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「結」は終わりのようでも約束のようでもある!

いわゆる「推し活」において、これほど同じ場所に通ったことはないかもしれません。東京にいくつかある羽生氏推し活の聖地たち、そのなかでも僕がもっとも通い、さまざまな展示を推させていただいたメゾンコーセー銀座さんへ行ってまいりました。もちろんいつも通り「楽しみ」な気持ちではあるのですが、今回は少し万感胸に迫るような気持ちでもあります。

2019年に「透明感。それは美しさの原点。」というフレーズともに始まった羽生氏とコーセーさん・雪肌精さんとの歩みは、2025年3月の契約満了を持ってひとつの区切りを迎えることとなりました。羽生氏がみやびやかにご案内してきた「雪肌精みやび」シリーズの日本での販売が2025年6月で終了するということも背景にあり、それぞれ新しい道を歩き出すタイミングということなのかなと思います。

ともに歩んだ素晴らしい日々を振り返るように、聖地・メゾンコーセー銀座さんでは「Museum -結-」と題して、数々のキービジュアルやアイテムの展示を行なってくれるとのこと。事前予約制ですでに予約枠はないわけですが、会期の最後にあたる1月30日・31日は整理券制で入場ができるとのことでしたので、僕もこれまで何度も通ったのと同じようにして、少しだけセンチメンタルな心をなだめつつ、いつものお店のいつもの2階へと向かいました。

↓何度も通ったメゾンコーセー銀座さんなのに何だか泣きそう!
多くの方は事前予約制の期間に訪問されているようで、この日の人混みは比較的穏やかです。同じ時間帯の整理券を持ったお仲間と連れ立って2階に上がれば、そこには数々のキービジュアル・アイテム・衣装によって埋め尽くされた「いつもの展示スペース」が広がっていました。列を作り、店員さんがタイマーをセットし、限られた時間で衣装や靴や写真展を鑑賞した記憶が心を駆け巡っていきます。

ときに羽生氏と一緒にプリクラを撮ったり(!)、ときにARで呼び出されるAR羽生氏と記念撮影をしたり(!)、ときに秘密のもしもしボックスで羽生氏とのプライベートタイムを楽しんだり(!)、わりと何でもアリだったこの場所。最初はコスメショップへ立ち入ることに躊躇しながら震えていた僕も、いつしかお店にもすっかりなじみ「こんにちは!羽生選手の展示を拝見しにきました!」と、実家に帰った孫のようにトトトッと2階に上がるようになりました。「今は特にイベントはない」と分かっている期間にも、せっかく銀座に来たのだからとフラッと立ち寄るようにさえなりました。素晴らしい時間をたくさんいただいたなとしみじみ思います。

↓あぁ!脳内に甦る思い出を具現化して展示したかのようなミュージアムだ!
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↓一度にこんなに視線を浴びると写真と分かっていてもドキッとしますね!
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↓Origin様やOtonal様を見たスペースに正装の羽生氏の幻が見える!正装で迎えてくれて泣きそう!
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展示スペース中央には思い出のアイテムたちが並び、その周囲を取り囲む「いつもの壁」には歴代のキービジュアルたち。そして、「いつもの奥」にはいつものようにお衣装様が佇んでいるこの光景。何事にも永遠というものはないのだと分かってはいますし、これまでもさまざまな出会いと別れがあったのと同じだと言えば同じなのですが、多くの出会いのなかでも一番お世話になったなと思うのがコーセーさん・雪肌精さんであったりもするので、特別な気持ちがこみ上げてきます。

2019年6月22日、羽生氏と触れ合った永遠の宝物となる時間も、羽生氏がコーセーさん・雪肌精さんのグローバルミューズに就任したことと、記事を書かせていただくご縁があった『SPUR』さんがファッション誌であったこととが重なり合って生まれた機会でした。半ば偶然のような、半ば運命のような、あの時間。楽しませていただくばかりで、大した御恩返しもできていないのが心苦しいですが、これからも化粧水・乳液・日焼け止めその他は雪肌精推しで生きていきたいと思います。

