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ダークホース、見参!

年内最後、実質的には最後の強化の機会となる欧州遠征。日本代表は大きな成果を手にして遠征を終えました。オランダに引き分け、ベルギーに勝利。第1シードを確定させているベルギーと、それに次ぐランクに位置するオランダ。世界の強豪を相手に2戦で勝点4。たとえ本番で同じ組み合わせ…それは「死のグループ」と呼ばれるレベルのものになりますが、そうなったとしても日本は十分に勝ち抜くチカラがある。そのことを証明してくれました。

これまでも何度もそうした手応えは示してきた日本代表。ただ、結果が伴わないことで信じきれない、信じようとしない人が根強く残っていました。今回は違います。欧州の地で、名だたる選手が集い、向こうとて本番を見据えた本気の調整をしなければいけない試合で出した結果です。もう不信感はいらない。迷いは必要ない。信じて突き進むだけです。

しかも、まだ日本には伸び代があります。今日の試合はGK川島がサイドライン近くで相手選手を後ろから追いかけながらバンザイしている謎失点と、セットプレーで最初から真ん中に突っ立っている巨漢を誰もマークしていないという謎失点、2つの謎が重なって生まれたもの。振り返ればオランダ戦もヘッドで相手にラストパスしたミスがありました。考えられないミスで3点を失いながらの1勝1分。この反発力。この粘り。これだけ心を鍛えられれば、本番でどんなことが起きても大丈夫。

「点を取って、勝つ」

「点を取って」の部分を3年あまりかけて育て、「勝つ」というセカンドステップをついに完成させた。偶然ではない勝利をつかみ取ることができるチームとして、堂々と本番への名乗りをあげた。今回の欧州遠征をもって、日本はダークホースとしての準備が整ったと言えるでしょう。メガクラブのメンバーを含めた多くの経験を持つ選手たちが、強国を相手に幾多の実績を積み上げてきたのです。マークせずにはいられないチーム。日本代表が入ったグループは確実に「死のグループ」と呼ばれることになるでしょうから、世界のみなさん、覚悟してくださいね。

ということで、川島の自宅で川島の手料理をつまみながら川島について反省する会の準備を進めつつ、20日のテレビ朝日中継による「日本VSベルギー戦」をチェックしていきましょう。


◆気づかれないまま勝ってもつまらない!世界に、日本を、気づかせろ!

ベルギーはブリュッセル。世界ランク5位、第1シード入りを決めた国のホーム。いつもなら青く染まる日本戦のスタンドも、今日は真っ赤に染まっています。「ベルギーは赤い悪魔でしたか?」…胸によみがえる2002年の記憶。

あれからベルギーは大層強くなったようですが、それは日本も同じこと。気づかれているか、気づかれていないかだけの話です。「優勝候補のダークホース」などと評判が立っているなら、ここにもダークホースがいることを見せてやらなくては。「歴代最強」はコチラだって同じです。アジアの強国として、威風堂々、本番へ。

日本は両サイドバックにダブル酒井、センターバックに森重、ボランチに長谷部・山口のコンビ、1トップには柿谷を起用。疲労を考慮してか、遠藤・内田・長友・岡崎らの主力をごっそりと温存します。本番へ向けてのテストも意識した起用。このあたりはさすがのザック采配。強化試合はあくまでも強化試合として、「勝ちゃいいってもんじゃない」という冷静さも垣間見えます。

そして始まった試合。ベルギーはホーム戦らしく立ち上がりから積極的に攻め、ミララスの突破から何度かチャンスを作るなど「日本から勝点3を獲る」という意識がチラリ。なるほど、そう考えるのが普通ですかね。では、今日は「一番弱いと思ってた相手が思ったより強くて勝点3どころか、負けた」というシミュレーションの機会を作ってあげましょう!

↓と、思ってた前半15分!日本まさかの形で失点!


えええええええええええwww

ボール奪われる⇒吉田の足遅っ⇒川島の飛び出し⇒川島のバンザイ⇒酒井高のチンタラ⇒川島が他人事みたいに「何やってんだ!」という怒りのジェスチャーwww

ミスの空中コンボみたいなのが決まったwwww


↓何をどうやったらこんな状況になるんだよwwww


西川:「あ、もしもし母さん」
西川:「俺、ワールドカップ出られそうだよ」
西川:「うん、川島さんね、チョウチョか何か探しに出かけた」
西川:「もう帰ってこないと思うわ」
西川:「ブラジル行きのチケット送るよ」
西川:「僕は、JALカード」

お魚くわえたドラ猫追っかけるときでもこんなんならないだろwww

そして酒井高の動きは味方を助ける気がまったくないwwww

攻撃でも全部香川さんにお任せだしwww

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さぁ、今日も考えられない失点から始まった試合。まぁ、ある意味でいい練習になりそうです。勝点3が必要な試合で先制されることもあるでしょう。日本の守備にミスはある、あるものとして、それでも勝つイメージを身につける…それが課題です。

ここからの日本の攻め、この日は右サイドからの崩しがテーマなのか、本田△・香川が右に大きく流れてくる場面が多く見られます。前半28分にはカウンターから素早く酒井宏のクロスにつなげる攻撃を見せ、デカい相手がゴールを固める前に仕留めようという意図もしっかりと表現。相手に合わせ、自分たちの陣容を見つつ、やり方を考えていく対応力。もはやゴール前で相手を探している間に、ガッチリ守りを固められるような滞りはありません。

↓すると前半37分、酒井宏のいいところを引き出し、鋭いクロスから柿谷ヘッド弾!


