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2023年11月13日08:00
初の単年度黒字化が見えてまいりました!
最近、妙に競馬の話が多いなと思われている方がいるかもしれませんが、実は今年、僕のなかで競馬熱が盛り上がってきております。というのも、競馬人生で初めて「単年度黒字」というものが見えてきたのです。胴元の取り分を勘案すれば、賭け金の75%も取り戻せば十分に勝ちと言える不平等ギャンブルにおいて、賭け金を上回るお金が取り戻せそうだぞという希望の光。これがスタートアップ企業なら「そろそろ上場して投資家から金をむしって逃げよう」と鼻息荒くするところですが、僕もまさにその状態。まるで馬のように鼻息を荒くしています。
ついに先日の天皇賞・秋での勝利により、いよいよ賭け金よりも払い戻しの方が多いという黒字状態に到達。ネット投票の履歴が残るClubJRAネットでの集計を見れば「的中率78%、回収率115%」という夢の数字が記録されています。「このサイトのグラフは、回収率が100%を超えると赤色になるんじゃよ…」と馬の長老様から噂話としては聞いていた、あの赤色グラフが、ついに自分の集計に登場したのです(※なお現地参加分は記録されていないのでノーカウントだが、こちらも勝った記憶しかないので勝っているはず)。現在賭け金を回収金が2880円上回っており、「よし!あとは1円も賭けない!」と決断すれば、ついに僕は、長年の宿敵でありライバルであったJRAに勝利することができるのです!(※みみっちい賭け方をしていることを割り出してはいけない)
だが、しかし、シーズン最終戦付近を休んで首位打者を取ろうとする浅ましい野球選手のようなことをして、本当に勝ったと言えるのでしょうか。否、断じて否。普段よりたくさん買う必要はないけれども、GIとかの普段買いそうなレースを買わずに今年度を終えたなら、それは心のどこかに「逃げ」の意識があったと言わざるを得ません。買って、勝って、年度末の有馬記念まで駆け抜けて、そこで有終の美を飾ってこそ、真の勝利と言えるというもの(※ホープフルステークスって何でしたっけ?)。そもそも回収率100%を超えさえすればいいという話であれば、どこかで複勝1.1倍でも買って勝って寝ていれば済む話。全力で楽しんだ末に手にした勝利でなければ、真に自分に対して誇ることはできないでしょう。黒字化を誇るためにも、真剣に、本気で、残りのレースにも取り組む所存なのであります。
↓ということで、今週はGIエリザベス女王杯に挑戦しました!
本日の #京都競馬場 では、日本とイギリスの国旗が掲揚されています。
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) November 12, 2023
#エリザベス女王杯 pic.twitter.com/7fuVzJlze5
事前の見立てとしては、1枠1番で単勝1番人気のブレイディヴェーグと、4枠7番で単勝2番人気のジェラルディーナが実力上位であろうと見ていました。ブレイディヴェーグは前走ローズSの内容と、一緒に走ったメンバーの秋華賞での結果を見れば、もし秋華賞に出ていればリバティアイランドの2着・3着は十分にあったと判断しました。そしてジェラルディーナは昨年のこのレースの覇者であり、非常にレベルが高いレースだったなとあとから改めて思った宝塚記念で4着するなど今年も十分なチカラを示しています。この2頭を軸に、牝馬三冠レースでいずれも好走したハーパーが次点、府中牝馬Sで好走したルージュエヴァイユ、ディヴィーナが内のいいところに入ったのでコチラも有力と見て、このあたりで決まるだろうと踏みました。
「もう面倒だし、この5頭でワイドボックス10点買うか…」という考えも一瞬よぎったものの、やはり真剣に予想をしてこそ真の勝利はあると思い直し、実力上位の2頭からどちらを取るか、それを最後の最後まで思案したのです。そして、最後は実力未知数の新鋭よりも実績十分なGI馬ジェラルディーナを安定軸として取ったわけですが、そのとき僕は今季何度も救われ、何度も思い知らされてきた大事なことを検討に入れ忘れていました。1枠1番ブレイディヴェーグの鞍上はウマ娘CMのタップダンスでもおなじみのルメールさんだった。何故2頭で迷ったのにルメールさんのほうを買わなかったのか。何故最初に「ルメール」のあたりにグリグリッと二重丸を書かなかったのか。その反省をするのはレース開始からわずか数秒後だったのです…。
↓人生初の単年度黒字化へ向けて大負けだけは避けたいエリザベス女王杯のスタートです!
