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カテゴリ:
野球
2024年07月24日08:00
オールスター戒めをありがとうございます！

飲酒喫煙で五輪辞退になる厳罰主義の世のなかにあって何でアレは元気にアレしてるんだよと釈然としない埼玉西武ライオンズファンの皆さん、ふ機嫌いかがでしょうか。前半戦の最後のほうはちょっとチーム状態も上向き、鳥人間コンテストでびわ湖に落ちる直前に水面効果でふわっと一瞬浮き上がる感じで「1週間を3勝3敗で乗り切る」というハイパーブーストを見せたライオンズ。3勝したのにエース級はキッチリ負けているあたりに煮え切らない感は残りますが、後半戦に向けてこの調子で頑張っていただきたいところ。夢の100敗なるかならないか、沸く沸くは尽きません（※はらわたが沸騰しているときの表現）。

そんな埼玉西武ライオンズ界隈もこの日ばかりは上機嫌。何と、望外の喜びでありますが、我が埼玉西武ライオンズもプロ11球団とともに夢のオールスターゲームに混ぜていただけたのです。夢舞台となるエスコンフィールド北海道には若干名のライオンズファンの姿も見られ、プロ野球界隈を挙げてのお祭りの様相。僕も「これが今季最後の気分いい試合かもしれんね！」と熱視線を送りました。

↓ブルーカーペットショーではファンみたいな格好の選手たちが登場！


↓他球団でも職務質問されてるファンみたいな格好の選手がいました！


まるでメジャーリーグのような美しい球場で行なわれるオールスターゲーム。大型ビジョンに映るスタイリッシュな紹介映像と威風堂々入場してくる球界のスターたちの姿は壮観の一言です。エスコンフィールドの豪華で美しい演出を前に、解説の古田敦也さんは「明日、神宮大丈夫かな？」とリアルに不安を漏らしていましたが、ここまで段違いにスゴければ比較対象にもならないというものです。「野球盤と野球場でどっちがすごい？」みたいなこと誰も比較したりしませんからね。まぁ、当面神宮球場自虐を楽しみつつ、神宮外苑再開発完了後にはニュー神宮球場でエスコン以上の演出をやってもらいましょう。建て替え予定があるって幸せなことですよね。

いざ発表されたスタメンに我が埼玉西武ライオンズの名前はもちろんありませんが、半分は「妥当」という気持ち、そしてもう半分は「今日は日本ハムさんの日ですから」という気持ちでいたって爽やかなもの。エスコンフィールドという素晴らしいスタジアムを建て、初のオールスター開催に燃えたファンたちがファン投票を席巻し、ほぼすべてのポジションで1位を獲得した日本ハムさんにドドーンと出場していただかないでどうするものか。DH部門で1位となった中村剛也さんもコンディション不良で出場辞退したことですし、何なら全部日ハムでもいいくらい。セ・パならぬセ・ハの戦いということで無問題です。

↓球場だけじゃなく煙のクオリティも高い！


↓リアルにやってみせたオール・ハの編成！


↓歴代日ハムユニフォームが大集合です！
現ハと元ハでオールスターが組めちゃった！

さすがの流出球団埼玉西武ライオンズでもこれは無理ですわ！



そんなオール・ハ体制のなかでもひと際目を引いたのは2番DHで入った先発投手・山��福也さん。よもや全パ中嶋監督の「なるべく他球団を疲労させよう」という策謀ではないでしょうが、まさかまさか大谷翔平さんばりの二刀流での起用です。「おぉ、さすが日本のオールスターはファン感謝祭のノリだな！」と思ったファンもいたかもしれませんが、この二刀流は悪ふざけでもお遊びでも何でもありませんでした。何と1回裏全パの攻撃では、山��さんがいきなりのチーム初安打を放ったのです。キレイにレフト前に流したクリーンヒットは「日本のオオタニ」と言いたくなるような見事な一撃でした。

しかし、二刀流の難しさが見えたのは2回表全セの攻撃。おそらく山��さんは生粋の二刀流ではないのでしょう。確かに「野手」のほうの刀は持っていましたが、1本しかない刀でやりくりしたためか「投手」のほうの刀はどこかに置いてきてしまいました。何とこの回、安打⇒二塁打⇒安打（＋1点）⇒二塁打（＋1点）⇒一ゴロ（＋1点）⇒二塁打（＋1点）⇒一ゴロ⇒本塁打（＋2点）⇒本塁打（＋1点）⇒安打⇒本塁打（＋2点）⇒二塁打⇒三振と「打者13人滅多打ちで9得点」というオールスター記録となる大炎上に。「オールスターで打者として安打を放って投手として9失点」は100年後にも残る大記録になることでしょう。記憶よりも記録に残る選手ですね。

