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本当にアイツはキャプテンに向いているのか…?

キャプテンと言えば翼、翼と言えばキャプテン。日本サッカー界において不動のナンバーワンキャプテンは大空翼その人です。その影響力は世界の一流サッカー選手にまで及ぶワールドクラス。漫画そのものが面白かった時代から20年が経とうとする今でも、「ホジョキョン川澄」などのCMに影響を与えたり、週刊ヤングジャンプで「キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA 最終章」の連載がつづいていたり、やっと終わると思ったら「キャプテン翼 オリンピック編(仮)」が始まったりとしぶとく生き残りつづけています。

しかし、僕は思うのです。あれは本当に「キャプテン」なのだろうかと。ちょっとタイトルがうろ覚えなのですが、僕も「もしも女子高生がドラッカーのマネジメントを流し読んだら」だか何だかの本をペラペラッと見て、現代のマネジメント論を学んだ男。現代のマネジメント術と大空翼が発揮するキャプテンシーとは、相容れないものではないのか。時が経つごとに、そんな疑問が募ってくるのです。

たとえば、有名な「ボールは友だち」なる名言。この指導によって、翼は部下に対して、コンクリートを砕く強烈シュートに顔面を投げ出させるような自己犠牲を強います。これは友情を職場に持ち込む公私混同マネジメント。また「取られたら取り返せばいいんだ」と部下を叱咤する場面には、取られた原因を分析する視点はまったくなく、ただ闇雲に失着を補おうと部下に負担を強い、過酷な労働環境を助長する向きが感じられます。

そのほかにも垣間見えるブラックなマネジメント術。
「1人が退場しても、残った10人ひとりひとりがいつもより1.1倍頑張れば、10人で1人分できるんだ」(←人員不足を負担増で埋める)
「でもサッカーは10秒あれば1点取れるんだ」(←無茶な納期の設定)
「やっぱり1試合10ゴール10アシストは無理だったか」(←無謀なノルマ設定)
「遊びなんかじゃない!サッカーは俺の夢だ」(←やたらと夢を強調)
「この試合で俺は死んだってかまわない!」(←労災)
「おれは中沢早苗が好きだ」(←相手の同意の有無はともかく、職場の上下関係から性的関係に発展)

実際、大空翼本人も「本当は俺より松山くんのほうがキャプテンに向いている」と、自身のマネジメント力の欠如を認めています。しかし、実態としていまだにキャプテンは大空翼さんのまま。他人の技をすぐに模倣するフレームワーク共有的な発想、一部の人員にしか信頼を置かない偏向人事、最終的には自分で何とかしようとするワンマンスタイル。彼は本当にキャプテンを任すに足る人材なのでしょうか。20年の時を経て、サラリーマンも経験した今になって、僕はしみじみ疑問を覚えるのでした…。

ということで、「向いてないかもしれないけどキャプテンやってます」の夢の競演が実現した、「大人のキリンレモン」の新CMをチェックしていきましょう。


◆翼に憧れた少年が、「日本代表のキャプテン」として翼と肩を並べる!

自身の人生に影響を与えた漫画として「キャプテン翼」を挙げる男、日本代表キャプテン長谷部誠。この年代のサッカー少年なら、誰もが翼の影響を受け、世界に羽ばたく日を夢見たもの。キャプテン翼に憧れ、翼もいまだにたどりついていない「全日本キャプテン」と「ワールドカップ出場」を成し遂げた長谷部さんは、まさに翼の申し子のような存在。

もっとも最近の連載内容は「サッカーボールを玉乗りしてスーッとセグウェイみたいに街中を移動する男が登場」とか「リバウドみたいな選手と一緒に翼がツインシュートしたのをドゥンガみたいな選手が浴びせ蹴りで止めるが翼は痺れていない左足一本でジャンプしてオーバーヘッドを決める」とか「優勝争いがつづくリーガの決着を描くことなく『戦士たちのさらなる戦いはオリンピックへつづく…』と事実上のリーガ編打ち切り放り出し宣言」とか、本来のアレではなくただのオヤオヤになってしまっておりますので、新たな翼の申し子は生まないかもしれませんが…。

↓そんなふたりが大人になってCMでの共演を果たす!
http://mantan-web.jp/gallery/2012/04/07/20120407dog00m200017000c/001.html

NGワード:「頭身がおかしい」(←いつもです)
NGワード:「妙に縮こまっている」(←ディレクターの指示です)
NGワード:「似てない」(←似てる似てないの問題じゃない、これがホンモノ)

