08:00
世界に誇る決勝戦を見ました!

本日はお出掛けの記録です。今回向かいましたのはラグビー・リーグワンのプレーオフ決勝です。リーグワン最後の最後の優勝を決めるどん詰まりの大一番。国立競技場で行なわれるビッグマッチに、僕も「どっちも頑張れ!」の気持ちで参加してまいりました。

最寄りの千駄ヶ谷駅に降りればそこにはすでに人・人・人の大渋滞。「これは2019年ラグビーワールドカップをも超える大渋滞だな」と思いながら進むも、そのうちの3割くらいは手前にある東京体育館で行なわれていた韓国のガールズグループ・NMIXXさんのライブに行く人だったりする一幕もありましたが、それでも十二分に熱狂渦巻くにぎわいぶりです。

↓やってきました国立競技場!
P6010377


↓ゴールっぽいゲートがお出迎えです!
P6010360


早速散策に赴くわけですが、さすがラグビーという感じのブースがメインルートの入り口部分に構えていらっしゃいます。ラグビーのときに飲む酒としておなじみのアサフィィ〜スゥープハァードゥルァァウァイさんが「キンキンに冷やした一番ちっこい缶ビールを100円で売る」という罠みたいなブースを出展されていたのです。通例のおひとり様観戦では酒はつつしむ僕ですが(←ひとり酒はしないタイプ)、一番ちっこい缶だと聞けば「一番ちっこいヤツならええか…」と思ってしまうから不思議です。この一杯が誘い水となって、ついつい大宴会を始めちゃう人もいたことでしょう。ちょっとでも酔えばあとは理性とかなくなっちゃいますもんね。「クゥーうまい!」(※やり方が)。

↓一番ちっこいビールを100円で買いました!
P6010370


↓飲み終わったら「場内のビールが100円引きになる券」をくれました!
P6010372

ということは、もう一杯飲めば今の缶は実質タダ!

じゃあ飲んだほうが得だから飲むしかない!(←頭悪そうな計算)

こうやって人はアルコールに溺れていくんでしょうね!



その後は恒例のステッカー収集に向かうわけですが、この日のステッカーは非常に大規模かつ広範囲に展開されていました。決勝戦の会場である国立競技場でももちろんステッカーを配るのですが、歩いて少し先にあるラグビーの聖地・秩父宮ラグビー場にもリーグワンの各チームが集結して大規模にステッカーを配布しているというのです。微妙に遠くてめんどくさ…じゃなくて、ラグビーファミリーが一堂に会する熱量を感じつつ、僕も秩父宮ラグビー場へと足を伸ばします。

秩父宮ラグビー場ではリーグワンの各チームが思い思いの出し物でファンを楽しませてくれています。ラグビー体験イベントやグッズ販売などの定番メニューから、SNSフォローで何かくれるタイプのブース、ちょっと変わり種では日本製鉄釜石シーウェイブスが提供する「大漁旗を持って記念撮影ができる」ブースなんてのもありました。選手自ら呼び込みをするようなブースもあったりして、このあたりはラグビーファミリーのフレンドリーさだなと頬も緩みます。

そんななか中国電力レッドレグリオンズさんは、所属選手の鷲谷太希さんをブースにへばりつかせまして「鷲谷選手に将棋で勝ったら何かもらえる」という賭場みたいなイベントを出展しておりました。当然のごとく「何で将棋なの?」と思うわけですが、SNSで公式情報を見たらチーム自らが「なぜ将棋なのか?」などと言っており(※答えは「本人希望の企画だから」だそうです)、コチラも「じゃあしょうがないね」とニッコリ。僕もムラムラと参加したくなったのですが、試合開始も迫ってきていたので今回は断念しました。ちょっと棋士がひとりだとお客さんを消化しきれないと思うので、次の機会があれば選手全員で将棋をやることにして、お客側は「なるべく弱そうな選手を探す」みたいなゲーム性を取り入れてもいいかもしれないなと思いました。

