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2011年06月06日12:36
さぁ、みんなで男気野球を追求しよう!
最近、ドラッカーとかいう外人のビジネス論が流行っているそうですね。書店でも特集コーナーが組まれ、多数の著作が並んでいるとか。僕の会社の上司も「マネジメント」とかいう代表作を読み始めたそうで、こんな調子で影響を受けている管理職が全国には多数いるのでしょう。しかし、そんな外人に影響を受けてどうするというのか。
ここは日本。日本には日本式の管理術があり、日本的な上司が必要です。日本式上司を体現する男といえば、もちろん闘将・星野仙一。数多くの「理想の上司」ランキングで上位に入り、首位を獲得することもしばしばの上司オブ上司。ドラッカーなる人物は、ただの一度もランク入りしたことがない中でのこの実績。星野仙一>ドラッカーは疑いようのない事実なのであります。
確かに、ドラッカーも大したヤツなのでしょう。女子高生がドラッカーの本を読むと、「真摯」の2文字だけで何か意味不明に感極まって涙があふれるなどという話も聞きます。ほとんどスタンド使いの攻撃のような、恐るべき何かを感じずにはいられません。しかし、感動的著作という意味では、我らが理想・星野仙一も相当なもの。
ドラッカーは本文まで読ませてようやく泣かせるレベルですが、星野仙一はタイトルだけでも泣かせるレベルに到達。著作「シンプル・リーダー論」の「リ論」の2文字を見れば、「ないなぁ…」と楽天ファンはさめざめと泣くでしょう。著作「迷ったときは、前に出ろ!」の「迷ろ」の2文字を見れば、「抜け出せないなぁ…」と楽天ファンは頬を濡らすでしょう。著作「星野流」の「し、の、う」の3文字を見れば、「そうだなぁ…」と命の雫がグラウンドに落ちるのです。
今、日本に求められるのは強いリーダー。どんな苦境にも負けず、どんな困難からも逃げず、ペテン師と罵られても職責を全うする…そんな男が必要です。野球のみならず、広くビジネスにおいても闘将が追求する「男気野球」は活かせるはず。「マネジメント」など読むのは止めて、星野男気野球を学んでほしい…僕はそう思うのです。
ということで、5日のヤクルトVS楽天戦から男気野球のエッセンスを学んでいきましょう。
◆男気野球は谷底に転がる無数の死体の上に築かれる!
獅子は千尋の谷に我が子を突き落とし、這い上がってきた子をもう一度突き落とすといいます。そんな獅子のごとく、「男気野球」はまっすぐ困難にぶつかっていく厳しい野球。その道は険しく、途中段階においては非常に苦しくさえあります。しかし、その苦しみを越えたとき、男たちは一回りも二回りも成長する、もしくは谷底で動かなくなるのです…。
●男気野球エッセンスその1:選手を信じる
5日のヤクルト戦。闘将が男気先発に起用したのは、今季は中継ぎとしてソコソコの活躍を見せていた片山。「中継ぎで結果を出したんや。先発させてやらんとな」という闘将の声が僕の脳にも響く男気起用。
男気野球は選手の「男」を信じることがすべての始まり。一度信じた男は、基本9回を任せたいのです。真の男なら先発の責任である「9回0失点」レベルの投球をしてほしいのです。
4回に一死二・三塁のチャンスで打席が回ってきたときも、闘将は自分が信じた男を打席に送りました。スクイズだのセコイ作戦は弄せず、「男になれ!」「気持ちや!」「勝つんや!」という男気だけをその手に握らせて。そんな熱い期待に応えられないのは選手の技量の問題。あまつさえ相手チームの裏の攻撃で滅多打ちされるなど、一度目の谷落としすら這い上がってこれない体たらく。
↓信じた男は試合がぶっ壊れるまで信じ抜く、それが男気野球!
闘将:「この試合、お前に任せたぞ」
闘将:「片山を先発に回して、中継ぎも不足しとるんや」
闘将:「立ち直ってみせんかい!」
くぅー、熱いぜ!男気野球!
谷に突き落としたら故障発生の岩隈、谷に突き落としたら心身ボロボロの岩村あたりも、きっともう一度這い上がってくるはずだ…!
●男気野球エッセンスその2:責任はワシが取る
5日に発表された衝撃の人事。何と星野監督の盟友である田淵幸一氏が1軍打撃コーチの任を解かれ、ヘッドコーチ専任となったのです。5月16日のコーチ陣配置転換、今月1日の「チーム強化部」設置につづく改革も男気あればこそ。
今季の楽天はここまで98得点と12球団で最小得点を誇ります。通常なら打撃コーチが責任を取り球界を去るところ。しかしそれは「自分が信じたコーチ」に責任を押しつけるという、女々しい態度です。そこで闘将は盟友・田淵氏を打撃関連の責任から解放。よしんば、このままチームはちーっとも打てなくても「田淵の責任やない。ワシや」という姿勢を鮮明にしたのです。これで田淵氏はヘッドコーチに専念し、本来の実力を発揮できるはずですね。
↓ちなみにヘッドコーチの仕事は星野監督の愚痴を聞くことです!
