クロアチアの威を借りる日本でいきます!
「5位だな…」そう思いながら2022年ワールドカップでのサッカー日本代表の締めくくりをしました。18日に行なわれた3位決定戦クロアチアVSモロッコ戦で、日本と壮絶な120分の戦いを演じたクロアチアが2-1で勝利し、3位となりました。PK戦での決着は引き分け扱いになることを勘案すると、3位のクロアチアに準々決勝で引き分けたブラジルが4位、ベスト16で引き分けた日本が5位、このようにイメージすることは十分に可能であろうと思います(※前向き)。
日本は不運にも小石につまずいたのではなく、しっかりとした壁に跳ね返されたのだと思うと、気分もグッとよくなってくるというもの。思えば前回大会も最終的に3位になったベルギーを2-0とリードしながらの逆転負けでしたので、これはもう限りなく4位とか5位であったであろうと(※前向き)。2大会連続で4位とか5位とかだったことは間違いないと確信は深まるばかりです(※超前向き)。ベスト8のチカラはすでに十分にあるという認識のもと、少しの巡り合わせと幸運をつかめるよう、変わらぬ努力をしていくことが大切だなと、やる気がみなぎる終わりとなったのは大きな収穫でした。
そして、もしも悲願のベスト8に至ったときにも「夢が叶った」と呆けるのではなく「ここさえ越えればベスト4くらいまでは一気にいけても不思議はない」と思いながらその先に向かえるマインドを2大会かけてじっくりと醸成できたなと思います。大会に向かう前は森保ジャパンへの悲観論と組み合わせ抽選での悲観論のダブルパンチで薄暗い感じの始まりでしたが、夜明けが見えた、そう思います。未来は明るい、そう確信することができました。全然負けてない。勝ってないだけで負けてない。気持ちのよい幕引きです。
↓クロアチアさん、3位おめでとうございます!3位ありがとうございます!
結果的には隣のグループから3位とベスト4進出の国(※モロッコより上の気持ちなので4位とは呼ばない)が出る厳しい組み合わせでした!
「隣が死の組」でした!
迎えた3位決定戦。心は完全にクロアチア寄りです。「威を借りる」の気持ちはもちろんありつつも、やはりここまでの勝ち上がり方が非常に共感を抱かせるものでした。粘り強く、我慢強く、決して諦めない。各ポジションにいる個々の選手がワールドクラスであったりするという違いはありつつも、日本も同じようなマインドで戦うチームでしたし、PK戦で敗れはしたものの尊敬できる同類だなと感じていたところ。
特に準々決勝のブラジル戦は今大会のベストゲームに挙げたいような名試合でした。僕もクチでは「粘り強く、我慢強く、決して諦めない」を掲げてはいますが、延長戦でブラジルのネイマールさんが超絶技巧のゴールを決めたときには、さすがに決まったと思いました。ブラジルが勝った、クロアチアが負けた、そう思いました。クロアチアの冒険もここまでだと。
それがどうでしょう。延長後半、試合終了が近づくなかでクロアチアは猛然と攻勢を強め、ついには同点ゴールをもぎ取りました。ブラジル選手の足に当たってコースが変わるという、ある意味で偶発的なゴールではありましたが、そこまでにじり寄れる粘り強さというのは、永遠に見習いたいと思わされるものでした。
強固な壁を叩いて叩いて叩いて最後にネイマールさんがこじ開けたあの流れは、少年漫画の決着のような「ここで終わるのが潮時」「もう終わってもいい」「むしろ終わるべき」というムードを世界に広げたはずなのに、それになお抗っていける不屈の闘志。勝っても負けてもこういう姿を見たいし、なるほどこれならPK戦となっても縮こまることなどないわけだと納得です。この強さがあってのあのPK戦なのだと改めて思いました。
PK戦での勝利後、失意のブラジルからあえて離れて歓喜の輪を作る姿勢や、ネイマールさんを慰めに向かうモドリッチさんの親愛の姿勢、ペリシッチさんの子どもがピッチに乱入してネイマールさんを慰め、それにネイマールさんもハグで答えるというルールでは縛れないつながりのようなものも含めて、「スポーツは残酷で、美しくて、素晴らしい」と思える宝物のような試合でした。
↓芸術的なゴールを喰らっても粘り強く反撃する強さに敬服!
↓両方がちょっとずつ運営から怒られそうだけれど、それを上回る美しさが残るシーン!
↓こういう見苦しいツイートをする輩にはなりたくないものですね!
そのような僕の個人的肩入れを反映するかのように、クロアチアは幸先のいい滑り出しを見せます。前半7分、フリーキックを得たクロアチアはゴール前に入れそうな雰囲気を醸し出しつつ、左サイドにスルッと逃げていったペリシッチさんへ浮き球のパスを送ります。ペリシッチさんはこれを反転しながら中央に送ると、残っていたグヴァルディオルさんがヘッドでズドン。ここぞで使おうと思っていたであろうデザインプレーを「最後だから大放出」でもするかのように繰り出しました。今大会のクロアチアを象徴する選手であるグヴァルディオルさんが決めたことも含めて、有終の美にふさわしい先制点でした。
↓してやったりの先制点!