↓三菱重工相模原ダイナボアーズさんからステッカーをいただきました!
P6010396


↓九州電力キューデンヴォルテクスさんからステッカーをいただきました!
P6010402


↓埼玉パナソニックワイルドナイツさんからは何とうちわをいただきました!
P6010397


ひとしきり秩父宮ラグビー場で将棋を冷やかしたあとは、取って返して国立競技場へ。再びステッカー集めに繰り出します。女子ラグビーを盛り上げようと出展されたブースでは、日本代表選手や2025年の女子ラグビーワールドカップに関するクイズに答えると抽選でステッカーがもらえるイベントを体験しました。さらに三菱UFJ銀行さんのブースでは、ラグビー体験をするとステッカーがもらえるイベントがありコチラでもステッカーをゲット。そのほか道すがらで世界陸上東京開催を告知するステッカーをいただいたりして、僕のステッカーコレクションが大いに捗ります。ステッカーはなんぼあっても困りませんからね。

↓クイズに答えて女子ラグビーカードとステッカーをいただきました!
P6010374


↓こないだも別のイベントもらった気がしますが世界陸上のステッカーをいただきました!
P6010375


↓三菱UFJ銀行さんからもステッカーをいただきました!
P6010386


↓東芝ブレイブルーパス東京さんは会場で大量のうちわを配布!
P6010405


↓ちなみに入場時にもうちわをいただいたので、2025年はもううちわ大丈夫です!
P6010419

集めようと思えばまだまだほかのうちわもいけたかもですね!

ちょっとしたうちわ長者です!

記念品を山と抱えて、いよいよスタジアムへ。入場がギリギリになったこともあり、すでに場内ではメンバー紹介やらセレモニーの準備やらが進んでいます。スタンドには5万人は超えるであろう大観衆が。さすが決勝、観衆の熱量も高い。いつしかピッチには決勝戦の始まりをつげる巨大なフラッグが広げられており、何とも壮観な眺めです。

嵐の櫻井翔さんがチャンピオントロフィーをピッチに届けると、いよいよ選手入場の時間です。噴き上がるスモークと炎、そして唐突にドバババババンと打ち上げられる花火(爆竹的な)。予想外の音量のデカさで、選手への歓声以上に「ワッ」という声がスタンドからも上がります。さすがこのあたりは強い男たちの決勝、という感じのド迫力です。あまりのド迫力花火で、選手が煙っちゃって困るのですが、どうせブチ上げるなら大音量がいいですからね。

↓ファイナルにふさわしい舞台が整いました!
P6010431


↓櫻井翔さんによるトロフィーデリバリー!
P6010439


↓大音量で大量の花火が打ち上げられました!
P6010452


↓選手が煙るレベルで花火ブチ上げておきました!
P6010455


そんな華やかなムードのなかで始まった試合。決勝を戦うのは東芝ブレイブルーパス東京とクボタスピアーズ船橋・東京ベイの2チーム。チーム名でご理解いただけるように「東京ダービー」と言っても過言ではない顔合わせとなりました。世界一の司令塔リッチー・モウンガさんを中心にリーグ最多得点を誇るブレイブルーパスと、世界最高のフッカーとも言われるマルコム・マークスさんを擁しリーグ最少失点の堅守を誇るクボタスピアーズのどちらが勝るのか、矛・盾対決にも注目です。

そんななか先に試合を動かしたのは最強の矛・ブレイブルーパス東京。相手陣内での連続攻撃から、最後はリッチー・モウンガさんが左右へのステップで相手守備ラインに穴を開け、自らそこを突いてトライをもぎ取りました。試合前の情報では右手を骨折しているという話で、欠場するという噂もあったほどのモウンガさんでしたが、いざ本番となれば黒いプロテクターをつけてこのハードプレーです。これがワールドクラスなんだなと震える思いです!

↓集団に潰されている赤いジャージの選手、右手を骨折してます!
P6010477


↓試合となれば骨が折れてる云々は関係ないのです!
P6010493


このトライでまずは5点を先制したブレイブルーパスですが、クボタスピアーズも負けてはいません。強豪・埼玉パナソニックワイルドナイツを準決勝で破った堅守は、この日も健在です。素早く幅が広いブレイブルーパスの展開に、しっかりと食らいついて前進を許しません。そうやって粘っている間に相手がペナルティを犯してくれたら、それをキックでゴールに結びつける…ワイルドナイツ戦の再現のような戦いぶりで、クボタスピアーズがジワリと詰め寄っていきます。互いにペナルティゴールを決めあう応酬のなか、前半は8-6とブレイブルーパスの2点リードで折り返しました。

迎えた後半、この後半も先に試合を動かしたのはブレイブルーパス…というかリッチー・モウンガさんでした。後半6分、自陣でのスクラムからバックスへと展開したブレイブルーパスは、ボールを持って走るモウンガさんが「パスで展開するふり」のフェイントで相手バックスを完全に引っかけ、守備ラインの間をランですり抜けてみせます。敵陣に残った最後の守備を引きつけてから併走する森勇登さんにパスを出せば、もう目の前には無人のフィールドが広がっていました。敵陣22メートルラインから独走した森さんのトライでブレイブルーパス追加点!