前田:「あ、もしもし母さん」
前田:「俺、ワールドカップ出られなそうだよ」
前田:「大迫は半端ないし…柿谷はジーニアスだわ…」
前田:「居場所がなくなってきた」
前田:「熊本とか札幌に行くチケット送るよ」
前田:「僕は、JALカード」


↓さらに前半終了間際にはカウンターから長谷部キャプテンの年に1回レベルの惜しいミドル!


何だこの「枠に行ったな」みたいなホッコリした笑顔www

ま、コッチも「枠に行ったな」ってビックリして笑ったけどwww


チーム内で殴り合いが始まってもオカシクないレベルの失点から、前半のうちに追いついての1-1。ムードは明らかに日本です。アザールら有名人も居並ぶベルギーですが、結局ヒヤッとしたのは相手の足が思ったより速かったからにすぎません。試合中にチョウチョさえ飛んでこなければ、日本がリードして余裕の折り返しとなっていたところ。勝てる試合、勝てる相手です。

そして日本は勝点3を獲るためのカードを切ります。後半頭から満を持して遠藤保仁投入。ごく普通のサッカーで相手のリズムを慣れさせてから、リズムをガラリと変える遠藤という切り札。オランダ戦で後半をハーフコートゲームに変えた仕掛けが、この日も日本の攻撃を活性化します。右に左に大きくサイドチェンジし、常に相手の待っていないところを狙う姿勢、狙える視野。遠藤がいることで、2人目・3人目の動きが無駄にならなくなります。遠藤さんなら見ていてくれる。いい動きをすればちゃんとパスが出てくる。動きもよくなるわけです。

↓後半8分、俺がそこに動けば相手の6番が俺を見るだろ?本田を離すだろ?渡すだろ?決まるだろ?という遠藤式計算術!


遠藤保仁という男が世界からノーマークであること!

それは日本のストロングポイントだ!


↓さらに後半18分には、長谷部⇒柿谷⇒岡崎でDFを切り裂いての追撃弾!


ここで解説の松木クンは「カツ丼食ったからね俺たち」とノリノリ!

もし、ワールドカップの大事な試合の大事な得点で「カツ丼食ったからね」と言われたら、日本の歴史的名場面が「カツ丼」で汚染されるわwww

「こぼれている、岡野ーー!!」が「カツ丼食べたもんねーー!!」だったらと思うと悪夢だわwwwカツ丼がこぼれるwww

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ミスを跳ね返しての勝ち越し。さらに追撃。この試合、もう絶対に勝つしかありません。結局は、「勝てない」という事実が積み重なったことに、ここ数ヶ月のモヤモヤはあります。中身は決してすべてが悪いわけではなかった。ひとつの結果、ひとつの自信でガラリと変わるレベルのもの。

勝利をつかむため日本の選手は奮闘します。特に本田△の守備での動き。危険なところに顔を出し、真っ先につぶしにいく。いくら足の速いのが待っていようが、いくら背の高いのが待っていようが、ボールを渡さなければ無問題。イエローをもらっても、判定で揉めるより先に、相手の早いリスタートを警戒してチェックに動く。集中しています。

ベルギーも前掛かりになって必死に攻めます。後半31分にはコーナーキックからあわやのヘッドを放つも、GK川島が左手で弾き出す。後半33分には裏に走り込んでGKと1対1の場面を作られる。ピンチの連続。

↓そして後半34分には、少し早い時間での反撃弾!


うーん、もう少し無失点でいきたかった!

しかし、1点差で守りきる練習もしたいから、これもヨシ!


CKの守備、ニアに引っ張られて中央が空くというおなじみの現象。結果的に空いた中央は長谷部あたりと競ることになり、大きくて強い選手が来た場合に分が悪くなるといういつものパターンでの失点は、本番でも課題となりそう。さぁ、これで1点差。もし追いつかれれば「またか」という空気になります。今日は何としても守らなくては。

その意識を誰よりも強く持っていたのがピッチ内の選手たち。香川に替えて細貝、酒井高に替えて今野という守りのメンバーチェンジでは、仮に監督の指示が「3バックのオプションのテスト」であったとしても、「今日はこのまま4バックで勝つ」と自己判断しそうな空気感。

ファウルで倒されるたびに、「よし、時間を使うぞ」という表情でダラダラノンビリ立ち上がる選手たち。日本の司令塔・遠藤は全身から「クロスを上げるぞ」という気配だけ見せて、「やっぱり上げない」と引っ込むことを繰り返す。森重以外全員が一丸となって試合をたたみにかかります!

↓そして日本は長いロスタイム4分をしのいで、「優勝候補のダークホース」とやらを撃破!



ま、言うてもベルギーだしな!

本番で当たっても負ける気しないわ!

サッカー日本代表のここがスゴい!

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まだまだ課題があるとは言え、自分たちの目指すサッカーを貫いて、第1シードの国にも勝ち負けできることは、今回の遠征で証明されました。今後のことは川島の家で川島にカツ丼でも作らせながら検討していけば大丈夫。このまま上昇気流に乗って、「2014年は日本の大会だった」と言われるような戦いを見せてもらいたいものですね。有力なダークホースとして…!


日本と同じグループになる国、ゴメンなさい!ウチはそこそこ強いです!