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欲望と臆病の間を見つけました!

久しくご報告しておりませんでしたが、昨年来若干調子に乗っておりました競馬関連の状況についてご報告です。「そんなこと誰も聞いてない」「ネットで報告する場合は最低でも100万円賭けてくれるか?」「リアルに負けてグッタリしている愚者を安全地帯から見下すコンテンツだぞ?」という声もあるかもしれませんし、僕も基本的には同意見ですが、断固として報告をしたいと思います。

すでにダービーも終わり、春競馬の大レースは宝塚記念を残すのみという時期まで沈黙を守ってまいりましたのは、まったくいいところがなかったからです。一昨年・昨年あたりは「ついに競馬が上手くなった」というカンチガイも生まれ、年間収支がプラスになるのではないかという一瞬の夢さえ見た僕ですが、どうもそれは単なる偶然だったようです。イクイノックス号に代表される「強そうな馬に強そうな騎手が乗って案の定強い」というパターンがたまたま多かっただけで、それが当たっていたのは僕の実力ではなく、馬と騎手の実力だった模様。

それが一転して今年は抜けて強い馬がいるわけでもなく、頼りのルメール騎手もお怪我などされてお調子がいまひとつのご様子。僕の冴え渡る予想は「大外れ」と「当たったけどマイナス」を繰り返し、回収率は埼玉西武ライオンズの勝率とどっこいどっこいで地べたを這うような低空飛行を繰り広げていました。

何を買ったのかもよく覚えていないGIフェブラリーステークスは1700円買って全負け。例年なら忘れてて買わないことも多いのに「今年はGI全レースを買って、収支プラスになるかチャレンジしよう」などと思ってしまったことから気持ち半分で買った高松宮記念はルガル号にほぼ全額を持って逃げられて負け。大阪杯は2番人気・3番人気の組み合わせでワイドを的中させるも買ったぶんを取り戻すので精一杯。

クラシックシーズンが始まり緒戦の桜花賞はチェルヴィニア号を本命にするも、最後の直線でご機嫌を損ねたようでズルズルと後退。抑えの買い目で1着・2着のワイドが当たりましたが、資金の大半は溶けてしまい「当たったけど損」のトリガミに。皐月賞はレコード勝ちするジャスティンミラノ号を軽視したうえに、「キミに決めた!」と指名したレガレイラ号は「あ、この馬、牝馬なんだ」とレース後に気づくという体たらくで全負け。勝ったジャスティンミラノ号の調教パートナーは今年事故で亡くなられた藤岡康太騎手だったことから、改めて追悼の想いも広がるなかで、僕は猛反省の時間となりました。



春の天皇賞は1番人気テーオーロイヤルをズバッと本命に指名するも、相手はズバッと指名できずにワイドなのに11点もグダグダ買ってしまう愚挙の末、1500円買って800円しか戻ってこないという馬券下手ぶりを発揮しました。つづくNHKマイルカップ、馬券自体は的中するも1番人気・2番人気のワイドを少額当てたのみでコチラも当ててマイナス。ヴィクトリアマイルは「藤岡騎手とGIを勝ったナミュール頼むぞ…」と予想ではなく想いで馬券を買ったところ、ナミュールはどこかに消えていき、その代わり「騎手生活21年目でGI初勝利」という津村明秀騎手騎乗の14番人気・テンハッピーローズの勝利を見守ることに。「外れたけど感動」「どうせ外れてたから感動できてよかった」「感動料金1500円」と僕も涙を流しましたとも。

そこから再度気合を入れ直して臨んだオークスでは、何を血迷ったか1番人気のステレンボッシュ号を切り飛ばした末にワイド2頭軸という謎馬券を購入し、何かよくわからないうちに当たりまして、今シーズン初のプラス収支に。しかし、そこで乗って行けるかと思った日本ダービーでは、皐月賞の反省をまったく活かすことなくまたしてもジャスティンミラノ号を軽視したうえに、「皐月賞上位組で決着やろ」と自信の予想を繰り出したところ「皐月賞は除外で出走していない」ダノンデサイル号に勝たれるという大間抜けぶりを発揮。いやー、「皐月賞上位組で決着やろ」を決めつけ過ぎたことで、馬柱に除外って書いてる馬を何も見ないで切ってしまいましたよね…。「出てたらどうだったか」なんて考えることすらせずに…。




とまぁ、惨憺たる有様だったわけですが、ようやく長いトンネルを脱するキッカケを得ることができましたのが、去る週末に行なわれたGI安田記念。こちらのレースでは非常に厄介な馬が出走しておりました。香港から出走のロマンチックウォリアー号です。19戦14勝、目下GI4連勝中という戦績はもちろん、パンサラッサやジオグリフ、ジャックドールなど香港に参戦した日本馬が一度も先着できていないということで「相当強い」ことは間違いありませんでした。

