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なでしこらしさ全開でした!

日付変わって3月11日、僕は遅めの夕食をとりながらテレビでなでしこJAPANの試合を見ていました。澤・宮間・川澄・大儀見・大野・阪口・熊谷・近賀・岩清水…おなじみの顔ぶれたち。今大会では試合ごとに別のメンバーを起用していたGKには海堀を入れ、左SBには宇津木が入る布陣。2011年の世界一を経験したメンバー「だけ」がズラリと並びました。

世代交代の波はどこへやら。そんな波に押し流されない強さで、先達の花が今日もしっかりと咲いている。改めてあの夏のメンバーが強くたくましかったことを思い出させます。今も健在どころか、ますます逞しく年を重ねた姿。日焼けの跡。伸びた髪。蛍光色の見慣れないユニフォーム。変わってきたモノに、3年という月日の早さ・長さを感じながら。

試合中、僕はちょっとした悩みを抱えていました。最近はすっかり記憶力が低下してしまったのか、少し前のことも思い出せないのですが、大儀見優季の旧性が出てこなくなってしまったのです。いやいや、確か彼女が結婚したのはワールドカップ優勝の頃のはず。あの歓喜の時は旧性で呼んでいたはず。なのに、それが記憶のガラクタの中、どこかに流されて行ってしまった。

試合中、考える。風呂に入りながら、考える。スマホで検索しようかと思って、やっぱり止めて考える。自分で思い出すことがひとつのゲームのようになって、楽しみながら考える。兄貴もサッカー選手だったなと、手がかりをたどって考える。兄貴の記憶そもそもないわ、と別ルートで考える。布団の中で、考える。

で、朝起きて、4ブロック前を書き始めたところでフッと思い出しました。あぁ永里だ、と。僕はスッキリすると同時に、どうでもいいことに時間を取られたものだと思います。まぁ、ホント、どうでもいいことですからね。今もあの歓喜の瞬間は、あの激闘はハッキリと覚えている。それだけ覚えていれば、誰の旧姓が何だったかなんてどうでもいいことでした。そんなこと聞かれるのはパスワード忘れたときくらいですよね。

記憶というのは、大切なものだけを残し、どうでもいいことは捨てていくよう、ちゃんと整理整頓がされているのかもしれません。忘れてもいいものは忘れ、忘れたくないものは記憶のいい場所に残す。そうしないと、少ない脳みそが嫌なこととかくだらないこととか忘れてしまいたいことで埋め尽くされてしまいますからね。「忘れる」という整理整頓。「忘れない」という整理整頓。人間の頭というのは、よくできたものだ…そんなことを思う今日なのです。

ということで、ワールドカップの再現のような劇的逆転勝利を挙げた、11日のフジテレビ中継による「アルガルベカップ 日本VSスウェーデン戦」をチェックしていきましょう。


◆3年経って、なお悪ふざけに磨きをかけるなでしこたち!

参加国のレベルや組み合わせ的には、ワールドカップにもヒケを取らない濃密さがあるアルガルベカップ。日本はアメリカ、デンマーク、スウェーデンとの同組に入り、1位だけが決勝に進むという戦いに臨みました。

初戦アメリカ戦はGKがクリアボールを相手に当ててしまうという大チョンボで先制を許すも、キャプテン宮間の素晴らしいFKで追いつき1-1のドロー。つづくデンマーク戦では岩渕真奈が何と何と何と何とゴールを奪い1-0で勝利。真奈たん(※というあだ名にしていたのかどうか自分の中の設定を忘却)の代表でのゴールを見られる日が来るなんて。この4年ほどの「決めよらんなぁ」という想いもようやく解消されました。

そして、迎えた第3戦スウェーデン戦。スウェーデンはここまで2連勝できており、1勝1分の日本を勝点で上回ります。勝てば決勝進出、勝てなければここで終了。うむ、少し追い込まれたくらいのほうがチカラが出るなでしこには、むしろイイ感じのシチュエーションです。

日本の先発メンバーはワールドカップ優勝経験者でガッチリと固められました。若い世代の台頭や、新戦力のテストなどでメンバーが流動的だった最近のなでしこですが、今大会はロンドン五輪以来の招集となるバロン澤も加わり「あの」なでしこJAPANを彷彿とさせる陣容。

しかし、そこには小さな変化も。「あの」なでしこJAPANではショートカットがキュートだった川澄ちゃんが、3年かけて髪をロングに伸ばしていたのです。長い髪をひとつに束ねた川澄ちゃん。むむ、この髪型はバロン澤と似ている。「川澄ちゃんはショートのほうが似合うよ」「僕はショートが好きだなぁ」「バロン澤とかぶってるよ!」と、僕の中のスタイリストもハサミを持ってヤキモキしています。

↓一部ファンからは、髪型のせいで澤と川澄の見分けがつかないという声が!

