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球・春・到・来!

日本にプロ野球の季節がやってまいりました。こう言うと世間の8割方では「開幕戦見ました〜!」「大谷翔平さんマルチヒットすごかったですね!」「ドジャース最高!」「早く捕まれ!」とメジャーの本拠地開幕戦の話になってしまいますが、今日はその話ではありません。世界の話題でなくて恐縮ですが、日本ローカルで行なわれている日本プロ野球にも開幕の日がやってきたのです!

我が埼玉西武ライオンズは何年か前の不振を受け止めるように、敵地・楽天モバイルパーク宮城に乗り込んでの開幕戦となりました。天候にも恵まれたセレモニーでは、青葉城の歌を歌わせたら宇宙一と評判のさとう宗幸さんによる国歌独唱、高好感度・高カロリーでおなじみのサンドウィッチマンさんによる始球式など、地元愛あふれる華やかな雰囲気。「他球場での開幕は気楽でいいなぁ」「セレモニーで負けることなくなるからなぁ」「予算と華の少ないセレモニーやると開幕前から負けた気になるもんなぁ」とライオンズファンも上機嫌です。

↓巨人はBE:FIRSTさんを呼んで国歌斉唱!


↓DeNAは完全に「布袋のライブ」の様相!


↓千葉ロッテはフラッグと炎が舞い踊るなか、菅野美穂さんが始球式でイグアナ投法を見せる!


↓オリックスは今年もなにわ男子の藤原丈一郎さんが始球式に登場!


↓楽天さんもなかなかよろしいのではないでしょうか!(※気楽な立場からのウエメセ)

ヤクルトは…頑張っていました!

インフレとかいろいろあるんだと思います!

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敵地開幕とは言え、むしろ願ったり叶ったりのシチュエーションとばかりにライオンズファンは燃えています。2週間前、球団史上初めて開催されたレジェンドOBたちによるOB戦「西武ライオンズレジェンドゲーム2024」の舞台で発表された開幕投手・今井達也さんは、楽天を滅法得意にしている楽天キラーです。2021年から対楽天戦負けなしの9連勝。試合前から「勝ったな」「負けたな」「早川の無駄遣い」と両軍ファンが悲喜こもごもとなる顔合わせには、スタートダッシュの予感が満ち満ちています。

その期待に応えるように今井さんは快投を見せます。いつの間にか味方の攻撃が終わっていたあとの1回裏、マウンドに上がった今井さんは最初のバッター・茂木栄五郎さんを空振りの三振に仕留めると、小深田大翔さんをレフトフライ、小郷裕哉さんを空振り三振とパーフェクトな立ち上がり。味方の攻撃はいつの間にか終わっていますが、2回裏・3回裏もビシッと抑えて早くも三振5個を積み上げました。力強いストレートと、フォークのように鋭く落ちるスライダー。スコアボードにズラリとゼロを並べます。

しかし、対する楽天の早川隆久さんも負けてはいません。かつて甲子園でも投げ合った今井さんを相手に、ライオンズ打線に二塁も踏ませぬ好投で食らいつきます。両軍ときおりヒットは出るものの、得点圏にすら走者を送れず、試合は爆速で進んでいきます。下手したら春のセンバツ高校野球より試合時間短いんじゃないかというハイテンポゲームで、まだ19時台だというのに試合は7回に突入するという爆速ぶり。「両方打たない」「打線がグロい」「見殺し頂上決戦」と、先発エースが素晴らしい投球をつづけているのに両方が「負けそう」と不安になる謎の睨み合いとなっていきます。

↓その頃、デスパイネの再来と評判のアイツは決勝ホームランを打っていました!


↓DeNAでは首位打者確定の呼び声も高い度会隆輝さんがプロ初安打初本塁打!貴重な同点スリーラン!

くーーーー、他球団の明るい話題に押し出されそう!

開幕前夜のスポーツニュースで情報スルーされた埼玉西武ライオンズ頑張れ!