とは言え、「何事にも永遠はない」ということは、裏を返せば「終わりにも永遠はない」ということでもあります。また新たなブランドラインの登場であったり、海外展開であったり、何かの機会に再び巡り会うこともあるかもしれません。仮になかったとしても、そんな未来があったら素敵だなと思う気持ちを胸に抱いておくことで、この歩みを節目の日まで元気に進めていくことができるのかなと思います。これからも互いに変わらぬ透明感を。この展示会を「結」と名付けたことには、結びという節目でもあり、絆という約束でもある、そんな想いが込められているように感じました。銀座に行く機会はわりとあるので、これからも買い物などで立ち寄れたらいいなと思いました。イベントは特にないと分かっていても、思い出はそこにありますからね!

↓何となく雪肌精さんにはOriginとOtonalのイメージがありますね!
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↓全体像は動画でまとめておきましたのでコチラでご覧ください!




鑑賞帰りの道すがら、まだ買えていなかった「装苑」を購入して、ランチタイムに拝読などしました。「Echoes of Life」の衣装にフォーカスしての特集は、スポーツとアートの共存というのを意識するうえでもとても興味深く、学びがあるものでした。シルエットにも、素材にも、パーツにも、すべてにこだわりがあり、すべてに理由がある。ファッション畑の人間ではないのでどこまで自分が理解できているのかはよくわかりませんが、とにかくアイスストーリーという唯一無二の世界があれほど魅力的で圧倒的に映るのは、どのひとつの要素をとってもこだわり抜かれた世界最高峰が詰まっているからなのだなと改めて実感しました。そして、そういうこだわりを聞くと、もっと近くでもっと細部まで見てみたいなと欲が出ました。

メゾンコーセー銀座さんでOriginやOtonalの衣装をストーンのひとつひとつを数えられるくらいにじっくりと、それこそガラスケースに張り付くようにして見られたこと、行列こそあるもののイベントでの展示のように皆で一斉にという形ではなく自分だけが見られる時間を作ってもらえていたことは、本当に貴重な機会だったのだなと、またセンチメンタルが甦るような気持ちになりました。あの場所で「Nova」や「Utai IV」を見る世界線があったなら、なんてことを思ったりしました。

そろそろ世界の皆さんのために、期間限定のイベントではなく常設の「Yuzuru Hanyu Museum」があってもいいのではないかと思いました。運営・管理もろもろ大変であることは承知しておりますが、さまざまなアスリートや文化人の記念館が成立しているこの世界で、羽生氏のミュージアムが成立しないほうが逆にオカシイと率直に思います。競技会で獲得した数々のメダルや、これまで纏ってきた数多の衣装、思い出の映像、思い出のグッズ、全クリアファイルコレクション、そこに羽生氏が心を寄せるさまざまな地域の食や文化が集められていたら、基本本人不在でも一大観光名所として世界の人が目指す目的地になることでしょう。まぁ普通に僕も行きますし、企画展を目当てにリピートする未来も具体的に想像できます。あまりに具体的に想像し過ぎて「メダルや衣装を狙う怪盗も出そうだから、警備を厳重にせねばならんな…」と心配まで始めてしまうくらいにクッキリと「成立」の未来が見えてきます。

終わりは始まりであり、別れは出会いの始まりである。そんなことを思いながら、いつかこのメゾンコーセー銀座さんで体験したことの、超拡大版がこの世界に登場するように祈りたいなと思います。そしてまたそこに足繁く通う時間が生まれたりしたらいいなと。そのときは、あの秘密のもしもしボックスの企画、再現展示させていただけるといいんじゃないかなと思いました!アレは透明感というか不透明感の極致みたいでドキドキしましたからね!

↓メゾンコーセー銀座さんで体験したアレコレの動画、置いておきますね!












コーセーさん、雪肌精さん、いつも本当にありがとうございました!