08:00
氷解水という名の夢の結晶!

ついに、ついに、待望の報せが届きました。羽生結弦氏ソロ公演のBlu-ray・DVD化が決定したのです。すでにCS放送での中継を録画保存もしているわけではありますが、やはりすべてを整えて送り出される円盤を手にするときの気持ちは格別です。僕は、これを、所有しているという満足感。円盤を所有したとき、そこにはエターニティ(永遠)が生まれるのです。

今回映像商品化されたのはソロ公演の第1弾「プロローグ」と、東京ドームに一夜限りの夢を刻んだアイスストーリー「GIFT」の2公演。プロローグは全5日の公演から八戸公演最終日の模様を完全収録し、千秋楽への密着の模様やデジタル写真集も付属するのだとか。そして、「GIFT」では公演本編映像に加えてマルチアングルの特典映像を収録し、豪華グッズ付きの限定版も用意されると言います。

その限定版の特典グッズがまた心をくすぐるラインナップ。まず、公演中に羽生氏が着用していたパーカーをモチーフに作られたGIFTパーカー。ふむ、これは非常にわかりやすい。そして、界隈を真に激震させたのは、抽選に選ばれし者だけが手にすることができる数量限定ボックスにつく「GIFT公演アイスリンクの氷解水入りキーリング」なるアイテムです。

「GIFT公演アイスリンクの氷解水入りキーリングとは…?」

急に言われても何のことやらな話かもしれませんが、これは何と「GIFT」公演当日のアイスリンクが溶けた水(氷解水)を、職人がハンドメイドで作ったロゴ入りのガラス瓶におさめ、その瓶を装飾としてつけたキーリングなのだとか。高校球児が甲子園の土を持ち帰るみたいな感覚で、アイスリンクの氷解水を配っていただける、前代未聞の冬の思い出が誕生してしまったようなのです。

↓え!?2023年2月に使ったアイスリンクの水を今の今まで保存してあったんですか!?



丸一年以上の時を経てついに封印を解かれた氷解水たち。これまでどこでどう眠りについていたのかはわかりませんが、途方もなく遠大な計画のもと生まれたギフトであることは間違いありません。公演の映像商品化はもとより視野に入れていたでしょうが、その特典にまですでに思いを馳せていたとは。「この夜の記憶を形として遺したい」「そうだ、リンクの氷解水を配ろう」という発想がなければ決して誕生し得ない特典グッズが、今の今まで秘密裡に眠っていただなんてどこまで伏線を張り巡らせてあるのか。

僕らが夢を見ていたあの夜に、羽生氏が遠い未来を想像しながらリンクのかけらを拾い集めていたかと思うと胸が熱くなってくるでしょう。ほら、嬉し涙が出るね。まぁ、本人がやったとは限りませんが、「この辺がキレイですよね」「ここ演技中に触ってます」「ここ阿修羅ちゃんで掘ったところ」などの指示くらいはあったかもしれません。よくぞそこまで、あの生命を振り絞った公演のあとでやっていてくれたものです。「今日は疲れたから洗濯は週末にまとめて…」なんて言っている我が身が恥ずかしくなります。

あれから一年あまり、羽生氏の自宅には「氷解水の部屋」があったのでしょうか。ペットボトルなのか、ガラス瓶なのか、それは何本分なのか。もしかしたらちょっとしたウォーターサーバーコーナーみたいになっていたかもしれません。自宅で梅酒を漬けるときのように、密かに熟成を重ねていた氷解水はきっと、羽生氏の創造や悩みや苦しみをすべて見てきたのでしょう。ときには「もうすぐ届けてあげられるからね…」「今、職人さんに瓶を作ってもらっているんだよ…」「蒸発しないで待っていてね…」なんて言葉も聞いていたかもしれません。もはやこれはただの水ではなく、この一年あまりの時間を共に過ごし、駆け抜けてきた同士のようなもの。その水が過ごした時間ごと家宝として大事にしたい…そう思いました。

キーリングのサイズからして氷解水の瓶は1センチ角くらいのサイズ感でしょうか。ということは、1リットルの氷解水が保存してあったとしても1000個程度、標準的な梅酒の瓶(4リットル)くらいの量があったとしても4000個程度。詰めている間にも蒸発したり、こぼれたりすることを勘案すれば、絶対数は相当少ないはず。入手への抽選は狭き門となりそうですが、それでも果敢にこの抽選に臨むしかありません。二度と戻らないあの夜の氷解水を手に入れる唯一無二のチャンスなのですから…!

↓氷解水キーリングはA!SMART限定販売です!

抽選に漏れた人には風呂の水をペットボトルに詰めた残念賞とかないですかね!

ないですか!そうですか!わかりました!ありがとうございます!



