08:00
本当に窓総力特集でした!

発売日から一日遅れとはなりましたが、我が家にも注目の新刊が到着いたしました。マガジンハウスさん刊行のライフスタイル情報誌「BRUTUS」です。コンビニや書店には15日から並んでいたようですが、今回は通販限定特典の「羽生結弦トレーディングカード」が欲しかったものですから、じっくりと到着を待っていたような形です。

実際に手にした雑誌は、何と言うか、普段はPVとかエンゲージメントとかコンバージョンとか数値ばかりを意識し先鋭化しているネット世界とはまったく違う、心の豊かさのようなものが残る世界でした。見る前から真ん中にデカデカと広告が出たりしませんし、「5秒後に報酬を獲得!」「一度見れば今日はもう広告は表示されません」とか言いませんし、小さい「×」をタッチする繊細ミニゲームみたいなことも要求してきません。エッチな広告ばかり出すブログなどと違って、何と爽やかであることか。

もちろん雑誌とて広告ビジネスの一端ではありますので、表紙にはさりげなくLIXILさん提供の窓情報ミニブックの告知もありますし、裏表紙にはグッチさんの広告が掲載されています。しかし、それは告知ではあるけれどカルチャーでもあります。そして、ここにきてようやく「窓特集」に羽生氏が登場することの文脈も見えてきたように感じました。このふたつの広告的なものが巡り合ったことで、「窓×羽生結弦」という新鮮な世界が開かれたのだと。これこそ真の意味でのコラボレーションだなと思います。

↓「買ったよ!」だけの話がだいぶ長引きましたが、買いました!

内容はそれぞれご確認いただければと思いますが、驚きましたよね、本当に窓特集で。まぁ窓特集だって言ってるんだから窓の話はあるだろうと思っていましたが、それにしても8割方窓の話だとは。世界の美しい窓がこれでもかと紹介され、窓が印象的な役割を果たす映画や、窓のあるビジュアルが用いられたレコードジャケット、窓コラムなど企画記事も満載。「本当に窓特集じゃねぇか!」と唸り、人生で一番窓知識が深まった日になりました(※窓もカーテンも閉めっぱなしの人生)。見ていて行きたくなった窓もいくつかあったのですが全部外国で、「敷居が高い」「敷居ですらない」「天窓から忍び込むくらいの高さ」と思いましたよね…!

そんななか羽生氏は雑誌センターの特別企画にご登場。「OPEN MY WINDOW」をテーマに、プロとして新たな地平へと向かう羽生氏の活動と、そこに共鳴するグッチさんの装いとが重なり合って、こちらの目も開かされるような美しい特集でした。そして特集の最後に添えられたインタビューの見出しに僕はハッとさせられました。

「羽生さんの窓からは、何が見えていますか?」

窓特集なのでそういう質問は自然に出るのかもしれませんが、これこそ今、世界が羽生氏に求めていることのひとつでもあるなと感じたのです。フィギュアスケーターとして演技を見せてきた羽生氏は「見られる」ことが多かった半生であり、今も自身の追求する表現を「見せる」ことに取り組んでいるわけですが、その表現の根底にあるものは羽生結弦が世界を「どう見るか」であり、世界が求めるものの重心もそこに動いてきているのが今なのではないかと思ったのです。

世界にたくさんの哀しみがあるとき、苦しみがあるとき、喜びがあるとき、愛があふれるとき、桜が咲いたとき、風が吹いたとき、羽生結弦は世界をどう見ているのか。そんなことが求められるような、求めたくなるような心持ち。スケートのことに限らず、人生のさまざまなことについてその考えや感情を聴きたくなるような、そんな人物のひとりだったりするのかなと。

実際この窓インタビューも、窓という言葉ひとつから音楽が流れ始め、自分の経験・体験へと話を広げ、そして内面へと向かい、宇宙を旅するかのような物語が再び音楽とともに結ばれているわけです。カーテン全閉めの話からカーテンを開いて終わるその構成の美しさたるや。「窓」でこの美しい1ページが生まれるのなら、広辞苑を開きながら一語ずつ無限の質問を重ねたくなるというものです。ページ下にわずか一節の歌詞引用によるJASRAC出願の文字が小さく記されていることも含めて、商業出版の美しさを覚える誌面でした。高品質のものを正しい道のりで届けようとする素敵な仕事でした。グッチ着用羽生氏のミニ写真集として、素敵な1ページインタビューとして、心の文化的栄養として、長く手元に置きたい一冊となりました。ありがとうございました。

↓メイキングの模様をしっかり紹介してくれるあたりも、行き届いているなと思いました!

