12:51
ノーバン始球式で満足している場合じゃなかった!

みなさんは「ノーバン始球式」という言葉をご存じでしょうか。これはスポーツ新聞の見出しによく出てくる言葉で、女性タレント・女優・モデルなどが始球式に登場したときには、ほぼほぼ使用される決まり文句です。その女性がキャッチャーまでノーバウンドで届くボールを投げたという記事内容でありつつ、「ノーパン!?」「パンツはいてないの!?」「エロ野球!」と空目させて興味をひくのが狙いです。

いつ頃この言葉が誕生し、どのように広まったかはさておき、かなり昔…最低でも10年以上は使われてきている超定番のフレーズ。それでもいまだにたくさんの人が「ノーパン!?」となる優秀な引っ掛けフレーズです。しかし、その優秀さゆえに僕は思考停止していました。もっと上があるんじゃないか、という向上心を忘れてしまっていたのです。

そんな僕の頭をガツーンとハンマーで殴りつけた見出し。15日のニッカンスポーツの記事なのですが、そこには「久松郁実 ポロリ不安なしノーバン成功」という見出しが表示されていたのです。ノーバンだけでなくポロリをつけるというイノベーション。まさかの二重引っ掛け。以前にもどこかほかの記事で同様の見出しがあるかもしれませんが、僕は当該のニッカン記事を見て初めてこの発想に至りました。悔しいですが、完全にやられました。

何故僕は「ポロリ」に気付かなかったのか。幾千幾万の外野フライを眺め、ポロリしろだのポロリするなだの言ってきたのに、それを始球式と結びつける発想を僕は出来なかった。投げるときに、うっかりボールを落としたりするかもしれないじゃないですか。不安じゃないですか。気をつけないといけないじゃないですか。ノーバン始球式はワンバウンドのときは嘘になりますが、「ポロリ不安」は絶対嘘にならないのです。必ず使えるマジックワードを、僕はずーーーっと見落としてきたのです。

くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

この屈辱は繰り返すわけにはいかない。僕は決意しました。「最強の始球式見出し」を作ることを。考えつく限りのエロ引っ掛けを投入し、空目させてみせる。誤クリックを誘発してみせる。野球の話かどうかすらわからなくさせてみせる。二度と「ポロリ」を見落とすことがないように。

ということで、いつでもどこでも誰にでも使えて嘘がないマジックワードを、イイ大人が真剣に検討していきましょう。


◆「泉ピン子」から「芦田愛菜」まで!全員に使えるヤツを目指せ!


まずは敵を知ることから。今回、僕の頭をハンマーで殴りつけた記事を、しっかりと拝読していきましょう。この記事は15日に行なわれたイースタンリーグの日本ハムVSDeNA戦での、モデルでタレントの久松郁実さんによる始球式についてのものです。

↓誰だか知らないのに記事を見てしまう!恐るべきマジックワードだ!

ノーバンだけなら引っ掛からないけど、ポロリはズルイ!

よく見ると野球の話かどうかすらわからないのに、いつの間にかクリックさせられている!


「始球式」という一番大事な情報をカットしてまで「ポロリ」を入れてくるという、まさかの取捨選択。「ノーバン=始球式」という季語レベルに定着した強力なフレーズを足掛かりに、一歩踏み込んでくるあたりは、さすが新聞記者という言葉の専門家だけのことはあります。僕の心のガードはアッサリと突き破られました。

背景を調べていくと、この久松さんという女性は三愛の水着キャンペーンガールなのだそうです。彼女は8月30日の日本ハムVSロッテ戦でも始球式に登場しており、その際はキャンペーンのための大胆黒ビキニ衣装での登板だったとのこと。で、投げるときにビキニからポロリしやせんかと心配だったことから、それを踏まえて15日の試合では普通の衣装で登場。なので「ポロリ不安なし」という話になったわけです。

↓確かに黒ビキニ衣装はポロリの不安大です!


