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観戦納め(たぶん)してきました!

まずは年末のご挨拶からですが、2025年もありがとうございました。昨今は「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」程度の所感はSNS投稿で済んでしまうし、むしろSNSで即出したほうが界隈も盛り上がるということもあって、世のなかの大きな流れに沿った内容ではなく、すっかり自分の散策日記と化しております本稿ですが、今年もそれなりに数多くの投稿を重ねてまいりました。お付き合いいただいている皆さま、どうぞまた来年もよろしくお願いいたします。2026年も元気に楽しくたくさんの感想やら記録やら写真やらを動画やらを残していければと思います。

そんななか、決まっている予定はこれが最後、たぶん最後なんじゃないかなというお出掛けをしてまいりました。正月と言えばあのスポーツ、でおなじみのバドミントンです。いまひとつピンと来ないかもしれませんが、日本の正月の伝統的スポーツである羽根つき、あれが江戸時代にオランダ人医師によってヨーロッパに伝えられ発展したのが現代のバドミントンということもあって、正月と言えばバドミントンの季節というのが日本の伝統的精神となっております。と、それはもちろん嘘なんですが、AIにこのような主張をたくさん学習させれば100年後くらいにはそういう話になっていてもおかしくないというくらい、正月とバドミントンはよく合うでしょう。

家の前の公園とかで気軽に楽しむことができ、「ボールを使うな」だのという包括的かつ心の狭い注意書きに絶対抵触していないと主張でき、怪我とか事故とか起きなさそうで、走ったりしなくて疲れなさそう(イメージ)という、ズボラが怠惰な気持ちのまま「ちょっとだけ身体でも動かしますか」と一念発起したときにすぐ楽しめるスポーツ、それがバドミントンです。これだけの条件を備えたうえで、羽根つき感を演出できるのですから正月にやらずしていつやるのかという気さえします。いっそバドミントン側で「スコアは顔に書く」みたいなルールを作ってくれたら正月の覇権を取れるのにと惜しまれるくらい。とまぁ、そんな正月スポーツの王道がご近所のアリーナでやっているということで、僕も少し早めの正月気分を出そうと、全日本総合バドミントン選手権大会を見に行ってまいりました。

↓向かいましたのは味の素スタジアムのお隣にある京王アリーナTOKYO!
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↓記念撮影とかで映えそうなスポットですが、日差しが強いですね!
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↓優勝カップがその辺のテーブルにポンと置いてありました!

こちらでバドミントンの日本一を決める全日本選手権が開催されており、この日は各種目の準決勝が行なわれる日程でした。日本を代表する選手たちをまとめていっぺんに見よう…みたいな打算全開で決めた観戦日程だったのですが、痛恨の事態が。すでに正月気分も3日目に突入していたことですっかり僕の暮らしもダラけており、何と起きた時点でもう試合は始まっている時間だったのです。

公式サイトの速報など見ますと、混合ダブルスの準決勝ひと試合目は試合時間36分で早々に決着するなど、まったく淀みのない進行で競技は進んでいます。急ぎ現地に向かったものの、結局「この日どれか1試合選ぶなら」の1位指名候補であった女子シングルスの準決勝、奥原希望さんVS宮崎友花さんの試合には間に合わず。女子シングルスのもう1試合も最後の決着のあたりを見掛けただけという滑り出しとなり、出鼻を鼻骨の根本からくじかれてしまいました。

まぁこの点に関しては、遅く起きた僕も悪いけれど、調布で午前10時から試合を始めるという日程もお客様に見せるイベントとしては正直どうかと思いますので(←自分にとって近所であることは一旦置く)、反省はせずでいこうと思います。それに混合ダブルスと女子シングルスは終わってしまっていたとしても、まだまだ男子シングルスと男女ダブルスの準決勝が行なわれますので、気を取り直して楽しんでいきましょう。

