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2013年01月02日09:46
1月1日に毎年サッカーを見られる喜び！
あけましておめでとうございます。僕の駄文書きは、こうして2013年も始まりました。「早く辞めろ」「チラシの裏にでも書いてろ」「いや、チラシがもったいないから公園の土に木の枝で書け」という叱咤激励も多数いただいております。おっしゃることはごもっともですが、僕の考えは違います。2005年3月の始動から数え、もう少しで駄文書き10周年のメモリアルも見えてきたところ。今年はWBC、来年はソチ五輪、ワールドカップとビッグイベントも控えています。もう少しだけダラダラやろう、10年目まではダラダラやろう、そう決意した元日なのです。
そんな柄にもないことを考えてしまう元日には、1969年から毎年、天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝が行なわれています。この素晴らしき日にサッカーが行なわれるという価値は途方も無いものがあります。正月は基本的に休むもの。働かないもの。寝て暮らすもの。元日に仕事をするというのは特別・異例なことです。例えば、突然誰かの思いつきで「よし、この大会は毎年元日にやろう」と言っても、なかなか設定できるものではありません。保守・休もう派の猛反対、穏健・次の日曜日でいいよ派の懐柔策、改革・いっそダブルヘッダーで詰め込もう派の逆提案…日程設定への道は困難を極めるでしょう。
そもそも、このように固定の日程で行なわれる大会自体が珍しい。最近は休日もなるべく三連休を作ろうとして、月曜に動いたりするため、「必ずこの日は休み」という日取り自体が限られています。そして、そこまで日程にこだわるイベント運営者も多くはありません。4月29日の全日本柔道選手権、11月3日の全日本剣道選手権などが思いつくくらい。慣例で11月3日に行なわれることが多いナビスコカップ決勝も、アジアチャンピオンズリーグの日程によって変動しますし、凱旋門賞やウィンブルドンなどの世界的イベントも「何月の第何週」レベルの縛りなので、日取りは固定できません。
何となく当たり前のように元日に天皇杯決勝は行なわれていますが、それはとても奇跡のような話なのです。この特別な日に、「天皇」賜杯を争う真剣勝負ができる。しかも、それが40年超の歴史の重みを伴っている。同じ伝統を作り上げるには時間だけでも40年が掛かるのです。そして、「元日」を上回る設定など思いつくべくもありません。とても価値ある一戦だと、毎年この日が来るたびに思います。一年に一度、家族一同で、サッカーに興味がない者も含めて、天皇杯決勝を見守りながら。
しかし、そんな天皇杯の「元日決勝」も近年は継続が危ぶまれています。サッカー協会関係者の中からも元日決勝にこだわらないという意見がたびたび聞かれ、Jリーグの秋春制導入の議論では天皇杯の日程を前倒しせざるを得ないとする見解も聞かれます。代表監督選任交渉においては、「何で元日にやるの？」とまったく理解を得られないケースもあったとか。ほかの日程はいくら変えても構いませんが、この日だけは絶対に動かしてはいけない…僕はそう思います。元日だからこそ地上波完全生中継も維持されている、元日だからこそ特別な重みをこの試合が帯びている、そう思います。
何事も日取りを無視しては進みません。モノを売るならクリスマス。海に行くなら夏休み。春には花見。秋には紅葉狩り。冬には雪祭り。季節と連動してこそ、イベントの喜び、参加するものの熱量が高まるのです。「元日と言えば天皇杯」と言われるまでに定着した決勝戦。この素晴らしさ。来年も再来年も、またこうして元日にサッカーを見られることを願いつつ、この価値を噛み締めていきたいものですね。
ということで、「さ、今年の抱負でも決めようか」とガンバ大阪さんの肩を叩きつつ、元日のNHK中継による「天皇杯決勝 ガンバ大阪VS柏レイソル戦」をチェックしていきましょう。
◆集まれ子どもたち！今野選手からお年玉をもらおう！
