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身売り論を燃やしていたら、聖域なき流動化が始まった!

「野球がない日は平和だなぁ、いっそ毎日なきゃいいのに」という逆説的な達観に至っている埼玉西武ライオンズファンの皆さん、こんにちは。まぁ埼玉西武ライオンズファンはこのブログを読んだりしないかもしれませんが、とかく昨今のライオンズ界隈は殺伐としていて非常に風通しが悪いように思います。ここまで読んだ人が「おたくの球場みたいにな!」というツッコミを入れるところまでがセットなのですが、とかく薄暗く淀んだ空気が漂っています。

どの球団も暗黒時代のひとつやふたつは過ごしているものですが、その点でまだまだライオンズ界隈は未成熟だなと感じます。1勝しただけで「アカン!阪神優勝してしまう!」と盛り上がっていた阪神さんや、1勝しただけで「\横浜優勝/」などと騒いでは「優れて勝るの意味です」などと主張していた横浜さん、プロ野球をいち早く推し活コンテンツ化し10年間でAクラス1度という2010年代に真摯にオリ姫と向き合ったオリックスさん、そういった暗黒卿と比べると勝つのも下手だが負けるのも下手だと言わざるを得ません。

勝負事であるスポーツエンターテインメントにおいて勝ったり負けたりするのは当たり前であり、「負け」は正当な商品です。負けて怒ったり、負けにクレームを言うのはオカシイのです。手抜きや不正でもしているならともかく、一生懸命やって負けたらそういうものだと思わないといけません。飲食店と同じで、懸命に作ったものがマズくて気に入らない場合、黙ってほかの店に行くしかないのです。「勝ち」は約束されていないサービスに過ぎないのですから。

もし「あー負けた!悔しい!でも楽しかった!また来よう!ありがとう!」と思えないのなら、映画やアニメなど「主人公が基本的に勝つ」コンテンツを楽しむほうが幸せでしょう。勝った相手が気持ちよく喜べるように上手に負けることは、お互い様の持ちつ持たれつのひとつ(※朗らかに悔しがる大人の演技力)。その点でライオンズ界隈は、身売りによる所沢移転からの45シーズンでBクラス10度・最下位わずか2度だけの「天国時代しかなかった」球団ですので、修業が足らないのだろうと思います。「ライオンズファンはいつも楽しそうだなぁ」と言われるようになるまでは修業、修業、修業の日々なのです。

↓こちらのファンの方は、手作り感あふれるフリップで楽しそうであります!



昨日おとといあたりはSNSなど開くとまたお怒りのご意見が多数並んでおりました。どうしたものかと見ましたところ、西武は身売りをしろだのするだのしないだのと揉めていた模様。ザワつきの再生産をしたいわけではないので元ネタを掘り下げはしませんが、まぁそういうことを考えてしまいがちな土壌があり、そうした話を受け流せない余裕のなさがあって、触る者みな傷つける感じなのかなと思いました。

個人的な意見を述べれば、「ライオンズの身売りには反対」「身売り自体には肯定的」「でも現実的に厳しそう」といったところ。僕は西武ライオンズのファンですし、家からも近いですし、思い出も思い入れもありますので、ずっとこのままつづいてくれたらいいなと思います。弱くてもダサくても構いませんので。早く球場が老朽化して、何かの法律に引っ掛かり、建て替えざるを得なくならないかなぁとは思いますが。

ただ、個人的感情とは別に、意欲と資金力のある企業が球団を持ちたいと言うのなら、そこに委ねるのは悪い話ではないと思います。ソフバンさんやDeNAさんのように親会社が変わって上昇気流に乗った球団はいくらでもありますし、何より西武ライオンズ自身が身売りによって黄金時代を切り開いた球団です。身売りを悪とする理由などないのです。昨今の「育った選手が全員抜けていく」状況を根本的に解決できる道は、有り体に言って身売りくらいだろうと思いますし。

