投手の腕のフリで球種を見分けにくくさせることの実効性、二段フォームやクイックモーションを想起させるフェイント的動きへの夢想。こうして考えると、バレーも高さがすべてではないと勇気がわいてきます。野球が、球速やパワーがすべてではないように。


最後に番組は全日本のデータバレーについて紹介。試合中のすべての動きをデータ入力し、それを監督のiPadにすぐさま送信。試合中リアルタイムにそのデータを活かして戦術を変えていくことが、先の世界選手権・3位決定戦第2セットで石田にトスを集める作戦につながったことなどを明かします。そのデータを作るための担当者は、大変な入力作業をしているようで…

↓すべてのプレーを記号化して入力する担当者!
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ちなみにこの記号の羅列は、「相手の12番がジャンピングフローターサーブを6から6のゾーンに打って、日本の1番のサーブレシーブがマイナスの評価(Cパス)になって、日本の12番がレフトからのオープントスを7のゾーンに打ったのを、相手の2番がレシーブで弾いて日本の得点」という意味だそうです!

長げぇよwwwwwww中田さん黙っちゃったしwwwwwww

中田さんにこんなことやらせたらiPadで殴られそうwwwwww


このデータバレーで銅メダルを勝ち取った全日本。竹下さんも「最初のテクニカルタイムアウトを取ったチームが90%以上そのセットを取る」などのデータを意識して戦ったことを吐露。そういえば、世界選手権での8点、16点付近での全日本の粘りは特筆のものがありました。データを意識することで、プレーに好影響を与えていたんですね。

↓ただし、そんな頭デッカチなバレーは中田女王には通じないぞ!
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中田:「でも何か逆に、試合をやっててよくそんないろんなデータを見ながら、逆にこんがらがらずにできるなってスゴイ感心する」
中田:「いらない…自分がほしくない情報を真鍋さんから言われたりすると“あぁっまたそんないらない情報を”ってなる」
中田:「いらない情報は頭から流す!」

最初から最後までアタシ中心で自分勝手だなwwwwwwwww

いらないデータは拒否wwwwwwwwwwww



とりあえず、中田さんもiPad買うところから始めてみたらどうでしょう!