一年の計は元旦にあり。ガンバ大阪周辺には「何としても今年の希望を今日作る」という気迫が満ちていました。天皇杯に勝てばACLへの出場権が得られます。ACLを勝てばクラブワールドカップへの出場権が得られます。レベルの高い相手との対戦、価値の高い大会への参加。それは2013年はJ2で戦うことが決まっているガンバ大阪の関係者に、心のハリを与えるものになるはず。名門のプライドを守るタイトルとなるはず。どうしても今年勝ちたい、想いはひとつです。
入場を待つ選手たち。ガンバ大阪の鍵を握るのはレアンドロ。後半戦ゴールを量産し、チームをもう一歩で残留というところまで持っていきました。そして柏レイソルの鍵を握るのはレアンドロ。2011年のリーグ制覇に貢献したJリーグ最強の助っ人が、累積警告による出場停止が明けて、決勝に間に合いました。「レアンドロがキーマンだな…」とつぶやく僕に、両親も「我が子ながら大したものだ」「本も出したらしいわよ」「この子も立派になったのね…ヨヨヨ」と肩の荷が下りたような顔を見せます。
試合会場にはドイツに移籍した元柏の酒井宏樹・大津祐樹、東京五輪招致を訴えた澤穂希・吉田沙保里、解説者として本格デビューを果たした中山雅史らも駆けつけました。会場を埋め尽くす両チームのサポーター。国立競技場に近い、柏サポーターはガンバサポーターとの青・黄面積争いを優勢に展開し、人文字で「KA SHIWA」と描き出します。何故カとシの間に隙間があったのかは謎ですが、とにかく美しい光景でした。
↓国歌独唱には青山テルマさんが駆けつけた！
青山テルマが青山至近の国立競技場に来ただと！
青山テルマが青山のそばにいるね！
そして始まった試合。まず主導権を握ったのはガンバ。遠藤・今野を一列ずつ前にあげる布陣を採用し、準決勝では鹿島を1-0で下すなど、ここにきてようやくチームが噛み合ってきました。今さら、という向きも確かにあるでしょう。しかし、噛み合うのに遅すぎるということはありません。今上向きなら、来季の序盤は絶頂まで到達するかもしれません。僕の中には「松波監督続投だな」「タイトル獲ってクビは納得できない」「マ・ツ・ナ・ミ！」という待望論も生まれます。それほどに、ガンバ大阪は上向いています！
しかし、時間とともに立ち込める不穏な空気。序盤こそ柏左サイド裏のスペースをついて、何度も攻勢に出たガンバですが、徐々にペースダウン。前半6分には味方同士の接触で、今野泰幸が下腹部を蹴られて悶絶。前半22分には実況を担当する内山アナの「二川がフタをしていました」という新年初笑いで悶絶。前半26分にはフタをしていた二川が相手ゴールにもフタをして、ゴールまで数メートルからのシュートを止められて悶絶。「守りはそこそこになったが、そのぶん点も取れなくなった」という痛し痒しな試合運びに。
そして、その流れを決定づけたのは柏・ネルシーニョ監督の采配。前半32分に田中順也を投入し、もうひとつ起点を作れずにいた前線に手を入れると、一気に互角以上の展開にペースを回復。このあたりは歴戦の名将の手腕でしょうか。攻めて外したガンバ、耐えて流れを取り戻した柏。こういう展開は得てしてこうなる、という見本のように…
↓前半35分、柏はセットプレーからの一発で先制点！
J2：「ガンバレ、ガンバ！」
J2：「勝ってACLに出てくれ！」
J2：「J2どころじゃない過密日程で苦しんでくれ！」
J2：「遠藤・今野も残留して代表戦にも出場してくれ！」
J2：「そして松波監督の続投を！」
結局、前半はそのまま柏がリードして終了。このままでは終われないガンバ。しかし、ご安心ください。ガンバにはまだとっておきの切り札があります。リーガエスパニョーラ所属経験もある世界を知る男・家長昭博。前半終了間際には負けている状況でも不敵な笑みを見せた家長がいるのです。「クックックッ…俺の舞台は整ったようだな」とでも言わんばかりの表情に、ガンバサポーターの期待感も高まります。
↓一方、NHKの内山アナは柏のレアンドロの存在感に翻弄されていた！
何回間違う気だｗｗｗ
片方は頭ツルツル系だぞｗｗｗ一番見た目わかりやすいやんｗｗｗ
どうでもいいけど、その「見守る中で」の万能感半端ないｗｗｗ
「レアンドロ・ドミンゲス…が見守る中で遠藤のシュート！」とかチームすら越えられるｗｗｗｗｗ
「レアンドロ・ドミンゲス…が見守る中で家長がアップを始めました！」とか、相手チームの控え選手の動きすら伝えられるｗｗｗｗｗ
