2024年09月02日08:00
この記事には告知が含まれています的なやつです!
先日、発売されました『羽生結弦PROFESSIONAL Season2』(扶桑社刊)、ご覧になりましたでしょうか。僕もご多聞に漏れず拝見していたのですが、ちょっと今回は違う感覚での出来事となりました。実は編集部さんからご依頼をいただきまして、こちらの本に寄稿をさせていただいたのです。
通常ですと新しいお買い物品が手元に届くと、ただただ楽しく開封して舐めまわすだけなのですが、自分が参加していることでまるで縛られるように心身の動きは重たくなりました。不安、不安、不安。本書への世界からの期待感の高まりを感じるほどに、その2乗に比例して自分のやらかしへの不安が高まり、出るのが楽しみなような心配なような、複雑な気持ちになっておりました。
版元さんから献本いただけるとのことで、せっかくならば限定版をとお願いしまして発売日には手元に品物が届いていたものの、「手元にキター!」みたいなアクションを起こすのも自重してしまったほど。「キター」などと盛り上がっている感を出したあとでシュンとなる展開があったら居住まいが悪いという肝っ玉の小さい話なのですが、まぁそのぐらいビクビクしていたということです。
もちろん自分で何かやらかしに気づいているとか、何か手を抜いているとかいうことはまったくなく、自分に有る袖は一生懸命振ったつもりではいるのですが、それはそれ。頑張りと仕上がりは別軸の問題です。せっかくの楽しいお祭り事に何かよからぬ影響であるとか、辛い感じであるとかがあったら申し訳なく、楽しむ側の自分としても残念になりますので、何とか平穏に、邪魔にならない程度になっていてほしい。そんな気持ちで息をひそめて様子をうかがっていた次第です。
↓手心のないアマゾンのレビューは怖くて見られていないのでイイ話があったら教えてください!
📕本日発売!『羽生結弦PROFESSIONAL Season2』#羽生結弦 プロ2年目の歩みが一冊に✨#YuzuruHanyuPRO2
— フィギュアスケートLife (@fskating_Life) August 29, 2024
▶️通常版
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しばらく様子をうかがっておりまして、本は総じて好評そうであることと、「アレがなければ…」みたいな感想もとりあえずは見つけられなかったので、覚悟を決めて「告知」でもというのが本日の主旨となります。自分のところ以外は何がどうなっているのか承知しておりませんでしたので、バラバラに書いた寄せ書きの完成形を見たときのような気持ちで本を開いたのですが……いやぁ……美しかったですね……よかったですよね……。
表紙・折り込みポスター、そして写真集のような巻頭大型ビジュアルページとつづくフォトグラファー・矢口亨さんによる美麗写真の数々は、普段着では目にすることのない傾向の装いと、一歩踏み出した感もある銀色のイヤーカフによって新鮮な驚きを与えてくれます。シーズンの切り替わり、さらなる進化、そういった未来への予感を感じさせてくれる新しさに満ちていました。そして、その写真集の最後の締めくくりとして寄せられた矢口さんによるテキストがまた素敵なものでした。分量としては1000字前後くらいではあるのですが、互いに触れ合い、言葉と創造を交わし合った同士だからこその濃密さで、まるでその場に立ち会ったかのような気持ちになるものでした。鑑賞や評論では迫れない、創造の部分にある何かが掬い取られている、そんな感覚になりました。反省はしませんが、「僕6000字も送っちゃったな…」とは思いましたよね。反省はしませんけれども、何か仕事などでよく指摘される「早口でまくし立てる人」の素性(!)が出ちゃったなと。圧巻の巻頭でした。