闘将:「要望はいっぱいあるけど、田淵だけは入れてほしい」
闘将:「愚痴をこぼせる相手もほしいんや」
闘将:「それにしても打ちよらんのぉ」
闘将:「打撃コーチは何やっとるんや!」
闘将:「こんな愚痴をこぼせるのはお前だけや」
闘将:「のぉ、田の字よ」
愚痴を生む>愚痴をこぼす>愚痴を生む…これが夢の永久機関!
↓5日のヤクルト戦は男気配置転換の甲斐あって、楽天打線は18安打5得点の大爆発!
闘将:「やればできるやないか」
闘将:「いつもやらんかい!」
闘将:「何、相手は18安打13得点?ヨソはヨソや!」
ファンも「あと10点(で追いつくぞ)」コールで、選手を後押ししたそうです!
●男気野球エッセンスその3:男は黙して語らず
何かあったとき、あーだこーだと騒ぐのは女々しい態度。スズメの囀りなど戦場ではやかましいだけです。イヌワシは天高く羽ばたき、じっと獲物を見据える空の王者。男気野球は細かい話は語らないのです。
試合中も並の指導者なら「代打や」「スクイズや」「狙い球を絞れ」などと騒ぐもの。試合後に文句が言いたくなることもあるでしょう。もちろん、「アホ」「バカ」「ボケ」レベルの小言は出ます。しかし、それ以上の致命的な罵詈雑言はグッとこらえるのが闘将。選手自らが考えてこそのプロフェッショナル。罵詈雑言を浴びせたい日は黙って会見を拒否し、選手たちの自覚をうながす…それが男気野球なのです。
↓言い訳はしない!怒る気力もなくなる!それが男気野球!
片山:「(初の4イニング目は)言い訳にならない…」
山崎:「俺たちが打たないから…申し訳ない」
田淵:「取れるところで取らないとこうなる」
何か最後違和感が残りますが、みんなが個々に反省しています!
谷から這い上がったとき、きっと強くなるはず!
↓闘将は特に何かをするわけではなく、じっとその日を待っているぞ!
もしプロ野球の監督が元ドラゴンズの星野仙一だったら、こうなる!
無闇に涙があふれる「もしドラ」ブーム到来の予感!
広島・阪神もどうせ負けるなら男気野球でスッキリ負けよう!
最近、ドラッカーとかいう外人のビジネス論が流行っているそうですね。書店でも特集コーナーが組まれ、多数の著作が並んでいるとか。僕の会社の上司も「マネジメント」とかいう代表作を読み始めたそうで、こんな調子で影響を受けている管理職が全国には多数いるのでしょう。しかし、そんな外人に影響を受けてどうするというのか。
ここは日本。日本には日本式の管理術があり、日本的な上司が必要です。日本式上司を体現する男といえば、もちろん闘将・星野仙一。数多くの「理想の上司」ランキングで上位に入り、首位を獲得することもしばしばの上司オブ上司。ドラッカーなる人物は、ただの一度もランク入りしたことがない中でのこの実績。星野仙一>ドラッカーは疑いようのない事実なのであります。
確かに、ドラッカーも大したヤツなのでしょう。女子高生がドラッカーの本を読むと、「真摯」の2文字だけで何か意味不明に感極まって涙があふれるなどという話も聞きます。ほとんどスタンド使いの攻撃のような、恐るべき何かを感じずにはいられません。しかし、感動的著作という意味では、我らが理想・星野仙一も相当なもの。
ドラッカーは本文まで読ませてようやく泣かせるレベルですが、星野仙一はタイトルだけでも泣かせるレベルに到達。著作「シンプル・リーダー論」の「リ論」の2文字を見れば、「ないなぁ…」と楽天ファンはさめざめと泣くでしょう。著作「迷ったときは、前に出ろ!」の「迷ろ」の2文字を見れば、「抜け出せないなぁ…」と楽天ファンは頬を濡らすでしょう。著作「星野流」の「し、の、う」の3文字を見れば、「そうだなぁ…」と命の雫がグラウンドに落ちるのです。
今、日本に求められるのは強いリーダー。どんな苦境にも負けず、どんな困難からも逃げず、ペテン師と罵られても職責を全うする…そんな男が必要です。野球のみならず、広くビジネスにおいても闘将が追求する「男気野球」は活かせるはず。「マネジメント」など読むのは止めて、星野男気野球を学んでほしい…僕はそう思うのです。
ということで、5日のヤクルトVS楽天戦から男気野球のエッセンスを学んでいきましょう。
◆男気野球は谷底に転がる無数の死体の上に築かれる!