そんな感じではガンバも調子が狂って当然。何せ、常にレアンドロ・ドミンゲスが見守っているのです。「青山テルマさんだって、こんなにそばにいねーだろ」的なレベルで、見守りつづけているのです。レアンドロ・ドミンゲスが見守る中、ガンバのレアンドロは機能しません。レアンドロ・ドミンゲスが見守る中、遠藤は動き出しのない前線に苦悶します。レアンドロ・ドミンゲスが見守る中、藤春はクロスという名のクリアボールをピッチ外に飛ばしまくります。そして、レアンドロ・ドミンゲスが見守る中、後半47分に訪れた最後の決定機に、ゴール前フリーの家長は胸トラップで落としたボールを空振ります。負傷交代した柏・大谷はレアンドロ・ドミンゲスが見守る中で耳クソをほじる余裕も。結局ガンバは、レアンドロ・ドミンゲスが見守る中で、そのまま無情のタイムアップを迎えたのでした…。
↓そんなガンバに対して、実況の内山アナはレアンドロ・ドミンゲスが見守る中で追悼のコメントを送った！
スタンドで泣いている美女の映像にこのコメント被せるかｗｗｗ
完全にお通夜ｗｗｗｗ新年早々の弔辞ｗｗｗｗ
それでもガンバはよく戦いました。前半で股間を痛めた今野は、その時点で怪我をしており、試合後に競技場内で下腹部を縫ったとのこと。負傷を隠してボール奪取を繰り返した姿は「タマは痛いがタマほしい みんなちょうだいお年玉」と言わんばかりに、お正月のお茶の間を沸かせるものでした。試合後に相手選手と握手をせずに引っ込んだことも、タマタマ急いでいたということで、ご容赦いただきたいところです。
そしてもう一人、松波監督。松波監督は一年をかけて強いチームを作り上げました。試合の序盤は完全に優勢でした。確かに対応力が限りなくゼロに近いため、相手が手を打つたびにどんどん劣勢になっていったことは否めません。しかし、先制点を取れれば、充分に勝つチャンスがありました。一年でここまでのチームを作り上げた手腕には未来を感じます。ぜひ来年もう一年かけて、秋口にチームを仕上げてほしいもの。ミスターガンバとまで呼ばれた男が、代打で登場し、志半ばでクビではあまりに不憫です。何とかもう1シーズンのチャンスを与えてほしいもの。
奇しくもこの日、Jリーグが3部リーグ「J3」を創設する意向であることが明らかになりました。ガンバ大阪は国内タイトル全制覇に向け、未獲得のJ2優勝に加え、J3優勝という新たな野望も生まれたわけです。そのためには2013年にJ2優勝をするより、まずJ3へ降格、その後J3優勝→J2優勝という流れのほうが早道です。2013年にJ2優勝してしまえば、J2＆J3制覇は最短でも2017年ですからね。それを託すなら、松波監督だろうと期待していたのですが…
↓ガンバ大阪はこの日を待ちかねたように新監督を発表！
J2：「チッ気づかれたか」
J2：「解散！解散！」
J3：「うぃーっす」
って、どうでもいいけど、ガンバサダーって何か宇宙空間で戦うロボット兵器みたいな感じだな！
「初代ガンバサダー」って、すごい名機な感じじゃないか！
頼むぞガンバサダー！ガンバの未来を守ってくれ！
行けガンバサダー！戦えガンバサダー！頑張れガンバサダー！
あけましておめでとうございます。僕の駄文書きは、こうして2013年も始まりました。「早く辞めろ」「チラシの裏にでも書いてろ」「いや、チラシがもったいないから公園の土に木の枝で書け」という叱咤激励も多数いただいております。おっしゃることはごもっともですが、僕の考えは違います。2005年3月の始動から数え、もう少しで駄文書き10周年のメモリアルも見えてきたところ。今年はWBC、来年はソチ五輪、ワールドカップとビッグイベントも控えています。もう少しだけダラダラやろう、10年目まではダラダラやろう、そう決意した元日なのです。
そんな柄にもないことを考えてしまう元日には、1969年から毎年、天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝が行なわれています。この素晴らしき日にサッカーが行なわれるという価値は途方も無いものがあります。正月は基本的に休むもの。働かないもの。寝て暮らすもの。元日に仕事をするというのは特別・異例なことです。例えば、突然誰かの思いつきで「よし、この大会は毎年元日にやろう」と言っても、なかなか設定できるものではありません。保守・休もう派の猛反対、穏健・次の日曜日でいいよ派の懐柔策、改革・いっそダブルヘッダーで詰め込もう派の逆提案…日程設定への道は困難を極めるでしょう。