もしも僕がこの氷解水キーリングを手にすることができたら、心はどんなに安らぐことでしょうか。熱い砂漠で彷徨うときには、氷解水キーリングの決して蒸発することのないガラス瓶のなかの雫は最後まで心の支えとなることでしょう。悪夢に怯える夜は、もしも何かが現れてもこの聖なる氷解水をふりまけばたちどころに闇は掻き消えると強く信じられるでしょう。そして、もしも誰かが傷つき倒れていたときにも…

「あら、あんなところに人が…」
「あなた、どうされたの!?」
(道に倒れた男、肌は冷たく白い)
「呼吸低下…脈拍微弱…」
「こんなに衰弱されて…」
「このままでは生命さえも…!」
「誰か、誰かいないの!?誰か来て!」
(う…うう…)
「あなた、あなた聞こえて!?」
「しっかり、しっかりして!」
(み…水…)
「お水ね、お水が欲しいのね!?」
(周囲を見渡すもそれらしきものなし)
(氷解水キーリングを握り締める)
「これは生命の次に大切な氷解水…」
「二度と得られない思い出…」
「彼にもらった大切なGIFT…」
「でも、生命の次…」
「生命にはかえられない…」
「ゆづ、ゴメン…!」
(キーリングの角を砕く)
ピキィィィッ!
「さぁ、クチにふくんで…」
「これはGIFTが行なわれた日の」
「アイスリンクから生まれた」
「奇跡の氷解水」
「飲料水ではないけれど…」
「きっと生命をつないでくれる…」
(雫をクチにふくませる)
(しかし弱々しく消えゆく命)
「ダメ…まだこれでは足りない…」
「どうしたらいいの…!」
(足音が近づいてくる)
「フモ美!どうしたの!」
(友人たちの声に振り向く)
「花子、月乃、星奈、み、みんな…!」
「この方が、この方の生命が…」
(手のなかには砕けたキーリング)
「フモ美、まさか、あなた…」
「氷解水キーリングを…!」
「その氷解水は、一夜の夢…」
「二度と得られない光なのに…」
「あなたはそれを与えたのね…」
(うなずくフモ美)
「GIFTは、誰かに届けるものだから…」
(うなずき合う友人たち)
「大丈夫、大丈夫よ」
「あなたは独りじゃない」
「独りになんかさせない」
(友人たちが懐を探る)
(氷解水キーリングを取り出す)
「氷解水なら、まだあるもの!」
(キーリングを砕く)
ピキィッ!ピキィッ!ピキィィィッ!
(次々に氷解水を与える)
(真っ白だった男の身体に生気が宿る)
「う…うぅ…」
(フモ美は男の手を握り締める)
「頑張って、大丈夫よ!」
「私たちがいるよ!」
「この光を、受け取って!」
(輝く光が男の身体を包む)
(ゆっくりと目を開ける男)
「う…キ…キミは…誰…?」
(フモ美は微笑みながら)
「あなたの味方…」
(友人たちも微笑む)
(男は身体を起こして)
「ただいま…」
(うなずき合う一同)
「おかえりなさい…」
(手のなかで青く輝く砕けたキーリング)
(誰とも知らぬ嬉し涙が落ちて)
(砕けた瓶に溜まる)
(揺れる雫)
(反射する光)
=Fin=

……といった感じで奇跡のひとつくらい起こるんじゃなかろうかと思います。実際に起こるかはさておき、そう信じられる気持ちがあれば、人生を少し前向きに進んでいけるのではないかと思います。言うなればこれは強力な数量限定パワーストーンみたいなもの。あのGIFTの夜の夢が、自分の手のなかにあると思えば、もう一度あの日のような夢を見ようと願う強さや、あの日もらったGIFTを誰かに与える優しさが胸に宿ることでしょう。球児たちがその土にもう一度甲子園に行くことを誓い、その土を撒くことで後輩たちに自分の想いを託すように。

とにかく、映像商品化という報せのみならず、氷解水キーリングという夢のギフトの誕生によって界隈は沸き返っています。何だかよくわからないけれど、とにかく欲しい。そういう熱気が渦巻いています。その熱気はきっと羽生氏のもとにも届いていることでしょう。この盛り上がりを見たら「氷解水の部屋」はさらに拡大されてしまったりするかもしれませんね。念のため遺しておいた「RE_PRAYさいたま氷解水1」「RE_PRAYさいたま氷解水2」などと記された梅酒の瓶に、「減らせなくなっちゃったね…」なんて呼び掛けながら。

氷は解ける、けれど水となって遺る。

公演は終わる、けれど円盤となって遺る。

形のない夢が形となって甦る奇跡。

爆速で申し込みはしたので、あとは当たることを祈るばかりです!

↓いっそマイ氷室でも作って、あの夜の氷を遺しておくのもアリだったかもですね!


衛生観念ぶっちぎってよければ、柚子蜜かけて氷食べるんですけどね!

法が許せば僕のほうは大丈夫なんで!



将来的には「氷解水スノードーム」「氷解水入りマグカップ」の登場にも期待!