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2024年08月28日08:00
埼玉西武ライオンズは「負の大谷翔平」!
プロ野球11球団のファンの皆さま、そして埼玉西武ライオンズファンをやっちゃっている皆さま、こんにちは。パリ五輪の開幕から1ヶ月の時間を経て、日本の勝利&美技に酔っていた目が久々に現実に帰り、「まだ西武やっとったんか!」とビックリしている僕です。いやー、バラエティ番組とかなら視聴率が悪くなると駆け足で消滅するものですが、どんな体たらくでも予定の試合数を消化するまで打ち切られないコンテンツって厳しいものですね。あぁそうか、相手方にとっては雑魚をボコれるボーナスステージだから止める道理がないんですね。仕方ない、身ぐるみ剥いで持っていってもらいましょう。
しかし、改めてパリ五輪という夢を見ていた間のライオンズの容体を振り返ると驚くばかりです。まるで比較しやすくするためかのように、五輪の開会式が行なわれた7月26日から後半戦が始まった日本プロ野球&西武(※プロアマ混成みたいなものなので分けて書いているの意)において、五輪の閉会式が行なわれた8月11日まで西武は何と2勝11敗1分でまとめてきやがりました。日本は金メダル20個も取ってるのに、埼玉西武ライオンズは同じ期間にわずか2勝。金メダル10個見る間に1個勝つペースでは、記憶にも印象にも残らないのは当然です。
だもんで、パリ五輪が終わったなと思って順位表見たときに一瞬「あれ?野球やってなかったのかな?」と思いましたもんね。勝ち星増えてなくて。「稼頭央監督が休養と言う名の解任になった5月26日は15勝だったよな…」「前半戦終了時点で27勝だったろ…」「これはさすがに五輪期間中に30勝にいくやろ…半月もあるんだぞ…」と思って五輪に突入したら、五輪が終わった時点で29勝で10のケタが変わってないんですからパッと判断できるはずがありません。
まぁ、五輪が終わった途端にちょっとやる気でも出てきたのか(※選手も五輪に夢中だった説/選手も五輪で感動した説/スポーツのチカラを感じた説)、お盆の繁忙期を2勝4敗と好成績(※当社比)で乗り切ると、8月20日からのホーム6連戦は何と「4勝2敗」と空前絶後超絶怒涛の大爆発。6試合合計8点で4勝するという全盛期落合中日みたいな戦いぶりには僕もゾクゾクさせていただきました。あまりに急激に勝ち過ぎるチームと、並行して西武ホールディングスの株価が年初来高値を更新する勢いで上がっていくのを見ていたら、「ははーん、身売りが決まったな?」「稼頭央監督時代も解任決まってから勝ち始めた」「セルフ弔い合戦システムや!」とピーンと来たほどです。
そのせいで今季唯一の楽しみであった「夢の100敗」到達はかなり厳しくなりましたが(※8月27日終了時点で35勝77敗2分/残り29試合で6勝23敗が必要)、諦めずに夢を追いかけてもらえたらいいなと思います。全盛期横浜の暗黒時代をネットリ見てきた僕の目から見ても今年の西武の弱さは「歴史的」であると映ってはいるのですが、本当に歴史に名を刻むにはハッキリした記録が欲しいところですからね。100敗到達か18連敗達成か、あるいは両方か。目の前の1試合1試合を大切に自分の野球を貫けばきっと夢は叶う、そう信じて戦っていきましょう。
↓まるで優勝したみたいな雰囲気ですが、今季初の3タテしただけです!
「1勝の喜び」の価値が爆上がり!
あと6つも勝ったら今季はもう十分に喜べそう!
しかし、「夢の100敗」という主要記録には届かなかったとしても、今季の西武にはまだまだ希望が残されています。ある意味で記録づくめの、ある意味で歴史的なシーズンを過ごしていることは間違いないのです。それは言うならば「負の大谷翔平」とでも言うべき概念であろうと僕は思います。
あと6つも勝ったら今季はもう十分に喜べそう!
