2026年03月08日07:00
15年の時が生み育んできた喜びたち!
行ってまいりました「notte stellata 2026」。メンテナンス期間を経た羽生氏と久々の再会となるということもあって、いつにも増して盛り上がる界隈の熱気。それは現地に近づくにつれて高まる一方で、お祭りのような、パレードのような、嬉しい時間となりました!
↓全体的に駆け足になるので散策部分の詳細は動画でご覧ください!
東京駅のnotte神殿を詣でてから一路新幹線で仙台へ。車中では僕を含めて同列全員お仲間という奇跡も起きていたりして、早くも気分は高揚しています。聖地・仙台につくとそこはもう祝祭のようなムードも。駅構内ではhuluでの配信を告知する映像が大型ビジョンや各所のサイネージで上映されており、それを撮影しようとカメラを構えるお仲間の姿などもあって、行き交う人に「今日は羽生選手の何かがある日なんですね」という賑わいが伝わり広がっていきます。コンビニでは「特集の新聞を大量に置いておきます!あとプーさんの天然水をどうぞ」という、完全に仕上がったサービスなども展開され、さすが聖地といった盛り上がりです。
しかし、そんななか大トラブルが。何と、折からの強風によって仙台駅周辺のほとんどの路線が運行休止・遅延といった状態になっていたのです。いつもであれば路線バスの倹約旅などと称して、利府駅から路線バスで会場へ向かうのですが、その利府までの電車が動かないと来たもんだ。動かないものは仕方ありませんので、シャトルバスあるいはタクシーを検討しつついろいろ調べておりましたら、動いている路線から本塩釜駅経由で何とか会場に近づけそうなルートが見つかりました。ちょっと乗り換えの空き時間などが長くなりそうですが、こんな強風の折ですので開演までに辿り着ければヨシとしましょう。
本塩釜に降り立ちしばし乗り換え待ちなどしている間、近隣を散歩しておりますと、歩いていける範囲に東日本大震災のモニュメントがあるとのこと。いい機会を得ましたので、そちらを拝見しに行きますと、すぐ目の前には海が広がっています。ふっと連鎖的につながる出来事と思考。強風という自然の猛威にさらされながらも、何とか乗り越えていこうじゃないかという頑張りと、そしてその結果として震災のモニュメントや海を訪れる時間を得たこと、何だか神様に導かれたような気がするトラブルだったなと思います。「忘れたわけじゃないだろうけれど、海を見てから行ったらどうだい」という、そんなことだったのかなと思ったりしました。想いを新たにするような時間でした。
↓この波模様の高さの津波が襲ったとのこと!

↓海は青く、空も青く、美しく輝いていました!

素敵な回り道をしつつ辿り着いた会場現地はすでに大変な賑わいとなっており、開場を待つ列も出来上がっています。列に並ぶ人はひととおりの体験は済ませた勢なのでしょうが、それでもまだまだ各ブースには人だかりができています。フードやグッズには長い行列ができ、東和薬品さんのブース出展や出張輪島朝市などの出店が並ぶサブアリーナは入場規制が掛かっているほど。うむ、出遅れたぶんを挽回せねばと、僕も駆け足で巡っていきます。
まずはグッズ売り場にて、現地で買おうと決めていた懐中電灯ペンライトほかをゲット。このペンライトは公演の演出でも使うとのことで、グッズ売り場での販売はもちろん、ペンライトだけを販売する特設ブースがあったり、サブアリーナや会場内でも販売されていたりしていました。持ったほうが絶対に楽しいとは思っていましたが、その楽しみをうっかり取りこぼすことがないようにアピールしてくれる運営側の心遣いも眩しく輝いていたなと思います。これだけ推してくれたら間違いないですよね。
その後はアイリンショップさんでお買いものなどしつつ恒例のメッセージボードを拝見したり、冠スポンサーの東和薬品さんのブースで体験型フォトスポットに参加したり、サブアリーナ内に展示されていた昨年の公演のメンバーによるサインを拝見したりして過ごします。かなりせわしない散策でしたが、東和薬品さんの運営スタッフさんが大変手際よく、みなが戸惑ったり手間取ったりしないように導いてくれたので、爆速でフォトスポット体験までたどり着かせてくれたのはお見事だったなと思いました。ご報告までですが、最近使っている薬、東和薬品さんのにしました!
↓会場では羽生氏看板シリーズがお出迎え!

↓東和薬品さんのブースでは、シールを貼ってみんなでフォトスポットを作りました!