↓ちなみに、僕が出会った運命のトレカは窓から射す光を浴びる羽生氏でした!

トレカを楽しみにしていたわりには購入1冊かという話ではありますが、ほぼ確実(確率98%以上に設定)に5種を揃えるには20冊を超える購入が必要という計算などもあり、今回は自分が巡り合った運命の1枚を大事にするというプランでいってみました。本当のトレカのようにカードだけパックで売っていれば、最初に箱で買っちゃうので、ある程度は揃ったと思いますが、まぁできることは有限なので自分が上手に楽しめればそれでいいかなと思います。雑誌は手元に1冊あればよいですし。

しかし、念のため見てみたメルカリでは、早速多数のトレカが出品され落札されているではありませんか。ダブったのか、売れると予想したのか、手元で余ったのであろう雑誌本体も含めて多数出品されており、なかなか賑わっておりました。5000円くらい出せば5種コンプもできそうな相場でしたので、1冊800円の雑誌を20冊ほど買う計算よりはだいぶラクそうでした。なるほど、お得と感じる人もいると思います。ただ、自分としては、それでは楽しい推し事にはならないなと思いました。

くじやギャンブルは当てるから面白いのであって、その「運命の巡り合わせ」みたいなものがなくなったらそこまで熱くなるものではありません。お金を得たこと自体ではなく、お金が「当たった」ことの幸福感や「外れた」ときの激しい落胆が忘れがたい魅惑となります。同じようにトレカやガチャも引くのが楽しいのであって、モノ自体は副次的なものかなと思います。「出会った」のと「買った」のとでは少し意味が違う。どちらがイイとか悪いとかではありませんが、僕は「出会う」のが好きです。その「出会う」までに何をして、どう工夫して、どう祈ったのか、そんな思い出こそが本質なのかなと。

今まさに受付中の「Echoes of Life」チケットなどもそうです。もちろんチケットは欲しい。12月7日、さいたま公演初日&羽生結弦大誕生祭のチケットはどうしても欲しい。広島公演のチケットも欲しい。千葉公演も近所だし当然欲しい。お金を出せば売っている場所も現実としてある。ただ、そこに至る道というか、そこに至ろうとしてどう取り組んだかの思い出みたいなものがあってこそなのかなと思います。これまで幸いにして行けた公演もたくさんありますし、行けなかった公演もたくさんありますが、その苦労話(※過去記事のどこかにあるはず…)だったりも大切な思い出であり、公演の前からショーは始まっていると思うのです。チケットがなければ映画館やテレビで、それもなければ想像で補って、その日までの時間を過ごすことがすべてショーなのだろうと。その思い出が、楽しくて、みんなに話せる愉快なものであることは、行ける・行けないより手前にある大事な要件なのかなと思います。

「欲しい」を耐えようとすればしんどいかもしれませんし、「買って解決」が一番手っ取り早いかもしれませんが、「そもそもそういうことじゃない」という感覚が、世間にも広く理解されていくと難しい問題も解決に向かっていくのではないかなと思います。大切な推し事であればこそなおのこと、そこに至るすべてを楽しい思い出にできるように、必死こいて頑張るのがいいのかなと思います。その必死こいて頑張っていることそのものが、そのときは報われなかったとしても心に残る思い出であり、自分にとってのショーだと思うので。伝わりづらい話かもしれませんが、そのようなことを常々思っております。

本当はここで「心が折れるほど落ちたけど頑張った…あの日々こそが美しい思い出…」的なエピソードトークをできるといいのですが、まぁ、その、僕、わりと剛運なので、結構早めに当たっちゃったりするものですから、身をもってエピソードを示せないのが惜しまれますが、いつかどこかでハズレの番が来たら、そんな楽しみ方もできればいいなと思います。これからも「出会い」を大切に、いい思い出を作っていけたらいいなと思います。当たっても当たらなくてもそれぞれに楽しめる時間になりますように!

↓ひとつ業務連絡で、次回は氷塊水も当てたいと思うので水の保管を大量にお願いします!

職人の手作りキーリングは数量に限定があるかもしれないが…!

缶詰とかでよければもっとイケるのではないかと…!

「氷塊水缶詰か…」「災害とかでどうしてもヤバくなったら飲もう」みたいな感じで備えたいと思います!



各地の氷塊水缶詰を詰め合わせたギフトセットとかもそそりますね!