「2004年の球界再編騒動を知っていれば軽々に身売りなどとは言えない」と言う人もいますが、それもアレルギー反応に過ぎません。人間は必ず死ぬように、企業も球団も永遠ではないのです。プロ野球の球団を誰も買わない誰も持ちたくないとなったなら、当然のこととして数は減るでしょう。数が減ったら10球団1リーグなんて話も出るかもしれません。でも、そうなったらそのとき、です。誰も欲しがらない球団を愛してしまったのなら、それも自分の選択として、思い出を抱きしめて生きるだけのことです。

とは言え、現実的にライオンズの身売りはかなり難しいでしょう。本拠地をそのままに球団運営するのは新球団にとってまったく旨味がありませんので移転は必須条件でしょうが(※西武としては電車に乗って家賃払ってくれたら最高だろうが…)、移転するにしてもそんな商圏はどこにあるものか。巨人が築地の新球場に移りライオンズが東京ドームに移るといった玉突きが許されるはずもなく、地方の大都市にはすでに先客がいます。候補に挙がっていた新潟も静岡も2軍のチームが出来てしまいました。

ありそうなのは大宮公園球場を本拠地として、所沢ではない「真の埼玉県」で頑張るという建付けですが、その縛りのなかでの買い手は限定されるでしょう(※ファッションセンターしまむらとか?)。今はスポーツビジネスに参入するにしても選択肢は数多くあります。プロ球団は野球くらいしかなかった時代とは違います。よほど前のめりでなければ「ヤクルトが売りに出るまで待つか」となると思うんですよね。ヤクルトが売りに出たら買うところあると思いますからね。

↓「ファッションセンターしまむらイオンズ」が誕生した暁には、イオンズのアパレルはすべてしまむら製になるはず!

イオンじゃないけどイオンっぽい球団名で、イオンでセールやる誤解を生みそう!

西武百貨店関係ないのに西武っぽい球団名の球団みたいに!



そんな身売り論で悶着しているなか、9日に発表された西武ホールディングスの中期経営計画では、「東京ガーデンテラス紀尾井町をはじめとして聖域なき流動化を実施」と不動産転がしを今後の事業の核とすることが宣言されました。流動化と言えば聞こえはいいですが、含み益のある不動産を売って、その資金でどこかの不動産の価値を高めて、それを売ってまたどこかの不動産の価値を高めて、売って買って育ててを繰り返すという意味です。

その一丁目一番として、旧・赤坂プリンスホテル跡地にある東京ガーデンテラス紀尾井町も2025年3月期中に売ると言うのです。かつて北白川宮家があった東京の一等地を、売れば再びは戻ってこないだろう土地すらも聖域なく流動化するのであると。1040億円をかけて2016年に再開発したばかりだというのに、売ると。赤プリは売るけど、西武ドーム(+ライオンズ)は絶対に売らない、なんて話があるはずありません。聖域なき流動化とはそういうことです。今は売っても誰も買わないかもしれませんが「絶対売らない」なんてことではない。株をゴニョゴニョしたことで大株主N社の影響力も完全になくなり、決断しやすい環境も整いました。そういう意味では、身売りはあり得るもの、ひとつの選択肢として常に念頭に置き、そのうえで自分の行動を決めるしかないのです。

たくさんお金を落として球団の価値を高め、「これは持ったままのほうがいい」と思わせるのもいいでしょう。あるいは西武ホールディングスの株を買って、売ろうとしても株主として反対するというのも手。もしくは巨万の富を築いてファンを代表して自分で買うのもいいでしょう。どうしても耐えられないことがあるなら、「ご意見」ではなく行動で備えるしかありません。話が出てからプラカード持ってデモやっても誰も聞く耳持ちませんからね。いずれにせよ金も出さずに「タダで反対しよう」なんて虫のいい話はないのです。とりあえず、案2で西武ホールディングスの株を買っていただくと、現物が値上がりして僕も喜びますのでNISAで買ってください!よろしくお願いします!

↓紀尾井町のホテルはすごくいい感じでしたが、赤坂行かないので泊まる機会がないですよね!
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↓資産を活かせる人に売って、運営に一枚噛む感じでいけたら身軽でいいですね!



「電車に乗って家賃払って街づくりしてくれる」企業があれば、すぐ売ります!