2012年09月02日13:17
柔道関係者のみなさん、目を覚ましてください!
ロンドン五輪期間、さまざまな競技解説を耳にしたのですが、その中でも際立った存在感を残したのが小川直也さん。バルセロナ五輪で銀メダルを獲得した柔道家で、現在はプロレスラー・格闘家として活動中の小川さん。暴走王というあだ名をいただき、歯に衣着せぬ発言が持ち味です。
柔道界を飛び出してプロレス転向したという事情もあるのか、柔道中継の解説でお会いする機会はなく、テレビ番組のいちコーナーで柔道の競技結果を伝える際にお会いするのがメイン。五輪期間中はTBSの「ひるおび!」でコメントを出している姿をよく見掛けました。
小川さんの発言は「暴走王」らしく通常の解説の枠組みを踏み越えるもの。しかし、それは「みんなが黙っていることをズバッと言う」という意味で的確で、小気味のよいものでした。60キロ級の平岡選手については「強いのがひとりいるからそれには及ばない」と指摘。100キロ超級の上川選手については「消去法で選んだ代表。優勝確率は5%。奇跡でも起きないかぎりメダルは無理」と断言。
「負けそうだけど勝つかも」というポジティブ解説でもなく、「ここに問題がある」と課題を探しつづけるネガティブ解説でもなく、識者の目で見抜いたことをそのまま言うバッサリ解説。日本柔道全体についても「相手は奥襟を持った体勢から投げたり、関節技を使ったり、組手が取れない状態からでも技を仕掛けることができる」「日本の柔道は組まないと戦えない」「日本柔道に有利に働くようなルール改訂がされたのに、海外勢は対応してきた」「海外勢のほうが強い」と関係者がなかなか認められない現実を指摘しました。
話題となったジュリー問題についても、「審判は試験でなれるが、ジュリーはかつての名柔道家がなっている」と内情を紹介。なるほど、ジュリーのほうが格上なら柔道競技で判定が引っくり返りまくったのも納得できるというものです。
もし小川さんの解説をライブ中継で見られたなら、どれほど目からウロコの柔道中継となることか。ロンドン五輪の男子柔道では日本勢の金メダルがありませんでしたが、男子柔道解説では小川直也さんが見事に金メダルを獲得した…僕はそう感じています。
そんな小川さんは、パラリンピックの解説者としてNHKのスタジオに登場。パラリンピアンを「不幸せな人」として過剰に持ち上げることも、逆に「所詮はパラリンピック」と見下すこともなく、歯に衣着せぬいつもどおりの解説をしてくれたのです。いいものはいいと褒め、悪いものは悪いとバッサリ斬る小川さん。パラリンピアンのスポーツ選手としての凄さを際立たせる解説は、非常に聴きごたえがあるものでした。もういっそ、全競技小川さん解説でもいいんじゃないでしょうか。完全に畑違いの競泳についても、ちゃんと喋ってくれましたし…。
ということで、パラリンピックでもいつもどおりの暴走運転をつづける小川直也さんについて、31日のNHKEテレ「ロンドンパラリンピック」からチェックしていきましょう。
◆いくぞーーーーーー!3、2、1、カイセツ!カイセツ!
NHKのスタジオに、ノーネクタイの黒スーツ、胸のボタンは半開という状態で登場した小川さん。その姿は完全にバーの用心棒。しかし小川さんはれっきとした五輪銀メダリスト。柔道競技が行われるこの日の解説をするに足る人材です。見た目が用心棒なだけです!
しかも小川さんは、自身が経営する小川道場からパラリンピアンを送り出しているという、パラリンピックとの深いつながりもあるのです。見た目はバーの用心棒で、NHKに入る際にはどう考えても身分証が必要で、「金を狙う」と言われたら銀行の貸金庫でも狙っているみたいな風貌ですが、実はナイスガイだったのです!
小川さんが解説するパラリンピックの柔道は、視覚に障がいを持つ選手たちで争われます。ルール自体は大きく変わらないものの、視覚に難があるということで、対戦する選手は係員に誘導されて「組み合った状態」からスタート。通常の柔道で見られる組み手争いがまったくない戦いとなります。
↓パラリンピック柔道の厳しさを、五輪銀メダリストが語る!
通常の柔道は半分以上組み手争いだもんな!
むしろコッチのルールのほうが面白そうじゃないか!
