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お断りします( ゚ω゚ )!

断る技術、それは現代社会で生き抜く上での必須スキルです。相手の要求を飲むのは簡単なこと。しかし、それでは相手の思うがままなすがままです。この世界で思うように生きていくには自分の要求を通すか、相手の要求を断るかの二択。その中でも、相手理由に影響されない「お断り」のスキルは、確実に効果を発揮する重要なもの。コチラが100%お断りをつづければ、少なくとも相手の要求に押し切られることはないのです。

しかし、お断りはとても疲れる作業です。相手の願いを無下にすると、どうしてもわずかな罪悪感が募ります。それがNOを連呼することをためらわせていくのです。その罪悪感の中で、妥協できるポイントでうっかりYESと言ってしまうと、蟻の一穴を突くようにして要求は拡大。流されるようにYES、YES、YESと要求を飲まされてしまうのです。人間は「NO」よりも「YES」を言いやすい…YESと言いたい生き物なのかもしれません。

そこでNOと言える強さ。

これからグローバルに活躍しなければ生きられない日本人にとって、それは最低限身につけたいもの。相手をYESと言わせるだけの交渉術は語学力なども問われますので、一朝一夕では身につきませんが、NOなら言えるはず。何を言ってるかよくわからないけど、何かを要求されている…そう感じたら反射的にNOを突きつける。自分を守るために。黙っていては一方的に奪われるのみです。

そんなNOと言える強さを持つ男、それはグローバルに活動をつづける西岡剛さん。西岡さんはポスティングという無理を通してメジャーリーグへの移籍を果たしながら、契約を一年残して日本球界に復帰。まずメジャーにNOを突きつけたわけです。さらに、日本プロ野球との交渉では、通常なら頭を下げて古巣復帰となるであろうところを、金銭面を含めた華麗な交渉の末に阪神タイガース入団を決定。古巣にもNOを突きつけたわけです。

僕もこの強さを身につけたい。人の目を気にせず、堂々と自分の進みたい道を歩きたい。つい流されてYESを出してしまい、いらぬ苦労を背負い込んだりしたくない。西岡さんがアメリカという「主張の国」で身につけたNOと言える強さを学び、僕も会社に言ってやりたいと思います。「NO!今日は雨降ってるので休みます」「NO!給料が少ないのでやる気が出ません」「NO!その仕事面倒臭いです」と。

ということで、「NO!働きたくありません。金だけください」という究極のNOを言い放つ日を夢見て、西岡剛さんのNOと言えるチカラを学んでいきましょう。



◆「やらずぼったくり」という甘美な響きで心にミネソタの風が吹く!

2010年のオフにポスティング制度を利用して、メジャーリーグのミネソタ・ツインズに移籍した西岡さん。報道では3年契約で年俸は300万ドルとされていました。3年そこにいれば約7億円。契約関係はよくわかりませんが、これが税込の額で、半分税金で持っていかれたとしても3億円は手元に残る計算。3億円あれば柏あたりに小さなマンションを買って、3坪くらいの焼き菓子屋を営むという夢の生活を送れます。フィナンシェを焼いて、売れ残ったら自分で食べる。テレビを見ながら、まばらな客を待つ毎日…最高です。

しかし、西岡さんは毅然としてNOを突きつけました。3年契約の3年目を自らお断りし、メジャーとの契約を打ち切ったのです。僕ならば絶対にそうはしない。役に立つことを期待されていない状況で金だけもらえる…そんな天国のような時間を自ら手放したりはしません。

メジャー側だって、日本のタイトルホルダーを格安の値段で手に入れ「金鉱を掘り当てたかもしれない」などと言っていたくらいです。別に、いるならいてもらって構わなかったはず。むしろ、3年目についうっかり戯れに活躍し、まったくもって無駄な買い物というほどではなかったことを証明してほしかったはず。それなのに「NO」を突きつける。メジャーも驚く西岡さんの芯の強さです(※心の芯。身体の芯は蹴られるとすぐ折れる)。

↓2年前の笑顔、2年前の決断を振り切って、2012年西岡剛さんはメジャーに「NO」を突きつけた!


西岡さん:「My name is Tsuyoshi Nishioka.」
西岡さん:「 I'm excited to be a part of the TWINS family.」
西岡さん:「Thank you!」


↓ツインズのファミリーのことを振り切って、2012年西岡剛さんはメジャーに「NO」を突きつけた!


