叶いそうな夢は全部大谷さんが叶える!
今年もやってまいりましたメジャーリーグオールスターゲーム。今年のオールスターでは、日本を羽ばたいた選手たちからは4年連続4回目の出場となる大谷翔平さんと、メジャー移籍即大活躍の今永昇太さんがメンバーに選出されました。いずれもこの舞台にふさわしい、いや主役と言ってもいい選手たち。改めて日本プロ野球界隈の一員としても誇らしくなる時間となりました。
試合を前にしたレッドカーペットショーでも真美子夫人と並んで歩く大谷さんの姿の晴れやかなこと晴れやかなこと。昨年までは例の大泥棒と一緒にレッドカーペットを歩いていたことを思うと、今年からが真のレッドカーペットショーだと頷くほかありません。残念ながら愛犬のデコピンは連れて来られなかったようですが、そのぶんをデコピンカラーのスーツをまとい、インナーにデコピンの絵を入れることで補うあたりも、何とも素敵な遊び心です。心からこの舞台を楽しんでいることが、準備周到なあたりからも感じられるよう。僕がデコピンならドッグフードちょっと残して枕元に置いておいてあげたい気分です。ま、デコピンはもっといいもの食べてるかもしれませんが…。
↓このスーツ発注したときもこんな笑顔してそう!
↓今永さんは何故かオールスター歌謡祭みたいな感じになっていました!
今年の開催地はテキサスレンジャーズの本拠地であるグローブライフ・フィールド。2020年に開業した真新しい球場は美しい屋根に覆われた素晴らしいしつらえぶり。外野フェンスまでの距離はレンジャーズの球史に残る永久欠番の選手たちや思い出の年の年号がもとになっているとのことで、歴史を上手に継承するその姿勢は日本でも真似したくなるようなもの。メジャーのオールスターをお迎えするにふさわしい最高の舞台です。
大谷さんと今永さんの所属するナ・リーグは先発にルーキーながら前半戦6勝0敗と素晴らしい活躍のポール・スキーンズさんを送り、打線にはトレイ・ターナーさん、ブライス・ハーパーさん、クリスチャン・イェリッチさんらを並べる強力布陣。そのなかでも最注目は何と言っても2番指名打者で入ったショウヘイ・オオタニさん。大谷さんは過去3度のオールスター出場で通算4打数1安打ホームランなしということで、日本もメジャーも「そろそろホームランを」と期待してしまうのは当然なところ。今年はホームラン競争も出場せず、投手としての出場もありませんので、打者一本への集中でガツンと決めてもらいたいものです。
↓サムネイルも自然と大谷さんになってしまうスター性!
2番に入った大谷さんの最初の打席は1回表。アメリカン・リーグの先発コービン・バーンズさんは鋭いカットボールで大谷さんをツーストライクまで追い込みますが、変化球がコースに決まらず最後はフォアボールに。つづくターナーさんは倒れますが、4番のハーパーさんの安打で大谷さんが快足を飛ばし、二死二・三塁とチャンスを広げます。ここは惜しくも得点にはつながらなかったものの、さすがの強力打線という片鱗を見せ、今後の打席への期待感も高まりました。
そして、待望のアレがサクッと生まれたのは3回表。ナ・リーグ打線は連打でア・リーグの3番手タナー・ハウクさんを攻め、無死一・二塁としていました。この場面で打席に入ったのが世界のホームラン王・大谷さん。オールスターですのでもとより勝負ありきではありますが、走者を背負ってストライクゾーンで勝負していくしかないというおあつらえ向きの状況を大谷さんが逃すはずはありませんでした。
初球大きく外れたスプリット、2球目の内に切れ込むスライダーをしっかり見極めてツーボールナッシングとすると、「ここはもうストライクゾーンに来るだろう」という確信のもと、甘く入ってきた3球目のスプリットを大谷さんはワンスイングでとらえました。打った瞬間打席内でボールの行方を見守る「確信止まり」の大飛球。外野で守るア・リーグのソトさんも同じく「確信止まり」でスタンドインを見送りました。日本の中継カメラが抜いた今永さんは呆れるような驚くような顔でこれを見上げていますが、世界の野球ファンが皆そんな顔をしていたことでしょう。打てる球が来たら必然として打ってしまうスーパースターぶり。漫画を超えた実話。大谷翔平さん「オールスターでのホームラン」ミッションをあっさりクリアです!