組まないヤツに指導するくらいなら、最初から組ませるべき!
↓練習もパラリンピック柔道ならではの厳しさがあるとのこと!
男子柔道も昔、電気消した体育館で目隠しして練習してたな!「心眼を鍛える」と言って!
その意味では、パラリンピアンのほうが先を行っていた!
↓競技自体についても、柔道家として普通に解説!
柔道として、柔道家としてどうだったのかがポイントだ!
パラリンピックでも普通にその話をするぞ!
そして小川さんは自身の道場からパラリンピックに出場している半谷静香選手について、出会いのいきさつを語り始めます。気負うでもなく、逃げるでもないフラットな小川さんの姿勢。何か話を聞いていると、だんだん暴走王じゃなく、「ええ塩梅で落ち着いているオッサン」みたいな感じもしてくるではありませんか。
↓小川直也が愛弟子との出会いを語る!
何か荷物でも預かるようなノリで、即断するとは…!
SUGUNI TEWOSASINOBERUKOTOWOKIMETA OGAWA!
そして小川さんは愛弟子の試合VTRを見ながら淡々と解説。1回戦で負けた試合について見守りながら、「本人も上の階級に上がったばかりなのでチカラの差を感じたでしょう」と冷静にコメントします。24時間テレビならここから感動ストーリーが始まるところですが、小川さんの表情は「帰国後にすぐ練習が始まりそうだな」という雰囲気。つづいていく日常を淡々とこなす…それがすべての人にとっての人生なのかもしれません。
↓そして、何か勢い余った小川さんは競泳などほかの競技についてもコメントし始めた!
何だこのキレイな小川wwwwwwww
清流かwwwwwwwwwwwwww
↓ちなみに、パラリンピアンの中にはスポットを当てたくなるナイスキャラも!
うわ…日本選手団最年長64歳、卓球の別所キミヱさん…キャラ強いな…!
そしてバックハンドがえぐいwwwwwwwwwww
はじっこに打って相手の返球が浮いたところを叩きつけとるwww
温泉でこれやられたらスリッパで引っ叩いてしまいそうwwww
このキャラを活かして「馬術の法華津選手と最後の合コン」とかやってくれないかな…!
パラリンピックも、スポーツ観戦としてなかなか見所がありますね!
ロンドン五輪期間、さまざまな競技解説を耳にしたのですが、その中でも際立った存在感を残したのが小川直也さん。バルセロナ五輪で銀メダルを獲得した柔道家で、現在はプロレスラー・格闘家として活動中の小川さん。暴走王というあだ名をいただき、歯に衣着せぬ発言が持ち味です。
柔道界を飛び出してプロレス転向したという事情もあるのか、柔道中継の解説でお会いする機会はなく、テレビ番組のいちコーナーで柔道の競技結果を伝える際にお会いするのがメイン。五輪期間中はTBSの「ひるおび!」でコメントを出している姿をよく見掛けました。
小川さんの発言は「暴走王」らしく通常の解説の枠組みを踏み越えるもの。しかし、それは「みんなが黙っていることをズバッと言う」という意味で的確で、小気味のよいものでした。60キロ級の平岡選手については「強いのがひとりいるからそれには及ばない」と指摘。100キロ超級の上川選手については「消去法で選んだ代表。優勝確率は5%。奇跡でも起きないかぎりメダルは無理」と断言。
「負けそうだけど勝つかも」というポジティブ解説でもなく、「ここに問題がある」と課題を探しつづけるネガティブ解説でもなく、識者の目で見抜いたことをそのまま言うバッサリ解説。日本柔道全体についても「相手は奥襟を持った体勢から投げたり、関節技を使ったり、組手が取れない状態からでも技を仕掛けることができる」「日本の柔道は組まないと戦えない」「日本柔道に有利に働くようなルール改訂がされたのに、海外勢は対応してきた」「海外勢のほうが強い」と関係者がなかなか認められない現実を指摘しました。
話題となったジュリー問題についても、「審判は試験でなれるが、ジュリーはかつての名柔道家がなっている」と内情を紹介。なるほど、ジュリーのほうが格上なら柔道競技で判定が引っくり返りまくったのも納得できるというものです。
もし小川さんの解説をライブ中継で見られたなら、どれほど目からウロコの柔道中継となることか。ロンドン五輪の男子柔道では日本勢の金メダルがありませんでしたが、男子柔道解説では小川直也さんが見事に金メダルを獲得した…僕はそう感じています。
そんな小川さんは、パラリンピックの解説者としてNHKのスタジオに登場。パラリンピアンを「不幸せな人」として過剰に持ち上げることも、逆に「所詮はパラリンピック」と見下すこともなく、歯に衣着せぬいつもどおりの解説をしてくれたのです。いいものはいいと褒め、悪いものは悪いとバッサリ斬る小川さん。パラリンピアンのスポーツ選手としての凄さを際立たせる解説は、非常に聴きごたえがあるものでした。もういっそ、全競技小川さん解説でもいいんじゃないでしょうか。完全に畑違いの競泳についても、ちゃんと喋ってくれましたし…。
ということで、パラリンピックでもいつもどおりの暴走運転をつづける小川直也さんについて、31日のNHKEテレ「ロンドンパラリンピック」からチェックしていきましょう。
◆いくぞーーーーーー!3、2、1、カイセツ!カイセツ!