しかし、「夢の100敗」という主要記録には届かなかったとしても、今季の西武にはまだまだ希望が残されています。ある意味で記録づくめの、ある意味で歴史的なシーズンを過ごしていることは間違いないのです。それは言うならば「負の大谷翔平」とでも言うべき概念であろうと僕は思います。
大谷さんは今季もメジャーで大活躍をしています。ここまで打率.291、ホームラン41本、94打点と三冠王も狙える勢いです。しかし、その数字だけ見たら歴史的と言うほどではありません。スゴイはスゴイのですがホームランで言えばア・リーグのジャッジさんは50本を超えていますし、ブレーブスのオズナさんも大谷さんとほぼ横並びくらいの打撃成績を残しています。前人未踏とか空前絶後とまでは言えないくらいの数字です。
では「大谷さんの41本塁打は毎日打ってるんじゃねぇかなくらいに錯覚するのに、西武の35勝はレアポケモン並みの出現度に感じるのは不思議だなー?」と思う我々の感覚はカンチガイとかバグなのかと言うとそうではありません。大谷さんは数字だけでは語れない部分で歴史に名を遺しつづけているのです。今季のハイライトとも言える「40本塁打40盗塁の同日達成」などは、まさにそうです。これまで多くのインパクトを残してきた投打二刀流もそうです。大谷さんは「打撃×●●」のコラボレーションで、歴史的な日々を過ごしているのです。何かと何かを掛け合わせることで「100年ぶり」とか「前人未踏」を生み出しつづけているのです。それはひとつの数字だけで測れるものではないのです。
翻って我が埼玉西武ライオンズをご覧ください。我々も単純な負け数で言えば、まだまだ歴史に名を刻む段階にはありませんが、掛け合わせによって幾多の不名誉を球史に刻んでいます。27日の千葉ロッテ戦で自身のプロ野球記録を更新した「開幕からの同一カード連敗記録:15」なども、「開幕から」「同一カードで」という条件を掛け合わせることで新たな歴史を生み出した事象です。ただの15連敗だと「ふーん」くらいの話ですが、「え!?今年ロッテ戦一回も勝ってねぇの?」って聞くとワクワクしてきますよね(※ヘソで茶が沸くとはらわたが煮えくり返るのダブルミーニング)。「そんなことある?」「大相撲なら途中で休場するレベル」「八百長でやってたとしても途中で1回くらい間違って勝ちそう」と思いますよね。マージャンのコンビ打ちだってそんなに一方的に味方に振り込めないですもんね。
【参考】過去の同一カード連敗記録●シーズン同一カード連敗プロ野球記録:19(1955年/大洋ホエールズ/中日ドラゴンズを相手に達成)●シーズン同一カード連敗パ・リーグ記録:17(1965年/東京オリオンズ/南海ホークスを相手に達成)●シーズンをまたいでの同一カード連敗プロ野球記録:26(1955年〜1956年/大洋ホエールズ/中日ドラゴンズを相手に達成)●同一球場・同一カードでの連敗記録:21(1954年〜1956年/大映スターズ/南海ホークスを相手に達成)
しかも、この日刻んだ歴史はそれだけではありません。西武側の先発投手である高橋光成さんは、この日の敗戦で開幕から13戦未勝利の10連敗を記録しました。これは1960年に近鉄バファロー・大津守さんが記録して以来、64年ぶりのことだと言います(※大津さんはこの年、開幕から11連敗を記録)。こうなれば当然プロ野球記録が気になってきますが、投手の同一シーズン連敗記録は1956年に大洋ホエールズの権藤正利さんが記録した13連敗であるとのこと。権藤さんは1955年から1957年にかけてプロ野球記録となる28連敗を達成した大投手として知られますが、まさにそういった「歴史」にもう一度光から伸びた影が差すところまで来ているのです。
↓天国から「え!?俺が注目されてるの!?やめろ!」という声が聞こえてくるような気がする歴史への挑戦!
【#西武】#高橋光成、6回2失点も64年ぶりの開幕から10連敗 チームはロッテに開幕15連敗 https://t.co/NxzV89zLoS
— 日刊スポーツ (@nikkansports) August 27, 2024
大谷翔平さんは投打二刀流でベーブ・ルースさん以来の「100年ぶり」をいくつも記録しただけではなく、「テッド・ウィリアムズさん以来73年ぶりに1ヶ月に25本以上の長打&20以上の四球」「ジミー・フォックスさん以来77年ぶりにダブルヘッダー第1試合の先発投手が第2試合に野手で出場」「レッド・フェイバーさん以来102年ぶりに3盗塁&13奪三振」「ジョージ・シスラーさん以来103年ぶりにシーズン9盗塁&10試合以上登板」「ジャック・スティベッツさん以来133年ぶりに4回出塁&2本塁打&10奪三振」などなど、さまざまな掛け合わせ記録によって歴史のなかの栄光に光を当ててきました。
埼玉西武ライオンズはまさにその逆で、歴史のなかに静かに埋もれさせておいてあげればいい出来事に、光から伸びる影を当てているのです。まだ調べたり騒いだりする段階ではありませんが、5月26日の勝利を最後に「日曜日13連敗」を記録していることでの「同一曜日連敗記録」であるとか、5月から4ヶ月連続で8連敗を記録していることでの「8連敗以上連続●ヶ月達成記録」であるとか、今まで考えたこともないようなワクワク(※ヘソで茶が沸くとはらわたが煮えくり返るのダブルミーニング)が次々に生まれているのが今季なのです。これを「負の大谷翔平」と言わずして何と呼べばいいでしょう。