↓日本から羽ばたいた選手たちが長い時間をかけて「イチローさんのランニングホームラン1本のみ」だった歴史をアッサリと更新!
↓メジャーのスターたちが呆れて首を傾げる!
↓大谷さんのオールスターでのパフォーマンス!
↓MLB公式呆れ返って怒涛の4連ポスト!
↓「何回でもこのホームランを擦る!」というMLB公式の熱い意気込み!
↓このショーのスターは紛れもなく大谷さんでした!
VIDEO 「へー、オールスターでホームラン打つのって簡単なんだなー」と思ってしまうアッサリ感!
「大谷がホームラン打つ」に賭けとけばよかった!
祝福のヒマワリの種はマシマシでお願いします!
いやー……「オールスターなので何打席あるでしょうか」「昨年は2打席でした」「3打席あるといいですね」みたいな事前の会話は何だったのか。3打席どころか大谷さんには1球あれば十分でした。逆に言えば、1球のチャンスをしっかり掴めるくらいの選手でなければ、世界の頂上でホームラン王になどなれないのでしょう。日本出身だからということではなく、これほど巨大な「夢を叶えるチカラ」を備えたスターを見守れるのは世界の誰にとっても幸せなことです。「そろそろ打ってほしいですね」からの「ハイ打ちましたよ」の夢は叶えるもの感。またひとつ新たな夢物語に呆けさせていただきました。
「さぁ、これでオールスターMVPもいただきだな」と思ったものの、3回裏のア・リーグの攻撃ですぐさま3点を放出して試合は振り出しに戻ります。あるいはこれは野球の神様からの挑戦なのかもしれないなと思います。「大谷ならオールスターMVPくらいいつか獲るじゃろうが…」「どうせ獲るならちょっとやそっとじゃない獲り方がいいじゃろ…?」「今年は投打二刀流はやらないのであれば最低でも二打席連発かのぉ…?」「よっしゃ、そっちの方向で神様パワー使おう」なんてことも、こと大谷さんに限ってはあるかもしれないなと思います。小さな夢を叶える手助けをするのではなく、より大きな夢へと膨らませる形で神様が助けてくれる、そんなことが。
4回裏には日本から羽ばたいた今永さんが1年目ながら選出のみならず登板まで果たす名誉をあずかり、三者凡退としっかり無失点でつなぎました。浮き上がるフォーシームで相手のバットを吹き飛ばした(※振ったあとにバットがすっぽ抜けて飛んだだけ、とか言わない)のは前半戦の活躍を象徴するような名場面でした。さぁ、あとは大谷さんに勝ち越しホームランでMVPを決めていただきましょう。
そして迎えた大谷さんの3打席目は5回表。相手投手のメイソン・ミラーさんは低めに160キロ超えの力強いボールを集める素晴らしいピッチング(←打てる気がしない/大谷さんならそのうち打つんだろうが)。ポンポーンと追い込まれた状態から、最後は低めに鋭く落ちるスライダーで大谷さんは空振り三振に倒れました。これは相手投手を褒めるしかない対戦で、大谷さんはここでお役御免となります。
「これでMVPだと漫画でありそうな程度の話ですね…」ということか、ナ・リーグは直後の回にサクッと2失点をしてこれが決勝点となりました。結局3-5でア・リーグの勝利となった今年のオールスター。チームが敗れたことで大谷さんのオールスターMVPは来年以降への持ち越しとなりましたが、まぁ気分的には「わかりやすい夢が来年以降に残ってよかった」くらいの感覚です。夢を叶える、叶いそう、となったら即座に叶えてしまう大谷さんには、夢をゆっくり刻んでもらうくらいでちょうどいいでしょう。あまりに爆速で夢が叶い過ぎると、夢を探すほうが追いつかなくなりますからね。
三冠王、ワールドチャンピオン、サイ・ヤング賞、オールスターMVP、このあたりのわかりやすい夢をひとつずつ叶えていって、毎年大盛り上がりになっていけたらいいなと思います。怪我さえなければ全部叶いそうな気がする夢ばかりですので、全部楽しみに待ちたいと思います!
↓なお今年「オールスターで勝利投手&ホームラン」という史上初の夢が叶っていたそうです!
このパターンで毎年「オールスターで勝利投手&ホームラン&盗塁」とか増やしていけそう!
誰もやってないことを達成して、毎年「史上初」を生み出す条件は整いました!
「全部大谷さんがやってた」現象で未来のプレイヤーに夢が残るか心配です!