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K・D・M!K・D・M!

昨晩は「きっと勝つだろう」と思って心地よく見守れるホッコリ試合、サッカーワールドカップアジア2次予選の日本VSシリア戦を見ておりました。スマホには並行して行なわれている「どうせ負けるんだろうな」のギスギス試合であるプロ野球埼玉西武ライオンズの試合も映っておりましたが、50:950の割合で心はサッカーに集中していました。

何故かと言えば、この試合のスタメンにはあの「KDM」が揃い踏みしていたからです。久保建英さんのK、堂安律さんのD、南野拓実さんのM、この3人が日本代表戦で3人同時にスタメン出場するのは何と初めてのことだと言うのです。「そ、そうなんだ」「3人並べろなんて誰か言ってたっけ?」「DAI語かと思った」など期待の声で日本は沸き返っていました。これは西武の試合など見ている場合ではありません!

↓KDMが初のスタメン共存!よくわからないけれど見逃せない!


ワールドカップ開幕を2年後に控えたこの日。すでに2次予選突破は決定していますが、この試合にはKDMをはじめとして遠藤航さんや冨安健洋さんをも含めた「ベストメンバー」と言える強力布陣が集いました。いよいよ森保監督も本気を見せてきたなと唸るしかない顔ぶれ。会場となる広島県はエディオンピースウイング広島には、その本気に呼応するかのように大観衆が詰め掛け、20年ぶりの日本代表戦広島開催を盛大に祝っています。放送席には小野伸二さん&松井大輔さんの豪華解説陣、スタンドには募金活動のために駒野友一さんも駆けつけてくれました。まさに「日本集結」といった様相。もはやこれはアジア2次予選などではなく、世界の0次予選とでも言うべき試合です。

大歓声のなかで始まった試合。日本はまずは3バックの布陣で臨みます。攻撃時にはセンターバックの両翼である冨安健洋さんと町田浩樹さんも積極的な上がりで攻撃に加わっており、かなり攻撃を意識したシステムである模様。美しい連携とボール回しが小気味よく、シリアはボールに触れることもできない時間がつづきます。開始5分で早くも「今日は勝つな」と確信できるくらいに日本の動きは冴えています。

そんななか中継側もこの歴史的な試合を盛り上げねばならないと使命に燃えていました。前半6分過ぎ、突如として画面右上隅に表示された「初のスタメン共存!久保・堂安・南野 #KDM」の字幕。あまりに突如のことだったのでしばし呆然としてしまいましたが、どうやらこのハッシュタグで歴史的なスタメンについて熱く語ってくれ、というメディアからの提案であるようです。もしかしたら事前にインフルエンサーにお金配って「タイミング見て#KDM使ってくださいね」くらいの盛り上げ施策も裏で走っていたかもしれませんが、ウチにはその提案は来なかったので自主的に使うことにしました。

↓日本がKDMを待ち望んでいた!SNSでは#KDMが小流行!

「ついに#KDMを使うときが来たか」
「あぁ、待望の#KDMだ」
「NMDトリオ以来の夢、だな」
「死ぬまでに#KMDを見られてよかった」
「この三本の矢は世界を貫く」
「世界よ#DKMに震えるがいい」
「KDM!KDM!」
「DMM!DMM!」
「TDK!TDK!」
「TKG!TKG!」
「KDDI!KDDI!」

ハッシュタグで検索してはいけないぞ!

知らないボードゲーム「キングダムデス:モンスター」とかが多めに出てくるから!



KDMの躍動のもと試合が動いたのは前半13分。Kがプレッシャーを掛けたところからチームの連動でボールを奪うと、ボールを受けたMが中盤から持ち上がり、左サイドに展開。そして、中村敬斗さんのクロスから最後に飛び込んだのは上田綺世さん!ゴール前を制圧する高い打点のヘッドは、クロスバーを叩いてシリアゴールへ。この流れで得点者がKでもDでもMでもないことには若干スッキリしない感じもありますが、日本早くも先制です!

↓ゴールを決めたUにDとKが駆け寄り笑顔の抱擁!

この流れなら言える!Iは元気かな!

Iはワールドカップに間に合わないかもですね!

解決まで時間掛かりそうだし!


勝たなければ予選突破が厳しくなるシリアは先制を許したことで前掛かりになってきますが、むしろこれは日本にとって追加点のチャンスか。素早い展開から左サイド中村敬斗さんまでつなぐと、相手は止めることができずにズルズル後退してはチャンスになることの連続。このベストメンバーにおいてほんのり寂しさを覚える三笘薫さんの不在すらも、埋め合わせて余りある躍動ぶりです。

そして迎えた前半19分。相手の攻撃を跳ね返したところからKがドリブルでカウンター気味に持ち上がると、右サイドに開いたDへ!Dは左足に持ち替えると鋭く振り抜いてゴールネットにズドン。左から右から攻撃を繰り出す日本の前に、シリアはなす術もありません。

↓申し遅れましたがDさんご結婚おめでとうございます!


↓その直後の前半22分にはKのパスを相手が自ゴールに蹴り入れて日本3点目!これは実質Kのゴール!