そんなバカな…。

身体のどのパーツ見てもわかるだろ…。

見たことないけど、乳首だけでも当てる自信あるわ…。

キレイなほうが澤さんだよ…きっと…。


↓しかし、実際紛らわしかったらしくニッカンスポーツは澤と川澄が完全にゴッチャに!
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http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/f-sc-tp2-20140311-1268548.html

澤がふたり出てるぞwwwww

ふたりもいたら世界一になってしまうwwww

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「澤がふたり」という錯覚。それはまるでカレーにトンカツが2枚入っているくらいのパワフルさ&コッテリ感。そんな強力布陣の効果もあってか、試合はなでしこが一方的に押す展開となります。ボールを持てば相手になかなか渡さず、パスをつないで相手の綻びを探る。右サイドに攻め手を見出すと、川澄を裏に走らせて何度もゴールライン近くまでえぐる。

前半15分にはサイドチェンジでガラ空きの右サイドをえぐり、クロスからシュートという場面も。さらに前半17分には、今大会ますます冴える宮間のFKから大儀見がネットを揺らす場面も作ります。ここは惜しくもオフサイドとなりますが、すぐにでも点が取れそうな雰囲気です。

しかし、いい時間に点を取らないとポロッと失点するのがサッカーの不思議なところ。前半終了間際の42分、日本の右サイド深いところからのFKにセンブラントが頭で合わせると、これがスコーンとゴールに入ってしまいます。

↓長身自慢のスウェーデンに狙いどおりのヘッドを決められてしまった…!


どうでもいいけど、スウェーデンのじじい気合い入ってるなwww

ていうか、じじいばっかりじゃないかwwww


前半終了間際には川澄ちゃんのシュートがポストに嫌われるなど、ツキもない日本。この大会は6人まで選手交代が可能ということで、疲労による相手の自滅も期待できません。残り45分で2点奪取は、若干厳しいかな…という状況で迎えた後半。しかし、日本には笑顔も見られるなど、まだまだ余裕の表情。さすが世界一&銀メダルのメンバーたち。

↓すると後半4分、相手のミスを見逃さなかった大儀見が、肉弾戦でゴリゴリしながら同点ゴール!


両手で引っ張られても倒れないパワー!

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男前!

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さぁ、次の1点をどちらが取るのか。日本は後半25分に宮間の強烈なミドルをゴール隅に飛ばしますが、ここはスウェーデンのGKがファインセーブ。一方スウェーデンも後半32分にセットプレーから日本ゴールに迫りますが、日本のGK・海掘もいい反応でこれをシャットアウト。高いボールや緩いボールには不安があるが、近距離の反応ならお任せあれ。ワールドカップでの活躍が甦るようなナイスキーパーでした。

そして時間は過ぎ、残りはアディショナルタイムを入れて5分くらいかというところ。後半42分の岩渕のミドルも相手GKが反応鋭くかき出し、1点が遠く感じられる終盤戦。しかし、ここでようやく日本にツキが…というか前半見逃したぶんとの「合わせ技一本」が舞い込みます。

↓おっ、何かスルーしても構わん程度のハンドでPKもらった!それを宮間が決めて逆転した!


前半も微妙に手を広げてボール弾いたのあったしね!

ここもちょっと手で叩いたからな!

スウェーデンは手癖が悪い!


重圧を背負いガチガチの宮間。蹴ったPKは甘いコースへ飛び、GKの手に当てられてしまったほど。普段のFKではあれだけ隅っこを狙えるのに、PKは甘々になってしまうあたり、キャプテンにもカワイイところがあるじゃないですか。まぁ、何はともあれ、入ってよかった。久々に見る、なでしこらしいドラマティックな試合での逆転勝利。これは俄然、決勝戦が楽しみになってきました。次戦は中1日で水曜日。相手は強豪ドイツ。厳しい戦いになりそうで、ワクワクしますね。

↓なお、試合後なでしこの面々はスポーツニュースの現地リポートに乱入!大野がマイクを奪って選手を直撃する場面も!

サポーターが選手を取り囲むってのはよく聞くけど、レポーターを取り囲む選手ってのはwwww

何か、懐かしい雰囲気で楽しいです!

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この勢いでドイツも蹴散らし、久々に「世界一」気分にさせてください!