そもそも、このように固定の日程で行なわれる大会自体が珍しい。最近は休日もなるべく三連休を作ろうとして、月曜に動いたりするため、「必ずこの日は休み」という日取り自体が限られています。そして、そこまで日程にこだわるイベント運営者も多くはありません。4月29日の全日本柔道選手権、11月3日の全日本剣道選手権などが思いつくくらい。慣例で11月3日に行なわれることが多いナビスコカップ決勝も、アジアチャンピオンズリーグの日程によって変動しますし、凱旋門賞やウィンブルドンなどの世界的イベントも「何月の第何週」レベルの縛りなので、日取りは固定できません。
何となく当たり前のように元日に天皇杯決勝は行なわれていますが、それはとても奇跡のような話なのです。この特別な日に、「天皇」賜杯を争う真剣勝負ができる。しかも、それが40年超の歴史の重みを伴っている。同じ伝統を作り上げるには時間だけでも40年が掛かるのです。そして、「元日」を上回る設定など思いつくべくもありません。とても価値ある一戦だと、毎年この日が来るたびに思います。一年に一度、家族一同で、サッカーに興味がない者も含めて、天皇杯決勝を見守りながら。
しかし、そんな天皇杯の「元日決勝」も近年は継続が危ぶまれています。サッカー協会関係者の中からも元日決勝にこだわらないという意見がたびたび聞かれ、Jリーグの秋春制導入の議論では天皇杯の日程を前倒しせざるを得ないとする見解も聞かれます。代表監督選任交渉においては、「何で元日にやるの？」とまったく理解を得られないケースもあったとか。ほかの日程はいくら変えても構いませんが、この日だけは絶対に動かしてはいけない…僕はそう思います。元日だからこそ地上波完全生中継も維持されている、元日だからこそ特別な重みをこの試合が帯びている、そう思います。
何事も日取りを無視しては進みません。モノを売るならクリスマス。海に行くなら夏休み。春には花見。秋には紅葉狩り。冬には雪祭り。季節と連動してこそ、イベントの喜び、参加するものの熱量が高まるのです。「元日と言えば天皇杯」と言われるまでに定着した決勝戦。この素晴らしさ。来年も再来年も、またこうして元日にサッカーを見られることを願いつつ、この価値を噛み締めていきたいものですね。
ということで、「さ、今年の抱負でも決めようか」とガンバ大阪さんの肩を叩きつつ、元日のNHK中継による「天皇杯決勝 ガンバ大阪VS柏レイソル戦」をチェックしていきましょう。
◆集まれ子どもたち！今野選手からお年玉をもらおう！
一年の計は元旦にあり。ガンバ大阪周辺には「何としても今年の希望を今日作る」という気迫が満ちていました。天皇杯に勝てばACLへの出場権が得られます。ACLを勝てばクラブワールドカップへの出場権が得られます。レベルの高い相手との対戦、価値の高い大会への参加。それは2013年はJ2で戦うことが決まっているガンバ大阪の関係者に、心のハリを与えるものになるはず。名門のプライドを守るタイトルとなるはず。どうしても今年勝ちたい、想いはひとつです。
入場を待つ選手たち。ガンバ大阪の鍵を握るのはレアンドロ。後半戦ゴールを量産し、チームをもう一歩で残留というところまで持っていきました。そして柏レイソルの鍵を握るのはレアンドロ。2011年のリーグ制覇に貢献したJリーグ最強の助っ人が、累積警告による出場停止が明けて、決勝に間に合いました。「レアンドロがキーマンだな…」とつぶやく僕に、両親も「我が子ながら大したものだ」「本も出したらしいわよ」「この子も立派になったのね…ヨヨヨ」と肩の荷が下りたような顔を見せます。
試合会場にはドイツに移籍した元柏の酒井宏樹・大津祐樹、東京五輪招致を訴えた澤穂希・吉田沙保里、解説者として本格デビューを果たした中山雅史らも駆けつけました。会場を埋め尽くす両チームのサポーター。国立競技場に近い、柏サポーターはガンバサポーターとの青・黄面積争いを優勢に展開し、人文字で「KA SHIWA」と描き出します。何故カとシの間に隙間があったのかは謎ですが、とにかく美しい光景でした。
↓国歌独唱には青山テルマさんが駆けつけた！
青山テルマが青山至近の国立競技場に来ただと！
青山テルマが青山のそばにいるね！
