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逆に考えるんだ!蒸し暑いなら水を撒けばいいと!

皆さんはエアコンの臭いに困った経験はあるでしょうか。主に冷房をかけたときに発生する謎の生乾き臭。あの臭いの原因はカビやら埃やら室内の空気の汚れなので、根本対策としてはエアコンの掃除(あるいは買い替え)ということになるのですが、対処療法は存在します。

あの生乾き臭は文字通り「生乾き」のときに発生しており、具体的に言うと「十分にエアコンの風が冷えていないとき」あるいは「設定温度まで下がったので送風モードに切り替わったとき」に発生します。そのタイミングではエアコンから生ぬるい風が送られており、そのときに冷房時の名残で残っていたエアコン内部の結露が生ぬるい風によって蒸発し、汚れとともに部屋に飛散してイヤな臭いとなるのです。なので対策としては「温風を出して完全に乾かす」もしくは「さらに結露するくらいにガンガン冷やす」ということになります。新たに結露するくらいにエアコン内部が冷えていれば、汚れが風に乗ることなどできませんからね。何事も中途半端はよくないという話です。

何故こんな話をするかというと、暑くて寒くて遠くて蒸すと評判の我が埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドームの納涼施策2025は、まさにこの発想だったからです。直射日光が当たらない落としブタ付き球場でありながら何故か我がベルーナドームが暑い暑いと言われるのは、湿気がこもりやすい構造に原因がありました。気温以上に湿度の高さが悪さをすることで、汗が蒸発しにくくなって熱中症を発症したり、全身ベタベタで不快指数がマックスになることで悪評を生んでいたわけです。

それを通常ならば「屋根を剥がして湿気を逃がしましょう」とか「壁の隙間を塞いでエアコンをつけましょう」などのお金が掛かる正攻法で解決するわけですが、我が方には逆転の発想があったのです。ピキーン!(←ニュータイプ的な閃き音/ロクなことを思いついてないときにも鳴る)。「そうだ!湿度が気になるなら、いっそ水ドバすればいいじゃない」と。

いいですか、湿気で不快さを感じるのは中途半端に汗が蒸発したり、中途半端に乾いている場所とベタついている場所が存在するからです。しかし、プールのなかのように水にドボンした場合はどうでしょう。プールに浸かっているときに「湿度が高いなぁ」「ベタベタするなぁ」とは思わないですよね。そうです、湿度が気になるなら逆転の発想で水をドバドバぶちまけ「もはや湿気云々ではない」という状態にしてやればよかったのです。それが我が埼玉西武ライオンズの納涼施策2025なのです!

↓ということでやってきましたベルーナドームへ!
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↓今回は湿度がテーマということで、温度計&湿度計を持参しました!
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早速残念なお知らせですが、何とこの日はあいにくの雨。開場時刻の午後3時に計測した球場前広場の気温は30度を割り込み、暑さ指数も26度と危険域には程遠いレベル。ぶっちゃけそんなに暑くありません。エアコンの室温設定を27度とかにしている寒がりの僕としては、もう一枚上着を羽織りたいくらいです。肝心の湿度もこれでは雨のせいなのかベルーナドームのせいなのかうやむやになりそうな気配です。

若干の気落ちのなか入場する僕を励ますように、早速の納涼施策のお出迎えが。何とこの日はスポンサー様より入場者に日本伝統の納涼器具・ウチワが配布されているではありませんか。球団から配布の冷感タオルと合わせて「冷感タオルで拭く、ウチワで乾かす」のコンボを決めれば、無限に涼を感じられそうな予感も。さらに大切な子どもたちを守るために小学生以下のお子さんには接触冷感でサラッと着られる「キッズ冷感Tシャツ」の配布も実施されており、欲しいものはエアコン以外すべて入口で揃った感触さえあります(※欲しいものがエアコンしかない説もあるが)。

しかし、埼玉西武ライオンズの本気はココからです。こうした配布グッズに加え、究極の納涼アイテムである「水」を我が埼玉西武ライオンズは大胆にプレゼントしていくことを決めたのです。入場後すぐに広がる球場前広場では、何やらすごい人だかりが。「塩アメでも配布しているのかな?」と思って近づけば、そこではスプラッシュステージなる納涼イベントが開催されているではありませんか。

こちらのイベントはステージ周辺に集まった人たちにレオ・ライナ、ブルーレジェンズのチアたちが水をぶちまけてくれるというもので、陽気な夏の音楽に合わせてずぶ濡れになって楽しむことができるイベントなのです。頭のネジを緩めて弾ける大人たちと、ステージサイドのプールではしゃぐ子どもたち。まさに夏!湘南乃風!オレンジレンジ!といった世界観が秩父山中に広がっているではありませんか。何だか狭山湖と多摩湖が海に見えてくる気さえしてきます。これは涼を感じずにはいられませんよね。

↓ダブルホースで水をぶちまけるレオ!
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↓水鉄砲で水をかけてくれるブルーレジェンズに主にオジサンたちが大興奮していました!
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↓雨降ってるので何もしなくても濡れますが、雨以上にずぶ濡れにさせるつもりです!