しかし、ここは香港ではなく日本です。日本の高速馬場で叩き出されるタイムと比較すればロマンチックウォリアーの持ちタイムは見劣りしますし、輸送や環境の問題もあります。芝1600メートルの実績が乏しいのは「マイル戦線には香港最強馬で世界の賞金王・ゴールデンシックスティがいたから」だとしても、相手が強いから戦わなかっただけなのか、そもそも距離が合わないのかは、正味のところ外野からではよくわかりません。騎乗するマクドナルド騎手も日本に来るのは10年ぶりで、世界でどれだけ勝っていたとしても記録上は「日本未勝利」の騎手です。香港競馬は10頭立てとかのレースなので、18頭立ての日本のレースで馬群をさばけるかどうかも人馬ともに不安なところ。「相当強い」のは間違いないのですが、「相当不安」なのも間違いありませんでした。

そのせめぎ合いの結果が、実績に比して低評価の単勝3.6倍というもの。今買えば美味しいかもしれない、でも勝ったときスコーンと抜ける可能性も否定できない、と多くの人が思っていました。そんな不安は時間を追うごとに掻き立てられていきました。発表された馬体重マイナス12キロ。まぁ普段の状態がわからないので、これが弱っているのか締まっているのかもよくわかりませんが、とにかくガタッと体重は減っていました。気配は当然のことながら異国の地で落ち着きはなく、少し雨も降るような天候なのにやたらと汗をかいており、胸から腹にかけて真っ白く泡立っているような姿も。む、難しい…。

そして僕は決めたのです。

買わない、と。

わかんない、と。

知らん、と。

↓「不安だから買わない」と決めた馬の走りは果たして…!




いやーーーー、ロマンチックウォリアー強かったですね…。日本馬なで斬り、着差こそ大きくはないものの完敗でした。スタートいい出足から好位につけ、直線に入るとスムーズに手前を変えて先頭に抜け出せば、そこからマクドナルド騎手の風車のようなムチを受けて力強くゴール板を駆け抜けました。日本馬はナミュールとソウルラッシュが半馬身差に迫るのが精いっぱい。主戦場は2000メートルの馬がマイルでこの強さというのは、もしも宝塚記念に出走していたら日本馬総なめもあったかもしれないなと震えるようでした(※回避する模様)。これが単勝3.6倍なら買いの一択でしたね…。

そのように馬を見る目も馬券センスもない僕ですが、このレースは見事に勝利することができました。1番人気ロマンチックウォリアーを切り飛ばした末に、「もしもロマンチックウォリアーが来ても後悔しないように、ワイドで2着・3着1点狙いで当てる」と決意して臨み、見事にそれを引き当てたのです。2番〜4番人気の3頭を中心に6点1500円を購入しましたところ、ズバリ2着・3着のワイド9.2倍を当てて3680円の払い戻し。回収率245%という大勝を記録したのです。

そして、気づきました。この買い方は自分の性格に合っていると。

過去の実績と評判に囚われ、人気サイドしか買う気にならない冒険心のカケラもない予想センス。ひとつの買い目あたりが100円〜500円程度で小さくしか張れないミクロ肝っ玉。そのくせ「勝ったらハンバーグ食べたい」とか思っている欲深さ(※焼肉と言わないだけマシと考えているフシも)。と同時に「とにかく当てるだけは当てたい」と敗北を嫌う気持ちは人一倍。そのすべてに応えてくれるのが「1番人気馬はいないものとして、残りの馬の上位を当てる」という買い方だったのです。

これであれば必然として1番人気がある馬は買い目に入りませんのでオッズは高めに出る傾向となり買い方がショボくてもハンバーグ代くらいには届き得ます。「当たったけど損した」というパターンにもなりづらく、もしも1番人気の馬が飛んだ場合は、一気に大勝の流れも見えてきます。人気サイドをショボく買っておきながら、「アレが飛んだら…」という夢を見ながらレースを見守れる一石二鳥。思い返してみれば今季唯一のプラスとなっていたオークスも、買い目に迷った末に1番人気のステレンボッシュまでは買っておれんと切り捨てたことから生まれた勝利でした。ちょっとこの路線を少し追ってみたいなと思います。1番人気になっちゃうような推し馬も現状おりませんし。

「1着を当てようとするのをやめる」という選択と集中。これで自分のスタイルを築くことができれば、今度こそ本当に馬券上手となれるのではないか…そんな想いを胸に残りのシーズンに挑んでいければと思います。現在のところ、16200円購入で10000円払い戻しの回収率62%となっておりますので、まずはこれを標準的な期待値としての回収率77.5%に戻しまして、そして回収率100%を目指していきたいと思います。春競馬も間もなく終わりですが、そんな自信と意欲が沸いてきましたということで、後半戦にご期待いただければと思います(←まぁ他人のギャンブルになど興味ナイかもしれないが…)。調子よくレース回顧とか的中自慢とかしていたら、好調だと思ってください!

↓不調の場合は「もう競馬止める!」などとつぶやいて以降無言になります!



競馬を止めた競馬民は、1週間競馬を止めたのちまた競馬を始めます!