西岡さん:「My name is Tsuyoshi Nishioka.」
西岡さん:「 I'm excited to be a part of the TWINS family.」
西岡さん:「Thank you!」


↓落ちてくるボールの捕球すら拒否するように、2012年西岡剛さんはメジャーに「NO」を突きつけた!



西岡さん:「NO!」(←捕球について)
西岡さん:「NO!」(←契約について)
西岡さん:「NO!」(←活躍について)

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西岡さんはこの「NO」を突きつける以前にも耐えに耐えていました。おそらく西岡さんの中では移籍した2011年の時点で、NOの準備はできていたのでしょう。「もうアカン」と。しかし、それではあまりにも見栄えが悪い。確かにポスティングでの移籍ですので、日本プロ野球は自由契約となっています。ツインズにNOを突きつければ2012年シーズンから日本プロ野球の好きな球団でプレーすることもできたでしょう。

ただ、その場合、移籍ロンダリングという問題を指摘されることは確実。海外FA権を取得してメジャーに移籍した選手でさえ、1年で当該球団を退団して国内へ復帰する場合、FA移籍に伴う前所属球団への補償が発生するとの規定が。2002年の1年限りでメジャーを退団した小宮山悟さんの場合、前所属の横浜以外はFA補償が必要となったため国内各球団が獲得を敬遠。2003年は野球解説者として浪人生活を送ったという事例もあります。

もし西岡さんが2011年に足を折った時点で心も折れていたら。すぐNOを突きつけて退団していたら。もちろん、2012年シーズンから日本プロ野球に「前所属球団への補償ナシ」で復帰することは可能です。可能ですが、「FAで行った選手より自由に球団選べるっておかしくない?」「これ国内FAの短縮狙いやん」「合法ハーブ並の脱法感」という誹りは免れなかったでしょう。中村紀洋さんの例のように、前所属の近鉄球団が消滅したためやむなくメジャーを目指したのとはワケが違います。その意味で、西岡さんはよく1年耐えてくれた。粘ってくれた。ただ強いNOを突きつけるだけでなく、気配りのあるNOを突きつけられる優しい男…見習いたいものです。

日本プロ野球への復帰の際も、西岡さんの強くて優しいNOは健在でした。西岡さんの獲得に乗り出したのは、古巣のロッテ、新たなネタキャラを求める阪神、どうせ無理だろオリックスの3球団。心情的には古巣ロッテへの復帰が自然な場面。だが、戻りたくはない。でも、ロッテを傷つけることもしたくない。もっと言えばオリックスも傷つけたくはない。心は最初から阪神に決まっていたとしても、強く優しいNOを突きつけたい。そのために西岡さんは深謀遠慮を尽くしたのです。

↓11月5日、西岡さんはまず真っ先にロッテと交渉!
西岡は5日、都内で2010年まで在籍していた古巣・ロッテと初交渉。2年総額3億円、ロッテ在籍時の背番号「7」を提示されたが、「フラットな状態」と他球団と横一線であることを強調。地元・大阪のチームであることに加え、真っ先に獲得に名乗りを上げてくれた阪神に好印象を抱いており、9日にも予定される阪神との交渉で一気に入団決定となる可能性が出てきた。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/11/06/kiji/K20121106004493560.html

西岡さん:「フラットな状態」
西岡さん:「全球団と交渉するまでフラット」
西岡さん:「すぐ判断することはない」

すぐ判断したら失礼だし、先にほかと会って決定したら「古巣からのお誘いで恐縮ですが、もう阪神に決めました」とは言えませんよね!

一番面倒な相手と最初に会って、義理だけ果たすのが強く優しく「NO」を突きつけるテクニックです!


↓11月7日、西岡さんはつづいてオリックスと交渉!

5日の初交渉で2年総額4億円を提示したとみられるロッテに対抗し、それを上回る2年総額5億円を提示したもようだ。ただ、電撃参戦したものの、阪神やロッテに比べると出遅れ感は否定できない。通常、事前に報道各社へアナウンスする交渉の時間や場所を伏せたのも、当のオリックスが獲得へ向けた手応えを感じ取れていないためとも受け取れる。

http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/baseball/npb/news/20121108-OHO1T00034.htm

<参考画像:特に嬉しくもなんともなさそうな西岡さん>
http://hochi.yomiuri.co.jp/zoomImage/20121108-OHO9I00033.htm

すぐ判断したら失礼だし、会わないのも失礼だし、先にほかと会って決定したら「せっかくのお誘いですが、オリックスに行くくらいなら3Aで粘ります」とは言えませんよね!

