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光り輝く、日はまた昇る!

「解任ブースト」なる概念を真っ向否定しながら暗黒へと突き進んでいる埼玉西武ライオンズファンの皆さん、こんにちは。交流戦折り返しとなる3カード目、東京ヤクルトスワローズとの3連戦を終え、松井稼頭央監督休養後のライオンズの勝率は、休養前とまったく同じ「.333」に落ち着きました。しばし穏やかな空気だったSNSにもジワジワと罵詈雑言が広がり始め、6月21日の西武ホールディングス株主総会までにあるいは「代行の代行」を立てる必要も出てくるかもしれない感触。

いっそ目くらましのために、週替わりで「ほっといたら一生監督になれなそうなOB」に代行の代行をやってもらってもいいんじゃないかという気配も。間違って6連勝したら正式に監督になれる権とか設定してみるのも一興です。30人くらい試したらひとりくらい当たりがいるかもしれませんからね(※やたらと運だけ強いタイプの監督)。我に策ありと思われる現代の諸葛亮の皆さん、ぜひ埼玉西武ライオンズをお救いください!

↓この日はサッカー日本代表戦もあるということで、3安打でサクッと負けてくれました!


まさかそんな週替わりOB監督への期待感ということではないのでしょうが、この日の神宮球場には超大物レジェンドOBが来場していました。ライオンズの黄金時代を築き、いろいろあって「ほっといたら一生監督になれなそうなOB」として反省の日々を送っているレジェンドOB・清原和博さんが、何の巡り合わせかライオンズの試合の解説をするということで放送席にやって来ていたのです。

これには昭和の遺物(球場とか電車とか)を愛でつづけることで有名なライオンズ界隈も大喜び。折しも東京ディズニーシーでは新テーマポート「ファンタジースプリングス」がオープンしたという2024年になってもタコ型の旋回アトラクションを愛でつづける西武ゆうえんちよろしく、「よっしゃ、栗山と中村と清原見よう」とエモくてノスタルジックな気分で中継を見守ることになりました。何だか野球版「三丁目の夕日」みたいになってきましたね。

↓同席した鈴木健さんは何故か副音声のほうに追いやられていました!



ライオンズブルーのネクタイで颯爽と放送席に現れた清原さん。開口一番「このフジはヤクルトびいきなんですか?」と番長パンチを放つなど、その盛り上げ力は変わらずに健在です。副音声から鈴木健さんが「か…かん…感極まって泣きそうです」と讃えコメントを出せば、すかさずそこに「今噛んでたやないかい!」とツッコミを入れる反応のよさも。

神宮球場で清原さんが2000本安打を決めたときの映像を見ながら当時の思い出を語るくだりでは、鈴木健さんからお祝いの花束をもらったことについて「全然覚えてないですね(笑)」「もうちょっと違う人だったらよかったなぁ(笑)と照れ笑いを見せ、翌日鈴木健さんに記念のバットをプレゼントした逸話については「レプリカですけどね(笑)」とうそぶく清原さん。ほんのわずかなトークだけでも華やかで楽しい雰囲気を広げてくれました。レフトスタンドには清原さんのユニフォームやグッズを手にした人もいるようで、清原さんもファンの温かみを感じていた様子です。

そして始まった試合。「バッターなので打ち合いが見たい」という清原さんの前に出るには若干頼りないライオンズ打線は、序盤から凡打の山。一方スワローズはライオンズの先発を攻め立て、2回裏にピッチャーの高橋奎二さんのヒットなどで二死満塁とすると早速の先制打を放ち、3回裏には山田哲人さんのホームランで追加点。ライオンズにとっては致死量となる2点差を早々に築きます。これにはライオンズ界隈も「ヨシ負けたな、あとは清原の解説に集中だ」とスッキリとした気分に。

すると、清原解説を待つオールドファンに向けて次々に飛び出す金言たち。スワローズの若き大砲・村上宗隆さんの打撃については、チームを勝利に導いてこそ4番であることを言外に説きつつ「今年ちょっとトップの位置から打ちに行くときに少しグリップが下がるんですよ」「ほんの1〜2センチなんですけど」「下がったまま打ちにいくんでファウルになったりスライス回転がかかったりする」と技術的な部分もズバリと指摘しました。このあたりはさすが通算525本塁打のレジェンドです。通算本塁打20本とか30本とかの打撃コーチでは見えない部分も清原さんには見えているのでしょう。今からでもライオンズの野手に打撃の何たるかをご教示いただきたいくらいです。

↓さすがまだ世に知られる前の柳田悠岐さんを見出した眼力です!