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そして始まった試合。まず主導権を握ったのはガンバ。遠藤・今野を一列ずつ前にあげる布陣を採用し、準決勝では鹿島を1-0で下すなど、ここにきてようやくチームが噛み合ってきました。今さら、という向きも確かにあるでしょう。しかし、噛み合うのに遅すぎるということはありません。今上向きなら、来季の序盤は絶頂まで到達するかもしれません。僕の中には「松波監督続投だな」「タイトル獲ってクビは納得できない」「マ・ツ・ナ・ミ！」という待望論も生まれます。それほどに、ガンバ大阪は上向いています！
しかし、時間とともに立ち込める不穏な空気。序盤こそ柏左サイド裏のスペースをついて、何度も攻勢に出たガンバですが、徐々にペースダウン。前半6分には味方同士の接触で、今野泰幸が下腹部を蹴られて悶絶。前半22分には実況を担当する内山アナの「二川がフタをしていました」という新年初笑いで悶絶。前半26分にはフタをしていた二川が相手ゴールにもフタをして、ゴールまで数メートルからのシュートを止められて悶絶。「守りはそこそこになったが、そのぶん点も取れなくなった」という痛し痒しな試合運びに。
そして、その流れを決定づけたのは柏・ネルシーニョ監督の采配。前半32分に田中順也を投入し、もうひとつ起点を作れずにいた前線に手を入れると、一気に互角以上の展開にペースを回復。このあたりは歴戦の名将の手腕でしょうか。攻めて外したガンバ、耐えて流れを取り戻した柏。こういう展開は得てしてこうなる、という見本のように…
↓前半35分、柏はセットプレーからの一発で先制点！
J2：「ガンバレ、ガンバ！」
J2：「勝ってACLに出てくれ！」
J2：「J2どころじゃない過密日程で苦しんでくれ！」
J2：「遠藤・今野も残留して代表戦にも出場してくれ！」
J2：「そして松波監督の続投を！」
結局、前半はそのまま柏がリードして終了。このままでは終われないガンバ。しかし、ご安心ください。ガンバにはまだとっておきの切り札があります。リーガエスパニョーラ所属経験もある世界を知る男・家長昭博。前半終了間際には負けている状況でも不敵な笑みを見せた家長がいるのです。「クックックッ…俺の舞台は整ったようだな」とでも言わんばかりの表情に、ガンバサポーターの期待感も高まります。
↓一方、NHKの内山アナは柏のレアンドロの存在感に翻弄されていた！
＜後半9分＞
（柏のジョルジ・ワグネルがボールを持つ）
アナ：「もう一度、こぼれたボールは、レアン…ドロ…ドミンゲス…」
（完全に人間違いをするもすぐ気づき、ごまかすことを決断）
アナ：「…が見守る中でジョルジです！」
アナ：「ジョルジ・ワグネル！」
＜後半11分＞
（柏のジョルジ・ワグネルがボールを持つ）
アナ：「レアンドロ・ドミンゲス…………ジョルジ・ワグネル！」
（今度はレアンドロからボールをもらったジョルジ・ワグネルという体裁の実況として、上手くごまかす）
＜後半34分＞
（柏のカウンター攻撃。華麗なトラップで一気に加速し、レアンドロ・ドミンゲスがガンバゴールに迫る）
アナ：「ジョルジ・ワグネルぅ！」
（すぐ気づき、もうごまかしきれないと覚悟）
アナ：「いや、レアンドロです！レアンドロ狙っていきました！」
何回間違う気だｗｗｗ
片方は頭ツルツル系だぞｗｗｗ一番見た目わかりやすいやんｗｗｗ
どうでもいいけど、その「見守る中で」の万能感半端ないｗｗｗ
「レアンドロ・ドミンゲス…が見守る中で遠藤のシュート！」とかチームすら越えられるｗｗｗｗｗ
「レアンドロ・ドミンゲス…が見守る中で家長がアップを始めました！」とか、相手チームの控え選手の動きすら伝えられるｗｗｗｗｗ
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そんな感じではガンバも調子が狂って当然。何せ、常にレアンドロ・ドミンゲスが見守っているのです。「青山テルマさんだって、こんなにそばにいねーだろ」的なレベルで、見守りつづけているのです。レアンドロ・ドミンゲスが見守る中、ガンバのレアンドロは機能しません。レアンドロ・ドミンゲスが見守る中、遠藤は動き出しのない前線に苦悶します。レアンドロ・ドミンゲスが見守る中、藤春はクロスという名のクリアボールをピッチ外に飛ばしまくります。そして、レアンドロ・ドミンゲスが見守る中、後半47分に訪れた最後の決定機に、ゴール前フリーの家長は胸トラップで落としたボールを空振ります。負傷交代した柏・大谷はレアンドロ・ドミンゲスが見守る中で耳クソをほじる余裕も。結局ガンバは、レアンドロ・ドミンゲスが見守る中で、そのまま無情のタイムアップを迎えたのでした…。
