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1点もやらなければ絶対に負けない!

山川ショックとでも言うべき絶望に見舞われ、生ける獅体となって球界を徘徊する埼玉西武ライオンズ界隈の皆さん、こんにちは。そろそろロサンゼルス・ドジャースへの宗旨替えもご検討されている頃でしょうか。あるいはジェネリック・ドジャースとしての中日ドジャーゴンズの試合でも見て現実逃避をされている感じでしょうか。うんうん、僕も一平といなば食品のニュースばかり見ているので気持ちはよくわかります。猫らしくちゅーるでも舐めて元気を出してください。

開幕直後には一瞬首位にも立ち、Xでは「投手王国」「今年は違う」「西武強過ぎw」などの景気いいコメントが並んだものですが、先週から今週にかけては怒涛の7連敗。いまやしっかり最下位を地固めし、Xでは「松井稼頭央」が悪い意味でトレンド入りするようになりました。手のひらをクルクルまわすのも娯楽の楽しみ方ではありますが(※チュニドラ参照)、なるほど接戦で堪え性のないチームと同じで見ている側も堪え性がないなと思います。

僕などは熟慮の結果「7年700敗まで待つ」ことを決めておりますので、2030年までに優勝できたらいいなぁくらいの構えで能天気なもの。勝ってくれたらもちろん嬉しいですが、まぁ負けたら負けたで楽しめればいいなと思います。何なら先日の満弾連発の感想をお酒飲みながら野球仲間に話したいと、ウズウズしているくらいですからね。レフトスタンドが葬式になってメシウマな球場広告が出ているくだりとか大ウケすると思うんですよね。印象に残らない勝ちよりも、記憶に残る伝説的な負けを。今日も獅体は元気です!

↓いつもおもてなしありがとうございます!立地と建物以外はおおむね満足です!



まぁそのように能天気でいられるのも、僕は今季の戦いをポジティブにとらえているからです。悪くない、むしろ微妙にいい。希望と予感に満ちた戦いであると。そして、その観点からするとXなどで奮起を促そうとしている対象は的外れであろうと思うわけです。別に素人の文句が的外れであっても何の問題もないのですが、球団とファンとの「君たちはどう生きるか」の意識が揃っているほうがよいだろうと思いますので、その点で持論をまとめておこうと思います。

まず、今季のライオンズが目指すべき戦いは「先行逃げ切り完封勝利」です。最大の強みである10勝クラスが毎日登場する強力先発陣と、補強に成功して安定感を増した救援陣。この投手力を軸に勝つことだけがライオンズの生きる道です。Xを開けば「打線がどうたら」「采配がどうたら」「金子がどうたら」といった文句が並んでいますが、あんなものは言っても無駄です。打てない選手が指導によって打てるようになるわけがありません。采配だのケースバッティングだのというのは「ある程度打てるチカラがある選手」がいてこそ意味を持つ話。当てようとしてもバットに当たらない、当たっても前に飛ばない選手で何かを計算しても無駄です。多少ヒットが出ても、四球攻めで打順を進めて穴から三振取ればいいんですから簡単なものです(※ミスドのショーケースくらいの割合で穴がいるぞ)。隙あらばひとつ先の塁を狙う姿勢など、心がけ次第でできることは頑張ってほしいですが、「打って勝て」などと言うつもりは毛頭ありません。そういうチームそういう戦力では、ない。

むしろ、打線に関しては「ようやっとる」と評価しているくらいです。5シャンテンのバラバラ配牌みたいな「何だこれは…」と頭を抱えるような打線でありながら、思いのほか点は取るんですよね。得点45はパ・リーグで3位タイで、試合数を加味すればソフバン以外とは互角と言っていい状況です。塁打数もパ・リーグ3位、本塁打数はソフバンと並んでパ・リーグ1位、四死球52もパ・リーグ3位ですし、出ている数字は打率でパ・リーグ最下位を独走する「イメージ通りの貧打ぶり」ほどではないのです。

16試合で早くも延長負け4回、逆転勝利は一度のみ、逆転自体も二度しかないというおよそ「打ち勝つ」は期待できない、感覚的には「1試合2点がいいとこかなー」「今年も絶対ノーノーやられる」「一平ならライオンズ0点に2億くらい賭けそう」という打線でありながら1試合平均で2.81点も取っているのですから上出来です。5シャンテンのバラバラ配牌から中のみであがったとか、他家のノーテン罰符でリー棒取ったくらいには頑張っています。ようやっとる、嫌味でも皮肉でもなくそう思います。

