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例の「名古屋の岐阜寄りの土地」、一応紹介してください!

順位は4位だけど何となくすごく調子がいい気がしていて優勝・日本一をも視界に捉えちゃっている陽気な埼玉西武ライオンズ界隈の皆さん、こんにちは。早速ですが、その陽気は封印です。「そうですね、オンカジ球団は大人しく謹慎でもすべきですよね!」なんて話ではありません。文字通りの陽気=太陽=熱=熱中症対策としての陽気封印を我々は早急に実践しなければならないのです。

交流戦明け27日の北海道日本ハムファイターズ戦、我が方は来季からのドジャース移籍が僕のなかで確定的になっている大エース今井達也さんを先発に立てて、気持ちとしては首位攻防の第1ラウンドを迎えていました(※向こうは首位攻防とは微塵も思っていないだろうが)。しかし、その結末は我が方の環境要因により痛恨の敗戦となりました。あわよくば9回完封勝利を期待した今井さんが、何と、熱中症を疑われる体調不良によって4回途中での緊急降板となってしまったのです。もはや勝敗云々ではない展開を前に、今井さんが何事もなく回復することを祈るばかりです。どうぞお大事に過ごしていただければと思います。

↓この日のベルーナドームは気温27度・湿度81%だったとの情報も!


↓対戦相手の日ハムも新庄監督が伊藤大海さんの完投を自重!



確かに非常にバツの悪い気持ちはあります。この日の対戦相手である日ハム・新庄監督には、今季開幕を前に我が方の本拠地ベルーナドームに対して「暑くて寒くて遠い」という事実三連図星の指摘をいただき、SNS上で論争となったばかり。その新庄監督を目の前にして、我が方のエースが熱中症を疑われる症状で降板し、相手方が完投王国を自称しながらも完投ペースの伊藤さんを8回で下げるという体調面の配慮を見せ、「熱中症が危ない」「この球場だけは完投王国なし」「(ほかの球場なら)いやいくでしょう。クーラー効いてるもん」とズバリ再指摘をいただいたのですから、土下座でご指摘を拝聴するしかありません。

一部西武界隈からは「MLBでもバンバン熱中症出てる」「巨人の大勢も東京ドームだけど熱中症ぽくない?」「ヤクルトの田口も神宮だけど熱中症ぽくない?」などとウチだけじゃない的な反発も出ているようですが、目線を下げてヨソと比べても仕方ありません。「暑くて寒くて遠い」がこのようにバツの悪い状態で顕在化したのは、きっと野球の神様からの「いい加減その土地とその球場は諦めなさい…」という福音なのでしょう。何らかの対策を講じて、大事な大事な金の卵が世界にちゃんと羽ばたけるような環境にしなくては、大型ビジョンの新調もままなりません。現実的ではないかもしれませんが、一応の可能性の模索として新庄監督が言っていた「名古屋の岐阜よりの土地」を紹介してもらうくらいの姿勢は見せたいところですよね。もっとも西武の場合、土地だけ移動して屋根付き隙間ドームを作りそうな気もしますが。

↓言われた通りになって悔しいですが、現実を受け止めるしかありません!


今回まさにご指摘通りの結果となった要因はやはり湿気でしょう。一部情報ではこの日のベルーナドームは気温27度・湿度81%という環境だったそうです。ナイトゲームということもあって気温はそれほど高くありませんが、問題はこの湿度の高さです。熱中症というと「高温の炎天下」を想像しがちですが、体温の上昇は必ずしも炎天下だけのことではありません。この日のベルーナドームのように湿度が非常に高いと、汗が蒸発しにくくなり、身体の温度が下がらずに熱がこもってしまうのだとか。

環境省が公表する熱中症環境保健マニュアルを参照すれば、当日のベルーナドームの暑さ指数(WBGT)は27〜28程度あったと推測され、これは「熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける」厳重警戒ゾーンだったと見込まれます。いかに心身を鍛えたアスリートであっても人体の構造ごと強化されるわけではありません。「10〜20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行なう」といった基本対策を十分に施したうえで、球団にはさらなる環境改善をお願いしたいところです。