NHKのスタジオに、ノーネクタイの黒スーツ、胸のボタンは半開という状態で登場した小川さん。その姿は完全にバーの用心棒。しかし小川さんはれっきとした五輪銀メダリスト。柔道競技が行われるこの日の解説をするに足る人材です。見た目が用心棒なだけです!
しかも小川さんは、自身が経営する小川道場からパラリンピアンを送り出しているという、パラリンピックとの深いつながりもあるのです。見た目はバーの用心棒で、NHKに入る際にはどう考えても身分証が必要で、「金を狙う」と言われたら銀行の貸金庫でも狙っているみたいな風貌ですが、実はナイスガイだったのです!
小川さんが解説するパラリンピックの柔道は、視覚に障がいを持つ選手たちで争われます。ルール自体は大きく変わらないものの、視覚に難があるということで、対戦する選手は係員に誘導されて「組み合った状態」からスタート。通常の柔道で見られる組み手争いがまったくない戦いとなります。
↓パラリンピック柔道の厳しさを、五輪銀メダリストが語る!
小川:「相撲で言うと、最初から四つ相撲でスタートするようなもの」
小川:「僕も初めて見たときは、健常者よりこっちのほうがキツくねぇかと」
小川:「要するにですね、柔道で残り何秒かで勝ってるときがあるじゃないですか。そこで組み手の攻防で少し時間を稼げるときがあるんですけれども、残り3秒残り2秒まで組み合ってからスタートなので本当にチカラがないと勝てないです」
小川:「スタミナもですね、組むときの技の掛け合いってのが一番柔道選手が体力を使うところなんです。組むところがチカラがいるわけです」
小川:「健常者の柔道ががなかなか組めないのは、組んだら投げられちゃうってのが根底にあるんで、組んだときは勝負のときなんです」
小川:「組んだときはもう全速力のような、心臓の使い方をしないといけないわけです。視覚障がい者の場合は5分間常にそれをやらないといけない」
通常の柔道は半分以上組み手争いだもんな!
むしろコッチのルールのほうが面白そうじゃないか!
組まないヤツに指導するくらいなら、最初から組ませるべき!
価格:1,020円 |
↓練習もパラリンピック柔道ならではの厳しさがあるとのこと!
小川:「(視覚に難があり技を見ることができないため)ニュアンス、感覚を言っていかないといけない」
小川:「普通は見て覚えさせるんですけれども、まったく手取り足取りやらないといけない。自分で密着して(指導する)、その積み重ねですよ」
小川:「人の3倍・4倍時間がかかってしまうのは仕方ないのかなと」
小川:「ひとつ新しく(技を)覚えるのにスゴイ時間掛かるんですよね」
小川:「そういう意味では息の長いスポーツというか、長い時間を掛けていかないとステップアップできないのがパラリンピックの柔道なんです」
男子柔道も昔、電気消した体育館で目隠しして練習してたな!「心眼を鍛える」と言って!
その意味では、パラリンピアンのほうが先を行っていた!
↓競技自体についても、柔道家として普通に解説!
