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2011年09月04日13:14
女王の戦い、女王の強さを見た!
なでしこJAPANがのぞむロンドン五輪アジア最終予選。第2戦の相手は韓国…でしたが、本当の敵は韓国ではありませんでした。疲労、芝の長さ、変なバウンドをするボール、過去の幻影。自分たちが「世界一のなでしこJAPAN」であるがゆえに、そのときと同じように戦えない要素があれば、すかさず襲い掛かってくる焦りやストレス、どうしたんだという周囲の目。相手よりも自分たちとの戦いにこそ「苦戦」があったように思います。
ワールドカップ以降で、初めて体験する苦戦。後半は韓国にボールを持たれ、攻撃を受ける場面がつづきました。日本選手の動きは重く、押されっぱなしという表現もできるでしょう。しかし、肝心なところはガッチリと抑えたのがなでしこの戦い。前半立ち上がりからの猛攻は相手守備陣をズタズタにし、何度も決定機を作った上での先制点。一旦は追いつかれますが、それはDFの熊谷が芝で滑って転ぶという完全なアクシデント。なでしこは前半終了間際にキッチリと勝ち越し、そのまま逃げ切りました。
時間帯と得点経過だけを見れば余裕の勝利。過去の日本にも、この日の韓国のような経験があるでしょう。ブラジルの開幕猛攻にビックリして早々の失点。ようやく落ち着いて反撃を開始し、ときに追いついたりもするけれど、結局はどこかで勝ち越しを許して逃げ切られる。そして「善戦したね」「惜しかった」「もうちょっとゲームの入りを気をつければ」などと慰め合う。しかし、何度繰り返しても越えられない善戦の壁。それがそびえ立つ実力の差だったりするのです。
この日のなでしこの戦いはまさに「王者の苦戦」と呼ぶべきもの。ハラハラさせながらもキッチリと勝ち、苦しんだ理由をみなが認識しているなら、何の問題もないでしょう。むしろ苦しんだ中での立ち振る舞いにこそ、王者のチカラは表れるもの。なでしこは王者のサッカーで、また一歩ロンドンへ歩みを進めました。2試合終えてトップ、日程的にもっとも苦しい3戦目で負けても十分ロンドンが見える位置にいるのですから、ここまでは順風満帆・視界良好ですね。
ということで、苦戦の中に王者のチカラが垣間見えた「ロンドン五輪アジア最終予選 日本VS韓国戦」をチェックしていきましょう。
◆同じミスを何度も繰り返すところだけは、次戦までに猛省をお願いします!
ついに姿を見せた「なでしこJAPAN」。初戦は主将・澤穂希を含め、ワールドカップの主力組を温存しての戦いでしたが、2戦目はワールドカップ決勝とまったく同じスタメン。11日で5試合を戦う過密日程の中でも、2試合目と3試合目が間がもっとも短くキツイところ。なでしこはフルメンバーでこの2試合を乗り切り、余裕を持って後半の2戦にのぞみたいところ。
会場に姿を現したなでしこはこの日も落ち着いた表情。笑顔を見せつつ、永里あたりは音楽に合わせて小躍りする姿も。試合開始前の集合写真撮影でも、宮間・大野・近賀のバカ兄弟を中心に100%の妙な笑顔。むしろ久々に戦う真剣勝負にワクワクしているかのよう。
立ち上がりからラッシュを仕掛ける日本。開始30秒で澤がエリア内に侵入する場面を作ると、前半3分には宮間のFKから熊谷のヘッドで初シュート。前半4分には相手のパスを奪ったところから、鮫島→阪口→宮間→澤→川澄→大野とワンタッチ・ツータッチでつなぎ、一気に相手のゴール前へ。ボール失っても、すぐさま前線から川澄・安藤が激しく追いまわし、また日本の攻撃に変わる。世界一のなでしこサッカーの片鱗を見せます。
そして試合が動いたのは前半10分。安藤が縦パスを受けて相手と入れ替わる→サイドで受けた宮間が早いボールをDFの裏へ→ニアサイドに寄ってきた川澄がヒールで流して自分の作ったスペースに落とす→走り込んだ安藤が決定的なチャンス!という素晴らしい攻撃で、日本はCKを獲得。度重なるチャンスの圧力はついに韓国ゴールをこじあけ…
↓宮間のCKから阪口が決めて日本先制!
これこれ!これが王者の戦いだ!
開幕速攻!先制奪取!余裕展開!万全逃切!