↓手元の動きでクボタスピアーズの14番ハラトア・ヴァイレアさんを完全に引っかけました!


↓さらにハラトア・ヴァイレアさんはこの失点の直後にデリバレイトノックフォワードでシンビンに!
P6010544

相手のパスを手で叩き落してしまいました!

15-6の9点ビハインドで人数がひとり少ないクボタスピアーズ、これは苦しい!



相手がひとり少ないという有利を活かしてさらに攻め立てるブレイブルーパス。トライこそ奪えませんでしたが、後半21分にペナルティゴールでさらに3点を追加して18-6の12点差までリードを広げます。この点差では1トライ1ゴール1ペナルティゴールでは追いつきません。クボタスピアーズとしては何とか早くトライを取って、後半2トライを狙っていきたいところ。

懸命に攻めるクボタスピアーズの攻撃が実ったのは後半32分。フェーズを重ねて少しずつ相手陣内へ侵入したクボタスピアーズは、得意の重量級モールで得たペナルティから、タップキック&突っ込みで一気にトライを狙ってきました。重量級フォワードの強烈な押し込みに守備網を引き寄せられるブレイブルーパス。この押し合いで優位を得たクボタスピアーズは、相手守備が手薄になったサイドへ大きく展開して、最後は立川理道さんが追撃のトライ!ゴールも決まって18-13、優勝への希望をつなぎました!

↓ほかの誰でもなく立川さんが決めたことで「まだいけるぞ」と勇気みなぎる大きなトライ!


↓あと1トライ、あと1トライで同点、そして逆転も!
P6010592


↓5万1009人の大観衆が大興奮の試合です!
P6010583


ラスト10分、懸命に攻めるクボタスピアーズと懸命に守るブレイブルーパスですが、勢いはクボタスピアーズか。残り3分頃には、ついにブレイブルーパスは「パスを受けたらすぐに相手にぶつかって崩れ、前に行かずにボールキープだけを狙う」という時間稼ぎでの逃げ切りを図ってきました。この消極性がラグビーの神様のご機嫌を損ねたわけではないのでしょうが、逃げ切りを狙い始めた直後、陣地回復を図ろうとしたリッチー・モウンガさんのキックが何とダイレクトタッチで外に出てしまいます。バウンドせず直接外にキックが出れば、蹴った場所まで戻されて相手ボールのラインアウトになります。つまり、このミスキックでクボタスピアーズは敵陣深くでのマイボールラインアウトを得たわけです。最後の大勝負という感じで、5万大観衆も熱く燃え上がりました。

↓しかしクボタスピアーズ最後の攻撃はわずかにラインを踏んでしまって実らず!
P6010605


↓最後はリッチー・モウンガさんが蹴り出してノーサイド!
P6010611


ということでブレイブルーパスの優勝で終えたこの試合。互いに自分たちの特長を出してぶつけ合った紙一重のゲームで、大変面白い決勝戦でした。今日の勝負を分けたのは、やはりリッチー・モウンガさんだったかなと思います。拮抗した試合で違いを作り出す世界一のクオリティ、しかもそれが右手を骨折したなかでのものだというのですから「さすが」と言うほかありません。オールブラックスの選手はニュージーランド外でプレーする場合も1シーズン限りというのが基本線ですが、そんななかブレイブルーパスと3年契約を結び、今季でリーグワン2シーズン目を迎えているモウンガさんのこのチームに捧げる情熱が、紙一重の優勝をもたらしたのかなと思いました。世界一の選手がこれほどの情熱で臨んだ決勝、5万大観衆がそれにふさわしい雰囲気を作れていたようなら、そのひとりとしてとても嬉しく思います!

↓東芝ブレイブルーパス東京、リーグワン優勝!
P6010664


↓って、花火上げ過ぎで煙って見えないんだってば!
P6010677


↓リーチマイケルさんの見事な「リーチ棒」胴上げも薄っすら煙ってます!
P6010692


もしかしたら、この煙をあおいで飛ばすためにうちわたくさんくれたんですかね!