そして、その後につづく本書のメインディッシュとも言える羽生結弦氏ロングインタビュー、こちらも2年目の総まとめにふさわしい内容でした。創造者としては「すべて作品で語る」というスタンスもあり得るところではあるわけですが、作品を自ら読み解いてくれているような、創造の意図を明かしてくれているような語りで、羽生氏だけではない過去のいろいろな映像を見返しながら、さらに深層を目指していくような機会となりました。収録のタイミングがファンタジー・オン・アイス2024を終えてからということで、比較的近いタイミングの話題が多くはなっていますが、「RE_PRAY」について語られていた部分では感じていたことや寄稿で触れたことと重なる部分もあって「セーフ!」と思いました。完成するまで意識していませんでしたが、このページと読み比べて決定的な解釈違いとかとんでもなく的外れな憶測みたいな展開があったら、今頃寝込んでいただろうなと思いました(怯え)。ストライクではなくてもゾーン周辺であればヨシ、そのぐらいの気持ちで恐る恐る読み進めた次第です。まさに手に汗握る読書体験でした。
以降も2年目を締めくくる企画の数々がつづきます。田口有史さんによるファンタジー・オン・アイス公演の写真集ページでは、現地で見た幕張公演の記憶を甦らせつつ「この衣装の秘話が…」「このポーズの意図が…」「下半身から生まれる演技…」「田中刑事さんの『誰に寄せるんだろうと思っていたらそっちかい!』の感想ワロタ」などと本書で得た刺激を積み重ねながら、さらに楽しむことができました。ネット上で見る速報の画像もいいものですが、創り手が吟味を重ねて作品として仕上がった段階での「厳選集」を見られるのはありがたいことだなと改めて思います。誰もがそうなるわけではなく、撮り甲斐がある被写体と、意志と意欲と共鳴がある撮影者と、それがプロの仕事として成立する環境とかが揃ってはじめてできることなのだと思うと、当たり前ではないことを噛み締めないといけないなと思います。「いつも皆さまありがとうございます」の気持ちで、拝見いたしました。
田中刑事さんのインタビューでは前述の面白感想のほか、刑事さんが明かす意外な真相(!)に少しのジェネレーションギャップを感じてみたり、山本草太さんのインタビューでは刑事さんとはまた異なる視点から「人物」というよりは「スケーター」としての羽生氏を語るような秘話を聞かせてもらったり、このシーズンを重層的に振り返ることができる時間となりました。「RE_PRAY」ツアーを振り返るページは、すでに内容承知していますので内容への感想はないのですが、誌面として見たときには「長っ!」と思って一回慌てて閉じましたね……。もともと想定されていた長さを超えていったとかではないので、長い分には差支えなかったという認識ですが……寄せ書きの右下隅あたりにビッシリとボールペンで書き込みがあった感じの異彩を放っていたかもしれないですね……。これで「notte stellata」を振り返るページが妙に短いとかがあると冷や汗が噴出したかもしれませんが、そちらもしっかりと振り返りがありつつ、大地真央さんから公演の秘話を存分に語っていただけていたので心から安堵しました。そのなかで語られていた羽生氏から大地さんに伝えたという「無理だと思うことをあえて全部言ってください」の精神は、ファン・観衆としても大事にしていきたいなと思いました。3年目のシーズンへ向けて、期待を自分で制限しない、答えを自分で限定しない、可能性を常に最大限に広げておく、そんな気持ちで自分もいられたらいいなと思いました。
巻末にかけては今シーズンも多大なるご支援をいただいたコーセー「雪肌精」さんの振り返りにより、「若竹の君」をフィーチャーする特集も。「若竹の君」は界隈が呼んでいる通称だという認識でしたが、記事の見出しになるとちょっと嬉しいようなこそばゆいような気持ちになりました。先日メゾンコーセー銀座さんで見た写真展も装飾として竹林を作っていましたし、公式ニックネームくらいになっているのかもしれませんね。雪肌精さんは裏表紙部分にも広告を出稿いただいており、本書にも大きなご支援をいただいてる模様ですので、「本当にいつもありがとうございます」と改めてまして深謝深謝です。
濃密で爽やかな読後感とともに、この素晴らしい2年目への感謝がこみ上げる時間でした。
すべての皆さま、いつも本当にありがとうありがとうございます!
すべての皆さま、いつも本当にありがとうありがとうございます!
3年目もどうぞよろしくお願いします!
↓広告もコンテンツであり、広告で参加してくれるお相手がいることにも喜びを感じるような素敵な締めでした!
8/29発売「羽生結弦 PROFESSIONAL Season2」の見本が上がってきました!
