08:00
キレッキレの座長さんが大活躍でした!

頑張った自分を褒めるよりも、頑張る前からご褒美を置いておく…そんな気持ちでこの日に向かってきた5月。多忙に多忙を重ね、SNSでも無口な人になりがちでしたが、ようやくお待ちかねの日にたどり着きました。ファンタジー・オン・アイス2023in幕張、羽生結弦氏が”座長”として牽引するツアーの幕張公演3日目に僕も参加してまいりました。

事前情報は一部報道ステーションのガン見くらいで堪え、花嫁のウェディングドレスのように純白の心で臨む公演は、朝起きた瞬間から夢のなかにいるよう。5月の暖かさで心も服装も軽やかになり、足取りも弾みます。胸にPrologueと書いてある私服の白Tを着込んでいざいざ幕張へ迎えば、道中ではいたるところでGIFTと書いてあるトートバッグやPrologueと書いてあるパーカーを見かけます。お仲間が各地から集まってきている気配を感じて、テンションもぐんぐん高まっていきます。今日を楽しむために生きてきた、そんな気持ちです!

↓やってまいりました太陽生命Presentsファンタジー・オン・アイス2023in幕張!
P5280131


現地では多くのお仲間が集い、グッズやパンフレットの購入、記念撮影、私物の交換などに勤しんでいます。YouTuber的な人なのか、手持ちのジンバルカメラでレポートみたいなことをしている人も。そして、国外からの遠征組のような人たちの姿もチラホラ。にぎわっていて実に楽しい。僕も早速そのなかに加わりましてピョンピョンしながら(※ウキウキしてヘンな感じになっている)入場口へと向かいます。

入場後はまずは記念撮影から。青く光を落としたリンクと、星空のように輝くステージをさまざまな角度から写真におさめてこの日の記念とします。今回は寝坊せずに比較的早い時間に入場できたので、記念撮影もじっくり行なうことができました。いやー、夜中の4時に「コケコッコー!コケコッコー!コケコッコー!」の3回鳴きを繰り返す目覚まし時計をお鳴らしあそばした近所の誰かに感謝したいですね。早起きは三文の徳なのです。ただ、もう十分に徳は得ましたので、今後は永久に鳴らさなくて大丈夫です!

↓このリンクで今から夢が描かれる!
P5280141


↓ステージはこんな感じでした!
P5280202


↓本公演の冠スポンサーをつとめてくれた太陽生命さん、ありがとうございます!
P5280158

太陽のような生命体を見守ることで元気!長生き!不老不死!になるということですね!(※不老不死とは言ってない)

まったくその通りだと思います!(※不老不死にはならない)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

GIFT [ 羽生 結弦 ]
価格:3,300円(税込、送料無料) (2023/5/29時点)



迎えた公演オープニング。今回は久々に声出しも可能ということで、オープニングから盛り上がる観衆たち。おなじみの曲に合わせて世界のスケーターが登場してくると、グッと高まるものがあります。ただ、そのなかでもやはり羽生氏が満を持して登場したときにはドーンと大きな歓声が沸き上がりました。僕も平日に積もった心の沈殿物を燃料に、開幕から熱く「ゆづー!ゆづー!」と叫びます(※声援では羽生氏とは言わない/さすがに違和感があると思うので)。隣の席に座っていた方から「自分、そういう感じなんか」と若干チラ見された気もしますが、気にされる筋合いなどありません。スターが登場したので名前を呼んだだけです。ノープロブレムwithラブ。おかしなことはひとつもないはずです。

羽生氏は挨拶代わりにズバッと4回転トゥループを跳ぶと、世界のスケーターをリードしてオープニングの群舞へ。スタンドを指差して「高まれ」と合図を送り、心臓をズンズンと揺らして「高鳴れ」とサインを送ります。会場の隅から隅まで盛り上げていく様子はプロとしてさらに板についたもの。その心臓ズンズンから福原みほさんの「ライジング・ハート」につなげる流れもいい感じです。なるほど、ハートをライジングさせろ、ということでしたか。

すると、ここで新鮮な演出が。アーティストがパフォーマンスをするステージが一部分割され、小島のようになってリンク中央へと動き出しました。通常の固定ステージだと、スケーターが反対側のショートサイドに行ったときにどうしても距離感が生まれますが、この形式であればアーティストをリンクの中心に置いて演技を作ることもできてよさげです。アーティストの周囲をスケーターがグルグル周回するのも演出としてアリですね。

その後の群舞では三原舞依さんと荒川静香さんを中心に花より団子みたいな状態を作ってキャッキャしたり(※羽生氏も荒川さんへのハイタッチで参加)、ペアを作って一緒に滑ったり(※羽生氏はハビゆづで肩を組んで滑る)、歌に合わせてダンスを楽しんだり(※観衆も自然発生的に一緒に踊る)と大活躍の羽生氏。例年よりも参加スケーターが少ないこともあって、お役目がたくさんあるのは嬉しい限り。「少数精鋭」もスッキリしていいものです。