人体の基礎デッサン 人体画を描くためのハンドブック/サイモン・ジェニングス/栗原千恵

価格:2,310円
(2012/4/11 11:59時点)
感想(0件)




4月10日から公開された長谷部×翼ダブルキャプテンCM。それに合わせて「大人のキリンレモン」ブランドサイトもリニューアルされ、トップには大きく長谷部さんの写真が掲示されるようになりました。「ちゃんと、大人。ちゃんと、レモン。」というキャッチコピーは、大人のイメージを漂わせつつ、少年の甘酸っぱさもわずかに残す長谷部さんならでは。

↓「大人のキリンレモン」ブランドサイトでは夢のダブルキャプテン壁紙も配布中!
http://www.beverage.co.jp/kirinlemon/okl/download/

翼:「俺たちにもうれしい飲み応えですね!!」
翼:「俺たち同じキャプテン!!共演できて楽しかった!!」
長谷部:「僕たちの壁紙で画面を楽しく飾ってみてください!」


↓さらに、おなじみの「キリンレモン」ブランドサイトではダブルキャプテンの渾身のツインダジャレも炸裂!
http://www.beverage.co.jp/kirinlemon/html/index-kl.html

「キミに、がんばレモン。」だと…!

何となく、がんばれゴエモンみたいだな…。


(※ここから自主的なステマ)
今回発表された大人のキリンレモンは、長谷部さんの「食べたものを全部メモする」クソ面倒臭い食生活でも安心のカロリーゼロ。早摘みレモンの果汁をたっぷり1%加えることで、レモン感と甘味をアップし、カロリーゼロとは思えない飲み応えを実現しているとのこと。さらに、大人向けにレモンピールの香りもプラスしているのだとか。これは飲まざるを得ない感じがしてきます。僕も、サッカー観戦時はもちろんキリンレモンでがんばレモンしていますよ。
(※以上、ステマ終わり)

キリン大人のキリンレモン PET500ml×24本入

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感想(20件)




↓そして公開されたダブルキャプテンCMはコチラ!
http://www.beverage.co.jp/product/cm/lemon/cap.html

Mr.Childrenの「youthful days」をBGMに、長谷部さんがカッコよくペットボトルをプシュッ!

ベンチに腰かけて物思いにふける長谷部さん

長谷部:「大空翼に憧れてサッカーを始めた」

何か今見るとかなりアレな「キャプテン翼」のアニメ挿入

翼愛読者からは「もうちょっといい場面あるだろ」「作画めちゃくちゃじゃん」「CM用に描き直せ」の声多数

場面が変わってベンチから空を見上げる長谷部さん

長谷部:「少しは追いつけたかな…」

見上げた先のビルには頭身のおかしい翼が屹立

翼は左腕からキャプテンマークを外す

翼が投げ捨てたキャプテンマークは長谷部さんのもとへ

片手でナイスキャッチする長谷部さん

親指を立ててドヤ顔する翼

ナレーション:「ちゃんと大人、ちゃんとレモン」

ワイシャツの上にキャプテンマークを巻いて公園の清掃担当者みたいになった長谷部さんが、大人のキリンレモンをグイッと飲む

長谷部:「プハーッ!」

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣/長谷部誠

価格:1,365円
(2012/4/11 12:00時点)
感想(0件)




ダブルキャプテン夢の共演。そして引き継がれたキャプテンマーク。

確かに、長谷部さんはサッカーの能力では翼には遠く及びませんし、本人も自分にキャプテンがつとまるのか悩んだ時期もあったと言います。しかし、「向いていないのでは?」という本人の心配はヨソに、キャプテン誠は選手からも世間からも広く受け入れられることとなりました。

翼のようなスーパーマンではなく、長谷部さんのような平凡な男にこそリーダーとなってもらいたい…社会が求めるリーダー像も変わってきているのかもしれません。キャプテン翼の時代からキャプテン誠の時代へ。自分のプレーで引っ張るリーダーから、みんなの心を整えるリーダーへ。大空翼からも認められた長谷部さんこそ、真の日本代表歴代ナンバーワンキャプテンと言えるのではないでしょうか。今回のCMで無事引き継ぎも済んだことですし、今後もキャプテン誠のリーダーシップに期待したいものですね。


ちなみに僕は、命令せず金だけくれるリーダーのもとで働きたいです!