早速夏気分を味わうと、この週末から登場したという新たな納涼設備がつづけざまに現れました。一塁側と三塁側に設置されたビッグウォーターフォールなる人口の滝です。10分に1回程度のペースで屋根のフチから降り注ぐ滝はまさに命の水。地面には人工芝的なマットも敷かれており、子どもたちは裸足になって大盛り上がりしています。

こうしたずぶ濡れイベントに備えて、隣接する狭山スキー場の更衣室が使用できるようになっており、ずぶ濡れになった服を着替えたりできるので、安心して遊べるのもいいところ。用意のいいお子さんは水着で遊んでいたりなんかして、もはや野球観戦どころではない様子です。子どもたちが大興奮で叫び、走り、地面を滑っているのですから球団としても滝を作った甲斐があるというもの。近隣自治体に配布している無料チケットなどをゲットできたら、野球にまったく興味がないご家族も巨大じゃぶじゃぶ池気分で遊びにくるといいかもしれませんね。子どもたちが盛り上がっていて大人が滝を浴びるのは気が引けますが、心を強くもって突っ込んでみたらきっと楽しいと思います。

↓新登場の納涼施策ビッグウォーターフォール!
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↓屋根のフチから結構な量の水が降り注いでいます!
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↓この水量には子どもたちも大興奮でした!
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もちろんこれで終わる埼玉西武ライオンズではありません。すでに設置済みの球場外周通路に長く伸びた大規模ミスト噴霧装置や大型送風機、氷嚢への氷充填サービス、身体を内部から冷やす飲むかき氷の発売などなど、エアコン以外のできることはすべてを徹底する…そんな心構えさえ見えるほどの納涼施策の数々。仮にその全部を足したよりもエアコンのほうが遥かに上だったとしても、その心遣いやその誠意は決してエアコンにも引けを取っていないと僕は思いました。こんなに頑張ってくれるなら、もう暑いのは諦めるしかない…そう思うほどに。夏休みにたずねたおばあちゃんの家にエアコンがなかったら、それはそれと受け入れて、おばあちゃんが切ってくれた冷えたスイカを食べて過ごすのと同じ話です。大切なのは心なのです。

↓この日はそんなに暑くなかったので稼動していませんでしたが大規模ミスト設置済みです!
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↓今年の夏はナイトゲームばかりで設置したわりに活躍が少ない気がしますが、使わなくて済むなら結構なことです!
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こうなれば試合中も涼を感じたくなるのが人情というもの。もちろん我が埼玉西武ライオンズはそうした声にもしっかり応えていく所存です。今夏はレフトスタンドの一角にスプラッシュシートなる特別席を設けまして、試合中も水をドバドバ浴びながら観戦いただけるようにしたのです。

イニングの切り替わりのときや、イベントで音楽が流れたとき、埼玉西武ライオンズが得点をしたときなどにバズーカでドカーンと発射される水の迫力たるやどうでしょう。タイミングによっては応援団長的なポジションからブルーレジェンズのチアたちが追加で放水してくれるとのことで、いつも以上に応援の熱量も高まっていたように思います。

スプラッシュシートの皆さんは何やかんやで試合中に50発ほどの放水を浴びていたでしょうか。これだけ何度も水を浴びせてくれたら暑さも吹き飛びますし、「もうどうなってもいいや」という気持ちで夏の不快感も吹っ飛ぶに違いありません。僕もももいろクローバーZのライブで「お前らバカになれ〜!」と言われながら水の塊を飛ばされたときはめちゃめちゃ楽しかったですからね。ベタベタは気持ち悪いがズブ濡れは楽しくなってくる、まさに逆転の発想ですよね。

↓試合開始から試合終了まで浴びせられつづける水!
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↓着替えやタオルのセールをしてくれるのは嬉しい!

どうでしょうか、この納涼施策の数々は。ベルーナドームでの野球観戦がとても楽しそうに見えてきたのではないでしょうか。熱中症が心配な方も、これだけの物理的「涼」があれば安心して野球観戦をすることができると思いますので、ぜひ恐れを振り払って勇敢にベルーナドームへ足をお運びいただければと思います。なお、せっかく温度計&湿度計を持ち込みましたので、定期的に自席付近の温度と湿度を測っていたのですが…

↓プレイボール直前くらいの段階では気温30度5分、湿度71%の暑さ指数27.5度!
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↓3回表開始あたりの段階では気温29度1分、湿度74%の暑さ指数26.4度!
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↓5回表開始あたりの段階では気温28度8分、湿度73%の暑さ指数26.1度!
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↓7回表開始あたりの段階では気温27度8分、湿度76%の暑さ指数25.4度!
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↓9回表開始あたりの段階では何故かちょっと上がって気温30度1分、湿度76%の暑さ指数27.7度!
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↓ちなみに9回表開始あたりにスタンド最上段の外周通路で測ったら気温28度5分、湿度72%の暑さ指数25.7度でした!
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あぁやっぱり外周通路より客席のほうが暑いし蒸してるんですね!

知ってましたけど、納得しました!



まぁこの日は雨降りのナイトゲームなので暑さ具合の参考にはならないかもしれませんが、この夏のベルーナドームは基本ほぼナイトゲームですので、暑さ指数的にもさしたる危険はないことがご理解いただけたものと思います。こうしてみると、雨の日は屋根があって過ごしやすく、晴れの日は大量の水を浴びてバカ騒ぎができるベルーナドームは猛暑の夏にピッタリのお出掛け先とさえ言えるかもしれません。山に行って川で水遊びした気分になれる球場、それがベルーナドームなのです!

↓実際の水量や納涼具合は動画でご覧ください!


ちょっとスプラッシュシート行きたくなりました!

一緒に騒げる友だちがいたら楽しいでしょうね!


次回の観戦では死ぬほど暑い日の気温と湿度を計測できたらいいなと思います!