前半の第1部。今回新たに加わったAiRY JAPAN with BLUE TOKYOさんの空中技にハラハラドキドキを楽しんだり、織田信成さんが映画「SING」をイメージしたという「I’m still standing」に沸いたり(※ゴリラのジョニーのTシャツ&皮ジャンの代わりに皮パン風衣装を着用/映画を見た人向けの説明)、夏川りみさんと三原舞依さんのコラボレーションによる「花」で「花ポーズ」を一緒に踊ってみたりとにぎわいを楽しみつつも、しっとりと沁みるような演目に心を委ねていく時間です。

後半の第2部では、まず今年でプロスケーターの活動を終えるというジョニー・ウィアーさんの演技を堪能します。「月の光」に乗せて白鳥のような衣装で魅せる唯一無二の世界。年齢による体力の低下は誰にでもあるのだとしても、「スタイル」というのは不滅のものだなと改めて思うような演技です。ほかにはない個性、自分だからこそ描ける世界、それがあればこのスポーツは決して10代の選手たちだけのものにはならない。そのことをずっと示しつづけてくれたことへの感謝と、お疲れ様でしたの思いを込めて、万感の「ジョニーありがとう!」を大きな声で送らせていただきました。もっとも、まだツアー後半のリセール販売などに挑む所存ではあるので、また別の場所で「ありがとう!」と叫んでいるかもしれませんが。まぁ、ありがとうは何回言ってもいいということにしましょう。

そして、「やられた!」と思ったのが三原舞依さんの「Shaki It Off」。X-GIRLのロゴが見えるヘソ出しTシャツ風の衣装(※というかそのもの)をまとって、ハジけた演技をいきなりぶっこんできました。「プ、プリンセスが急に大人っぽくなってしまわれた…」とじいやの気持ちでドキドキしながら見守ると、「もっとハジけなさい!」とでも言わんばかりの指差しコネクトや腰くねらせで、じいやのハートをキュンキュンさせてきます。歌に合わせて得意の連続ジャンプを盛り込んだり、「Shaki It Off」を連呼する部分を長いツイズルで表現するなど、技術と表現の組み合わせも実にお見事でした。毎回可愛さの上限を突破してくる舞依さんですが、これはオジサンを一撃で萌え殺す演技ですね…。録画しておいてよかった…。あとでリピートして萌え死のう…(※しばらくすると甦る)。

あえてひとつ難点を挙げるなら、この曲も映画「SING」の重要な場面で使われている曲であること。劇中で使われた場面は「平凡な主婦」という役割に自分を押しとどめていたキャラクターが自分の殻を破ってハジけまくるという場面だったのですが、今回の舞依さんのハジけっぷりと映画とが僕には完全に重なって見えました。新しい自分が解放されているやん!ロジータやん!と(※映画を見た人向け感想)。別に映画由来の演技というわけではないのでしょうが、あまりに映画とズバッと重なっているので、これでは第1部の織田信成さんの演目を食ってしまいかねないじゃないですか。いっそ「わ、わ、私もSING由来です!」「偶然バッチリハマったわけではないです!」「ですです!」という話にするのもアリかなと思いました。

その後も、ファンタジー・オン・アイスでは恒例となったロープで宙づりになるフライングの演目や、パパダキス/シゼロン組の机を使ったムーディーな演技を堪能。パパシゼ組の演技では衣装や振り付けも含めて「大人」の雰囲気にドキドキしつつ、「パパダキスさんが机を押せない!机がそこそこ重い!」という別のドキドキも味わったりして、とても印象に残る演目となりました。これでもし机が現地調達のシステムだったりすると、各公演地を巡るごとに「今日は押せるか!?大丈夫か!?」「誰だ!天然木の一枚板の重厚な机を持ってきたバカは!」「キャスター付きの机はそれはそれでダメだから!」というさらなるドキドキも味わえそうで、今後の机の行方にも注目だなと思いました。ま、さすがに机は持って移動するのでしょうが…。

さぁ、楽しい公演もいよいよ最終盤。リンクには大トリをつとめる羽生氏が登場してきました。今回はDA PUMPのISSAさん&KIMIさんとのコラボでヒット曲「if…」を演じるとのこと。すると演技冒頭でいきなり驚きが。なかなか照明がつかず暗闇のなかでアップをつづけているなーとばかり思っていたら、トゥアラビアンからキャメルスピンに入ったところでいきなり照明がつき「スピンしている状態」から演技がスタートしました。演技は静止状態から始める必要などなかったのです。プロっぽくて新鮮な入りです。

羽生氏は自分の身体から歌声と音楽を鳴らすように、ひとつひとつのフレーズや音にシンクロした振り付けで「if…」を演じていきますが、曲がサビに入ったところでさらなる驚きが。この曲ではメインボーカルのISSAさんとラップのKIMIさんがサビの部分でそれぞれのパートを同時に歌うのですが、羽生氏はひとりでその両方にシンクロしているではありませんか。「そのオッオッとかの叫びにも音ハメするの!?」「何かがドゥクドゥク鳴ったらそれに合わせて身体がドゥクドゥク動いた」「クチと同じ速さで全身が動いてる」と感心するやら呆けるやら。曲終盤のラップパートでラップ全部に振り付けをあててきた段階では、ただただ「すごいすごいすごい」と唸るばかりで感想のスピードさえ追いつかなくなりました。

