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史上最高を自認するのはまだこれからだ!

埼玉西武ライオンズの重力に魂を囚われた哀れな野球ファンの皆さん、こんにちは。ロサンゼルスドジャースを応援することができたらどんなに気がラクだろうと思って過ごす夏はいかがでしょうか。球団の低迷とは裏腹に西武ホールディングスの株価は上場来高値をつけており、改めて分散投資の大切さを感じている僕です。「身売り話が持ち上がるくらい弱ければ逆に親会社の株価は上がる」覚えておこうと思います。

昨日は我が埼玉西武ライオンズにとって大きな節目を迎えた日でした。すでにぶっちぎりの最下位をキメているなかで今さらの話ではありますが、西武が今季通算85敗目を記録しまして、1950年からつづく球団の歴史における史上最多敗戦記録を更新したのです!(ワー、ヒューヒュー、パチパチパチパチ)

↓記録更新おめでとうございます!ありがとうございます!



記録を更新した記念の試合は、まさにメモリアルにふさわしい戦いぶりでした。マウンドに高卒新人左腕の杉山遙希さんを送り込んだ西武は、初回からいきなり二死二塁のピンチを築きます。これが自分たちの攻撃だと「二死二塁で点など入るわけがない」「無死三塁でも入らんぞ」「無死満塁だとさらに入らない気がする」などと思うわけですが、守るほうになったら話は別。杉山さんは相手打者をボテボテのピッチャーゴロに打ち取りながら、一塁へ悪送球して先制点を献上するという「いってこい」のプレー。新人にありがちな緊張感や小さなミスをカバーしてやれるような先輩はこの球団にはいないという、重層的な厚みのある弱さを遺憾なく見せつけました。マウンドで転倒したあと自力で立ち上がってきた者だけを獅子は育てる……なるほど、総じて若手が育たないのも納得の獅子スタイル育成術と言えるかもしれません。

攻撃に転じてもその弱さは隙がありません。毎回のように走者を得点圏に進めては沈黙するという、見るのを止めるのは忍びない程度の攻撃でエミテラス所沢に魂を囚われた者たちを安らかに解放することさえしやがりません。そのくせ自分たちは試合から目を放しまくりで、3回裏の攻撃では一死一塁から「一塁走者が何故かライト線方向に視線を送ったまま一塁を離れ、トボトボ歩いている間に牽制タッチアウト」という暗黒時代の横浜ベイスターズ並みのプレーも繰り出しました。かねがね「暗黒時代の横浜より弱い」「希望もない」「中華街に行く喜びもない」とは感じていましたが、ついにプレーでもベイス★ボール超えに近づいてきた感触です。

↓西武の試合つまんないですもんね!ずっと真剣に見てるのは無理!


「最近プロ野球が方針を改め」
「今まで撮影に一番寛容だったものが」
「急に厳しい態度を見せてきた」
「まぁ新聞・テレビ局関係とかもいるし」
「画像と映像は自分で売るというのは」
「当たり前の話ではあるが…」
「ヘンなプレーとかあったときに」
「そういうのがシェアできないと」
「SNSで煽るとき楽しくないからなぁ」
「ちゃんとヘンなプレーを」
「シェアしてくれないと困るよなぁ」
「でも今は珍プレーにも厳しいし」
「公式には期待できないかもなぁ」
「公式っていいとこしか出さないしなぁ」
「公式は選手と審判に手心加えるからなぁ」
『底意地の悪い昭和野球ファンのキミ!』
『安心したまえ!パ・テレに任せろ!』
「おおおお!今日のヘンなプレーが」
「本日のナイスプレーという名前で」
「相手のナイスプレー扱いで載ってる!」
「そうか、凡ミスとかヘボとかではなく」
「相手のナイスプレーだったんだ!」
「試合を見てないボーンヘッドではなく」
「相手をよく見ていたナイスプレー!」
「うん、これなら繊細さんも大丈夫!」
「バカにしたり煽ってるわけじゃなく」
「相手のナイスプレーを讃えてるだけ!」
「さすがパ・テレだ信頼できる!」
『セ・リーグも早くそうなるといいな!』
「セにはそんなチームないけどね!」
『パパパ!それもそうだ!』
「また頼むよパ・テレのオジサン!」
『うむ!西武は来季もあるといいな!』
「そうだね!ないかもね!」
「そのときはオイシックス見るよ!」
『それがいいな!ではさらぱだ!』