しかし、快進撃のモロッコもタダで引っ込むようなチームではありません。こちらはこちらで「大会直前にハリルホジッチ監督を追い出した」という共感要素満点のチーム。「ですよねー!」「わかる!」「正解!」「感じ悪いもんな!」「基本失礼だし!」「話盛ってばっかりだし!」「絶対正解!」「誰が呼んだんだよ!」「もう呼ぶなよな!」「いないほうが強い!」「圧倒的正解!」「3年も我慢してエライ!」「ウチも4年我慢してエラかった!」「お互い正解!」と焼き鳥でもつまみながら談笑したいようなお相手です。
ポルトガルとの準々決勝、天まで届くような豪快なヘッドでC.ロナウドさんの夢を砕いた試合は素晴らしかった。そうじゃない結果を希望していたのが正直なところですが、納得するしかない戦いぶりでした。グループステージでのクロアチア戦はスコアレスドローでしたが、大会のなかでさらなる飛躍を見せたモロッコは、6試合前のモロッコと同じではありません。
クロアチアに先制を許したあとの再開直後、サイドでファウルを受け、モロッコはフリーキックを獲得します。すると、ゴール前にあげたボールに対してクロアチアの選手のクリアが不十分となり、むしろ後ろに逸らして絶妙なパスでも送るような格好となってしまいます。これに詰めてモロッコがすぐさま同点に!この展開にはABEMAの前の僕もガッツポーズです。「よし!」「PKいけそう!」「PK見たい!」「むしろPKだけの大会とか見たい!」「リバコビッチとボノのPK対決!」と120分後の未来に向かってガンガングングンズイズイ盛り上がっていきます。
↓「クロアチアがヘッドで逸らして2得点」といった感じの同点弾!
連戦の疲労と、優勝はもうナイという若干の失意と、最後だからドーンといってみよう精神と、いろいろなものが混ざり合い、若干緩めの攻撃的な試合を演じる両チーム。3位決定戦らしい試合ではありますが、さりとて馬鹿試合にはならない程度に守りが固い。ときおりチャンスはあるものの、ここぞで両GKが立ちはだかり勝ち越しは許しません。
「このまま120分いってくれ…」と祈る僕ですが、残念ながらその夢は砕かれました。前半終了間際の42分、波状攻撃を見せたクロアチアは、左サイドで待ち構えていたオルシッチさんがダイレクトで狙うと、絶妙にコントロールされたボールはモロッコGKボノさんの手をかすめながらポストに当たってゴールへ。派手さはないものの美しさでは今大会指折りと言ってもいいスーパーゴールで、クロアチアが勝ち越しました。
↓ブラジルとのPK戦でも上手かったオルシッチさんのコントロールショット!
そこからは急に宗旨替えをして「モロッコ頑張れ!」と応援するも(※日本人らしい手のひらクルクル)、クロアチアGKリバコビッチさんの素晴らしいセーブや、セルフジャッジの通りにファウルを取ってもらえないことに対するモロッコ側の苛立ちなどで、モロッコの攻勢は実りません。
確かに、VARでねちっこく見ればお互いにPKになりそうな場面もありましたが、まぁあのスーパーゴールのあとでは「スッキリしたゴールで決着をつけなさい」とサッカーの神様も言うでしょうし、地元の神様も「まぁ…そうですかね…」と渋々応じるだろうと思います。最後のほうはモロッコはクロアチアとではなく審判と戦っていたような感じで、納得の敗者という振る舞いでした。ワンプレーごとにみんなで主審に詰め寄っていたら、勝てるものも勝てなくなるというものです。
そんなこんなで最後のPK戦祭りという希望は叶いませんでしたが、クロアチアが有終の美を飾る3位となり、日本代表の戦いにも有終の美が加わりました。今大会のハイライトのなかには3位クロアチアのストーリーを追う過程で日本代表が泣いている姿も残るでしょうし、クロアチアの人たちの心には「苦しい試合だった」という想いとともに日本の戦いぶりが刻まれたことでしょう。日本側の記憶にも、昔々の対戦のときのダボル・シュケルさんのゴールが刻まれているように、覚えていてもらえる試合だったのではないかと思います。ぜひ機会があれば日本にも来ていただいて、キリンPKチャレンジカップとかで戦えたらいいなと思います。試合もやれたらやりますが、PK戦が面白かったんで、そっちメインでお手合わせ願えたら嬉しいです!
↓日本代表がベスト16に進むと「4分の3」で3位にあたって敗退しているという不思議な不運を感じます!
日本に勝つとノッていけるんですかね!
「ベスト16が日本相手だとちょっとラクなので上位まで勝ち上がれる説」は却下でお願いします!
残すは決勝のみ!個人的にはメッシさんの有終の美(優勝)を見たいです!
ロシア大会からモドリッチが贔屓です。
決勝はフランスの感染症者続出とFIFAのメッシを最後優勝でWCから送り出す、という思惑でCWCの鹿島vsレアル戦のようになるんじゃないかと思ってます。
どんなに高度な技術を導入しても判断するのは審判ですしね。
メッシがクリロナのように終わる絵をちょっと見てみたいんですが