↓フォトスポットに参加したらステッカーをいただきました!

↓あれからもう1年とは時の流れが速い!

そんなことでもう開演時刻が迫っておりましたので、僕も場内へと移動します。入場口前には羽生氏と対談などでご縁のある慈眼寺の塩沼亮潤大阿闍梨さんと、この公演ではフィナーレで「希望のうた」を演じることが恒例となっているMISIAさんからのフラワースタンドが届いています。こうしたご縁が大切につづいているのは、ありがたいことだなと思います。
場内に入れば、すでにスタンドは大観衆で埋め尽くされています。公演中以外は撮影も可という仕切りですので、早速ステージなど撮影するのですが、例年だと流れ星がキラキラ光っていそうな大型ビジョンが黒地に白文字で公演名を記すようなスタイルに。今年はシンプルなんですかね…と思ったのですが!、おっとまだこれから体験される方もいるでしょうから、一旦伏せておきましょう。何というか「あの日、満天の星を見たときの気持ち」が少しわかったような気になりました。とても美しかったです。
↓さぁ羽生氏と再会!notte stellata 2026開演です!

そして始まったnotte stellata 2026。メンテナンス期間を過ごしてきた…とは知っているわけですが、開幕の「Notte Stellata」から動きの凄さは鮮明です。スピードが増し、ツイズルやスピンの鋭さが増し、身体全体の力強さや躍動感が漲っています。コンディションを万全整えてきたということもあるのでしょうが、根本的なベースの部分がパワーアップしたかのような印象。少年漫画の主人公が「新章」を迎えて飛躍的にチカラを増して再登場した、そんな動きです。
公演全体は例年以上に希望を強く感じるものでした。もちろん15年が経ったからといって何もかもが復興したわけでもなく、失われたものは失われたままではあるわけですが、悲嘆に寄り添うよりも未来へ進んでいく力強さを覚えるような時間でした。その中心にいたのが、今回のスペシャルゲストである東北ユースオーケストラさんの存在によるところだったかなと思います。
このnotte stellataではこれまで内村航平さんであったり大地真央さんであったり野村萬斎さんであったりと、フィギュアスケートとは異なる世界のレジェンドと羽生氏との共演というのが大きな話題となってきました。その点で、東日本大震災の被災三県(岩手県・宮城県・福島県)を中心に、小中高・大学からの「子どもたち」で編成されたオーケストラというのは、レジェンドコラボとは少し趣が異なるところです。誕生のきっかけというところで世界の坂本龍一さんが携わっているとのことですので、これまでの文脈に強引に乗せるなら「羽生結弦×坂本龍一」などと言えそうな建付けと言えなくもないこともないわけではありますが、そうではなく、この「子どもたち」のオーケストラであることに、強い意味と、強い希望とを感じ、感極まるような時間になる、それがnotte stellata 2026の一番の輝きだったのだなと思います。
まずオーケストラのみによって演じられた「Merry Christmas, Mr. Lawrence」そして第1部最後に羽生氏とのコラボで演じられた「Happy End」。ともに坂本龍一さんの楽曲ですが、どちらもどこか物悲しさを漂わせています。戦場のメリークリスマスはもちろん戦火のなかの情景を描いた映画作品ですし、「Happy End」もタイトルとは裏腹に「別れ」を強く想起させるような曲想です。その「Happy End」に臨む羽生氏は、黒い放射状の紋様をあしらった白い衣装で、まるでコンテンポラリーダンスかのような、フィギュアスケートの定番の動きとは大きく異なる舞を演じています。あえてラフに整えた髪型なども含めて、白く、無垢で、素の心をさらけ出すかのような雰囲気。
深い踏み込みと、これまで以上の可動域を使いこなす関節、それでも揺るぎない下半身、体幹。何故かその動きには優れたボクサーのボディ打ちを思い出しました。この動きなら身体が視界から消えて当たるだろうな、と。スピンやツイズルの間にも上下動する姿や新たに取り入れたと思しき身体の各所の動きは、これまでの多くの演目を見てきた目からしても新鮮で、フィギュアスケートという概念すら超えていきそうなものでした。これは本当に氷上で演じてるものなのかと、目を見張ります。珍しく足首が見えるタイプの衣装ということもあって、スケート靴じゃなく素足で演じているんじゃないかと思えてくる瞬間も。演技冒頭からつづく倒れ、起き上がり、沈み、立ち上がるような繰り返しは、もしかしたら痛みと再生というか、これまでも繰り返し演じられてきたもののさらに新しくなった表現だったりするのかなと思いました。