しかし、出鼻くじきはコレで終わりませんでした。いざ着席した僕を待ち受けていたのは、超見切れ席みたいな会場レイアウト。「あぁ、そう言えば前もこうだったな…」と思い出しましたが、京王アリーナTOKYOの微妙な高さ&緩い傾斜のスタンド席と、フロアに仮設のアリーナ席を置きつつコートを複数面取る設営とのバッドマッチングによって、自席から見て手前側にレイアウトされているコート2はほとんど見えない状態になっていたのです。

進行の関係もあって、男子ダブルス準決勝は2試合ともコート2で行なわれたため、男子ダブルスもごっそり見逃した感じになってしまいました。もともと10試合あると思っていたのに、混合ダブルス準決勝2試合(寝坊)、女子シングルス準決勝2試合(寝坊)、男子シングルス準決勝1試合(見切れ)、男子ダブルス準決勝2試合(見切れ)、女子ダブルス準決勝1試合(棄権)で都合8試合分見てない感じになるとは…うーむ、これでこそ正月気分といったところでしょうか。毎年見ているはずなのに何も思い出せない正月のお笑い番組みたいな、見てるんだか見てないんだかという。

↓男子ダブルスの準決勝、岡村洋輝/三橋健也ペアVS霜上雄一/野村拓海ペアの試合をやっていたらしき光景!
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↓男子ダブルスの準決勝もうひと試合、山下恭平/緑川大輝ペアVS熊谷翔/西大輝ペアの試合をやっていたらしき光景!
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ただ、そんななかでもメインのコート1で行なわれた試合はしっかり見守ることができ、しかも大熱戦となったのはありがたい限りです。まず、男子シングルスの準決勝では、奈良岡功大さんと西本拳太さんによるパリ五輪日本代表の直接対決が行なわれました。第1ゲームは多彩なショットとゲーム構築で西本さんの強打を封じ、ネット際で苦しい返球を強いつづけた奈良岡さんが先取しますが、ここから試合は混沌としていくことに。

第2ゲームに入ると、何がどうしたのか西本さんが7連続得点&ひとつはさんで6連続得点として、1-13という大量リードに。もはや途中から奈良岡さんは「このゲームは捨て!」と決めたか、追えば届きそうなシャトルを追わなくなったり、背中のほうに超えていくシャトルを背面打ちみたいな感じで返そうとした際には自分のコートにシャトルを叩きつけるという珍しい場面も見せました。ゲーム終盤には「1球でも早くこのゲーム終えたい!」みたいな速攻プレーとなり、シーズン終盤の過酷なコンディションを滲ませつつも、いい意味での割り切りのよさも見せます。

最終第3ゲームにもつれた試合は、一進一退の攻防からジワリジワリと西本さんがリードを広げ、一時は9-13と4点差がつきますが、ここから奈良岡さんが日本のエースの底力を見せました。連続得点で息を吹き返すと、尻上がりに動きも軽快になり、ゲーム終盤は加速装置でもついたかのような猛攻で怒涛の6連続得点。試合途中には勘がズレていたインアウトのジャッジもしっかり見極めが効くようになり、取れるポイントを逃さず、勝てるタイミングで一気に勝ち切りました。多彩なショットと安定したプレーに加えて、オンオフのメリハリみたいなものが鮮やかないい試合で、「前の試合見てないけど今日のベストゲームきっとこれだったな」と思いましたよね。

↓捨てた第2ゲームのスコア(6-21)を眺めながら詰められてると思しき奈良岡さん!
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↓最後は怒涛の猛攻で勝ちました!最後が一番強かった!

その後、見えるほうのコート1では女子ダブルスの準決勝、保原彩夏/廣上瑠依ペアと志田千陽/五十嵐有紗ペアの試合が行なわれました。組んで間もない新造ペアながらともに五輪メダリストという注目のシダガシペアは、ファンからの人気・知名度もそれぞれ高いようで入場するやグッと会場の熱気もあがってきます。

その戦いぶりは超攻撃的。バドミントンのペアの試合だと、常に役割が固定されるわけではないとは言いつつも、ひとりが受けでひとりが攻めでみたいな何となくのボケ・ツッコミの関係性がうかがえるものですが、このペアは「隙あらば決める」と思っているハンターが2人で試合をしているかのよう。どの1球にも「今決められるかな?」から入っている感じで、殺気がこもったシャトルがビシビシ飛んでいきます。