もうこうなれば勝利は他が手のものという話で、4回表には一挙6失点と試合を決めた西武。特に0-2とされたこの回最初の失点は象徴的な失点でした。連打で無死一・二塁とされたあとの場面、相手は送りバントを選択しました。通例送りバントというのは野球データ民から忌み嫌われ、送りバントを選択した時点で無能の烙印を押されるような戦術ですが、この場面では送りバントの新たな可能性が示唆されました。相手の送りバントを捕球した投手・杉山さんは、またも一塁にワンバウンドとなる悪送球をすると、ここに全盛期の谷繁元信さんばりの「俺がミットを構えた場所以外は捕らない」とでも言いたげなファーストの鬼守備が重なり、ボールはファウルグラウンドを転々とします。送りバントで二塁から走者が生還というまさかの展開には「そうか、送りバントは一番下手糞な内野手に捕球と送球を強いる戦術なんだ!」と気づかされました。野球漫画でも足を怪我した主人公投手に対して相手ゲスチームがバント攻めをしてくる場面がよくありますが、送りバントにはそうした攻撃的使い方もあるんだなぁーと思いましたよね。

↓記録上は投げたほうにエラーがつくってのがまた西武らしいですよね!


グラブに当てられたなら捕れそうなものなのに!

後輩のミスがそのまま事故につながる職場環境!

出社初日で転職を決意するアレですね!



この回終えて0-7となった時点で西武的にはギブ★アップ。このあと相手のお情けもしくは投手節約によって3点ほどをいただき、なんとなーく格好がつく感じの3-7とさせていただいて試合は終了しました。球団の歴史に刻まれるシーズン85敗目。そしてこの1敗は、球団記録を更新することはもとより、5月から継続中の「連続●ヶ月8連敗記録」の継続や、夢のシーズン100敗へも希望をつなぐものとなりました。大きな大きな1敗でした。

しかし、まだまだこれで満足してもらっては困ります。これまでの球団記録は1971年に稲尾和久監督のもとで記録した38勝84敗8分(勝率.311)とのことで、確かに数字上の記録は更新しました。が、当時は130試合制です。130試合で84敗した和久と、143試合で85敗した久信でどちらがよりダークヒーローであるかは言うまでもありません。野球は積み重ねた数字よりも「率」を重んじる文化ですので(※優勝を決めるのも勝ち数ではなく勝率)、真に球団記録を更新したと胸を張れるのは試合数の差を均した「93敗」到達時点です。さらに勝率(敗率)の観点でも球団記録と言い張るには、このあと引き分けがないものとしても「43勝98敗2分(.305)」まで到達する必要があります。残り16試合を「3勝13敗」はいかな西武と言えども簡単なことではありません。まだまだ到底満足できる段階ではないのです。

幸いにも今日からは今季1勝16敗と八百長疑惑渦巻く千葉ロッテ戦が4試合つづくということで、ここはキッチリ4連敗で乗り切っていきたいところ。昨日のような試合をつづけられれば、自然と「夢」は近づいてくるはずです。今年の戦いを見守ったファンが最後にビールかけ(※客が手にしたビールの紙コップを握り潰して投げ始めるの意)をできるような展開、ぜひ期待したいものです。もうね!100敗が最大の楽しみになってきてますからね!西武相手に手をこまねいているオリックスさんあたりは死力を尽くして頑張ってほしいですよね!みんなで記録を作りましょう!

↓現代野球では最高となる初年度楽天の97敗は十分に射程圏!超える獅かない!

100敗までいったら記念グッズ作りましょう!

大谷さんの「50本塁打−50盗塁」みたいに「50敗+50敗」みたいな表記で!

それはそれで思い出ということで!



100敗が見えてきたら逆に最終戦付近だけ盛り上がりそうですね!