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2025年09月15日07:00
夢の100メートルを見ました!
スポーツ観戦を趣味とする人なら人生で一度は見てみたいと思うであろう、陸上男女100メートルの世界一決定戦。この夢のレースを東京2025世界陸上で観戦してまいりました!心で密かに気に入っている選手と、新たな時代をここから作りそうな新星とを一度に見られる素敵な日となり、感無量です!
↓DAY2観戦の記録スタートです!
この日の始まりは朝の女子マラソンから。「あれ?22時半まで国立に居て、日付変わった頃にようやく家について、翌日7時半スタートのマラソン見るのキツくね?」と体力と気力が早くも限界を迎えそうなスケジュールですが、眠ったまま夢を見るよりも目を開けて見る夢を今は見ていたい。そんな気持ちで見守っておりますとこの日も日本勢は素晴らしい奮闘ぶりで、女子マラソンでは小林香菜さんが見事な7位入賞を果たしてくれました。幸先やヨシ、ということで新たな元気と勇気をもらって夜のセッションへと僕も繰り出します。
↓散策などは初日と大体同じでしたのでコチラでご覧ください!
この日最初のお目当てはDAY2から始まるメダルセレモニーです。初日はトークイベントなどをやっていたメダルプラザなるステージで、各種目のメダリストが登場し、人々の前でメダルの授与を受けるとのこと。パリ五輪などでもとても盛り上がっていたシステムで東京もドーンと盛り上がっていこうという寸法です。
↓こちらがメダルプラザです!

↓表彰台が設置されてメダリストをお迎えする準備が整いました!

少し早めにメダルプラザに到着して待っていると、いつの間にかスペースが埋め尽くされるほどの観衆が集まってきました。こちらはチケット不要、入場無料、来れば入れるというシステムなので近隣の方も含めて集まってきたのでしょうか。大変な人だかりと盛り上がりです。そこに現れるメダリストと、それを迎えるお仲間たちの表情の晴れやかなこと。とてもいい笑顔でメダルを受け取り、東京の観衆の歓声に笑顔を見せ、そんな光景が愛おしくてチームスタッフが観衆を含めて記念撮影を始める…そんな温かい時間がつづきます。
そんな空間に日本のメダリストが早速来てくれるというのは何ともありがたいことです。男子35キロ競歩の銅メダリスト・勝木隼人さんが姿を見せると歓声もさらに膨れ上がります。「この機を逃すな」という感じで、メダル授与を小池百合子東京都知事が行ない、細か過ぎる副賞の授与をおなじみ増田明美さんが行なうというのはオールスター感があっていい感じ。君が代こそ流れませんが、日の丸がステージに映し出される光景は壮観でした。これはフラッと毎日見に行ってもいい案件かもしれませんね!
↓勝木隼人さんが銅メダルを授与されました!

↓日の丸もしっかり表示されています!

↓日が暮れるとめちゃめちゃカッコいい感じになりました!

↓メダルセレモニーがどんな感じか、通しで雰囲気をご覧ください!
ひとしきり散策を終えたあとは夜のセッションの競技観戦に向かいます。夜のセッション最初の種目男子400メートル予選では、中島佑気ジョセフさんがいきなり44秒44の日本記録更新で準決勝進出を決めてくれました。予選で出すにしては早過ぎる記録ですが、もしもこれが予選用のチカラで出た記録であったとしたら、期待はうなぎのぼりというもの。決勝進出、そしてその先まで、夢を見ながら次のレースを見守りたいところ。
↓日本記録の更新に特大の超歓声があがりました!

↓高野進さんの「世界の7位」を超えていってください!

その後は男子走り高跳び、女子円盤投げのフィールド種目を見守りつつ、トラック種目の進行を追いかけていきます。男子走り高跳びでは日本勢の瀬古優斗さんと赤松諒一さんがダブルで決勝進出という見事な跳躍を見せてくれて大いに盛り上がりました。女子400メートル予選では目の前を駆け抜けていくマクラフリン=レヴロンさんのハードルがなくても速い、ハードルがないからむしろ普通に速い疾走に、「二刀流」への期待感をさらに高めました。
その後も女子走り幅跳び決勝、女子1500メートル準決勝や、日本勢も出場した男子10000メートル決勝などを見守っていきます。男子10000メートルでは結果としては世界の壁に跳ね返されはしたものの、日本勢の葛西潤さん鈴木芽吹さんが序盤からレースを引っ張り、有力選手が牽制しあうと見るや自ら仕掛けていくような積極的なレースを見せてくれました。東京の大観衆も見せ場を作ってもらって応援のしがいがあったというもの。声も枯れるばかりに「がんばれー!」を叫ぶ充実の時間です。
↓松本奈菜子さんは前日の混合リレーにつづきスタジアムを沸かせる力走でした!

↓男子10000メートルは超スローペースで睨み合う有力選手たちを日本勢が引っ張りました!

