08:00
元気にメタバースしてきました!

春の足音が遠くに聞こえ始め、ちょっとお出掛けでもしようかしらなんて思っている皆さん、こんにちは。僕は3月の週末が何故か全部予定で埋まるという嬉しい悲鳴を上げながら、春を楽しんでいこうと思っているところです。

そのなかでも大きなお出掛けとなるのが、3月7日〜9日にかけて宮城県で行なわれる羽生結弦氏による震災・天災からの復興への祈りを込めたアイスショー「notte stellata 2025」への遠征です。今年はスペシャルゲストに狂言師の野村萬斎さんをお迎えするとのことで、かつて「SEIMEI」で薫陶を受けた萬斎さんとの共演は、表現者としても大きな挑戦となるに違いありません。

26日の日本テレビ「news every.」では羽生氏と萬斎さんがともに演目を作り上げる打ち合わせの様子なども放映されました。あのとき「畏れ多い」と縮こまっていた青年が、今は表現者として自分の公演のパーカーをまとって堂々と同じ机につき、意見を交わし合うその姿。2015年の出会いの頃からはともに年齢を重ね、経験を重ね、さらに重厚さを増したふたりが、ついにひとつの表現を一緒に生み出すというのは見ている側としても感慨深いものがあります。

内容はもちろん明かされませんが、萬斎さんが演出案を検討する場面では「みんな喜ぶね、きっとね」という手応えも滲ませており、期待感しかありません。東日本大震災の地で行なわれる公演であること、年頭には広島の平和記念公園を訪れたこと、この先の構想として能登へも訪れたいことなどなど、いろいろなものを胸に浮かべながら僕も現地に向かいまして、観光にも勤しみつつ、祈り、楽しもうと思います。SEIMEI×SEIMEI(※HUNTER×HUNTERのイントネーションで)はあるのかないのか、未知なるものを想像する時間をじっくりと味わいながら…!

↓ついに羽生結弦氏×野村萬斎さんによる表現が生まれる日が来た!


MIKIKO先生の教えを胸に、萬斎さんと表現を生み出す!

幻の東京五輪開会式に携わった英傑を訪ねに行く旅人みたいになってきた!



さて、そんなニュースに胸躍らせつつ、この日はさらなるお楽しみも。この2月26日は初のアイスストーリー「GIFT」が東京ドームで行なわれた記念日ということもあってか、界隈の動きも活発です。アイスストーリーの中継・配信でお世話になっているテレビ朝日さんは、メタバース空間にて「Echoes of Life」を楽しむ交流イベントを開催するとのことで、僕も目覚めしアバターを操って参加してまいりました。

大丈夫だろうとは思いつつも参加人数の上限もあるとのことで少し早めに入場したメタバース六本木内の特設コラボワールド。運営側で「Echoes of Life」のTシャツをまとったロボット型のアバターを用意してくれており、気分もグッと盛り上がります。羽生氏が演じるキャラクターがVGH-257"Nova"であるならば、さしずめ僕のアバターは"Mob"とでもいったところでしょうか。同じ姿の多くのお仲間とともにワールド内を元気に駆け巡り、お祭り気分を堪能します。

設定をガチャガチャいじっていたところ、自分の周囲の人の姿を表示しない設定を見つけたので、写真撮影なども大いに捗ります。会場に設置されたNova様の写真パネルの前で、何となくそれっぽい感じのポーズで写真を撮れば、バーチャルとは言え現地参加感もマシマシに。うむ、現地の立て看板前でビシッと決めポーズするのは心の強さも求められますが、アバターだと納得のポーズが完成するまでやり直しても平気なので、むしろ記念撮影にはいいかもしれませんね。

↓Nova様が戦えと号令を掛けたら、このモブは起きる気がする!


↓心弱めの人も思う存分ドゥン🔫できていいですね!


↓例のカプセルに入ってNova様気分を堪能することもできる!