↓そんなガンバに対して、実況の内山アナはレアンドロ・ドミンゲスが見守る中で追悼のコメントを送った！
アナ：「大きな拍手に包まれて、準優勝のガンバ大阪の選手たちがロイヤルボックスに向かいます」
アナ：「準優勝は記録にも記憶にも残らないとクチにする選手もいますが、ガンバ大阪という強いチームが、J2降格という現実を受け止めながら、ここまで勝ち進んだことを、私たちは、そしてサポーターは決して忘れないと思います」
スタンドで泣いている美女の映像にこのコメント被せるかｗｗｗ
完全にお通夜ｗｗｗｗ新年早々の弔辞ｗｗｗｗ
それでもガンバはよく戦いました。前半で股間を痛めた今野は、その時点で怪我をしており、試合後に競技場内で下腹部を縫ったとのこと。負傷を隠してボール奪取を繰り返した姿は「タマは痛いがタマほしい みんなちょうだいお年玉」と言わんばかりに、お正月のお茶の間を沸かせるものでした。試合後に相手選手と握手をせずに引っ込んだことも、タマタマ急いでいたということで、ご容赦いただきたいところです。
そしてもう一人、松波監督。松波監督は一年をかけて強いチームを作り上げました。試合の序盤は完全に優勢でした。確かに対応力が限りなくゼロに近いため、相手が手を打つたびにどんどん劣勢になっていったことは否めません。しかし、先制点を取れれば、充分に勝つチャンスがありました。一年でここまでのチームを作り上げた手腕には未来を感じます。ぜひ来年もう一年かけて、秋口にチームを仕上げてほしいもの。ミスターガンバとまで呼ばれた男が、代打で登場し、志半ばでクビではあまりに不憫です。何とかもう1シーズンのチャンスを与えてほしいもの。
奇しくもこの日、Jリーグが3部リーグ「J3」を創設する意向であることが明らかになりました。ガンバ大阪は国内タイトル全制覇に向け、未獲得のJ2優勝に加え、J3優勝という新たな野望も生まれたわけです。そのためには2013年にJ2優勝をするより、まずJ3へ降格、その後J3優勝→J2優勝という流れのほうが早道です。2013年にJ2優勝してしまえば、J2＆J3制覇は最短でも2017年ですからね。それを託すなら、松波監督だろうと期待していたのですが…
↓ガンバ大阪はこの日を待ちかねたように新監督を発表！
ガンバ大阪 松波正信監督の退任について
ガンバ大阪松波正信監督とは、監督契約を終了し退任する事となりましたのでお知らせいたします。なお、同氏は2013年1月より新設する、ガンバ大阪の地域貢献活動を推進する初代『ガンバサダー／GAMBASSADOR』に就任いただきます。
http://www.gamba-osaka.net/news/news_detail.php?id=4495
2013シーズン ガンバ大阪 長谷川健太監督就任のお知らせ
(株)ガンバ大阪は、長谷川健太氏との来シーズン以降の監督契約について基本的に合意に至り、仮契約を締結しましたのでご報告いたします。
契約期間：2013/1/15〜2014/1/31
http://www.gamba-osaka.net/news/news_detail.php?id=4496
J2：「チッ気づかれたか」
J2：「解散！解散！」
J3：「うぃーっす」
って、どうでもいいけど、ガンバサダーって何か宇宙空間で戦うロボット兵器みたいな感じだな！
「初代ガンバサダー」って、すごい名機な感じじゃないか！
頼むぞガンバサダー！ガンバの未来を守ってくれ！
 | 【新品】 【フィギュア】 スーパーロボット超合金 ガンバスター【配送方法 宅配便のみ可能】 2013年2月発売予定【遊戯堂】 価格:5,481円 |
行けガンバサダー！戦えガンバサダー！頑張れガンバサダー！
おめでとうございます。
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今年もフモフモコラムを楽しみにしています。