とは言え、これはオールスターですので9失点だろうが10失点だろうが和やかなもの。テレビ朝日の中継では古田敦也さんが「神宮しか知らない野球ファン」の目線に立ってエスコンフィールドを紹介していく模様などもちょこちょこ挟みこまれ、お祭り騒ぎはつづきます。3回裏全パの攻撃ではファン投票最多得票の万波中正さんが強烈なスイングから「確信歩き」からフェンス直撃打となる「確信ツーベース」（※歩いても二塁は間に合うし、三塁はどのみち無理だろうと確信したの意）を放てば、全セも負けじと4回表に再び大きな花火を打ち上げます。2回の猛攻ですでにオールスター初ホームランを放っていた横浜の牧秀悟さんが2打席連発となる一発を放ち、さらに全セが2点を追加したのです。これはもうMVP確定弾と言ってもいいでしょうか。「デスターシャやりたい全セ有志」たちも2回もデスターシャやれて大満足だったことでしょう。

↓牧さんのホームランパフォーマンスでは、元ネタの方も来場しており大盛り上がりでした！



全セが11-2とリードして終盤戦へ。すると7回表にはライオンズにとっても嬉しい報せが。ここまでお声が掛からなかった楽天イーグルス勢とともに、埼玉西武ライオンズから源田壮亮さんがショートの守備についたのです。この回は三者三振で守備の見せ場はありませんでしたが、夢舞台にライオンズの選手が居並ぶという光景に僕も感慨深い気持ちになります。さらに8回裏には埼玉西武ライオンズ・外崎修汰さんも起用され、ライオンズファンにとってもさらに思い出深い試合に。中継での一言紹介コメントには「外崎りんご園」と家業のことだけが記載されており、その結果「外崎修汰（外崎りんご園）」という普段は果樹園で働く実業団プレイヤーみたいな雰囲気も出てしまいましたが、まぁそっちのほうが球団名だけで強いか弱いかバレないので、むしろいい感じかもしれません。

そんなライオンズ選手たちの活躍が全パに火をつけたでしょうか。8回裏の攻撃では、鈴木大地さん・外崎修汰さん・鈴木セリーナ夫さんの連続安打で満塁のチャンスを築いた全パ。内野ゴロで1点を追加すると、ここで打席に入ってしまったのが山川穂高。「今年のオールスターはおかわりさんのホームランダービーが楽しみだ」と思っていたところでスルッと代打出場となるなど、その実力と反骨心でことごとくライオンズの行く手に立ちはだかってくる仇敵は、あろうことかここでスタンド上段に叩き込む大ホームランを放ってしまったのです。

ダイヤモンドをまわる山川を三塁コーチとして笑顔で出迎える今井達也さん、本塁付近で待ち受け山川と熱いタッチを交わす外崎修汰さんと源田壮亮さん。ライオンズ選手の祝福を受けながら最後は外崎さんも控えめに加わりつつ「どすこーい！」するというパフォーマンスはまさに戒めの一打でした（※いつまでもネチクチしつこいライオンズ界隈を戒める天罰の意）。「この2試合さえ凌げば一緒にやらされる機会は当面なかろう」と思っていたどすこーいをしっかりやられるとは。ライオンズ界隈にとっては「チカラこそ正義」という言葉を噛み締めるには十分な一撃でした。ある意味で大谷翔平さん並みの「夢を叶える」チカラを感じました。ライオンズファンが確実にうなされる日だけキッチリ打つ「悪夢を叶える」チカラは、さしもの僕も一流と認めざるを得ません。いい選手ですね！選手という枠では！

↓「今日は打つなよー」って思う試合で大体打たれるので、実力はスゴいと感嘆しました！


くーー、全人類の飲酒を今すぐ禁止してくれ！

あと不倫とか浮気も刑事罰の対象にしてくれ！

欲望を全部罪にしてくれたら引っ掛かると思う！

そしたら爽やかに野球を見られるはず！



そんなこんなで試合は大盛り上がりのなかで終了。途中段階では一方的な全パのボロ負け展開かと思いましたが、11-6なら試合としても悪くありません。ホームランもたくさん飛び出しましたし、最後は全セ側からの「代打床田で二刀流返し」なんてファンサービス起用もあり（※見事なヒットを放つ）、全プロ野球ファン（※西武除く）が大満足の一戦だったのではないでしょうか。エスコンでの初オールスターがメモリアルな一戦になって心からよかったと思います。次戦は神宮開催ということで、試合内容はさておき球場紹介で打ちのめされることはないだろうと思うと気楽でいいですね！また戒められそうではありますが！


何かだんだんコッチが悪いから神様に「戒め」られてる気がしてきました！