そして、40分間のゆったりした中入りを経て迎えた後半第2部。第2部冒頭では再び東北ユースオーケストラさんとの共演で、シェーリーン・ボーン・トゥロックさん、鈴木明子さん、宮原知子さん、無良崇人さん、田中刑事さんによる「リトル・ブッダ」こちらも坂本龍一さんの楽曲が演じられました。輪廻転生を思わせる楽曲と、浄土に咲く花で満たされたような場内、動きを止めたスケーターたちがひとりまたひとりと動き出して始まる演技は、これもまた痛みと再生なのだろうと思いました。ただ、それは第1部にあった戦火のなか・痛みのただなかという表現でも、物悲しさ漂う「Happy End」の表現でもなく、新しい花が咲き誇るような、より「再生」にフォーカスを当てたもののように感じました。
そして、第2部のクライマックスにあたる羽生氏とのコラボ演目「八重の桜」は、同じく大河ドラマから生まれた「天と地と」を思い出すような和風の衣装に、桜咲く山並みのような紋様が描かれ、まるで春のような装いです。大河ドラマの題材となった新島八重さんは会津藩の一員として幕末の会津戦争に加わり、ジャンヌ・ダルクになぞらえられるような奮戦も見せた方なのだそうですが、明治の世になってからは今度は学問の世界で大学の創設に携わったり、さらに日清・日露戦争の時代には看護婦として救護にあたったり、社会のなかで長く幅広く活躍されたとのこと。その人生が何だかこの公演の大きな流れに重なるようで、戦い、傷つき、何かを失ったあともまた人生はつづき、そこで新たに再生する力強さや輝きがあって、世界は進んでいくということを思いながら見守る時間となりました。拍子木が鳴るのと、羽生氏の動きがリンクするとき、それが鼓動のようで、新たに息づく命を感じてみたりして。
そんなことを思いながら、今ここに東北ユースオーケストラさんがいることの素晴らしさのようなものに感じ入っていました。このオーケストラはあの震災のあとに生まれ、「子どもたち」によって編成され、なかにはもう直接の震災の世代ではないメンバーも加わっているという、新たに生まれた「喜び」です。レジェンドと呼ばれるほどの時間はまだ得ていない、生まれたばかりのオーケストラですが、それがこのように人々の心を揺さぶるものを生み出した。それこそが「再生」を何よりも強く感じさせる出来事だったように思いました。過去からつづいてきたものではなく、新たに生まれたものがここまで育ってきた、荒れ地に生まれた芽が花咲く木に育ったようなそんな感慨深さを覚えるのです。
命に限りがあるものは、誰もが永遠ではないけれど、無限の時間は持っていないけれど、想いをつなげていくことで、それは生きつづけ、難度でも甦る。輪廻転生のような、季節がめぐるような、春にはまた花が咲くような、そんなことを思いました。この公演は羽生氏がいるからこその公演として始まったものかもしれませんが、いつかこの想いごとつながって、受け継がれて、何度もまた花咲かせていくような、そんな未来をも想像しました。過去へ思い致す以上に未来に想いを馳せる、そんな気持ちになった2026年のnotte stellata、またひとつ大切な時間を積み重ねて、またひとつこの日が特別なものになるような気がしました。
公演全体については一度スタンドから見たのみという状態なので、また改めて公演全体を見返しつつ、堪能していければと思います。ちょっとメンテナンス後の進化がいろいろありそうで、現地よりも配信やライビュのほうが発見が多い気もしつつ、ただ観光やらのミッションもいろいろあってそちらもこなしたいので、いつ進化を追いかけられるんだという感じですが、公演は始まったばかり、お楽しみはまだまだこれからだ、そんな気持ちでじっくり反芻していければいいなと思います。「この日」を大切に過ごすことが、これからもつづいていけばいいなと思いながら、引きつづき遠征を楽しんでいきます!
↓終演後に見たこの光景は、未来へ伸びる希望の光のようでした!

またこの日が大切な日になりました!
そんな日々がずっと重なっていきますように!
完全に余談ですが「椅子ってあんなに滑るんだな」って思いました!






気象が不安定で大変でしたね。
それでも無事に鑑賞することができ良かった。
私はライブビューイング2日目を拝見しました。
うまくなっている、強くなっている、美しくなっている
とにかく素敵すぎて感激しました。
またゆっくり考察お待ちしています。