しかし、日本を苦しめる要素がこの試合には隠されていました。会場のかなり長い芝とぼこぼこした地面、宮間・佐々木監督らが気にしていたボールの空気圧。ボールの転がりを抑える長い芝と、空気の詰りが甘いボールはともにパススピードを減退させるもの。セットプレーのたびに軸足の位置を踏み固めないといけないような地面は、どれも日本にとっては嬉しくない状況です。
そして、そうした罠があれば真っ先に引っ掛かるのが日本のCBの伝統。芝が長いピッチで、バックステップしながらバランス崩したらどうなるの?っと、気になる疑問を身体を張って調査したのは、ソーシャルネットワーカー熊谷。前半30分、岩清水のパスを受けようとした熊谷は足を滑らせ転倒。そのボールを奪われると、そのままチ・ソヨンのゴールにつながるという急展開。熊谷さんの「タイミング悪く目立つ」特殊能力が、アジアの舞台で遺憾なく発揮されたのです。
↓誰が見ても熊谷さんのせいに見えるゴールで同点に!
世間:「クマさん!ドンマイドンマイ!」
世間:「転ぶことは誰でもあるよ!気にするな!」
世間:「でも、そのあと一回タックルで止めるチャンスあるよな…」
世間:「そこで必死に止めに行けば失点ふせげたような…」
世間:「コラ!クマ!コケんな!」
この娘、すっごい天然ドジっ子なのかなwww
どの試合見てもドタバタしてる印象wwwww
↓本日のクマさんのドタバタ劇場!
クマさん落ち着いてwwwwwww
※ちなみに、試合中のクマさんのドタバタは、ツイッターなどに書き込まれ全国に拡散中です。
時間とともに落ち着きと勢いを取り戻す韓国。同点に追いついたことで主導権は完全に韓国に。モッタリとボールが跳ねるピッチの影響か、日本は一度足元で受けると、次動き出すまでに時間が掛かる状態。その間に、運動量に勝る韓国が詰めてきて、プレッシャーを受けた日本はミスを犯すことが多くなります。動きながらボールを受けて、早いタッチで相手のプレッシャーをかわしたい日本にとっては、球際でのぶつかり合いを余儀なくされるこの日のピッチは少し苦しい条件だったかもしれません。
そんな苦しい中でも勝ち切るのが「王者」というヤツら。ほんのわずかな隙、ほんのわずかなタイミング、勝機を逃さないからこそヤツらは「王者」となるのです。なでしこJAPANもまたそのひとり。前半の終了間際、勝ち越し点を狙う日本は前半38分に宮間がクロスバーを叩くシュート。「試合の頭とケツだけ本気出す」王者らしい攻撃を見せます。
そして、アディショナルタイム1分が表示されたあとの前半46分、相手陣内でのスローイン。もう反撃されるリスクはないと踏んだ澤が、相手エリア内まで侵入。宮間スローイン→安藤落とす→澤がつないで中央へ→川澄は反転シュートしようとするが急遽パスに切り替え→韓国守備陣全員が川澄のシュートフェイントに引っ掛かる格好→ドフリーの大野が股抜きシュートで日本勝ち越し!
↓これは痛快!精神的にも技術的にも日本の強さが光った!
相手の心に大ダメージ!
ここぞの場面で上がっていく澤さんは、勝負というものを知っている!
