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RE_PRAYツアー完走おめでとうございます!

「これがプロフィギュアスケートのシーズンなのだ…」、そんな感慨を覚える4ヶ月でした。羽生結弦氏による唯一無二のエンターテインメント、アイスストーリー2nd「RE_PRAY」ツアーが19日の横浜千秋楽公演をもって完走しました。まずは関係者の皆さま、ご協賛いただいた各社さま、そして羽生結弦さま、本当にありがとうございました。そして、ファンの皆さま本当におめでとうございました。素晴らしい時間を共に手にすることができ、心から嬉しく思います。

個人的には持ち前のチケット剛運もあり、「6分の4」の高打率で参加することができるという、充実の日々でした。さいたまでの衝撃。佐賀でのアップデートと大観光旅行。そして横浜での「最終形」。日々変化していく公演はいつも新鮮で、何度も何度も楽しめる奥深いものでした。物語と演出と演技と運営のどれもが素晴らしく、かつ快適で心が尽くされたものでした。妥協もお世辞もなく「最高でした!」と言えることが本当に誇らしい。自分は今、世界でここにしかない、世界最高のものを見ているのだと思うと、生きることへの感謝さえ沸いてきました。

11月の初演から4ヶ月。すべてを束ねる羽生氏にとっては「自分の限界に挑みながら、絶対に怪我も体調不良も起こせない」という厳しい日々だったと思います。忌憚なく言えば、競技会時代よりも遥かに厳しい日々だったと思います。五輪や世界選手権を含めて「誰かひとりがいない」ことですべてが失われる競技会はこの世に存在しません。大相撲の横綱のようなその世界のトップオブトップと誰もが認める人が不在であったとしても、試合はつづいていきます。

しかし、このツアーは、このプロスポーツは、たったひとりの不在によって立ち止まることを余儀なくされ、多くの人々の努力が結晶化することなく立ち消えていきます。その重圧を受け止め、跳ね返して、戦い抜いたこと、プロアスリートの生き様だなと思います。自分の勝利のためだけではなく、みんなの勝利のために戦うプロアスリートの在り様だったと思います。ほんの1年と少し前まで、そんな生き様が成立するとは誰も思っていなかったものをこの世に生み出した。またひとつフィギュアスケートというスポーツは進化した、そう思います。

このツアーが生み出した「プロフィギュアスケートのシーズン」という新たな世界。

冬の訪れとともに幕を開け、ときに苦戦もありながら、年をまたいで進化を重ね、やがて最後の決戦に臨む。かつてGPシリーズから五輪・世界選手権へと向かっていたときと同じ「シーズン」がここにはありました。プロフィギュアスケートにもシーズンはあったのです。約束をすることは難しいだろうと思いますし、昨日の今日で言われても…とは思われるかもしれませんが、シーズンを終えた今思うのは、どのプロスポーツでもそうであるのと同じように「来季」です。終わってしまった、寂しい、あぁ早く来季が始まらないだろうか。野球でもサッカーでもラグビーでもバスケでもそう思うのと同じ、さらなる喜びが生まれる来季への期待です。

いずれこのシーズンの動きが世界へと広がり、今季の喜びを噛み締めながら来季への期待で胸震わせる、そんな時間をたくさんの人が共有できるようになったらいいなと思います。明日がどうなるかわからないこの世のなかではありますが、羽生氏の身体と心の元気が出来得る限り長くつづくように、それを見つめる僕の元気もまたつづくように祈って「来季」の訪れを待ちたいと思います。だって、明日がどうなるかわからない世界だからこそ、明日を信じられるような、今日を生き抜いて明日を見たくなるような希望が必要だと、僕は思いますので。まずはゆっくりと羽を休めてください。そして、またお会いしましょう。RE_PRAYツアーを経てまたしても期待値が爆上がりした「来季」に出会えることを思い描いて、そんな希望を抱いて、今日を一日ずつ生きていきます!

↓ゲーム風に言えば次のナンバリング本編となる「3rd」に出会えるまで、元気に生きようと思いました!



さて、19日の「RE_PRAY」ツアー横浜千秋楽公演。僕はお茶の間ディレイビューでの参加となりましたが、2日前の鮮明な記憶と、細やかな表現まで見えるカメラ映像とが融合して、また新鮮な気持ちでこのツアーの最終形を堪能させていただきました。改めて過去の録画と見比べてみると、インサートされる映像などにもさらなるアップデートを重ねてきた様子が浮かび、カメラワークもどこをどう撮るか、より洗練された印象。映像の1画面で演出とテキストとを同時に表示するわかりやすさのための工夫も凝らされ、最終形たるにふさわしい公演です。観衆の側も何が起きるか履修済みですので、「阿修羅ちゃん」が始まる前には演技前から「それが来るとわかっている」大歓声があがるなど、公演を彩る「熱狂」もますます高まっています。翻弄されるままだった11月とはコチラも一味違うのです。

そして何より、演じる羽生氏の状態が「最終形」にふさわしいものに極まっています。習熟が生んだ余裕か、ひとつひとつの動作により濃密な表現が込められ、表情や姿勢にも多彩な変化を見せます。「MEGALOVANIA」で演じるサンズの動作などはひとつひとつがカッコイイ戦闘の決めポーズか何かのよう。スケート靴のつま先で氷を突いて連続した音を出すくだりは、まさにこのリズム・この打数だという理想的な鳴り方で、音ゲーなら「Excellent」が出そうな出来栄えです。スピンの速さ、キレ、軸の美しさ、アイスストーリーに採点はありませんが、採点すればいずれも過去を超えてきただろう演技がつづきます。