組んでまだ日が浅いという弱みもそうした攻撃的な姿勢が埋め合わせているようで、お見合いになるくらいならふたりで飛び込むという前掛かりのプレーぶりは見ていても気持ちいいもの。サーブから決めに行く、サーブのリターンで決めに行く、隙あらば打て打て打て打てのハイテンポなバドミントンは一度ハマったら相手が建て直す間もなく試合を終わらせてしまいそうな予感も。まだロス五輪は先の話ですが、代表争いでも大きな注目を集める存在となりそうだなと思いました。

試合のほうは第1ゲームを志田/五十嵐ペアが一打一打にこもるパワーとスピードのクオリティで押し切って取るも、第2ゲームは16-11の状況から保原/廣上ペアが相手の前掛かりな性質を粘りの守備で上手くいなしてデュースに持ち込み逆転で取り返します。最終第3ゲームは、強力な攻撃にさらされる精神的な疲労感でもあったのか、終盤にきて保原/廣上ペアがパワーダウンするように勢いを失い、ミスによる失点が重なります。このあたりはメダリスト2人ぶんの重みが物を言ったかもしれません。結局試合は2-1で志田/五十嵐ペアが勝利し、決勝進出を決めました。お強い!

↓縦並びよりも横並びが似合う、そんなペアでした!
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↓何やったか忘れましたが、何かやっちゃったときの志田さんです!
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↓仲が良さそうなペアで何よりです!
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充実の観戦を終えまして、その後は関連イベントの散策などに繰り出します。アリーナ前の広場では、バドミントンを熱心に応援しているダイハツ工業さんによるクルマのペーパークラフト作りのブースや、バドミントングッズのセールなどが行なわれていましたので僕も冷やかしていくことに。クルマにはそんなに関心がなさそうなバドミントン界隈ですが、セールのほうではめちゃめちゃ盛り上がっており、目の前で5万6000円だかのヨネックス福袋が売れていったのには僕も気分がアガりました。

別のブースでもセールが行なわれており、あまりに皆さんが「安いな!」「安い!」「マジかよ!」とか言葉に出しながら買い物しているので、使う予定もないし全然いらないんですけどバドミントンのウェアとか買いそうになっちゃいましたよね。バドミントンのウェア3枚1650円、相場がよくわかんないですけど、新品のポロシャツだと考えても安いですよね。今頃になってやっぱり買っておけばよかったかななんて思います。

まぁその安さのせいか、セールをやってるブースの隣で小椋久美子さん(日本エアバドミントン連盟会長)がエアバドミントンなる屋外用のバドミントンのピーアール活動をしているのに、そっちにはそんなに人が群がらず人々がひたすら福袋の中身をチェックしているという現実味あふれる場面なども垣間見られ、僕の非日常と界隈の日常の温度差みたいなものも感じられる観戦となりました。会場に置いてあったトロフィーとかも基本見向きもされず、その対面に置いてある選手アクスタのほうにみなさん群がってましたし、トロフィーとかオグとかシオとかは界隈的にはもう慣れ過ぎているのかもしれませんね。「そんなことよりお得なお買いものをしたいんじゃ」というある意味で年の瀬らしい賑わいに触れる観戦納めとなりました。2026年は僕もそのぐらいの気楽な感じで、お出掛けなどしていけたらいいなと思います!

↓バドミントンのウェア3枚で1650円はやっぱり安いですよね!着ないのに欲しくなってきた!
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↓小椋久美子さんがエアバドミントンを猛アピールしてくれていました!
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ちなみに、後ろの皆さんはバドミントン版ストラックアウトみたいなミニゲームの順番待ちの方です!

順番待ちの間は、皆さん前の人のミニゲームを見ているようでした!


2025年もたくさん楽しませてくれたスポーツ界の皆さんに感謝です!