僕たちは今、歴史を目撃している。
歴史の一部になっている。なっちゃっている。
大谷さんのホームランボールを拾おうとカヌー漕いでる人たちみたいに「うわー必死…」と思われるような熱意で埼玉西武ライオンズを応援しているのだ、そう思ったら、何だか急に誇らしい気持ちになってくるではありませんか。一番しょっちゅう取りざたされる「シーズン連敗プロ野球記録:18」には何故かチャレンジすらしない中途半端さには苦笑いをしつつ、この歴史を自分のものとできることに喜びを感じていきたいなと思うのです。
「あの年な、ロッテに全敗だぞ」
「25回戦あって全敗だぞ」
「八百長でもそんなにできない」
「25本連続ミスらずにマッチ擦れるか?」
「25連続って難しいだろ?」
「それをやったんだぞ」
「しかも終盤は何故か毎週末ロッテ戦で」
「日曜日18連敗の大記録も達成」
「DeNA(当時存在した会社)の南場オーナーは」
「日曜負けると月曜に試合がないので」
「48時間機嫌が悪くなるなどと」
「日曜日を重視していたそうだが」
「その日曜日を負けつづける嫌がらせ」
「しかし曜日問わず負けるもんだから」
「日曜負けたあとは月曜に試合ないので」
「48時間追加で負けないから」
「むしろ機嫌がいいなんて逆転現象が発生」
「月曜以外毎日不機嫌」
「月曜以外毎日不機嫌」
「開幕前はエースを自認していた」
「メジャー移籍を熱望する高橋某は」
「ボー・タカハシじゃなくて高橋某は」
「開幕から怒涛の15連敗でプロ野球新記録」
「投手王国じゃなくて投手が王様の球団かと」
「知らない野手しかいないから」
「誰も投手に逆らえないんじゃないかと」
「だってホントに知らない野手しかいない」
「知らない野手が毎日4番打ってる」
「ドジャースなんか毎日オオタニなのに」
「ドジャースは毎日オオタニ見られるのに」
「ドジャースは毎日オオタニ見られるのに」
「見るだけ時間の無駄と評判の球団を」
「お金ももらわずに応援していた」
「真の野球ファンこそが我である」
「あの伝説のショーヘイ・オオタニが」
「現役バリバリだった2024年当時に」
「ドジャース見てりゃ楽しいのに」
「ライオンズを応援していたのが我である」
「それがファンでなくて何なのか」
「物好きって言い方はよくない!」
「それはファンと同じ意味!」
「悪趣味とか言うんじゃない!」
「趣味に善も悪もない!」
「知らないVtuberの応援してる人に」
「物好きって言ったら誹謗中傷だろ!」
「悪趣味って言ったら誹謗中傷だろ!」
「ライオンズ応援も物好きではない!」
「悪趣味なわけでもない!」
「ファン!ファン!ファン!ファン!」
「我はファンをやっていたのである!」
「ふぅ…………ぅぅ………」
「自己否定しないように必死なんだから」
「余計な刺激はしないでくれよ…」
「とにかくあの年があったから今がある」
「今はイオンに身売りして」
「La・イオンズになったけど」
「ホント気持ちいい〜快適〜」
「親会社のありがたみがわかる〜」
「球場も屋根つきエアコンつきだし」
「優勝セールもイオンで開催だし」
「駐車場が入りやすくてデカい!」
「行き帰りに普通の買い物ができる!」
「球場が僻地じゃなくて郊外にある!」
「球場が僻地じゃなくて郊外にある!」
「球団のレジェンドを大切にする!」
「当たり前が当たり前になった」
「当たり前が当たり前になった」
「やっぱり底値でないと売れないよね」
「一回底値まで行ったから売れた」
「あの年があったから今がある」
「2024年が夜明けの始まりだったわ…」
みたいに振り返れる日がいつか来る、そんなことを思う今シーズンなのです。明るい未来が訪れたらきっと今のことも笑顔で話せるでしょう。そんなことで、今は頭のなかに流れる中島みゆきさんの「時代」に心を委ね、くよくよせずにベルーナドームの風に吹かれようと思います。ま、あの球場、風は入って来ないんですけどね。虫と鳥は入ってきますけど!
↓スポンサー一覧を見てたらブックオフさんに買ってもらうのもイイかなと思いました!
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— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) July 22, 2024
今年の夏は豪華ゲストがぞくぞく来場!#ハントブルーユニ で球場を染めましょう!
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8/2(金)から『ライオンズフェスティバルズ2024』スタート!
8/4(日)と25(日)はハントブルーユニフォームを来場者全員(※条件あり)に配布します。
▼特設サイトはこちら https://t.co/nLuO2gGvON#seibulions pic.twitter.com/tJCywYTRea
「古くても楽しいものは楽しい!」って価値観がチームに合いそう!
球場内にブックオフあったら負け試合でも時間潰せそう!
球場内ブックオフで温泉とかホテルとか作ってる他球団に対抗できそう!
ま、買ったふりして買ってくれないとかはあるかもですが!
球場内ブックオフで温泉とかホテルとか作ってる他球団に対抗できそう!
ま、買ったふりして買ってくれないとかはあるかもですが!
今年はいくつの大記録が生まれるのか、考えるだけでワクワクが止まらない!