ゲートが開いて一斉に馬が走り出すその瞬間、何と軸として指名した4枠7番ジェラルディーナは立ち上がってフェラーリのマークみたいなポーズになりました。痛恨の出遅れ。「後方から競馬ができないわけではない」ものの、無意味に出遅れて得になる要素などありません。いきなり2馬身分くらい損をしました。
そんなジェラルディーナをしり目に、各馬は1コーナーへ向けてポジション争いを演じています。ハナをうかがうのは9番のアートハウス。実力はあるものの最後のキレで分が悪いところから、先行策での粘り込みを狙っている模様。それに4番ローゼライトがつづいて逃げる様相です。その2頭を行かせつつ前目につけたのが3番ハーパー。1番のブレイディヴェーグも若干伸び上がり気味のスタートで、いきなり内にヨレるなどモタつきますが、ひとつ外にいる2番ルージュエヴァイユが抑え気味であるところを見て、ルメール騎手がスッと前に出していきました。これで1コーナー手前で有力馬ハーパーの後ろにポジションを取り、非常に走りやすい態勢を築きました。
その頃僕の軸馬であるジェラルディーナは、最後方あたりからムーア騎手が少し押して、前へと進出を計っています。1コーナーに掛かる前に何とか中団までは押し上げたものの、馬がクチをパカーッとあけて若干フェラーリみたいなポーズで走っています。うーむ、あまりいい感じの走りではありません。外枠から押し上げていったマリアエレーナの後ろにつけながら外・外とまわる格好となり、あまりいいポジションにも入れませんでしたが、まぁスタートがアレでは仕方ありません。
1000メートルの通過は61秒1とややゆったり目のペース。逃げた馬から後続集団までは5馬身ほど開いていますので、有力馬たちはさらにゆったりとしたペースで走っている模様。となると、早めに前に進出して、いい位置取りから仕掛けていかないと、最後の直線だけで後方から差し切るのは難しそうです。そのあたりは各騎手とも先刻承知か、向こう正面の直線終わりではグッとペースが上がり3コーナーへとなだれ込んでいきます。内ではハーパー、ブレイディヴェーグ、ルージュエヴァイユの3頭がラインでも形成するように連れて上がっていきます。僕の軸馬ジェラルディーナはマリアエレーナの脚色が悪いと見たか(※レース後騎手が下馬/故障か)、後ろにつくのは止めて外をまわしてきました。距離としては損ですが、前に上がっていかなければ勝負にならないので致し方ないところ。
直線に入ると、ラインを形成していたハーパー・ブレイディヴェーグ・ルージュエヴァイユの3頭は、右回りはあまり得意でないのかハーパーが勝手に外へと流れていき、まるで「どうぞ」とでも言わんばかりにブレイディヴェーグの進路を開けます。そこをブレイディヴェーグが悠々と加速すると、後ろにつけていたルージュエヴァイユも何の引っ掛かりもなくそのまま伸びていきます。外からはジェラルディーナ、後方からは前が壁になって引っ掛かっていたライラックが伸びてきますが、内枠3頭がキレイにラインを組んで経済コースを回ってきたぶん及びませんでした。結局、内枠3頭がそのまま上位で入線。内枠有利、騎手重要、何度目かとなる大反省をしつつ「迷うなかにルメール騎手がいたらもう迷うな!ルメールを買え!」「ルメールが選んだ馬にルメールが乗るんだからルメールを買え!」「馬を選ぶな!ルメールを買え!馬はルメールが選んでいる!」ということを改めて確認するレースとなったのでした。
↓スタート直後に一声上げていい位置を取ったルメール騎手の勝負勘!
↓出遅れたジェラルディーナのムーア騎手のジョッキーカメラは、何と「馬の頭しか映っていない」という異例の映像に!
カメラに映る範囲と目で見える範囲は違うとは言え…!
これ、どこの何を見て走ってるのだ!?
ひたすら馬の頭がぶつかってくる感じなのですが…!
と、ここまでの書きっぷりを見ると「負けたな?」という印象かもしれませんが、若干の優柔不断さもあって軸はジェラルディーナと言いつつブレイディヴェーグからの馬券も若干買っておりまして、ほぼ賭け金元返しとなる1500円購入1390円戻しの微負けで踏み留まることができました。迷った2頭のうちルメールさんの乗っている方を選んでおけば微プラスで終えられる展開、面倒臭さが勝って「ワイドボックスで買っちゃえ」をやっていれば賭け金倍増の快勝の展開だっただけに惜しい部分もありますが、まぁ、それもまた競馬。判断ミスも大負けには至らず、またひとつ「単年度黒字」へと近づくレースとなりました。
今回の判断ミスを踏まえて「本当にルメールさんを買えば勝てるのか?」を確認しましたところ、今年のGIレースでルメールさんの騎乗機会は14レースあり、何とそのうちの11レースでルメールさんは馬券に絡む騎乗(5勝、2着2回、3着4回)を見せていました。残りの3レースも、4着が1回と、人気薄の馬に騎乗したフェブラリーステークス、そしてスキルヴィングに騎乗した日本ダービーということで、「迷う馬にルメールさんが乗っている場合、よほどのことがない限り、ほぼ来る」ということが実績として示されていました。何も見ないでルメールさんの馬を複勝で買っていれば勝てる、競馬とは簡単なことだったのです。何だかこれなら、残りのレースも大負けせず生き残れそうな気がしてきますよね。負けさえしなければいいのであれば「ルメールの複勝」、これで大丈夫。まぁ、それが楽しいかどうかと言われると、楽しくはないかもしれませんが……。
はたして、今年度の終わり、夢の黒字化は達成されるのか。
それともギャンブラーにありがちな「勝っている分を全部賭けて、結果負けて終わる」になるのか。
露わになる自分自身の本性を楽しみに、予想に励んでいきたいと思います。
今後の予想が「ここはルメール騎手が騎乗の●●を複勝でドーンと」みたいになり始めたら、「勝ちたいんだな」と思っていただければと思います!
今後の予想が「ここはルメール騎手が騎乗の●●を複勝でドーンと」みたいになり始めたら、「勝ちたいんだな」と思っていただければと思います!
↓リバティアイランドのいる秋華賞には向かわずにコチラを勝つ、は陣営含めていい判断でした!
周辺事情を含めて、最後にルメールさんが選んだという結果だけを見ればOK!
「ルメールさんより競馬詳しい」者だけが自分で予想しなさい!
楽しくなくても、それで勝てる!
3番人気馬×ルメール騎手のレースとかが大きく勝つチャンスな気がします!
「困ったときには武、岡部」を思い出しました。