演技中盤でみせた片足をあげたまま背中をのけ反らせてゆったりとバックする妙技や、演技の最後を飾った前後に開脚して一瞬でリンクに伏せる美技など、新鮮な表現もふんだんに盛り込まれたこの演目。DA PUMPさんはツアー前半だけの参加ということで、この演技は6公演6回しか披露されないことになる見込みのものですが、ツアー後そのまま眠らせてしまうのはもったいない新境地だったと思います。ジャンピングスタオベものでした(※危険なので跳んではいけないぞ)。演技終わりから舞台裏に引っ込むまで自分の歓声が止まらず、「すごーい!すごーい!ゆづすごーい!すごーい!ウォォォォ!ヒューーーー!ゆづー!ゆづー!ぬいだー!ありがとー!」と、文字起こしするとヤベー感じの声援になってしまったのも、致し方ないことだったと思いますよね。もはや隣の方のガン見など気にしている場合ではないのです!


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

if... [ DA PUMP ]
価格:1,218円(税込、送料無料) (2023/5/29時点)



そして感動のフィナーレへ。ステージがスーッとリンク中央まで動くと、スケーターたちが揃いの衣装で登場し、場内にはヒット曲「U.S.A」が。会場全体でカモンベイビーアメリカのダンスをして盛り上がります。世界のスケーターたちは急にアメリカ全振りの会場を見てキョトンだったかもしれませんが、この盛り上がりを見たら「きっと何かあるんだな!わかんないけど!」と納得するしかないでしょう。やがて衣装を早着替えした羽生氏も合流し、特殊効果の火花を舞い散らせながらショーは締めくくられました。楽しさ満点、素晴らしい夢でした!

ショーを終え、あとは演者と観衆とが互いに労いながら見送るお別れの時間。恒例のジャンプ大会では羽生氏が座長としての在り様を示すかのように「4T-3A-1Eu-3S-1Eu-3Lo」なる異次元のチャレンジを披露しました。「そりゃ、つなげようと思えばつながるのだろうが…」と呆けるばかりの軽やかさと美しさ。6つもつなげておいて、それでも最後のステップアウトがちょっと悔しそうなのですから、恐れ入ります。限界を超えていく心意気、新しいものに挑戦する意欲、メンバーもこれに刺激されないわけにはいかないことでしょう。(※ということで、ランビエール先生のチャレンジもお待ちしております!)

そしてもうひとつ座長が動きます。ペンギン走りでトコトコと向かったのはジョニー・ウィアーさんのところ。座長は遠慮気味に尻込みするジョニーさんを押して、観衆の前に立たせました。手を振り、感謝の気持ちを交換し、整列するスケーターたちのもとに戻ってきたジョニーさんですが、座長はハグしながらそれを押し返します。まだです、もっとです、スケーターたちの先頭に立って場内を周回してください、と。満員の会場を周回するジョニーの顔は泣きそうで、嬉しそうで、とてもエモーショナルでした。

自分のキャリアにピリオドを打とうとするとき、自分に憧れ自分をリスペクトした演目まで作ったような後輩が、競技の歴史に残るレジェンドとなってなお、自分を精一杯送り出そうと尽くしてくれている。自分自身もキャリアの一部としてずっと関わってきたショーが、一層華やかで一層にぎやかなお祭りとなり、それを花道として捧げてくれている。何というか、自分の歩みが盛大な祝福を受けているような気分になるのではないかなと思いました。すべてに満足しているかはジョニーの胸の内次第ですが、これはこれで悪くないのではないかと思います。こんなにたくさんの人に「ありがとう!」で送られるピリオドがあるのなら、きっといい道を歩んできたはずです。喜んでもらえていたら嬉しいなと思います。観衆としても、この場に立ち会えたことの価値をさらに高めてもらったような気持ちになりました。改めまして、\ありがとうございました!/

さぁ、ここでもらった元気で平日を乗り切り、次なる楽しみへと向かっていきたいもの。フィナーレの腹出し衣装もじっくりと堪能したいですし、ツアー後半の新演目もリアルで体験したいし、ローカルグルメを楽しんだりもしたい。先立つチケットを何とか手に入れて、最後の最後の大団円を目指したいと思います。リセールでの粘りにはあまり自信がありませんが、神タイミングが訪れるよう祈りましょう。まだまだ諦めずに楽しんでいきますよ!

↓終演後、記念撮影用に照明を変更してくれました!
P5280207

この夜の夢は虹色!

夢のつづきをまた見られますように!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ファンタジー・オン・アイス2022
価格:2,200円(税込、送料別) (2023/5/29時点)



「もしも券が買えたなら 迷わず飛んでいくさ」の心で可能性を追いかけます!