後半の日本はさらなる王者らしさを発揮。前半は前からの激しい追いまわしでワールドカップのような攻勢を見せましたが、後半は一転して守備的な姿勢。しっかりとブロックを作り、自分たちの陣形を崩さないまま、韓国の攻撃を跳ね返します。「引いて守られたら苦しい」というサッカーの真理を、普段とは逆になでしこが守備側で示してみせます。
この割り切り、この徹底。「リードしているのだから、このままなら勝ち」「疲れもあるし、無理する必要はない」「点を取られたら、また1点足せばいいだけ」という現実的な思考。圧勝しようなどという見栄はありません。韓国はボールを持つ時間が長くなりますが、崩し切るには至らず。むしろなでしこにとっては、押されていたと言うより、押させていたという感覚なのかもしれません。
徹底して時間を使う日本。GK海堀はワールドカップで見せた「どんなボールもいちいち足で受け、相手が寄ってくるまで動かない。相手が寄ってきたらじわーっと手で拾う」という嫌がらせを展開。世界をイライラさせた時間稼ぎで時計を進めます。後半25分には前線でボールを持てる永里優を投入。永里優は突破してシュートを撃てそうな場面も、あえてCKにして時間を使うなど、献身的なチームプレーに徹します。何故かアーセナルのユニフォームを着て詰め掛けた韓国応援団も懸命に声援を送りますが、時間は無為にすぎていくばかり。どうせなら日本側もインテルのユニフォームを着て応援すれば、もっとラクな展開になったかもしれませんね。
そして日本は後半40分頃から鹿島ばりの時間稼ぎを開始。チャンスに無理せずボールキープ、ショートコーナーからフラッグ付近でボールキープ、交代選手を投入して時計を進める、さっきまで走っていた大野はトボトボ歩いてゆっくり引っ込む、DFラインでダラダラ回す…ホイッスルまでそんな調子のなでしこ。終わってみれば、試合開始直後にゲームを決め、あとはまったりやったという省エネ勝利。クマさんのコケ芸は計算外でしたが、それでもしっかりと勝点3をつかむことができました。まぁこれが「世界一」の底力ですね。
↓日本苦戦しながらも「世界一の壁は高い」ことを示して、きっちり勝利!
NHK解説者のまとめ:「川澄のかわす身、が上手かった」
※試合中にはアナにスルーされたので、サタデースポーツの枠でもう一回言いました。本人にとっては大事なことなので2回言いました。俗に言う「同じミスを何度も繰り返してしまった」というヤツです。
クマさん!ハヤノさん!一旦帰国して、猛省ののち再出国してください!
なでしこJAPANがのぞむロンドン五輪アジア最終予選。第2戦の相手は韓国…でしたが、本当の敵は韓国ではありませんでした。疲労、芝の長さ、変なバウンドをするボール、過去の幻影。自分たちが「世界一のなでしこJAPAN」であるがゆえに、そのときと同じように戦えない要素があれば、すかさず襲い掛かってくる焦りやストレス、どうしたんだという周囲の目。相手よりも自分たちとの戦いにこそ「苦戦」があったように思います。
ワールドカップ以降で、初めて体験する苦戦。後半は韓国にボールを持たれ、攻撃を受ける場面がつづきました。日本選手の動きは重く、押されっぱなしという表現もできるでしょう。しかし、肝心なところはガッチリと抑えたのがなでしこの戦い。前半立ち上がりからの猛攻は相手守備陣をズタズタにし、何度も決定機を作った上での先制点。一旦は追いつかれますが、それはDFの熊谷が芝で滑って転ぶという完全なアクシデント。なでしこは前半終了間際にキッチリと勝ち越し、そのまま逃げ切りました。
時間帯と得点経過だけを見れば余裕の勝利。過去の日本にも、この日の韓国のような経験があるでしょう。ブラジルの開幕猛攻にビックリして早々の失点。ようやく落ち着いて反撃を開始し、ときに追いついたりもするけれど、結局はどこかで勝ち越しを許して逃げ切られる。そして「善戦したね」「惜しかった」「もうちょっとゲームの入りを気をつければ」などと慰め合う。しかし、何度繰り返しても越えられない善戦の壁。それがそびえ立つ実力の差だったりするのです。
この日のなでしこの戦いはまさに「王者の苦戦」と呼ぶべきもの。ハラハラさせながらもキッチリと勝ち、苦しんだ理由をみなが認識しているなら、何の問題もないでしょう。むしろ苦しんだ中での立ち振る舞いにこそ、王者のチカラは表れるもの。なでしこは王者のサッカーで、また一歩ロンドンへ歩みを進めました。2試合終えてトップ、日程的にもっとも苦しい3戦目で負けても十分ロンドンが見える位置にいるのですから、ここまでは順風満帆・視界良好ですね。
ということで、苦戦の中に王者のチカラが垣間見えた「ロンドン五輪アジア最終予選 日本VS韓国戦」をチェックしていきましょう。
◆同じミスを何度も繰り返すところだけは、次戦までに猛省をお願いします!