<60キロ級平井孝明選手について>
小川:「ちょっと残念だったですね。勿体なかったですね」
小川:「寝技に自信を持っている選手だけあって、巴投げから寝技にいこうとしたんですけれども、身体がちょっとズレただけで、たまたま(相手に)上に乗られたという感じで、そのまま押さえ込まれましたね」
<66キロ級廣瀬誠選手について>
小川:「残念ですよねぇ。1回戦がヤマだと自分で思ってただけに、そのヤマを乗り越えたあとに精神的なバランスが若干崩れたのかなという内容でしたね」
小川:「前回のチャンピオンを破っただけに、勿体ない内容でしたね」
小川:「勝ちを意識して、ヤマを越えたあとがやっぱり難しい。勝てて当たり前ということほど難しいものはないので。自分との戦いがあるんで」
小川:「でも、悔いはないと言っていたので、いいんじゃないですかね」
柔道として、柔道家としてどうだったのかがポイントだ!
パラリンピックでも普通にその話をするぞ!
そして小川さんは自身の道場からパラリンピックに出場している半谷静香選手について、出会いのいきさつを語り始めます。気負うでもなく、逃げるでもないフラットな小川さんの姿勢。何か話を聞いていると、だんだん暴走王じゃなく、「ええ塩梅で落ち着いているオッサン」みたいな感じもしてくるではありませんか。
↓小川直也が愛弟子との出会いを語る!
小川:「昨年の大震災のときに、(福島県いわき市出身の)彼女自身が被災者となったわけです。就職も、内定が取り消されちゃいまして」
小川:「行くところがないということで、私は彼女がいた筑波大学の関係者から相談を受けまして、ウチの小川道場で」
小川:「(彼女の困窮した現状について)そういう話を聞いたんで、引き入れなきゃ、ね。あのときは国民全体が何とかしなきゃいけないという状態だったし、茨城県自体も自分たちのことをやるのが精一杯だという中で、自分がこういう話を受けたら、やっぱり何かしなきゃいけねぇだろと」
小川:「一度は彼女自身がパラリンピックの夢を諦めて、ほかの道を模索していたんですけれども、そんなこと(自ら諦めてしまうくらい)だったらやってくれということで、僕が引き入れて」
何か荷物でも預かるようなノリで、即断するとは…!
SUGUNI TEWOSASINOBERUKOTOWOKIMETA OGAWA!
そして小川さんは愛弟子の試合VTRを見ながら淡々と解説。1回戦で負けた試合について見守りながら、「本人も上の階級に上がったばかりなのでチカラの差を感じたでしょう」と冷静にコメントします。24時間テレビならここから感動ストーリーが始まるところですが、小川さんの表情は「帰国後にすぐ練習が始まりそうだな」という雰囲気。つづいていく日常を淡々とこなす…それがすべての人にとっての人生なのかもしれません。
↓そして、何か勢い余った小川さんは競泳などほかの競技についてもコメントし始めた!
小川:「予選で世界記録が出るって、健常者じゃあり得ないじゃないですか。ペース配分して決勝でドンといくじゃないですか」
小川:「すべてが全力なんでしょうね」
小川:「一戦一戦大事にしていることを感じますよね」
小川:「バスケットボールはコンタクトする部分が醍醐味あって、引きつけられますね」
小川:「パワーリフティングは、こんな競技あったんだ…って」
小川:「世界記録が連発するのは、競技自体がどんどん底上げされて、幅が広がっているんじゃないのかなって思いましたね」
小川:「オリンピックとパラリンピックがセットで。まだまだ盛り上がりがつづいていくんじゃないですかね」
小川:「もっとどんどん競技にスポットを当てて、自分がどの競技をやるかチョイスできるようになってほしいですね」
何だこのキレイな小川wwwwwwww
清流かwwwwwwwwwwwwww
価格:11,549円 |
↓ちなみに、パラリンピアンの中にはスポットを当てたくなるナイスキャラも!
http://cgi4.nhk.or.jp/olympic/common2/player/news/view.cgi?params!!2,NW205451,0
うわ…日本選手団最年長64歳、卓球の別所キミヱさん…キャラ強いな…!
そしてバックハンドがえぐいwwwwwwwwwww
はじっこに打って相手の返球が浮いたところを叩きつけとるwww
温泉でこれやられたらスリッパで引っ叩いてしまいそうwwww
このキャラを活かして「馬術の法華津選手と最後の合コン」とかやってくれないかな…!
価格:840円 |
パラリンピックも、スポーツ観戦としてなかなか見所がありますね!
小川さんの解説で見たい〜〜〜!!
見た目用心棒な感じでw
とりあえずこれから何か見ます(´ω`)