すでにベンチにはエアコンを設置済みですが、選手はずっとベンチにいられるわけではありません。ベンチの前でキャッチボールなどすればエアコンなどあってなきがごとしですし、投手はイニング中ずっと全力で動きっぱなしのポジションでもあります。さらに、前日26日にベルーナドームで行なわれた西武3軍VSルートインBCリーグ選抜との試合では審判員が熱中症で退いたという話もあります。試合中も涼を得られるように、各塁のベースやピッチャープレートの下から冷気が噴き上がるなどの大胆なからくりの増設が必要なのではないでしょうか(※隙間を塞いでエアコンをつけるなどの抜本的改善は無理なものという前提で)。この際、「ベルーナドームだけ異常にベース付近でボールが変化する」「ボールがちょっとどころじゃなく浮く」「バットが出づらい」などの現象は許容も致し方なしですよね。

↓ベンチにエアコンはあります!名誉のために言いますが、ベンチにはエアコンがあります!



さて、そのような現状を踏まえて、ひとつ心配があります。4月17日に発表し、ネット上では即座に「サウナドームがせいろドームになる」「肉まんでもふかす気か」「カビだけが元気になりそう」とささやかれていた、今夏のベルーナドーム暑さ対策の件です。コンコース上から大規模ミスト噴出を行ない、場内の気温を5度低下させることを見込んでいるという話なのですが、この日の「気温27度・湿度81%」という環境での湿気由来?の熱中症?の発症を見ると、大規模ミスト噴出は普通に逆効果なのではないでしょうか。

さらに暑さ対策として次々に投入される施策も最終的には湿気次第のものばかり。吸水速乾素材のアロハシャツの配布(※湿気で効かなそう)、水をぶちまけるスプラッシュシートの実施(※湿気が増しそう)、無料で氷のうに氷を入れてくれるサービスの実施(※湿気が増しそう)、冷タオルを1本無料配布(※湿気で効かなそう)、首掛け扇風機の無料配布(※湿気で効かなそう)、冷感Tシャツの配布(※まやかし)、お化け屋敷の実施(※まやかし)などなど、せいろレベルの湿気を前にしてはあまりに心もとない対策ばかり。このまま本格的な猛暑を迎えたら「気温33度・湿度100%」といった「運動は原則中止」の危険ゾーンに突入してしまうのではないでしょうか。それも自ら放出するミストが決定打となって。

ちょうど前日くらいに届いた株主様向けの通信でも、「さまざまな暑さ対策で涼しく快適に熱い青炎を送ろう!」などとアピールをしていましたが、これはちょっと株主総会で突っ込むべきポイントだったかもしれませんよね。「チームの調子がよろしい、シャンシャン」ではなく、ここからが本当の正念場(※クソ暑いクソ蒸すクソ我慢の意)なんだぞという戒めを込めて。総会を無風通過させてる場合ではありませんでした。風が吹かないベルーナドームだけに!

↓株主のひとりとして経営陣を追及できなかったことを反省しております!
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どうでしょう、いっそベルーナドーム特別ルールでも設けるというのは。BCリーグでは夏場の試合に対して「暑さ指数が31を超えたら試合は7イニング制にする」「大量得点差がついたらコールドにする」といったルールを設けて、暑熱対策をしているそうです。それにならったベルーナドームの球場特別ルールとして「暑さ指数31を超えたら試合を即刻打ち切る」といったルールを設けて抜本的改善を図るというのは。選手の健康と命を優先するためのルールであれば、球界も認めざるを得ないのではないでしょうか。まぁそのルール導入したら夏場は全試合打ち切りになりそうな気もしますが、選手が熱中症でバタバタ倒れて試合中止になるよりはまだ真っ当だと思いますのでね。とりあえずは、暑くない日に一回ミストを試してみて、様子を見ましょう!



球場が自然に壊れて建て替えになるのを待つ時間的猶予はもはやありません!