野球並みに得点が生まれる景気のいい試合に、心が荒んだ埼玉西武ライオンズファンあたりも「サッカー見よう」「コッチのほうが気分いい」「西武なんてこの1週間で6点しか取ってないぞ」とチャンネル移動で集まってきたことでしょう。その後も美しくて鋭い攻撃を連発する日本は、前半28分には上田さんがエリア内のターンで相手を剥がしての強烈なシュートを放てば、前半32分には左サイド中村さんからMへつないでの鋭いシュートと、美しくて惜しい攻撃を連発。さすがに追加点までは生まれませんでしたが、日本はしっかりと試合を進めて前半を3-0で折り返しました。もはやあとはMが得点を決めるだけ、という完璧な前半でした。

ハーフタイムには槙野智章さんがナレーションをつとめる映画「ツイスターズ」の特別CM映像を流す余裕もある日本。「この夏、巨大竜巻と人類の熱いバトルが開幕します!」「圧倒されるデカさ!」「竜巻に挑む人類の姿には大興奮しっぱなしでした!」などのメッセージで大作パニック映画をB級コント映画みたいに見せてくる槙野さんはさすがの一言です。最終的に「絶対に負けられない戦い開幕!」の字幕が出た段階には、僕も「面白そう!」と思いましたよね。ゲラゲラ笑って夏の熱さを吹き飛ばしましょう!

↓「んなアホな」「無茶やでぇ」「逃げればいいのでは?」みたいなツッコミが冴えそうな映画だと思います!


ダメだって!槙野さんの読ませたら全部面白そうにしちゃうんだから!

竜巻チェイサータイラーとか完全にコントの顔だし!



迎えた後半、日本は前半だけで満足するチームではありませんでした。このあたりが「世界の0次予選」という意識でしょうか、前半大活躍の中村さんはお役御免として、システムを4バックに変更してきたのです。システム的に相手と噛み合う布陣になったことで前半ほど鮮やかな突破というのは少なくなりますが、それでこそ実戦でトライする価値があるというもの。ベストメンバーが集った公式戦で、勝利を確定させたうえでなおトライができるというのは、素晴らしい強化の時間です。

システム変更への対応もスムーズな日本。後半15分には右サイド端からKがクロスを送ると全員飛ばした逆サイド大外で待ち構えるMが惜しいヘッドを放ち、つづけざまの後半17分にもKからMのホットラインでサイドネットを揺らすなど、しっかりと攻撃の形を作っていきます。残念ながらここでKが交代することになり夢のKDM共存は終わりを迎えますが、いい場面の連発で今後に向けてもいい手応えを得たのではないでしょうか。

↓後半23分のM⇒上田さんのシュートには解説の松井大輔さんも「プレイステーションみたいでしたね」と激賞!


↓さらにセンターバックの板倉滉さんはいろいろあって組体操風の逆立ちをすることに!

競り合いで相手の背中に乗ってしまって前に落ちたらこうなりました!

シリア戦だけに尻上がりですね!


後半27分には、前半・中村敬斗さん&後半・相馬勇紀さんの突破に苦しめられてきた相手の右サイドバックがついに対応できなくり、日本にPKを献上してくれました。PKをもらった相馬さんが自ら決めてこれで4点差。その後もセットプレーでデザインプレーを試してみたり、後半30分過ぎにはゴールキーパーも交代して貴重な出場時間を新たなメンバーに分け与えてみたりと、日本は無駄なく充実の強化時間を過ごしていきます。

そして、そして、ついにやって来た歓喜の時。後半40分、左サイドでの揉み合いからボールを奪った日本は、Mがこぼれ球をさらうと右足でゴール隅に流し込みました。ひとつオウンゴール扱いになったものこそありますが、史上初のKDMスタメン共存試合でKDMがゴールにつながるプレーで揃い踏みするという、まさに歴史的な一戦ではありませんか。今後の最終予選、本番へ向けても「KDM」という切り札があることは日本にとって大いに自信となることでしょう。ありがとうKDM!すごいぞKDM!

↓わずか2時間で「KDM」が希望の合言葉になりました!

日本サッカー史上初の2次予選無失点全勝をKDMが決めた!

Kこれで、D大丈夫だな、M森保JAPANは!



新しいスタジアムで本気のメンバーが集い、華々しい攻撃と充実の試合内容、そのうえ試合途中には板倉さんの組体操逆立ちみたいな誰も傷つかないただただ面白いだけの名場面も生み出した会心の一勝。森保監督が広島の地で勝利の挨拶をするところまで含めて出来過ぎ以上の試合となりました。パリ五輪でのメダル獲得(※願望)を経て若き日本代表が合流してくればさらなる充実も見えてくるはず。アジアカップでは「ん?」という雰囲気も若干ありましたが、これで堂々と最終予選に乗り込んでいけそうです。当然の予選突破、そして世界のベスト8以上へ、楽しみが広がる一戦でした!


素晴らしい選手がいて、それをアレコレ組み合わせることの喜びを感じました!