叱咤激励するなら投手陣のほうです。「投手力で勝つ」しかなく、そう期待されるだけの力量・枚数が揃っているはずなのに、どうもそういう戦いにはなっていません。「何でもいいから1点取ってこい。俺たちがゼロに抑えてやる」くらいの心意気で臨まなければいけないものが、ファンの意識も含めてそちら側を向いていないように思います。先に2点くらい取られて降板する先発投手とかに「まぁ、仕事はしてるわな…」「援護が足りないだけで…」「クオリティスタートで結構…」などと言っていてどうするのかと。

打てない者に打てと言うのではなく、抑えるべき人に抑えろと言わなければ、ただただできない要求をしているだけになってしまうでしょう。直近7連敗を振り返れば6試合で先制を許していますし(※逆転できないのだから先制許す=即獅と言っていい)、延長戦で負けた試合のうち4分の3は「追いつかれて」の逆転負けです。打てずに負けたわけではなく、投げ負けたのです。「打てなかった」のはその通りですが、打てないのは開幕前からわかっていながら、そういう前提での戦いはできていなかったと思います。

↓ゼロに抑えて1点で勝つ、開幕戦のような試合をするものだと思って1年戦うしかない!

1点も先にやらないという強い決意!

リードされたら諦めるという割り切り!

もしもリードしたら絶対に逃げ切るという総力戦の覚悟!

そういう試合をするチームだと思います!



負けている試合を見ても「せっかく3点リードしたのに、直後の回で先頭をポコンと出して追いつかれ、結局逆転負け」「奇跡的に追いついたのに、直後の回で先頭をポコンと出して負け」「やっとこさ先制したのに、直後の回で先頭をポコンと出して逆転負け」「奇跡的に逆転したのに、直後の回で先頭をポコンと出して追いつかれ、結局逆転負け」などと、いけるぞとなった直後の回にやられることがやけに目立ちます。10敗のなかに「いけるぞとなった直後にやられて負け」が4試合もあるのはいかにももったいない。

その回・その先頭打者をひとつアウトに取っていれば、試合の動きが落ち着き、じょじょにお互いが「今日は勝ち試合だな」「今日は負け試合だな」と予定調和に向かっていくわけです。一度相手が負け試合モードに入れば、出てくる投手も控えめになりますし、攻撃でも先手先手でカードを切ることになって総合力は下がっていきます。トーナメントではなくリーグ戦なのですから、負け試合モードになれば相手は勝手に弱くなるのです。そうなりそうな分岐点が来たのに、そこを超えられない。せっかくいいパンチが当たったのに、相手の返しのパンチをすぐにもらってしまう。打てないことをどうこうするよりも、その分岐点となる1アウトをどうにかすることのほうが、実現できる可能性は高いだろうと僕は思います。

今をときめくチュニドラで黄金期を築いた落合博満氏も言っています。「1点もやらなければ絶対に負けない」と。今のライオンズにできそうなのはその野球だけ。ファンもなんとなーく点を取り合って勝ったり負けたりする野球を期待するのではなく、「1点も先にやらない」「リードされたら各自宴会を楽しんで流れで解散」という気持ちで見守るべきだろうと思います。打てないとわかっているものに対して「打てない…」「イライラする…」「●●を使え(※入る名前は日替わり)」などと荒れ狂っても疲れるだけ。「前を向く」「切り替えていく」と笑顔で明日を見つめたいもの。リードした直後の回、守備につく前に円陣組むくらいの意識づけをしていただければ、今の戦力でもっといい戦いはできると思っておりますので、引きつづき期待して見守っていきたいものだなと思います。

たまーに「常勝集団を作るにはどうすべきか?」と考えることもありますが、それを実現するにはやはり優れた選手がこぞって出て行く状況を変えないと無理だよなと思います。今も他球団のレギュラー野手を何人も輩出しているわけですし。そこを変えるには、やはり今の立地・環境では難しいのだろうと思います。お金や人徳でそこまで負けているわけではなさそうなのに、みんな出て行く、現役終盤まで戻ってこない、が現実なわけですから。筒香嘉智さんは横浜に戻るってのに!やっぱり中華街最高!関内から馬車道の雰囲気もいい!そうした立地・環境を変えるには親会社を変えるしかないんですよね。ライオンズを強くしたいなら身売り、それが何周しても巡ってくる結論です。それ以外なら瞬間的に強くなったとしても、すぐに選手が抜けていい時期は終わります。

でも身売りはイヤなんですよね。

「西武ライオンズ」を応援してきましたし。

家からもそこそこ近くて行きやすいですし。

思い出や思い入れもありますし。

じゃあ、割り切って応援するしかないでしょう。

そんな気持ちで能天気に見守りたいなと思います。

補強で来る外国籍打者が大当たりして、たまーに強い年が来るよう祈りながら!



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勝てそうな試合は最後まで頑張りましょう!そうでもない試合はほどほどに!