4回裏のライオンズの守備の際には、ファーストの名手として守備に関する持論も披露。ライオンズの歴代の名ショートを思い浮かべつつ、「源田選手からの送球はすごく捕りやすいと思うんですよ」「捕ってすぐ早いんで」「回転もいいしスピンもいい」と現在のライオンズのショート・源田さんの送球を評し、往年の名ショート・松井稼頭央監督の送球については「すごい球が来るんでね」「145キロくらいの球が来るんでね」「捕るのも必死ですよ」と苦笑いしました。これに関しては松井監督曰く、清原さんが「何でも捕ってくれるから」逆にイップス気味になったそうですので(※PL学園的表現)、清原さんが引き出した145キロだったのかもしれませんね。

そんななか、実況もこの際何でも清原さんに聞いてみようとばかりに、5回終了時にはつば九郎のくるりんぱにも一言くださいと要求する始末。いつも通り帽子を落とすつば九郎に「これ入ることあるんですか?」と火の玉ストレートを放つ清原さんと、「ないです(笑)」と答えるしかない放送席。清原さんはシーズンオフの契約更改にも注目しているそうで、なかなかの情報通ぶりを見せていました。

↓せっかくなら、この件についても清原さんから一言いただきたかったところです!

清原さんからもツッコんでやってください!

「不起訴でよかったですよね」とか!

「番号で呼ばれるのはキツイぞ」とか!



そうこうするうちに試合は中盤へ。ライオンズ側からはまったく反撃の気配も打てそうな気配もなく、さすがの温厚解説者・清原さんもOBとして黙ってはおれない感じに。どいつもこいつもファーストストライクを見逃す打線に業を煮やし、5回表に三者三振に倒れた際には「ライオンズ打線は簡単にストライクあげますねぇ」「積極性がないと言うか、もっともっと攻めていっていい」「ちょっと覇気が感じられない」と厳しい苦言(※正論)も飛び出します。

ついに6回表の代打策の場面では「ど真ん中ですもんね…何で振らないのかな?」「簡単にファーストストライク見逃して次の球を一塁ファウルフライ」「内容が悪過ぎますよね」とバッサリ斬る一幕も。これには厳しめ解説を好むライオンズ界隈も「よくぞ言ってくれた」と大喝采で、にわかに清原監督待望論(※どうせ暗黒なら面白いほうがいいの意)さえわき上がるほどでした。

そして、この試合でもっとも盛り上がりを見せたのが7回表のライオンズの攻撃でした。ラッキーセブンの合唱ではスタンドに清原さんの背番号3のユニフォームが踊り、その後の攻撃では貧打のライオンズが二塁打と四球で無死一・二塁のチャンスを築くと、応援団はかつての清原さんの応援歌を転用したチャンステーマ2を歌い始めたではありませんか。「光り輝く 日はまた昇る 燃える男だ チャンスに強いぞ●●」の歌声とともにレフトスタンドを右へ左へ大移動する光景は、清原さんにとってもひときわ嬉しいものだったことでしょう。「懐かしいですねぇ」と笑う清原さんの笑顔、その笑顔が中継に映ったことだけでもこの試合を見た甲斐があるというものです。

↓たとえ試合には勝てなくても、愛しい思い出があれば生きていける!


なお、無死満塁まで広がったチャンスは併殺崩れの間に1点を取るにとどまると、その後のイニングでスワローズに追加点を許し、結局ライオンズは1-3で敗れました。ただまぁ、清原さんが「懐かしいチャンステーマ聞けましたね」と喜んでくれていましたし、試合終了後には「(最近のプロ野球は)意外にヤジが少ないなぁ」「自分たちの時代はヤジがひどかったんで」「意外とヤジらへんねんな」とライオンズ応援団の品行方正な応援を讃えてくれてもいましたので(←そういう意味ではない説)、ライオンズファンとしても納得の試合となったのではないでしょうか。

そして、お客もまばらになった頃のエンドトークでは、清原さんのご子息・正吾さんが今季の東京六大学野球の春季リーグ戦でベストナインになった話題にも触れられていました。中学・高校では野球から離れていたにもかかわらずこの飛躍振りは、さすが「清原」と言ったところ。「4番、ファースト清原君、背番号3」のアナウンスが響く神宮球場で、「光り輝く 日はまた昇る」の応援歌が流れる幸せな時間は、少しずつ、確実に、世のなかが過去を解きほぐして未来に進んでいることを感じさせます。ある意味ではライオンズが覇気のない野手だらけの暗黒時代に突入したことも、逆のベクトルでの吉兆だったりするのかもしれません。今必要なものがひとつの方向を指し示しているような予感さえしてきます。ライオンズに必要なものが何なのか、球団・親会社にも真剣に考えてもらえればと思いました!

↓正吾くん!ライオンズのファーストとサードとレフトとライトとセンターは空いているぞ!あと最近セカンドも空いたぞ!

所沢で一緒に夢を見ないか!所沢には夢しかないぞ!

夢だらけって意味ではなく、物質的な意味では何もないって話だけど!



清原2軍打撃コーチは真剣に考えてもいいと思いますね!打てないんだから!