今井さんが7回無失点11奪三振被安打2の投球をつづけるなかで迎えた8回表、ついにエースの力投が見殺しを決め込んだライオンズ打線の重い腰をあげさせました。8回表、一死から打席に入ったのは1番・金子侑司さん。オリックスみたいなアイドル商売企画のラインナップからは外されたのに、オープン戦の奮闘で開幕戦スタメンのほうには入ってきた実力の人・金子さんは、「1番金子とかいう謎の文字列」「1番金子とかいう賭博」「1番金子とかいう敗退行為」といった自称味方ファンからの率直な意見など意に介しません。どんな輩でも打てば許される、それは京セラドームの様子を見ても明らかです。結果、自らのチカラで導く結果、金子さんはその一点にフォーカスしていました。

初球を振り抜いた金子さんの打球はオーバーショートで外野まで到達します。これで一死一塁。しかし金子さんの真骨頂はここから。若干微妙な打力を補って余りある走力の人・金子さんは、左投手の早川さんの警戒網を潜り抜け、3番・外崎修汰さんの空振りアシストの間に盗塁を決めてみせます。「金子の足なら鈴木セリーナからだって逃げられるだろう…」とスタンドのライオンズファンも頷くばかり。単打でも生還という「足」のプレッシャーを受けた楽天は、思い切った前進守備で臨みますが、ここで外崎さんが放った打球は前進守備の左中間を抜けてフェンス際まで転がっていきます。貴重な貴重なタイムリースリーベース!その後の追加点がないあたりも含めてライオンズらしい攻撃が火を噴きました!

↓「1番金子」がライオンズに2024年最初の得点をもたらした!


「勝機」をつかんだ松井監督は動きます。好投の今井さんをスッパリと下げて、必勝のリレーへ。マウンドに送るは、どの道出ていってもらうつもりだった選手の代わりにヒョンなことからライオンズに来てくれることになった涙のセットアッパー・甲斐野央さん。今のライオンズの全体的な陣容を考えれば、ときどき1点多く獲るよりも勝ち試合を確実に勝って終わらせることのほうが重要です。その意味でこの移籍はいきさつ以外は最高の補強でした。甲斐野さんは1安打こそ許すものの安定感ある投球で見事にこの回を抑えます。このストレート、このフォーク、誰がどこでどんな活躍をしようが、必要なものはこの投球のほうです。

そして試合は最終回へ。ライオンズが9回裏のマウンドに送るのは新戦力アブレイユさん。昨季はメジャーで45試合に登板し、59イニングで61奪三振を記録したというアブレイユさんは、あの大谷翔平さんすら三振に仕留めた剛球でライオンズの守護神に名乗りをあげました。12球を投げて10球が150キロオーバーという力強さは、楽天の主砲・浅村栄斗さんの打棒すらドン詰まりにさせるもの。速いは正義、これなら真ん中に投げても簡単には打てないでしょう。埼玉西武ライオンズ、見事な1-0逃げ切りで開幕戦勝利です!

↓これでいい!こういう戦いでいい!1点もやらなければ絶対に負けない!




いやー、まずは素晴らしい開幕戦勝利、おめでとうございます&ありがとうございます。昨年は歯がゆい時間がつづいた埼玉西武ライオンズにもようやく春が訪れたかのような気持ちのいい勝利でした。もう僕らはエンゼルスとかドジャースの試合を見て現実逃避する必要もなければ、何らかの訴訟の行方を気にする必要もないのです。目の前の野球に集中して勝つ、ただそれだけにフォーカスできる時間、何と幸せなことでしょう。

8回・9回、初戦でバッチリ決まった勝利の方程式は、まさにライオンズの今季を象徴するような戦いぶりでした。打たない、でも打たせない。「10勝6人」すら見えてくる強力な先発陣を軸に、大型補強で整備した救援陣が支え、足でもぎとった最少得点を勝利につなげるという「チームのスタイル」が早くも初戦で完成される素晴らしい戦いだったと思います。

このスタイルを貫いていけば、今年は素晴らしい結果がついてくる、そう確信しました。ウチはこういうチームなんだ、こういう戦い方で勝つんだ、という軸があるチームは大崩れしないものです。行ける、3位は行ける、あわよくば2位さえも。目指すはドーンと大きく2位でのCS進出、そして悲願の日本シリーズです。12球団でもっとも遠ざかっている夢の日本シリーズ出場を16年ぶりにつかめるよう、今年は大いに期待して見守りたいと思います。松井稼頭央監督のようにバッキバキの目で熱い試合を見守れる秋が楽しみですね!

↓バッキバキに決めていきましょう!やる獅かない!



素晴らしい勝利で120点スタートの開幕でした!やれる気獅か獅ない!