さて、そんな素晴らしい戦いを前にしても、やはりこの日は特別な種目があります。男女100メートルの準決勝・決勝、これを見るために今日は来た。多くの人がそんな気持ちでこのクライマックスを待っていたことでしょう。まず準決勝、女子では世界が熱視線を送るシェリー=アン・フレーザー=プライスさんが2組2位で決勝進出を決めました。今季で世界大会を退くとしているフレーザー=プライスさんの最後の大舞台、まずはしっかりと100メートルで決勝を決めてくれて、その場に立ち会わせていただけて、心から誉れに感じる思いです。
男子の準決勝ではノア・ライルズさんやキシェーン・トンプソンさんら実績ある選手が順当に決勝進出を決めていきます。国立競技場にはウサイン・ボルトさんも姿を見せ、陸上界の天覧試合か何かのような雰囲気に。ボルトさんはジャマイカ勢が勝つと予想しているようですが、はたしてどうなることか。
↓ウサイン・ボルトさんが国立競技場に登場!顔はよく見えませんでした!

そして迎えた決勝。まず女子の100メートルから。「これが100メートルの決勝か」と万感胸に迫るような気持ちで見守るレース。すべての選手に大きな歓声が送られますが、やはりひと際大きな声があがるのはフレーザー=プライスさんに向けて。フレーザー=プライスさんは8レーンに入り、笑顔と少しの涙を滲ませるようにしてスタート位置につきました。戦う顔ではなかったかもしれませんが、世界の思いは「楽しく走ってほしい」それがすべてです。この舞台を、この光景をすべて楽しんでほしい。世界が労いと感謝の声をあげてスタートを待ちます。
迎えたスタート、反応よく飛び出したのはパリ五輪の金メダリスト、セントルシアのアルフレッドさん。そこにジャマイカのクレイトンさんとアメリカのジェファーソンウッデンさんが迫ります。中盤まで並んでいた3者から抜け出したのはジェファーソンウッデンさん。準決勝でもダントツの強さで勝ち上がっていましたが、決勝でもその強さは突き抜けていました。ゴールタイム10秒61は大会新記録となる素晴らしいタイム。世界歴代でも上位に入るこのタイム・この強さを見ると、次のロス五輪では大会の主役となってくれそうな予感。個人としての最初の金を東京で見たこと、自慢になる日が来そうです。
そしてフレーザー=プライスさんは、タイム伸ばせず6着に。ただ、隣のレーンには同じく大ベテランで長く競い合ってきたコートジボワールのタルーさんが入っており、そのふたりが最後まで競り合って入線したのは素敵な光景だなと思いました。新しい時代の訪れを見届け、長年のライバルと決勝を走る、素晴らしい最後の世界の100メートルだったと思います。ないかもしれませんが、もしかしたらリレーで有終の美を飾ってもらえたら、なお嬉しいななんて思います!
↓入場してきた世界のスターたち!

↓フレーザー=プライスさんはジャマイカの色をまとって最後の大舞台へ!

↓ゴールは遠くてよく見えませんでしたがとても和やかなレース後でした!

そして大会の花・男子100メートルの決勝へ。選手たちは女子の決勝の結果を食い入るように見ながら入場してきました。ライルズさんとジャマイカのセビルさんはずっとモニターを見ながら横並びでスタート位置へ向かっていきます。やがて選手名のコールを受けたとき、ライルズさんは「元気玉」のポーズで東京からも気を集めるかのような動き。予選「かめはめ波」、準決勝「領域展開」、決勝「元気玉」と技順もストーリー最終局面へ向かっていく感じで高まってきます。
しかし、その元気玉によもやの事態が。一度スタートの号砲が鳴ったのですが、ボツワナのテボゴさんがフライングで飛び出してしまったのです。ここまで何やかんやでフライング気味の動きもグリーンカードで救われてきたのですが、この飛び出しは明らかに出てしまっていたので失格もやむなし。もちろんこれで何かが崩れるような選手はここにはいられないわけですが、「元気玉」は気を溜めるのが途切れると気が逃げてしまう技でして、ライルズさんはシーズンベストまでは何とか持ってくるも、みんなのチカラで自分を超えるまでには至らず…
↓東京2025世界陸上、男子100メートル決勝スタート!

↓これはジャマイカ勢優勢か!

↓結果は…ジャマイカのセビルさんが9秒77で金!同じくジャマイカのトンプソンさんが銀!ライルズさんは銅!

↓もう一回「元気玉」を集めてもよかったかもしれない!
元気玉は一度途切れるとほとんど消えてしまうシステムなのだ…! pic.twitter.com/OEaXT8Ofwb
— フモフモ編集長 (@fumofumocolumn) September 14, 2025
いやー、何と言うか、「ついに見たな」と思いました。結果云々ではなく、この場に立ち会い、この瞬間を見たことが喜びであり誉れであるなと思いました。これから先も歴史のなかに刻まれるこの瞬間を、その場で見たこと、「あの日あそこにいたんだ」と思って生きていけること。東京にそんな歴史を持ってきてくれたこと、本当にありがたく思います。この誉れの前では誰が勝った誰が何位だ記録は何秒だという話は全部吹き飛んでいくような気持ちです。「夢」を見させていただいて、本当にありがとうございます!
↓金・銀のジャマイカ勢が場内巡って挨拶に来てくれました!

↓銅のライルズさんもお母さんとハグしたあと巡ってきてくれました!

↓ライルズさんは「かめはめ波」連発で東京の観衆を喜ばせてくれました!



ライルズさんが嬉しそうでよかったです!
200メートルでも走りが見たいです!よろしくお願いします!
「世界陸上の100メートル決勝を見た」は一生モノの自慢話ですね!