そのなかでも出色だったのが、第一部のクライマックスである「破滅への使者」。競技会相当の構成を1時間滑りつづけたあとに演じるという過酷さから、これまでの公演ではジャンプに乱れを見せてきた演目です。しかしこの日は直前の6分間練習からGOEで言えば「+6」をつけたくなるような完璧なジャンプがつづきます。歴代でも指折りと言える素晴らしい出来栄えを、練習だけでなく最後の本番でも出せるかどうか。この先、いつ出す機会があるかわからない「破滅」の真の姿を出せるかどうか。「やっと出せる」のナレーションに「出せ!出してくれ!」と物語を逸脱した感情が沸いてきます。

完璧に決めた冒頭の4回転サルコウ、滑り始めてから「1時間後」に決めた演技後半云々どころではない4回転トゥループからの5連続コンボ、ジャンプでは最後となったトリプルアクセルでは腰が落ちそうな着氷をベスティスクワットイーグルにつなげるという異次元のこらえ、いや「新次元の表現」を身につけてみせました。演じた羽生氏本人もノーミスできたことに胸を張る納得の演技。ちょっとこの演技をしたあとに「セーブデータが壊れています」はそうなるとわかっている演出であっても厳しいですよね!絶対にセーブ失敗したくないスーパープレイだったのに!

↓ツアーの最後にノーミス演技を出した!これが五輪をも連覇した勝負強さ!



やがて公演本編を終えた羽生氏は、アンコールという名のグランドフィナーレに姿を現します。その姿は「感極まった放熱」といった様相。この会場へ、リンクを作ってくれた人へ、MIKIKO先生を始めとする演出・映像・運営・照明チームへ、楽曲を作詞・作曲・編曲し演じさせてくれた人へ、そしてこの会場や映画館や海外やあるいはチケットが手に入らず自宅で見守ってくれた人々へ、たくさんの感謝が繰り返し述べられていきます。酸素が行き渡らない脳を何とか動かしながら、「お金を貸してくれる企業様」や、海外を含めて遠方からはるばる来てくれた方々、会場に来ていた宮川大聖さんのことであろう「親友」などなど、チカラをくれ支えてくれた人たちをひとつも取りこぼさないように感謝しつづけます。

感謝と感謝に挟まれたトークでは「やっと破滅ノーミスできたぁ」に始まり、少し砕けていて、グッと距離感を縮めた言葉たちが紡がれていきます。会場を見渡す目もお客様を見るそれではなくファンあるいは仲間を見るような輝きです。「やっぱ寂しいなぁ」「(日々)何があるかなんてわかったもんじゃないじゃないですか?日本語合ってます?」「魂をぶち込んで滑っているつもり」「ちょっとだけ英語でしゃべんなきゃいけねぇなって昨日思った」「ホントに(よいしょではなく)よーしって言ってますからね(笑)?」「全力で声を出していただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!」「昨日を超えていきましょう!昨日じゃないか一昨日か!」「酸素が足りねぇ!」などなど「素の羽生結弦」が語りかけてきているようでした。本当にご機嫌なとき(もしくは本当に不機嫌なとき)にしか現れない、早口でべらんめぇな羽生氏でした。

最後の周回で「私は最強」が流れたときにはついに、あれほど「歌いません」と言ってきたはずの羽生氏が、観衆を煽るようにサビの一節を「私は!」と歌い上げました。みんなも声を出していいよ、一緒に歌おう、そんな合図だったでしょうか。ファンが楽しいのはもちろん、誰よりも羽生氏が今の達成感と祝宴を楽しんでいることが伝わってきて、とても嬉しい気持ちになります。そのまま最後までマイクで歌ってくれて全然いいし、一緒に合唱できるだけの準備はできているので、いつかその距離感が本当にゼロになって、ここには「自分を大好きな親友」だけがいるんだと感じる日があったら、一緒に大合唱できたらいいなと思います。必修曲のひとつと思って、歌詞は覚えておりますので、いつかそういうこともできたらいいなと思います。ライブエンターテインメントで合唱するのって、めちゃめちゃ楽しい、みんな大好きな瞬間ですからね。

「こんなに…ホントどっこも自信もなくて、

どっこも自分のこと好きでもない、

こんなちっぽけな自分に、

アリンコみてぇな超ちっちゃい自分に、

ここまでチカラをくださって、

応援してくださって、

いろんなこと感じてくださって、

この瞬間、視覚と聴覚を皆さんくださって、

本当にありがとうございました!」

というお別れの感謝を紡ぐ羽生氏は、金メダルのときと同じかそれ以上に嬉しそうに見えました。それだけの達成感があるのでしょう。そんな達成感を生み出せる舞台を、挑戦を、自分で作り上げたことを誇っていただければと思います。羽生氏を「ちっぽけ」だと思う人は世界に誰もいないとは思いますが、もしも羽生氏自身が自分をちっぽけだと思うなら、それは誰よりも大きな世界と大きな理想をイメージできているからでしょう。それに近づくために、成し遂げるために、さらなる「応援」が必要であるのなら、見てくれる人がいるから挑めるということであるのなら、こんなに素敵な話はありません。求め合うことで高みへ。想像を絶する頂点まで。もっともっと高い期待を掛けることで、今日をもっともっと超える挑戦が生み出されるよう、3rdをお待ちしております!

このたびはRE_PRAYを生み出してくださって、本当に、\ありがとうございました!/

↓RE_PRAYロスを感じさせないようにすぐさま「GIFT」テレビ初放送がやって来るのは助かる!



↓本人による詳細解説を含んだ「RE_PRAY」攻略本も出るとのこと!これを読みながらロスに耐えます!

ちなみに、ブドウの謎は書いてあるんですよね!

「マジかよ…」って衝撃を受けるようなブドウの謎解きを楽しみにしております!



無限岩避けやラスボスバトルを再現したゲーム「RE_PRAY」も待ってます!