ついに姿を見せた「なでしこJAPAN」。初戦は主将・澤穂希を含め、ワールドカップの主力組を温存しての戦いでしたが、2戦目はワールドカップ決勝とまったく同じスタメン。11日で5試合を戦う過密日程の中でも、2試合目と3試合目が間がもっとも短くキツイところ。なでしこはフルメンバーでこの2試合を乗り切り、余裕を持って後半の2戦にのぞみたいところ。
会場に姿を現したなでしこはこの日も落ち着いた表情。笑顔を見せつつ、永里あたりは音楽に合わせて小躍りする姿も。試合開始前の集合写真撮影でも、宮間・大野・近賀のバカ兄弟を中心に100%の妙な笑顔。むしろ久々に戦う真剣勝負にワクワクしているかのよう。
立ち上がりからラッシュを仕掛ける日本。開始30秒で澤がエリア内に侵入する場面を作ると、前半3分には宮間のFKから熊谷のヘッドで初シュート。前半4分には相手のパスを奪ったところから、鮫島→阪口→宮間→澤→川澄→大野とワンタッチ・ツータッチでつなぎ、一気に相手のゴール前へ。ボール失っても、すぐさま前線から川澄・安藤が激しく追いまわし、また日本の攻撃に変わる。世界一のなでしこサッカーの片鱗を見せます。
そして試合が動いたのは前半10分。安藤が縦パスを受けて相手と入れ替わる→サイドで受けた宮間が早いボールをDFの裏へ→ニアサイドに寄ってきた川澄がヒールで流して自分の作ったスペースに落とす→走り込んだ安藤が決定的なチャンス!という素晴らしい攻撃で、日本はCKを獲得。度重なるチャンスの圧力はついに韓国ゴールをこじあけ…
↓宮間のCKから阪口が決めて日本先制!
これこれ!これが王者の戦いだ!
開幕速攻!先制奪取!余裕展開!万全逃切!
しかし、日本を苦しめる要素がこの試合には隠されていました。会場のかなり長い芝とぼこぼこした地面、宮間・佐々木監督らが気にしていたボールの空気圧。ボールの転がりを抑える長い芝と、空気の詰りが甘いボールはともにパススピードを減退させるもの。セットプレーのたびに軸足の位置を踏み固めないといけないような地面は、どれも日本にとっては嬉しくない状況です。
そして、そうした罠があれば真っ先に引っ掛かるのが日本のCBの伝統。芝が長いピッチで、バックステップしながらバランス崩したらどうなるの?っと、気になる疑問を身体を張って調査したのは、ソーシャルネットワーカー熊谷。前半30分、岩清水のパスを受けようとした熊谷は足を滑らせ転倒。そのボールを奪われると、そのままチ・ソヨンのゴールにつながるという急展開。熊谷さんの「タイミング悪く目立つ」特殊能力が、アジアの舞台で遺憾なく発揮されたのです。
↓誰が見ても熊谷さんのせいに見えるゴールで同点に!
世間:「クマさん!ドンマイドンマイ!」
世間:「転ぶことは誰でもあるよ!気にするな!」
世間:「でも、そのあと一回タックルで止めるチャンスあるよな…」
世間:「そこで必死に止めに行けば失点ふせげたような…」
世間:「コラ!クマ!コケんな!」
この娘、すっごい天然ドジっ子なのかなwww
どの試合見てもドタバタしてる印象wwwww
↓本日のクマさんのドタバタ劇場!
●前半30分、味方のパスを受けようとしたらすっ転ぶ。それがダイレクトに失点につながり、「勝っても負けても戦犯」「コケ芸」「ヘンなとこで足元をすくわれる人生」と非難轟轟
●前半36分、フワーッと飛んできたボールを胸トラップしようと思ったクマさん。しかし、思いのほかボールが低く、焦ったクマさんは「このまま胸トラだ!」と足で受けられそうなボールをしゃがみ込んでまで強引に胸トラ敢行。ハンドになる。
●前半42分、長いボールを裏にとおされるピンチの場面。完全に裏を取られたクマさんは大慌て。オフサイドのアピールをしながら懸命に相手を追い掛け、最終的に突っ込んできたGK海堀を蹴り飛ばす。NHKのカメラはジトーッとクマさんを映しつづけ、NHKの解説者は「マーク確認を怠ったセンターバックのミス」と嫌味。
●後半21分、ヘッドでクリアしようとしたら、目の前の韓国選手に渡す。
●後半20分、フワーッと飛んできたボールを胸トラップしようと思ったクマさん。しかし、思いのほかボールのバウンドが高く、焦ったクマさんは「このまま胸トラだ!」と横に流れたボールをおっぱい突き出しながら強引に胸トラ敢行。ハンドになる。