しばしウロウロして遊んでいると、いよいよイベント開演の時間に。会場内のモニターには羽生氏からのコメント映像も流れ、大いに盛り上がります。せっかくなので羽生氏映像と自分のアバターとで記念撮影を…と思ったのですが、目覚めたばかりのアバターのカメラ操作&エモート選択に若干まごつき、羽生氏のコメントVTRもコンパクトだったものですから、シャッターボタンを押したときには画面がすでに暗転して真っ黒という始末。頭を抱えながらも「こ、これは、羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権inメタバースだ…!」と、ちょっと懐かしい楽しさが失敗を中和してくれるのは、歴史の積み上げの成せる業だなと思います。

その後、イベントは別室のシアターに移動して「Echoes of Life」鑑賞タイムに。この日は「Mass Destruction -Reload-」「全ての人の魂の詩」の2演目を上映してくれるとのこと。公演全体からすればごく一部分ではありますが、マスディスではお茶の間アリーナで黄色い声を上げたり、最後にNova様が去っていく場面に「行かないでくれー!」と声を掛けることも気兼ねなくできるのがいいところ。並行して見ていたインターネットでは羽生氏本人もイベントに参加する様子をXなどに投稿しており、お仲間ともども大いに盛り上がる夜となりました。

↓言われて気づいたけれど会場の足元はスケートリンクになっていました!


↓消えゆくNova様を見送りながら、公演現地では雰囲気に配慮して言えなかったこともメタバースなら言える!


↓イベント参加者には後日「Echoes of Life」フラッグなどの特別アイテムを配布してくれるとのことです!


↓Nova様っぽいアバターも熱くイベントを見守っていた模様!



「イベントが終わる頃にフラッグが届く」という本体の運営方針までもトレースしてくる再現性の高さ(←違うか)や、進行の方々の「Echoes of Life」への熱い思いによって、あっという間の終演を迎えた交流イベント。現地の興奮というのは格別なものではありますが、このメタバース空間だからこそ成立する「推しとファンが一緒に推しを見守る」という状況も、なかなかにいいものだなと思いました。

せっかく用意したフラッグもあるわけですし、また今後の開催にも期待したいもの。個人でメタバース空間に行って旗を振りつづけるのも楽しいでしょうが、やはり大人数で振るほうがフラッグらしい見栄えにもなるでしょうからね。メタバース空間ならコストも気兼ねもさほどありませんので、今後のアイスストーリー後のイベントではメタバースパレードでもやったらいいのではないかと思いました。

メタバース街道をメタバース山車で進む推しと、何とかして推しと自分のアバターを画面内におさめて記念撮影しようとするファンたち。意外に速い山車。手間取る操作。準備ができたと思ったらアッチを向く推し。余計なときに推しの前に出しゃばる自アバター。普通に速い山車。シャッターボタンと間違えてエモートボタンを押す自分。「このエモートは頭の上に何か出るのか…」と推しに被さるエモートでシャッターチャンスを逃す自分。とにかく速い山車。悪戦苦闘しながら山車を追いかけ記念撮影などすれば、そのあとのメタバース写真撮るの下手くそ選手権も盛り上がるのではないかと思いました。

自分の周囲のアバターを消す機能を活用し、推しアバターに群がるお仲間を消してツーショットを撮ろうと試みるも「ダメだ!推しのアバターも機能で消えるじゃん!」と頭抱えたりできたら、何だか楽しそうですよね。まぁ周囲に人が群がるとメタバースと言えどもちょっと怖いかもしれませんので、推しアバターだけVIP機能で空飛んだりしててもいいかもしれませんね。何ならビームとか出してもらって、その辺全体をマスディスしてくれてもいいなと思いました!

↓羽生氏登場のコメントVTRと記念撮影しようとしたら間に合わなかった人です!



近くにいた方!周囲消してたので見えていませんが、ありがとうございました!