中田翔のポロリ期待感顔wwwwww

近藤健介のドキがムネムネスマイルwwwwww

吉川光夫のポーカーエロ目線wwwww

久松郁実 2015カレンダー【5本以上で送料無料】

価格:2,073円
(2014/9/16 12:37時点)
感想(0件)




どうやら、「ポロリ不安なし」は引っ掛けのつもりではなくリアルな話だった模様。しかし、偶然にも野球でよく使われる「ポロリ」と掛かっていた。さらに「ポロリ寸前」であれば気づかなかった万能性が、「ポロリ不安なし」という言葉になったことで強調されてしまったということのようです。

確かにポロリしそうな衣装はごく限られていますが、「ポロリの不安がない衣装」はほとんどの服、何なら着ぐるみでも当てはまりますからね。これは泉ピン子さんでも芦田愛菜ちゃんでも、ほぼほぼ間違いなく当てはまるはずです。ピン子がポロリの不安ある衣装を着てきていたら、それはそれで野球というスポーツの死活問題ですしね。

ということは、野球関連エロフレーズを発見しさえすれば「●●しない」という形で何でも盛り込めるということ。定番の「ノーバン」も、ワンバウンドしちゃったときには「ノーバン大失敗」とかにしておけば、勝手に読者が「パンツはき忘れたのかな?」と誤解してくれるでしょう。これは上手い方法ですね。

↓よーし、それでは早速ニッカンスポーツに負けないマジックワードを考えるぞ!
●マジック候補1:「プレイ」
野球をすること、その動作。とにかく何をしていても使える。もちろん暗にアレすることが掛かっている

●マジック候補2:「ドーム」
ドーム球場のこと。東京ドーム、西武ドーム、札幌ドームなどでの始球式に使える。「●●ドーム」と伏せ字をつけることで、おなじみの避妊具を指すことも可能。また、「●●コン」という用語と組み合わせれば、「●●コン ドーム」という空目も誘発できる。

●マジック候補3:「H」
安打を示す記号。始球式でヒットを打たれることはまずあり得ないが、「打たれなかった」という形でならいつでも使える。もちろんアレのこと。

●マジック候補4:「胸元」
投球コースにおける内角を指す。そのコースを狙えたか、狙えなかったかを言うことで盛り込める。文字通りではあるが、乳の付け根付近のこと。

●マジック候補5:「開脚」
足を開く動作のこと。投球時に直立不動の人はまずいないので、ほぼ確実に使える。アレ中も大体開いているはず。

●マジック候補6:「スプリット」
ボールを指で挟んで投げる変化球のこと。始球式で投げる人はまずいないだろうが、「スプリットではなかった」と言えばOK。ストリップと空目しやすい用語。

●マジック候補7:「バット」
打撃に使用する木製の棒。打者が構えたとき、立ち上がるなどしている場合に使える。「夜のバットマン」などのフレーズでもおなじみ。

●マジック候補8:「ボール」
野球に用いる革製の球体。投げる本人が握ったり転がしたり揉んだりしている場合に使える。使用時は「タマ」という表現に置き換える。

●マジック候補9:「ピッチ」
投げる動作のこと。ピッチピチなどの擬音として使う場合と、「ビッチ」と空目をさせる場合とが考えられる。

●マジック候補10:「S」
ストライクを示す記号。ストライクになったかならなかったかを言うことで盛り込める。ロッテ戦なら「M」も同時投入可能。

●マジック候補11:「ピュッ」
投球を表現する擬音。実際に聞こえなかったとしても問題はない。いろいろなものが勢いよく飛び出す様子を想像させる。

●マジック候補12:「本番」
始球式イベントそのもののこと。練習風景との対比をしながら使用する。AVではアレすることを指す。

●マジック候補13:「ガチンコ」
本気であるさま、本番であることを示す。「本番」と同様に使用する。二重使いでガチンコ本番などとすることも可能。空目しやすい代表的な語句。

●マジック候補14:「アウト」

野球で攻撃側プレイヤーがプレイから除かれること。始球式では大概アウトの感じでプレーが終わるので、いつ使っても問題ない。週刊誌とかで「アウト」と書いてあると何となくスゴそうな気がする。

●マジック候補15:「落ちん」
下方向に変化させようとした投球が、想定よりも変化しなかった状況。単独では使用する局面が少ないが、上述のスプリットと絡める、もしくは「おちんおちん」と二重使いすると効果的。