獅子は千尋の谷に我が子を突き落とし、這い上がってきた子をもう一度突き落とすといいます。そんな獅子のごとく、「男気野球」はまっすぐ困難にぶつかっていく厳しい野球。その道は険しく、途中段階においては非常に苦しくさえあります。しかし、その苦しみを越えたとき、男たちは一回りも二回りも成長する、もしくは谷底で動かなくなるのです…。
●男気野球エッセンスその1:選手を信じる
5日のヤクルト戦。闘将が男気先発に起用したのは、今季は中継ぎとしてソコソコの活躍を見せていた片山。「中継ぎで結果を出したんや。先発させてやらんとな」という闘将の声が僕の脳にも響く男気起用。
男気野球は選手の「男」を信じることがすべての始まり。一度信じた男は、基本9回を任せたいのです。真の男なら先発の責任である「9回0失点」レベルの投球をしてほしいのです。
4回に一死二・三塁のチャンスで打席が回ってきたときも、闘将は自分が信じた男を打席に送りました。スクイズだのセコイ作戦は弄せず、「男になれ!」「気持ちや!」「勝つんや!」という男気だけをその手に握らせて。そんな熱い期待に応えられないのは選手の技量の問題。あまつさえ相手チームの裏の攻撃で滅多打ちされるなど、一度目の谷落としすら這い上がってこれない体たらく。
↓信じた男は試合がぶっ壊れるまで信じ抜く、それが男気野球!
闘将:「この試合、お前に任せたぞ」
闘将:「片山を先発に回して、中継ぎも不足しとるんや」
闘将:「立ち直ってみせんかい!」
くぅー、熱いぜ!男気野球!
谷に突き落としたら故障発生の岩隈、谷に突き落としたら心身ボロボロの岩村あたりも、きっともう一度這い上がってくるはずだ…!
●男気野球エッセンスその2:責任はワシが取る
5日に発表された衝撃の人事。何と星野監督の盟友である田淵幸一氏が1軍打撃コーチの任を解かれ、ヘッドコーチ専任となったのです。5月16日のコーチ陣配置転換、今月1日の「チーム強化部」設置につづく改革も男気あればこそ。
今季の楽天はここまで98得点と12球団で最小得点を誇ります。通常なら打撃コーチが責任を取り球界を去るところ。しかしそれは「自分が信じたコーチ」に責任を押しつけるという、女々しい態度です。そこで闘将は盟友・田淵氏を打撃関連の責任から解放。よしんば、このままチームはちーっとも打てなくても「田淵の責任やない。ワシや」という姿勢を鮮明にしたのです。これで田淵氏はヘッドコーチに専念し、本来の実力を発揮できるはずですね。
↓ちなみにヘッドコーチの仕事は星野監督の愚痴を聞くことです!
闘将:「要望はいっぱいあるけど、田淵だけは入れてほしい」
闘将:「愚痴をこぼせる相手もほしいんや」
闘将:「それにしても打ちよらんのぉ」
闘将:「打撃コーチは何やっとるんや!」
闘将:「こんな愚痴をこぼせるのはお前だけや」
闘将:「のぉ、田の字よ」
愚痴を生む>愚痴をこぼす>愚痴を生む…これが夢の永久機関!
↓5日のヤクルト戦は男気配置転換の甲斐あって、楽天打線は18安打5得点の大爆発!
闘将:「やればできるやないか」
闘将:「いつもやらんかい!」
闘将:「何、相手は18安打13得点?ヨソはヨソや!」
ファンも「あと10点(で追いつくぞ)」コールで、選手を後押ししたそうです!
●男気野球エッセンスその3:男は黙して語らず
何かあったとき、あーだこーだと騒ぐのは女々しい態度。スズメの囀りなど戦場ではやかましいだけです。イヌワシは天高く羽ばたき、じっと獲物を見据える空の王者。男気野球は細かい話は語らないのです。
試合中も並の指導者なら「代打や」「スクイズや」「狙い球を絞れ」などと騒ぐもの。試合後に文句が言いたくなることもあるでしょう。もちろん、「アホ」「バカ」「ボケ」レベルの小言は出ます。しかし、それ以上の致命的な罵詈雑言はグッとこらえるのが闘将。選手自らが考えてこそのプロフェッショナル。罵詈雑言を浴びせたい日は黙って会見を拒否し、選手たちの自覚をうながす…それが男気野球なのです。
↓言い訳はしない!怒る気力もなくなる!それが男気野球!
片山:「(初の4イニング目は)言い訳にならない…」
山崎:「俺たちが打たないから…申し訳ない」
田淵:「取れるところで取らないとこうなる」
何か最後違和感が残りますが、みんなが個々に反省しています!
谷から這い上がったとき、きっと強くなるはず!
↓闘将は特に何かをするわけではなく、じっとその日を待っているぞ!
もしプロ野球の監督が元ドラゴンズの星野仙一だったら、こうなる!
無闇に涙があふれる「もしドラ」ブーム到来の予感!
広島・阪神もどうせ負けるなら男気野球でスッキリ負けよう!
コーチ陣は無暗にシャッフル、
軽傷のはずの岩隈は一向に上がってこない、
リリーフ陣の無駄遣い、
今年は何もいいことなかったなあ。