— フィギュアスケートLife (@fskating_Life) August 26, 2024
今回カバーの後ろ側にはコーセー「雪肌精 みやび」の広告が掲載されています。‟若竹の君”ビジュアル満載の特集もどうぞお楽しみに🎋#YuzuruHanyuPRO2#コーセー#羽生結弦 pic.twitter.com/FaH1oHBjcc
そして数日の様子見の果てに、ようやく不安感も鎮まってまいりましたので書店さんでの販売の様子もうかがってきました。今回は中心的な企画として大阪梅田の阪急三番街にてパネル展を大々的に行なうということで、そちらへは足を伸ばせていないのですが、東京羽生氏書店界隈の聖地である有隣堂アトレ恵比寿店さんでパネル展を開催されるとのことでしたので、そちらへうかがうことにしました。いっちょ前に我が子を見守るような気持ちで店頭の様子を拝見する所存です。
カフェも併設される大型店ということで人の流れが絶えない人気店にあって、そのなかでも際立つ人だかりができていたのが『羽生結弦PROFESSIONAL Season2』パネル展のコーナーでした。たくさんのお仲間が入れ替わり立ち替わり記念撮影を行ない、品物を買い求めていく様子を見守るのは自分としても大変嬉しい体験となりました。何ならお手を取って「ありがとうございます」くらい言おうかなとか思ったりもしましたが、さすがに話の前提が吹っ飛び過ぎていて不審者になりそうだったので、それは自重しまして、輪に加わって撮影などして楽しみました。帰宅後、我ながらナイスな判断だったなと思いましたよね。いきなり手を取って御礼言うなんて、選挙の候補者だってしませんからね。
↓行ってまいりました有隣堂アトレ恵比寿店!
↓店内のスペースを最大限活用して展示を実施!
↓告知の映像もレジ前で上映してくれていました!
↓トリィに構っている羽生氏と「僕も指に止まる」と言いたげなプーさんを描いた店員さんの熱いポップも!
今回の展示の主題である『羽生結弦PROFESSIONAL Season2』はもちろん、これまでの書籍や雑誌の数々のほか、塩沼亮潤さんとの対談を収録した「家庭画報」さんなど充実の品揃え。書籍・雑誌以外も12月7日に絞った花結びメッセージカード、金色の羽根型ブックマークやシール・ペンなどニヤリとするラインナップの雑貨も並び、もはやこれは書店の1コーナーというよりも「専門の物資調達係が必要なものを揃えておいた専門店」みたいな感覚にさえなります。毎日通っているわけではないので実態はわかりませんが、何なら過去にはギョーザとかガムとか売っててもおかしくない熱気だな思いました。直接の関連商品という意味ではコチラも同じものをチェックしているわけですが、文具とか雑貨とか「つながり」を感じる品物も見ることができ、リアル書店+人間の想像力があって初めて生まれる「出会い」はイイものだなと思いました。決まってないものを買うから楽しい、それは人生の潤いです。買うことも含めての「お祭り」とできるお店があることがありがたいなと思います。通販ばかりになりがちな我が身を反省しつつ、展示を楽しませていただきました!
↓大阪梅田の阪急三番街では大型のパネル展も開催されているとのこと!
📷【パネル展・大阪】#YuzuruHanyuPRO2
— フィギュアスケートLife (@fskating_Life) August 29, 2024
8/28〜9/10予定(10時〜23時)梅田の阪急三番街・北館地下2階ステージ前で開催中。会場内サイネージでメイキング動画も流れます。https://t.co/2oPTIpX58I
紀伊國屋書店梅田本店にもパネルの一部を展示しています。https://t.co/odrzaj7nKi pic.twitter.com/cZhR3HSpB4
東京民はいつも近所開催で優遇されてるので言うのもアレですが、羨ましい!
訪問した方のレポート映像など見ながら、唇を噛んでおきます!
えー、もう発売日から結構経っておりますので、買われる方はとうに買われたあとだとは思いますが、まだの方がいらっしゃいましたらぜひお買い求めいただけるとよいかなと思います。何となく大丈夫だったんじゃないかなという感じがしてきましたので、遅ればせながら告知などもさせていただきまして、少しでも本のほうに貢献できたらいいなとおもいます。感想のなかで言ってくださっていた方もいましたが、この機会に参加できたことを僕自身とても嬉しく思っております。自分の楽しみや、頑張るチカラがさらに湧き上がるような気分になりました。また、こういう機会をいただけるような日々を過ごしていけたらいいなと思います。実態としては「楽しいから楽しんでいる」だけだったりはするのですが、それが何かの機会につながっていくのであれば、とても嬉しいことだなと思います!
相変わらず営業力弱めで恐縮ですが、読者としてもオススメの一冊でした!
ありがとー🙏🙏🙏🙏🙏🙏