どうでもいい相手とは中盤のどうでもいい時間に会って、体裁だけ保つのが強く優しく「NO」を突きつけるテクニックです!


↓そして11月9日、西岡さんはとっておきの阪神と交渉!
大リーグのツインズを自由契約になった西岡剛内野手(28)が9日、大阪市内で阪神と入団交渉し、「しっかりした評価をしていただいた。お話をいただいた球団との交渉が全て終わったので、11月いっぱい考えて答えを出したい」と話した。西岡は公表した阪神とロッテ、オリックス以外の国内球団と交渉していたことを明かし、「どういう立場でどれだけ必要としてくれているか。こちらからの条件はない」と説明した。

http://www.asahi.com/sports/update/1109/OSK201211090141.html

すぐ判断したらソデにする他球団に失礼だし、かと言ってもう決めたって感じの笑顔でオリックスの担当者に「心は最初から阪神なんですけど、一応会います?電話じゃなんだし」とは言えませんよね!

他球団の条件をすべて見回った上で、意中の球団とは最後に会って最高条件を出してもらうのが、他球団に強く優しい「NO」を突きつけるテクニックです!

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さらに西岡さんの気遣いはつづきます。阪神との交渉を終えたあと、記者たちに「えっ、と思わせることもあるかもしれない」と国内他球団との交渉をほのめかす大サービス。世間では「金銭交渉か」「架空の交渉話を持ち出して年俸つり上げを図るとはふてぇ野郎だ」「いるなら出て来いその球団」と反発もあった模様。しかし、この第4の球団の存在は、一番ぞんざいな扱いをしたオリックス球団への配慮でしょう。

まったく脈なしの空気により、記者たちを呼ぶこともためらったオリックス球団。女子に告白してはみたものの、「キミ、全然タイプじゃないから」と玉砕した男子のように、居住まいの悪さを感じていたはず。しかし、交渉の模様すら公開されない第4の球団をほのめかすことで、「告白はできたが断られたオリックス」のほうが「告白すらまともにさせてもらえなかった第4の球団」よりマシ…という順位付けが生まれるのです。ちょっと嬉しい心遣いですよね。

西岡さんは「11月いっぱい考えて結論を出したい」と語りつつ、11月をそこそこ残した20日の時点で阪神への入団会見に臨みました。本当なら11月10日、あるいは9日の夕方にやりたかったであろうこの会見。最後の最後まで気遣いを忘れず、交渉に臨んだ全球団の中で揺れ動き、悩みに悩んで結論を出したという体裁を、西岡さんが整えてくれたのです。オリックスも門前払いにしない男の優しさ…これが強く優しい「NO」なのです。

↓これが西岡流の強く優しい「NO」だ!
●一番断りにくい相手には真っ先に会う
●どうでもいい相手とは中盤で会う
●一番大事な相手とは最後に会う
●ただし、どうでもいい相手を傷つけないよう、もっとどうでもいい相手がいたことにする
●どこに対してもすぐ返事はしない
●悩みに悩んで決断した風を装う
●考える時間が長いほど揺れ動いた時間が表現できる
●ただし、あまりに考えすぎると勿体つけたようで逆に失礼
●悩む時間は1週間前後がベスト
●選んだ理由に金や条件をあげるのはNG
●ただし、金や条件で優劣がついているほうが、NOを突きつけられた相手も納得感が強いので、金や条件も体裁を整える
●その意味で、最初から決めている相手には、他の出方をうかがったうえで最後に会うべき
●最終的に決断した理由としては「誠意」を強調
●もちろん「誠意」は広義において金を含むが、この際は主に「時間」「熱意」を重視すべき
●「一番早く誘ってくれた」「一番気にしてくれた」「一番僕を必要としてくれた」などのフレーズが鉄板

うん、これなら選ばれた球団も、選ばれなかった球団も傷つかない!

僕らも西岡さんのような、強く優しい「NO」を突きつけよう!

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よーし、今日は会社に「インフルエンザで行けません」と言うぞ!