●後半37分、思い切ってヘッドでクリアしようとしたら、目の前の韓国選手に渡す。
クマさん落ち着いてwwwwwww
※ちなみに、試合中のクマさんのドタバタは、ツイッターなどに書き込まれ全国に拡散中です。
時間とともに落ち着きと勢いを取り戻す韓国。同点に追いついたことで主導権は完全に韓国に。モッタリとボールが跳ねるピッチの影響か、日本は一度足元で受けると、次動き出すまでに時間が掛かる状態。その間に、運動量に勝る韓国が詰めてきて、プレッシャーを受けた日本はミスを犯すことが多くなります。動きながらボールを受けて、早いタッチで相手のプレッシャーをかわしたい日本にとっては、球際でのぶつかり合いを余儀なくされるこの日のピッチは少し苦しい条件だったかもしれません。
そんな苦しい中でも勝ち切るのが「王者」というヤツら。ほんのわずかな隙、ほんのわずかなタイミング、勝機を逃さないからこそヤツらは「王者」となるのです。なでしこJAPANもまたそのひとり。前半の終了間際、勝ち越し点を狙う日本は前半38分に宮間がクロスバーを叩くシュート。「試合の頭とケツだけ本気出す」王者らしい攻撃を見せます。
そして、アディショナルタイム1分が表示されたあとの前半46分、相手陣内でのスローイン。もう反撃されるリスクはないと踏んだ澤が、相手エリア内まで侵入。宮間スローイン→安藤落とす→澤がつないで中央へ→川澄は反転シュートしようとするが急遽パスに切り替え→韓国守備陣全員が川澄のシュートフェイントに引っ掛かる格好→ドフリーの大野が股抜きシュートで日本勝ち越し!
↓これは痛快!精神的にも技術的にも日本の強さが光った!
相手の心に大ダメージ!
ここぞの場面で上がっていく澤さんは、勝負というものを知っている!
後半の日本はさらなる王者らしさを発揮。前半は前からの激しい追いまわしでワールドカップのような攻勢を見せましたが、後半は一転して守備的な姿勢。しっかりとブロックを作り、自分たちの陣形を崩さないまま、韓国の攻撃を跳ね返します。「引いて守られたら苦しい」というサッカーの真理を、普段とは逆になでしこが守備側で示してみせます。
この割り切り、この徹底。「リードしているのだから、このままなら勝ち」「疲れもあるし、無理する必要はない」「点を取られたら、また1点足せばいいだけ」という現実的な思考。圧勝しようなどという見栄はありません。韓国はボールを持つ時間が長くなりますが、崩し切るには至らず。むしろなでしこにとっては、押されていたと言うより、押させていたという感覚なのかもしれません。
徹底して時間を使う日本。GK海堀はワールドカップで見せた「どんなボールもいちいち足で受け、相手が寄ってくるまで動かない。相手が寄ってきたらじわーっと手で拾う」という嫌がらせを展開。世界をイライラさせた時間稼ぎで時計を進めます。後半25分には前線でボールを持てる永里優を投入。永里優は突破してシュートを撃てそうな場面も、あえてCKにして時間を使うなど、献身的なチームプレーに徹します。何故かアーセナルのユニフォームを着て詰め掛けた韓国応援団も懸命に声援を送りますが、時間は無為にすぎていくばかり。どうせなら日本側もインテルのユニフォームを着て応援すれば、もっとラクな展開になったかもしれませんね。
そして日本は後半40分頃から鹿島ばりの時間稼ぎを開始。チャンスに無理せずボールキープ、ショートコーナーからフラッグ付近でボールキープ、交代選手を投入して時計を進める、さっきまで走っていた大野はトボトボ歩いてゆっくり引っ込む、DFラインでダラダラ回す…ホイッスルまでそんな調子のなでしこ。終わってみれば、試合開始直後にゲームを決め、あとはまったりやったという省エネ勝利。クマさんのコケ芸は計算外でしたが、それでもしっかりと勝点3をつかむことができました。まぁこれが「世界一」の底力ですね。
↓日本苦戦しながらも「世界一の壁は高い」ことを示して、きっちり勝利!
NHK解説者のまとめ:「川澄のかわす身、が上手かった」
※試合中にはアナにスルーされたので、サタデースポーツの枠でもう一回言いました。本人にとっては大事なことなので2回言いました。俗に言う「同じミスを何度も繰り返してしまった」というヤツです。
クマさん!ハヤノさん!一旦帰国して、猛省ののち再出国してください!
ダジャレ言いたいなら民放の解説になるべし。