●マジック候補16:「珍」
珍しい様子。野球界においては「珍プレー」という用語で、エラーやミスを採り上げることが定番化している。内野5人守備など特殊な守備体形においては「珍ポジション」などのフレーズとして組み込むことも可能。

●マジック候補17:「バック」
守備陣のこと。始球式でも一応守備陣はいるので、いつでも使用できる。背中を向けた体勢でのアレを指すこともある。

●マジック候補18:「成功」
狙いどおりに上手くいくこと。投球がキャッチャーに届く、イベントを無事にこなすなどの場合に使える。要するにいつでも使える。字面には何もないが、声に出して読むと空耳を喚起する。

さすが野球、いっぱいあるな!

なるべく全部盛り込むぞ!

下ネタの品格 文春文庫 / 文藝春秋編集部 【文庫】

価格:616円
(2014/9/16 12:38時点)
感想(0件)




これを8時間くらい考えた3連休というのも本当に無駄の極みで残念なかぎりですが、まぁそれだけ頑張ればいいでしょう。あとはここに特殊な状況…たとえば投げたあと「アァン」と叫んだこととかを盛り込んでバリエーションをつけていけばOK。「G」とか「C」などの球団略称もカードによっては使えそうですね。

「考えもしなかった」という悔しさはポロリ取りこぼした感じがしてイラだちますが、「考えたけど思いつかなかった」なら実力不足ということで納得です。これを全部盛り込んでおけば、今後どんな始球式見出しが来てもショックを受けることはなくなるでしょう。僕はもう十分考えたあとですから。ポロリショックの再来、何とか避けられそうですね。

↓ということで、マジックワードをてんこ盛りにした始球式用見出しの最終形サンプルはこうなりました!
<記事本編用ロングバージョン見出しサンプル>
ポロリ回避!下半身不安の大開脚ガチンコ本番ピッチはノーコン ドームならピュッと胸元キワどいスプリットなのに「アァン」無念!ミニスカ衣装でノーバン成功もタマがおちんおちんでSゾーンは攻め切れず!バット振り回しパコーンと打っちゃう珍プレイでH寸前も珍ポジションバックの援助でギリギリアウト!泉ピン子始球式【交流戦S×E】

<トピックス用20文字見出しサンプル>

ポロリ回避ノーバン成功もH寸前 泉ピン子

<記事本文サンプル>
女優の泉ピン子が15日、神宮球場で開催された日本生命セ・パ交流戦「ヤクルト×楽天」戦で始球式を行なった。大胆なミニスカ衣装で観衆を喜ばせた泉は、大きく足を振り上げる豪快なフォームで捕手までノーバウンドで届くナイスピッチを披露。打者の胸元を鋭くえぐるメジャー級の投球を見せた。

「マーくんに教わったスプリット投げてみたの」と秘話を明かす泉は、「指2本で挟むでしょ、投げるときにボールをポロリと落としちゃいそうで不安だったの」「足腰も弱ってきてるし」「練習ではストライクゾーンに決まってたんだけどね」と語り、ストライク投球とはならなかったことに不満の様子。投球直後には「アァン」と大きなため息を漏らした。しきりに風の影響を挙げながら、室内練習場と同様に屋根のあるドーム球場ならストライク投球だったと何度も強調していた。

しかし、珍しい事態となったのは投球後のことだった。ガチンコ真剣勝負という意識で打席に立った楽天の1番打者・松井は、始球式にもかかわらずフルスイング。内角に外れたスプリットを捕らえると、あわやヒットという打球で泉を慌てさせた。外野手も含め、あらかじめ内野に集合していたヤクルト守備陣の好判断で事なきを得たが、泉も驚きの結末となったようだ。

ふぅー、話はムチャクチャだけど、これ以上に盛った見出しは来ないだろう!

何とか「H」だけは盛り込みたいから、打たなかった場合は「H許さず」を投入しよう!

ぼくのポロリン

価格:1,188円
(2014/9/16 12:41時点)
感想(0件)




ノーバン、ポロリ、Hの三種の神器があればどんな始球式も誤クリック必至!